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case5北野あかり『夜間パトロールもお手の物』
第25話【モニタリング】未来の女?
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「そうかね。力になれたようでよかったわい」
「はい。本当にありがとうございました」
暴漢事件の翌日、私は『神守坂神社』に来ていた。
108段ある階段を上った先にある神社にやってきたのは、神主のおじい様に感謝を伝えるためだ。
久能さんに乗り移った猫ちゃんによって退治された暴漢二人はその後、駆けつけた警察に捕まった。
事情聴取を行った犬飼刑事さんによると、復讐屋という犯罪を依頼する裏サイトをつきとめて、利用者全員を逮捕したのだという。
もちろん、私に復讐する依頼をかけたという『アインシュタイン』というハンドルネームを使用した主犯も逮捕されることになったのだ。
「でも、まさか復讐理由が『水をこぼされたから』だとはねえ。世の中、本当にどうかしちまってるなあ」
と、あごに生やした無精ひげをぼりぼりと掻きながら犬飼刑事さんがぼやくように言った。
「本当にそうですねえ。前途ある若者だったのに、そんな小さなことで罪を犯す立場になってしまうなんて、ここのところは心がすさむような事件が横行していますねえ。こんな豊かな時代になったというのに、人の心はどんどん貧しくなっているような気がしてなりませんよ」
犬飼刑事さんの隣で久能先生がふぅっと深いため息を吐いた。
どうやら二人は旧知の仲らしい。
私の状況を知った久能先生が犬飼刑事さんに前もって話をしていたからこそのスピード解決だった。
二人が話している人物こそ、『アインシュタイン』の名を語った犯人のことだ。
犯人の正体は私がバイトしている喫茶店によく来る大学生だった。
私が暴漢に襲われる日にもいた、真面目そうな理系学生だ。
大事にしていたスマホの上に水をこぼされて、中に入っていたアイドルとのツーショット写真のデータが消えてしまったことを恨みに思っての犯行依頼だったという。
この事件は翌日のワイドショーでも持ちきりとなって大きく報道されることになったのだが、暴漢たちをボコボコに倒したヒーローの久能さんと猫ちゃんこと白夜様については一切触れられることはなかった。
おそらく犬飼刑事さんが完全にもみ消したんだと思うんだけど……
「それにしてもアルバイトも大変じゃなあ。データがなくなったのは水に濡れたのを確認しようと操作した自分のせいなのにのお」
「あの若造も自分が操作ミスしてデータを消したのは重々承知の上だったんですよ、じい様。だけど、頭の中で声が聞こえたそうで。『あの女が悪い。あいつさえいなければこんなつらい目にはあわなかったのに。同じ痛みを与えてやれ』って言う声が繰り返し聞こえて逆らえなくなっていたと自白していましたよ」
「頭の中に聞こえる声ですか? それ、前にも聞いたような気がしますけど。あれ? 私の勘違いですかね?」
久能さんが首を左右に傾げる。
するとそんな二人の様子に犬飼刑事さんが「そうなんだよなあ」と目を細めた。
「おまえが絡んでいる事件の犯人はみんな口をそろえてそう言ってる」
「なるほど。これはちょっと調べたほうがいいかもしれません」
「しかし、そうなるとますます困りもんだなあ。わしらからしたら些細なことにしか思えないからのお」
私の隣でお茶をすすりながら、おじい様は眉をひそめた。
「お客様からしたら、アルバイトも正社員もないですから。プロはプロらしく、ミスはしちゃいけないんだって、今回のことで学びました」
アルバイトとはいえ、ちゃんとお金をもらっている仕事だ。
どんなお客様が来るかわからない。だからこそ、きちんとしなくちゃいけないんだとつくづく思ったのだ。
「あかりちゃんはまじめでいい子だねえ。そりゃあ、うちの神様も味方になってくれるはずじゃて」
今度はうれしそうにわっはっはと大きく口を開けて豪快に笑う。
本当に感情豊かな人で、こちらもつられて笑ってしまう。
「そう言えば、ここへ最初に来たときのことを君は覚えているかね?」
「はい。今でも覚えています」
「では、そのときに君が白夜様の御前で『いつか必ず御恩返しいたしますから、どうか、どうか助けてください』と涙を流しながら頼んだのは覚えているかね?」
「え? 白夜様、あのときあそこにいたんですか?」
「御前というよりは、背後に座っていたというべきかのお。まあ、あのときからじゃよ。いつか恩返しをしてもらわねばならないからと……ずっと君のことを気に掛けておったのは。今回のこともかなりお怒りだったからなあ。俺様の『未来の女』に手を出すとはって」
「未来の……女?」
「まあ、ちょっと、ここだけの話。あの方は女癖が悪くてなあ」
ひそひそと私の耳元に口を寄せておじい様が言ったときだった。
ぱあんっと背後で大きな音が響き渡った。
思わずびくっと体を震わせる。
するとなにを思ったのか、おじい様が飛び退るようにして私から離れた。
地面に正座して私に向かって深く頭を下げる。
「あの……え?」
後ろを向いて納得した。
ものすごい不機嫌だとわかる顔をした白夜様が、きれいに前足を揃えた形でちょこんと座っておいでだった。
「これはこれは白夜様。いらっしゃるとは露にも思わず」
「くだらんことをあかりに吹き込むな……とおっしゃってますが、白夜さん。おじい様の言っていることはすべて事実じゃありませんか? そもそも、いつかハーレム作りたいとか邪な夢を抱いているからいけないんですよ? そんな下心持っていたら、いつまでたってもモテ男になんてなれませんからね!」
「そうだ、孝明! わしは茶を淹れてくる! あかりちゃんが永崎屋のカステラをもってきてくれたのだ。犬飼殿もいかがですかね?」
「せっかくなんでいただきますよ。ここのお茶は高級な葉っぱ使ってるから、味がぜんぜん違うし」
「ではしばしお待ちを!」
そう言うと、おじい様は80歳を超えた高齢とは思えないほどの俊敏な動きで逃げるように屋敷のほうへと駆けていった。
そんなおじい様に「いってらっしゃい」と手を振った久能さんが「ところであかりさん」と私に問いかけた。
「店長さんは車の事故で足を折って、当面の間はお店をお休みされると伺ったのですが」
「あ、はい。そうなんです。なんか、車の前を横切った猫を避けようとして自損事故を起こしちゃったと、バイトの先輩に聞きました」
「そうですか」
「でも、仕方ありません。先輩の話だとお客さんだろうが、お店の子だろうが、関係なく何人も口説いて悪いことをたくさんしていたそうですから。これも天罰なのかなって」
「そうかもしれませんね」
ちらっと白夜様を見る。
私が持ってきたカステラの箱に小さな鼻をくっつけて、ふんふんと匂いを嗅いでいる。
ちょんちょんっと手で突っついた後、箱の端っこをカプッと噛んだ。
「ちょっと白夜さん。おじい様がお茶を淹れてくるまで待っていてくださいって。あっ! こらっ! 箱を放しなさいって! って、いたたたたっ! 私の手を噛むのはやめなさいっ!」
カステラの箱を取り上げようとする久能さんさんを恨めしそうに睨みながら、白夜様は口を放した。
箱に思いっきり牙の跡が残っている。
彼の噛みついた部分がくしゃっと変形してしまっている。
相当食べたいらしい。
「そうそう、あかりさん。もしよければ、ここでバイトしてみませんか? おじい様の話し相手にもなってあげてほしいし。化け物みたいに元気な人ですけど、年を重ねてずいぶんと心寂しくなっているようですから」
「あの……私にできるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。バイト代は弾むようにって私からもきちんと言っておきますから」
「はい! ありがとうございます!」
こうして、私は大好きな神守坂神社で巫女見習いとして働くことになった。
「ちなみにこれは白夜さんの粋な計らいですからね!」
そう言って久能さんは片目をつぶってみせた。
