8 / 23
第1章 地方都市ガメル(仮
第4話 知識があふれます
しおりを挟む
頭の中に声が響く。
《はじめまして、マスター。私は知識の泉、貴方のスキルです。
起動に少々時間がかかってしまいました。申し訳ございません》
まさかのおしゃべりするスキル!? あー、でもこの世界では良くある・・・のかな?
《普通はありえません。転生者が賢者の天職を得た事による副作用と考えられます。
言うなればマスター固有のスキル。ユニークスキルと言ったところでしょうか?》
マジすか。まさかのユニークスキルだった。そして俺が転生者ってバレてるんだけど、俺のスキルだから問題ないのか?
《問題ありません。私はマスターのスキルに過ぎませんが、マスターの記憶も閲覧可能です。
また、この世界での権限レベル3までの情報にアクセス可能です》
また謎ワードが出てきた。権限レベルって何ぞや?
《詳しく説明すると長くなるので省略しますが、かなりの情報を入手可能です。
天職の種類やスキルの種類はレベル2、個人の天職やスキルなどがレベル3でアクセスできる情報となります》
なるほど、分からん。鑑定と何か違うんだろうか? 鑑定でも分かるよね?
《鑑定は近くに居ないと使えませんが、私の能力なら世界中の情報をデータベースから検索が可能です》
ああ、それめちゃくちゃチートじゃないか? 例えば、ちょっと回復魔法に長けた人材を探したいとか思った時に、近くに居なくても簡単に見つけられるんだよね?
《はい。その通りです》
因みに権限レベルっていくつまであるんだろう?
《権限レベルは最大5です。レベル5の所有者は創造神のみとなっています。レベル5になれば閲覧のみで無く、ある程度の変更も可能となるようです》
「ねえケイ、さっきからまた黙り込んでどうしたの?」
またもや、心配したカミラに覗き込まれてしまった。
「あ、ごめん。ちょっとスキルを確認してたんだ」
他のスキルも確認したかったけど、また心配されるといけないし後にしよう。
「そっか良い天職だから、スキルも良かったのかな? 良かったね。私も嬉しいよ」
「うふふ、絶対に外には漏れないようにしないとねぇ。
さて、今日はケイが天職を授かった記念で少し豪華な夕食を準備してるわよー」
俺は結構長い間気を失ってたらしく、もうすぐ夕方だった。俺が眠っている間にサラさんは豪華な夕食を用意してくれたみたいだ。
「やったー! 何だろう楽しみー!」
そしてそれを聞いて喜ぶカミラ。何だかんだで俺より1歳年下の彼女は、まだまだ色気より食い気なのかな?
豪華な──と言ってもこの教会ではという但し書きが付くけど──夕食を堪能した俺は、片付けを手伝った後に自分の部屋に戻っていた。
さて、スキルの確認の続きをしよう。
《はい。ではまず獣語理解から説明します。
文字通り、動物と会話する事が可能となります》
うん。これは予想の範囲内だね。そう言えば前世でも動物と会話できるとか言ってテレビに出てる人がいたなぁ。このスキルを持って・・・いた訳はないか。
《因みに、魔物とは基本的に会話できません。
もちろん、上位の魔物には普通に人語を操る者もいます》
この世界、やっぱり魔物は居るんだよね。でも動物とどう違うんだろうか?
《この世界の魔物は魔素が集まって出来た魔石を核としています。魔石を核として身体も魔素で出来ています。繁殖もしますが、それは一部の魔物のみです。
そして魔物は倒すと魔石のみ残して消え去るのです。また、人はその時の魔素を吸収する事で強くなります。経験値と言うやつです》
なるほど、サラッとこの世界で人類が研究し続けてる謎の一つを教えてもらった気がする。
《そして魔素が形を成してアイテムとしてドロップされる事もあります》
何だろう、魔素って便利ワードだな。
いや、それにしても知識の泉ってスキル名は伊達じゃないな。知識が色々と溢れてくる。
《では最後に森魔法についてですが・・・
どうされました?》
最後に森魔法の説明を聞こうと思った時、目の前に半透明の人影が現れた。
──【宣伝】─────────
「第13回ファンタジー小説大賞」に「紙防御」をエントリーしました。
もし、よろしければポチっと投票をお願いします。
《はじめまして、マスター。私は知識の泉、貴方のスキルです。
起動に少々時間がかかってしまいました。申し訳ございません》
まさかのおしゃべりするスキル!? あー、でもこの世界では良くある・・・のかな?
