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プロローグ
プロローグ③
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ガチャマシーンのハンドルを思いっきり回すと、マシーンが振動する。
───ガラガラガラガラ
中身が混ざるような音がした後、
───ガコン!
マシーンの排出口から、眩しくて凝視出来ないくらい光り輝くボールが出てきた。
「さあ、何かなー? 楽しみだね!」
少し待つと光が収まってくる。そこに現れたのは・・・
「「虹色だ!」」
神様とセリフがかぶった。
「まさか1回目で超激レアが出るとはね・・・。
君はとても運が良いみたいだ」
虹色のボールはそのままフワフワと浮き上がり、俺にぶつかる。
《祝福・神の魔力を取得しました》
頭の中に無機質なメッセージが流れる。
神の魔力って事は魔力がシステム上限値になるんだっけ?
「神の魔力か。良いねー。
ステータスって念じてごらん?」
ふむふむ、念じたら表示されたりするのかな? ステータス!
すると、目の前に文字が表示された。
─────────
名前:なし
天職:なし
レベル:1
生命力:10
体力:10
魔力:32767(固定)
攻撃力:10
防御力:10
速さ:10
スキル:なし
祝福:神の魔力
─────────
あー、この魔力の数字知ってるぞ。
「ステータスは2バイトなんですね」
「お、分かるかい? そうなんだよ。君の世界のゲームを参考に創ったからね。ステータスは2バイト、つまり16ビットなんだよ」
コンピュータの世界では0と1で全てが表現される。その最小単位が1ビットだ。
そして基本的に8ビットが一塊りとして1バイトになる。1バイトで表現できるのは2の8乗で256種類だ。
そして今回は2バイト。表現できるのは2の16乗で65536種類である。何故65536種類の表現ができるのにステータスは32767になってるかと言えば、マイナスもあるからだ。
-32768~32767の65536種類が2バイトで表現できる数値となる。(もちろんマイナスを表現しないのなら0~65535の65536種類の表現も可能であるが、この世界はマイナスもあるらしい)
「君は中々詳しいんだねー」
「ええ、学生の頃情報処理は得意科目でしたので」
「なるほど。とにかく幸先の良いスタートで良かったね。
さあ、次のガチャに行こうか?」
その言葉を受けて、俺はまたハンドルに手を掛ける。後は無難にノーマルを2つくらいでもいいかな?
「そいやぁぁぁ!」
───ガラガラガラガラ
───ガコン!
マシーンの排出口から、またもや眩しくて凝視出来ないくらい光り輝くボールが出てくる。
少し待つと同じように光が収まってくる。そこに現れたのは・・・
「「また虹色だ!!」」
まさかの2連続の超激レア!
《祝福・神の防御力を取得しました》
頭の中に無機質なメッセージが流れる。またステータス系、今度は防御力だ! 痛いのは嫌だから防御力が高いのは助かるな。
「すごいなー。ガチャで超激レアを引いたのも君が初めてなのに、まさか2連続で出すなんてね。
ステータスに出ない幸運みたいなものを持ってるのかもね」
神様にも褒められてしまった。そう言えば、前から俺はここぞと言う時のガチャ運は良かった。
前にやってたスマホゲームでも、とてもレアなアイテムを連続で引いて友達にドン引きされた事がある。
「この調子で3連続行っちゃうー?」
よし、ここまで来たら最後も超激レア狙いで・・・。
「そいやぁぁぁぁぁ!!」
───ガラガラガラガラ
───ガコン!
光が収まった後に出てきたのは、
「白だね。残念、ハズレだよ」
白いボールはフワフワと浮いて俺にぶつかる。
《祝福・防御力+1を取得しました》
しょっぼ! さすがハズレ、しょっぼ!
「あはは、ハズレなんてそんなもんだよ。
でも超激レアが2つも出たんだ。十分だよね?
・・・あっ」
神様はそこまで言うと、何故か固まってしまった。
「どうしました?」
「・・・あ、うん。ねえ、ちょっとステータス確認してくれるかな?」
ステータス? どうしたんだろう。
─────────
名前:なし
天職:なし
レベル:1
生命力:10
体力:10
魔力:32767(固定)
攻撃力:10
防御力:-32768(固定)
速さ:10
スキル:なし
祝福:神の魔力、神の防御力、防御力+1
─────────
そう思いつつ、ステータスを確認してみたら・・・、え? マイナス??
何とマイナスに振り切れていた。
───ガラガラガラガラ
中身が混ざるような音がした後、
───ガコン!
マシーンの排出口から、眩しくて凝視出来ないくらい光り輝くボールが出てきた。
「さあ、何かなー? 楽しみだね!」
少し待つと光が収まってくる。そこに現れたのは・・・
「「虹色だ!」」
神様とセリフがかぶった。
「まさか1回目で超激レアが出るとはね・・・。
君はとても運が良いみたいだ」
虹色のボールはそのままフワフワと浮き上がり、俺にぶつかる。
《祝福・神の魔力を取得しました》
頭の中に無機質なメッセージが流れる。
神の魔力って事は魔力がシステム上限値になるんだっけ?
「神の魔力か。良いねー。
ステータスって念じてごらん?」
ふむふむ、念じたら表示されたりするのかな? ステータス!
すると、目の前に文字が表示された。
─────────
名前:なし
天職:なし
レベル:1
生命力:10
体力:10
魔力:32767(固定)
攻撃力:10
防御力:10
速さ:10
スキル:なし
祝福:神の魔力
─────────
あー、この魔力の数字知ってるぞ。
「ステータスは2バイトなんですね」
「お、分かるかい? そうなんだよ。君の世界のゲームを参考に創ったからね。ステータスは2バイト、つまり16ビットなんだよ」
コンピュータの世界では0と1で全てが表現される。その最小単位が1ビットだ。
そして基本的に8ビットが一塊りとして1バイトになる。1バイトで表現できるのは2の8乗で256種類だ。
そして今回は2バイト。表現できるのは2の16乗で65536種類である。何故65536種類の表現ができるのにステータスは32767になってるかと言えば、マイナスもあるからだ。
-32768~32767の65536種類が2バイトで表現できる数値となる。(もちろんマイナスを表現しないのなら0~65535の65536種類の表現も可能であるが、この世界はマイナスもあるらしい)
「君は中々詳しいんだねー」
「ええ、学生の頃情報処理は得意科目でしたので」
「なるほど。とにかく幸先の良いスタートで良かったね。
さあ、次のガチャに行こうか?」
その言葉を受けて、俺はまたハンドルに手を掛ける。後は無難にノーマルを2つくらいでもいいかな?
「そいやぁぁぁ!」
───ガラガラガラガラ
───ガコン!
マシーンの排出口から、またもや眩しくて凝視出来ないくらい光り輝くボールが出てくる。
少し待つと同じように光が収まってくる。そこに現れたのは・・・
「「また虹色だ!!」」
まさかの2連続の超激レア!
《祝福・神の防御力を取得しました》
頭の中に無機質なメッセージが流れる。またステータス系、今度は防御力だ! 痛いのは嫌だから防御力が高いのは助かるな。
「すごいなー。ガチャで超激レアを引いたのも君が初めてなのに、まさか2連続で出すなんてね。
ステータスに出ない幸運みたいなものを持ってるのかもね」
神様にも褒められてしまった。そう言えば、前から俺はここぞと言う時のガチャ運は良かった。
前にやってたスマホゲームでも、とてもレアなアイテムを連続で引いて友達にドン引きされた事がある。
「この調子で3連続行っちゃうー?」
よし、ここまで来たら最後も超激レア狙いで・・・。
「そいやぁぁぁぁぁ!!」
───ガラガラガラガラ
───ガコン!
光が収まった後に出てきたのは、
「白だね。残念、ハズレだよ」
白いボールはフワフワと浮いて俺にぶつかる。
《祝福・防御力+1を取得しました》
しょっぼ! さすがハズレ、しょっぼ!
「あはは、ハズレなんてそんなもんだよ。
でも超激レアが2つも出たんだ。十分だよね?
・・・あっ」
神様はそこまで言うと、何故か固まってしまった。
「どうしました?」
「・・・あ、うん。ねえ、ちょっとステータス確認してくれるかな?」
ステータス? どうしたんだろう。
─────────
名前:なし
天職:なし
レベル:1
生命力:10
体力:10
魔力:32767(固定)
攻撃力:10
防御力:-32768(固定)
速さ:10
スキル:なし
祝福:神の魔力、神の防御力、防御力+1
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そう思いつつ、ステータスを確認してみたら・・・、え? マイナス??
何とマイナスに振り切れていた。
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