面白くなさそうな顔で、白夜様が大きな口を開けてあくびをする。
関係ねえよとでもいうみたいに「ウナア」と小さく鳴いたあと、白夜様は空を仰ぎ見た。
透明度の強い水色の瞳が太陽光に照らされて、水晶のように輝いていた。
「はい。本当にありがとうございました」
暴漢事件の翌日、私は『神守坂神社』に来ていた。
108段ある階段を上った先にある神社にやってきたのは、神主のおじい様に感謝を伝えるためだ。
久能さんに乗り移った猫ちゃんによって退治された暴漢二人はその後、駆けつけた警察に捕まった。
事情聴取を行った犬飼刑事さんによると、復讐屋という犯罪を依頼する裏サイトをつきとめて、利用者全員を逮捕したのだという。
もちろん、私に復讐する依頼をかけたという『アインシュタイン』というハンドルネームを使用した主犯も逮捕されることになったのだ。
「でも、まさか復讐理由が『水をこぼされたから』だとはねえ。世の中、本当にどうかしちまってるなあ」
と、あごに生やした無精ひげをぼりぼりと掻きながら犬飼刑事さんがぼやくように言った。
「本当にそうですねえ。前途ある若者だったのに、そんな小さなことで罪を犯す立場になってしまうなんて、ここのところは心がすさむような事件が横行していますねえ。こんな豊かな時代になったというのに、人の心はどんどん貧しくなっているような気がしてなりませんよ」
犬飼刑事さんの隣で久能先生がふぅっと深いため息を吐いた。
どうやら二人は旧知の仲らしい。
私の状況を知った久能先生が犬飼刑事さんに前もって話をしていたからこそのスピード解決だった。
二人が話している人物こそ、『アインシュタイン』の名を語った犯人のことだ。
犯人の正体は私がバイトしている喫茶店によく来る大学生だった。
私が暴漢に襲われる日にもいた、真面目そうな理系学生だ。
大事にしていたスマホの上に水をこぼされて、中に入っていたアイドルとのツーショット写真のデータが消えてしまったことを恨みに思っての犯行依頼だったという。
この事件は翌日のワイドショーでも持ちきりとなって大きく報道されることになったのだが、暴漢たちをボコボコに倒したヒーローの久能さんと猫ちゃんこと白夜様については一切触れられることはなかった。
おそらく犬飼刑事さんが完全にもみ消したんだと思うんだけど……
「それにしてもアルバイトも大変じゃなあ。データがなくなったのは水に濡れたのを確認しようと操作した自分のせいなのにのお」
「あの若造も自分が操作ミスしてデータを消したのは重々承知の上だったんですよ、じい様。だけど、頭の中で声が聞こえたそうで。『あの女が悪い。あいつさえいなければこんなつらい目にはあわなかったのに。同じ痛みを与えてやれ』って言う声が繰り返し聞こえて逆らえなくなっていたと自白していましたよ」
「頭の中に聞こえる声ですか? それ、前にも聞いたような気がしますけど。あれ? 私の勘違いですかね?」
久能さんが首を左右に傾げる。
するとそんな二人の様子に犬飼刑事さんが「そうなんだよなあ」と目を細めた。
「おまえが絡んでいる事件の犯人はみんな口をそろえてそう言ってる」
「なるほど。これはちょっと調べたほうがいいかもしれません」
「しかし、そうなるとますます困りもんだなあ。わしらからしたら些細なことにしか思えないからのお」
私の隣でお茶をすすりながら、おじい様は眉をひそめた。
「お客様からしたら、アルバイトも正社員もないですから。プロはプロらしく、ミスはしちゃいけないんだって、今回のことで学びました」
アルバイトとはいえ、ちゃんとお金をもらっている仕事だ。
どんなお客様が来るかわからない。だからこそ、きちんとしなくちゃいけないんだとつくづく思ったのだ。
「あかりちゃんはまじめでいい子だねえ。そりゃあ、うちの神様も味方になってくれるはずじゃて」
今度はうれしそうにわっはっはと大きく口を開けて豪快に笑う。
本当に感情豊かな人で、こちらもつられて笑ってしまう。
「そう言えば、ここへ最初に来たときのことを君は覚えているかね?」
「はい。今でも覚えています」