《普通はありえません。転生者が賢者の天職を得た事による副作用と考えられます。
言うなればマスター固有のスキル。ユニークスキルと言ったところでしょうか?》
マジすか。まさかのユニークスキルだった。そして俺が転生者ってバレてるんだけど、俺のスキルだから問題ないのか?
《問題ありません。私はマスターのスキルに過ぎませんが、マスターの記憶も閲覧可能です。
また、この世界での権限レベル3までの情報にアクセス可能です》
また謎ワードが出てきた。権限レベルって何ぞや?
《詳しく説明すると長くなるので省略しますが、かなりの情報を入手可能です。
天職の種類やスキルの種類はレベル2、個人の天職やスキルなどがレベル3でアクセスできる情報となります》
なるほど、分からん。鑑定と何か違うんだろうか? 鑑定でも分かるよね?
《鑑定は近くに居ないと使えませんが、私の能力なら世界中の情報をデータベースから検索が可能です》
ああ、それめちゃくちゃチートじゃないか? 例えば、ちょっと回復魔法に長けた人材を探したいとか思った時に、近くに居なくても簡単に見つけられるんだよね?
《はい。その通りです》
因みに権限レベルっていくつまであるんだろう?
《権限レベルは最大5です。レベル5の所有者は創造神のみとなっています。レベル5になれば閲覧のみで無く、ある程度の変更も可能となるようです》
「ねえケイ、さっきからまた黙り込んでどうしたの?」
またもや、心配したカミラに覗き込まれてしまった。
「あ、ごめん。ちょっとスキルを確認してたんだ」
他のスキルも確認したかったけど、また心配されるといけないし後にしよう。
「そっか良い天職だから、スキルも良かったのかな? 良かったね。私も嬉しいよ」
「うふふ、絶対に外には漏れないようにしないとねぇ。
さて、今日はケイが天職を授かった記念で少し豪華な夕食を準備してるわよー」
俺は結構長い間気を失ってたらしく、もうすぐ夕方だった。俺が眠っている間にサラさんは豪華な夕食を用意してくれたみたいだ。
「やったー! 何だろう楽しみー!」
そしてそれを聞いて喜ぶカミラ。何だかんだで俺より1歳年下の彼女は、まだまだ色気より食い気なのかな?
豪華な──と言ってもこの教会ではという但し書きが付くけど──夕食を堪能した俺は、片付けを手伝った後に自分の部屋に戻っていた。
さて、スキルの確認の続きをしよう。
《はい。ではまず獣語理解から説明します。
文字通り、動物と会話する事が可能となります》
うん。これは予想の範囲内だね。そう言えば前世でも動物と会話できるとか言ってテレビに出てる人がいたなぁ。このスキルを持って・・・いた訳はないか。
《因みに、魔物とは基本的に会話できません。
もちろん、上位の魔物には普通に人語を操る者もいます》
この世界、やっぱり魔物は居るんだよね。でも動物とどう違うんだろうか?
《この世界の魔物は魔素が集まって出来た魔石を核としています。魔石を核として身体も魔素で出来ています。繁殖もしますが、それは一部の魔物のみです。
そして魔物は倒すと魔石のみ残して消え去るのです。また、人はその時の魔素を吸収する事で強くなります。経験値と言うやつです》
なるほど、サラッとこの世界で人類が研究し続けてる謎の一つを教えてもらった気がする。
《そして魔素が形を成してアイテムとしてドロップされる事もあります》
何だろう、魔素って便利ワードだな。
いや、それにしても知識の泉ってスキル名は伊達じゃないな。知識が色々と溢れてくる。
《では最後に森魔法についてですが・・・
どうされました?》
最後に森魔法の説明を聞こうと思った時、目の前に半透明の人影が現れた。
──【宣伝】─────────
「第13回ファンタジー小説大賞」に「紙防御」をエントリーしました。
もし、よろしければポチっと投票をお願いします。
15
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?

【スキルコレクター】は異世界で平穏な日々を求める
シロ
ファンタジー
神の都合により異世界へ転生する事になったエノク。『スキルコレクター』というスキルでスキルは楽々獲得できレベルもマックスに。『解析眼』により相手のスキルもコピーできる。
メニューも徐々に開放されていき、できる事も増えていく。
しかし転生させた神への謎が深まっていき……?どういった結末を迎えるのかは、誰もわからない。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺わかば
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。

世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる