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第16話 都市伝説じゃありませんよ
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妹尾から受け取ったデータと合わせて明日のプレゼン資料を作りながらも、非常に気になることが別にあった。
彼が俺に言った『ねこねこネットワーク』なるものだ。
もちろん、すぐにネット検索した。
ねこねこネットワークとは通称N N Nと呼ばれる猫たちで結成された秘密組織のことらしい。
猫好きの人や猫を飼ってくれそうな人、これから猫を飼ってみたい人をサーチして、行き場のない猫たちを絶妙なタイミングで派遣するのだ。
さらに組織に優良物件と認定された場合には、その後も断続的に猫が派遣されるらしいというのだ。
ねこねこネットワーク関連のコラムを読むにつれ、人間の世界が猫たちによって侵略されてきているのではないかとさえ思えてきた。
地球という星で、生き物の頂点として生活している人間だが、実は猫の手のひらでくるくると踊らされているだけではないのかと考えてしまう。
もしかしたら、『地球猫化戦略』のうちの一ケースが俺だったりして。
だって普通に生活していたらありえなかった。
仮に俺のマンションの前にダンボールに入っていた猫がいたとしよう。
昔の俺ならまず見向きもしないだろう。
そもそも興味がなかったから、ダンボールさえ目に入らない可能性も非常に高い。
そんな俺がなんの因果か猫を飼うことになった。その上、猫の有用性まで証明しようとしている。
今の俺ならば、近所にダンボールを見つけようものなら確実に中を確認するだろう。
それどころか、近所中を見て回るかもしれない。
シミュレーションすればするほど、猫の思惑通りにまんまと罠にハマっているとしか思えなくなる不思議さ加減。地球が猫の惑星になる日も近づいているのか。
パソコンから目を離して、つつつと視線を右にスライドさせる。
係長がこちらのことなど我関せずという様子で背中を向けて、ぴんっと立った大きな耳をぱりぱりっと後ろ足で掻いていた。
思わず手を伸ばしてかゆがっているところをこそこそっと摩ってやると、振り返ってうれしそうに頭をこすりつけてきた。
こういうところがたまらない。
猫の魅力にハマりかけている。
いや、間違いなくハマっている。
その証拠にタバコの本数が明らかに減っていた。
飲むコーヒーの量も少なくなった。
その代わりに係長を見ていたり、触ったりする時間が増えたのだ。
猫が側にいることによってストレスが減るということの証明である明日のプレゼンはなんとかなりそうだ。体験しているからこそ胸を張って、自信を持って言える!
猫は会社に必要ですと。
しかし、それとはまったく違う心配事が、かのねこねこネットワークに人間版が存在しているようなことをほのめかした妹尾の存在だ。
彼のこれまでの言動を分析すると、本当に人間版が存在していると信じてしまいそうになる。
とはいえ、俺が知り得た情報と言えば、酒井部長が大の猫好きだということと、人事部の大木部長がSMクラブの常連であることくらいだが、彼はそれ以上を知っている口ぶりだった。
それがものすごく怖い。
ネットワークの発達で全国の猫好きとつながることも容易になったのも要因のひとつであるかもしれないが、彼の場合はものすごくピンポイントすぎないだろうか。
もしかしたら社員全員の秘密を彼は握っているかもしれない。
明らかに面白ネタがない俺はいい。
会社と家を往復するだけのつまらない独身ライフには、ある意味、死角がないからだ。
いいか、悪いかは置いておいて。
「課長~! ごはん買ってきましたよ~!」
すでに俺のデスクの上しか明かりが灯っていない暗いオフィスに、妹尾の夏の太陽さながらの明るい声が響き渡った。
彼はコンビニの袋を揺らしながら、にこにこと近づいてきた。
「こっちが国産牛の焼肉丼で、こっちが北海蟹の身たっぷりのトマトクリームパスタです。で、昨日のバレンタイン限定商品だったとろとろチョコプリンもあったんで、買ってきちゃいました。やはり労働には甘いものも必須ですからね!」
普通の男性社員なら、おそらくデザートまで買ってくるようなマネをしなかっただろう。こういう心遣いは彼ならではだ。
「さすがだな、妹尾」
「ありがとうございます。あっ、どっちにします?」
ガサゴソとビニール袋から弁当を二つ取り出して、妹尾は俺の前に並べた。
「じゃあ、焼肉で」
「ですよね! 課長、肉食って感じですもんね!」
「に、肉食!?」
「はい。お魚よりはお肉のほうが好きそうだなって。お野菜食べているところもあまり見かけませんし」
「そ、そうか」
肉食という言葉になにやらエロティックな響きを感じたのは俺だけだった。
そうだな。普通、そうだろうな。
どうやら今日も疲れが溜まってきているらしい。
早く帰ったほうがいい。
すでに時計は9時を回っているのだし。
それにしても、よく人のことを見ている。
ここのところは昼もコンビニのおにぎりとかサンドウィッチくらいで簡単に済ませてしまっていることをしっかりチェックされていたんだなと心の中だけで苦笑する。
妹尾から割り箸を受け取って、弁当を自分の真ん前に置く。
待っていましたとばかりにお腹が低いうなり声をあげた。
「なあ、妹尾。昼間言っていたねこねこネットワークのことなんだが」
ぐーぐーうなるお腹の声を消すように、国産牛焼肉丼の蓋を開けて尋ねる。
肉の香りに反応して、口の中が唾液で満たされる。
「本当にあるのかな?」
妹尾が俺の向かいに椅子を持ってきて座る。
彼は俺と同じく弁当の蓋を開けると、俺の質問はスルーして「おいしそう」と広がるトマトの香りに鼻を傾けた。
机の上にいた係長が釣られて近寄っていく。
妹尾と一緒になって小さなピンクの鼻をくんくんと動かして匂いを拾う姿はまるで親子みたいだ。
係長と仲良く弁当を囲む妹尾がプラスチックのフォークの先にうつくしくパスタをまきつける。すうっと音もなくパスタがまかれたフォークの先が妹尾の口へ入っていく。
「ああ、濃厚」
うっとりと目をとろんとさせる彼。
その横で、パスタ弁当に顔をつっこもうとする係長の頭を「きみはダメ。食べられないよ」とちょんちょんと軽く突いた。
「そんなあ」と言うように係長が妹尾を見上げる。
――なんてほほえましい!
あまりにも二人のやりとりがかわいらしくて、思わず顔を背けた。
自然とにやけてしまう自分がいる。
がしかし、すぐに思い直してぶんぶんっと頭を振った。
現実世界に意識を集中させる。
ちょっと気を抜くとこうだ。
しっかりしろ、誠一郎!
「えっと。質問はなんだったでしょうか? ご飯食べたくて集中しちゃったら、質問忘れちゃいました」
「そ、そうか。いや、ねこねこネットワークなんてこの世にあるのかなって」
「ああ。そのことでしたか」
ふむふむと妹尾は小さくうなずいた。
「NNNは猫好きの中では有名な都市伝説なんだろう?」
尋ねながら俺は肉とご飯を箸に乗せる。うっすら湯気のあがるそれを食べようと口を大きく開ける。
「いえいえ、都市伝説じゃありません。実在しますよ」
よどみのないハッキリした口調で妹尾が答えた。口に入れた箸を抜こうとした俺に、「課長だから教えちゃいますけど」と彼は続けた。
もぐもぐと肉を噛みつつ、じいっと妹尾を見つめる。
NNNが都市伝説だとは思えないネタはたくさんネットに転がっている。
いくつかの事例は読んだ。
まさかと思うときに猫と出会うと。
偶然が重なり続けるんだと。
だけどなにひとつ科学的根拠はない。
証明はされていない。
それでも彼は信じているのかと思うと、純粋なやつなんだなとこちらのほうこそ素直に感心してしまう。
こういうところが彼の魅力なのだ。
天性と言ってもいい。
ところがだった。俺の予想のはるか斜め上の回答を妹尾はしてみせたのだ。
「実はぼく、そのNNNのエージェントなんです」
と、この世のものとは思えない美しすぎる笑顔を浮かべる妹尾に、肉を噛んでいた歯が動きをとめる。
メデューサに睨まれた人間さながらに俺の体が石みたいにカッチカチに固まった。
全身に通う血が一気に働きをやめる。
「えっと。なんだって?」