「では、そのときに君が白夜様の御前で『いつか必ず御恩返しいたしますから、どうか、どうか助けてください』と涙を流しながら頼んだのは覚えているかね?」
「え? 白夜様、あのときあそこにいたんですか?」
「御前というよりは、背後に座っていたというべきかのお。まあ、あのときからじゃよ。いつか恩返しをしてもらわねばならないからと……ずっと君のことを気に掛けておったのは。今回のこともかなりお怒りだったからなあ。俺様の『未来の女』に手を出すとはって」
「未来の……女?」
「まあ、ちょっと、ここだけの話。あの方は女癖が悪くてなあ」
ひそひそと私の耳元に口を寄せておじい様が言ったときだった。
ぱあんっと背後で大きな音が響き渡った。
思わずびくっと体を震わせる。
するとなにを思ったのか、おじい様が飛び退るようにして私から離れた。
地面に正座して私に向かって深く頭を下げる。
「あの……え?」
後ろを向いて納得した。
ものすごい不機嫌だとわかる顔をした白夜様が、きれいに前足を揃えた形でちょこんと座っておいでだった。
「これはこれは白夜様。いらっしゃるとは露にも思わず」
「くだらんことをあかりに吹き込むな……とおっしゃってますが、白夜さん。おじい様の言っていることはすべて事実じゃありませんか? そもそも、いつかハーレム作りたいとか邪な夢を抱いているからいけないんですよ? そんな下心持っていたら、いつまでたってもモテ男になんてなれませんからね!」
「そうだ、孝明! わしは茶を淹れてくる! あかりちゃんが永崎屋のカステラをもってきてくれたのだ。犬飼殿もいかがですかね?」
「せっかくなんでいただきますよ。ここのお茶は高級な葉っぱ使ってるから、味がぜんぜん違うし」
「ではしばしお待ちを!」
そう言うと、おじい様は80歳を超えた高齢とは思えないほどの俊敏な動きで逃げるように屋敷のほうへと駆けていった。
そんなおじい様に「いってらっしゃい」と手を振った久能さんが「ところであかりさん」と私に問いかけた。
「店長さんは車の事故で足を折って、当面の間はお店をお休みされると伺ったのですが」
「あ、はい。そうなんです。なんか、車の前を横切った猫を避けようとして自損事故を起こしちゃったと、バイトの先輩に聞きました」
「そうですか」
「でも、仕方ありません。先輩の話だとお客さんだろうが、お店の子だろうが、関係なく何人も口説いて悪いことをたくさんしていたそうですから。これも天罰なのかなって」
「そうかもしれませんね」
ちらっと白夜様を見る。
私が持ってきたカステラの箱に小さな鼻をくっつけて、ふんふんと匂いを嗅いでいる。
ちょんちょんっと手で突っついた後、箱の端っこをカプッと噛んだ。
「ちょっと白夜さん。おじい様がお茶を淹れてくるまで待っていてくださいって。あっ! こらっ! 箱を放しなさいって! って、いたたたたっ! 私の手を噛むのはやめなさいっ!」
カステラの箱を取り上げようとする久能さんさんを恨めしそうに睨みながら、白夜様は口を放した。
箱に思いっきり牙の跡が残っている。
彼の噛みついた部分がくしゃっと変形してしまっている。
相当食べたいらしい。
「そうそう、あかりさん。もしよければ、ここでバイトしてみませんか? おじい様の話し相手にもなってあげてほしいし。化け物みたいに元気な人ですけど、年を重ねてずいぶんと心寂しくなっているようですから」
「あの……私にできるでしょうか?」
「大丈夫ですよ。バイト代は弾むようにって私からもきちんと言っておきますから」
「はい! ありがとうございます!」
こうして、私は大好きな神守坂神社で巫女見習いとして働くことになった。
「ちなみにこれは白夜さんの粋な計らいですからね!」
そう言って久能さんは片目をつぶってみせた。
面白くなさそうな顔で、白夜様が大きな口を開けてあくびをする。
関係ねえよとでもいうみたいに「ウナア」と小さく鳴いたあと、白夜様は空を仰ぎ見た。
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