「だから、ぼくエージェントなんですってば」
ひゅうるりと冬の冷たい風が足元を駆け抜ける中で、係長だけが「そのとおりだ」と誇らしげに胸を張り、俺を見上げていたのだった。
彼が俺に言った『ねこねこネットワーク』なるものだ。
もちろん、すぐにネット検索した。
ねこねこネットワークとは通称N N Nと呼ばれる猫たちで結成された秘密組織のことらしい。
猫好きの人や猫を飼ってくれそうな人、これから猫を飼ってみたい人をサーチして、行き場のない猫たちを絶妙なタイミングで派遣するのだ。
さらに組織に優良物件と認定された場合には、その後も断続的に猫が派遣されるらしいというのだ。
ねこねこネットワーク関連のコラムを読むにつれ、人間の世界が猫たちによって侵略されてきているのではないかとさえ思えてきた。
地球という星で、生き物の頂点として生活している人間だが、実は猫の手のひらでくるくると踊らされているだけではないのかと考えてしまう。
もしかしたら、『地球猫化戦略』のうちの一ケースが俺だったりして。
だって普通に生活していたらありえなかった。
仮に俺のマンションの前にダンボールに入っていた猫がいたとしよう。
昔の俺ならまず見向きもしないだろう。
そもそも興味がなかったから、ダンボールさえ目に入らない可能性も非常に高い。
そんな俺がなんの因果か猫を飼うことになった。その上、猫の有用性まで証明しようとしている。
今の俺ならば、近所にダンボールを見つけようものなら確実に中を確認するだろう。
それどころか、近所中を見て回るかもしれない。
シミュレーションすればするほど、猫の思惑通りにまんまと罠にハマっているとしか思えなくなる不思議さ加減。地球が猫の惑星になる日も近づいているのか。
パソコンから目を離して、つつつと視線を右にスライドさせる。
係長がこちらのことなど我関せずという様子で背中を向けて、ぴんっと立った大きな耳をぱりぱりっと後ろ足で掻いていた。
思わず手を伸ばしてかゆがっているところをこそこそっと摩ってやると、振り返ってうれしそうに頭をこすりつけてきた。
こういうところがたまらない。
猫の魅力にハマりかけている。
いや、間違いなくハマっている。
その証拠にタバコの本数が明らかに減っていた。
飲むコーヒーの量も少なくなった。
その代わりに係長を見ていたり、触ったりする時間が増えたのだ。
猫が側にいることによってストレスが減るということの証明である明日のプレゼンはなんとかなりそうだ。体験しているからこそ胸を張って、自信を持って言える!
猫は会社に必要ですと。
しかし、それとはまったく違う心配事が、かのねこねこネットワークに人間版が存在しているようなことをほのめかした妹尾の存在だ。
彼のこれまでの言動を分析すると、本当に人間版が存在していると信じてしまいそうになる。
とはいえ、俺が知り得た情報と言えば、酒井部長が大の猫好きだということと、人事部の大木部長がSMクラブの常連であることくらいだが、彼はそれ以上を知っている口ぶりだった。
それがものすごく怖い。
ネットワークの発達で全国の猫好きとつながることも容易になったのも要因のひとつであるかもしれないが、彼の場合はものすごくピンポイントすぎないだろうか。
もしかしたら社員全員の秘密を彼は握っているかもしれない。
明らかに面白ネタがない俺はいい。
会社と家を往復するだけのつまらない独身ライフには、ある意味、死角がないからだ。
いいか、悪いかは置いておいて。
「課長~! ごはん買ってきましたよ~!」
すでに俺のデスクの上しか明かりが灯っていない暗いオフィスに、妹尾の夏の太陽さながらの明るい声が響き渡った。
彼はコンビニの袋を揺らしながら、にこにこと近づいてきた。
「こっちが国産牛の焼肉丼で、こっちが北海蟹の身たっぷりのトマトクリームパスタです。で、昨日のバレンタイン限定商品だったとろとろチョコプリンもあったんで、買ってきちゃいました。やはり労働には甘いものも必須ですからね!」
普通の男性社員なら、おそらくデザートまで買ってくるようなマネをしなかっただろう。こういう心遣いは彼ならではだ。
「さすがだな、妹尾」
「ありがとうございます。あっ、どっちにします?」
ガサゴソとビニール袋から弁当を二つ取り出して、妹尾は俺の前に並べた。
「じゃあ、焼肉で」
「ですよね! 課長、肉食って感じですもんね!」
「に、肉食!?」
「はい。お魚よりはお肉のほうが好きそうだなって。お野菜食べているところもあまり見かけませんし」
「そ、そうか」
肉食という言葉になにやらエロティックな響きを感じたのは俺だけだった。
そうだな。普通、そうだろうな。
どうやら今日も疲れが溜まってきているらしい。
早く帰ったほうがいい。
すでに時計は9時を回っているのだし。
それにしても、よく人のことを見ている。
ここのところは昼もコンビニのおにぎりとかサンドウィッチくらいで簡単に済ませてしまっていることをしっかりチェックされていたんだなと心の中だけで苦笑する。
妹尾から割り箸を受け取って、弁当を自分の真ん前に置く。
待っていましたとばかりにお腹が低いうなり声をあげた。
「なあ、妹尾。昼間言っていたねこねこネットワークのことなんだが」
ぐーぐーうなるお腹の声を消すように、国産牛焼肉丼の蓋を開けて尋ねる。
肉の香りに反応して、口の中が唾液で満たされる。
「本当にあるのかな?」
妹尾が俺の向かいに椅子を持ってきて座る。
彼は俺と同じく弁当の蓋を開けると、俺の質問はスルーして「おいしそう」と広がるトマトの香りに鼻を傾けた。
机の上にいた係長が釣られて近寄っていく。
妹尾と一緒になって小さなピンクの鼻をくんくんと動かして匂いを拾う姿はまるで親子みたいだ。
係長と仲良く弁当を囲む妹尾がプラスチックのフォークの先にうつくしくパスタをまきつける。すうっと音もなくパスタがまかれたフォークの先が妹尾の口へ入っていく。
「ああ、濃厚」
うっとりと目をとろんとさせる彼。
その横で、パスタ弁当に顔をつっこもうとする係長の頭を「きみはダメ。食べられないよ」とちょんちょんと軽く突いた。
「そんなあ」と言うように係長が妹尾を見上げる。
――なんてほほえましい!
あまりにも二人のやりとりがかわいらしくて、思わず顔を背けた。
自然とにやけてしまう自分がいる。
がしかし、すぐに思い直してぶんぶんっと頭を振った。
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ちょっと気を抜くとこうだ。
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「そ、そうか。いや、ねこねこネットワークなんてこの世にあるのかなって」
「ああ。そのことでしたか」
ふむふむと妹尾は小さくうなずいた。
「NNNは猫好きの中では有名な都市伝説なんだろう?」
尋ねながら俺は肉とご飯を箸に乗せる。うっすら湯気のあがるそれを食べようと口を大きく開ける。
「いえいえ、都市伝説じゃありません。実在しますよ」
よどみのないハッキリした口調で妹尾が答えた。口に入れた箸を抜こうとした俺に、「課長だから教えちゃいますけど」と彼は続けた。
もぐもぐと肉を噛みつつ、じいっと妹尾を見つめる。
NNNが都市伝説だとは思えないネタはたくさんネットに転がっている。
いくつかの事例は読んだ。
まさかと思うときに猫と出会うと。
偶然が重なり続けるんだと。
だけどなにひとつ科学的根拠はない。
証明はされていない。
それでも彼は信じているのかと思うと、純粋なやつなんだなとこちらのほうこそ素直に感心してしまう。
こういうところが彼の魅力なのだ。
天性と言ってもいい。
ところがだった。俺の予想のはるか斜め上の回答を妹尾はしてみせたのだ。
「実はぼく、そのNNNのエージェントなんです」
と、この世のものとは思えない美しすぎる笑顔を浮かべる妹尾に、肉を噛んでいた歯が動きをとめる。
メデューサに睨まれた人間さながらに俺の体が石みたいにカッチカチに固まった。
全身に通う血が一気に働きをやめる。
「えっと。なんだって?」
「だから、ぼくエージェントなんですってば」
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