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lesson 32 答えがほしい?
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目が覚めたとき葵の姿はなかった。
周りを見回す。
見慣れた壁と天井、自分の部屋にいるってことに、ホッとすると同時に淋しさが襲った。
あれだけ苦しかった熱は今はもうそれほどでもなくて、だるさは残っていたけれど、それでも普通の調子に近かった。
ガチャ。
マメ電灯がひとつだけのオレンジに染まった部屋に、黒い影が滑り込んでくる。
扉を閉めた広い背中にドキンッと大きく胸が脈打った。
葵だ。
こちらを振り返った葵は驚いたように私を見つめ、その後苦笑した。
「起こしちゃったみたいだな」
「ううん、ちょっと前に起きたの」
「そうか……」
葵は言いながら近づいてくると、手にしていたグラスを差し出して「飲むか?」と聞いた。
「水?」
「スポーツドリンク」
ゆっくり起き上る私の背中にすばやく手が添えられる。
葵に触れられた部分が急激に熱を帯びる。
葵からグラスを受け取る瞬間、葵の指先が私の手に触れる。
それだけで、妙に緊張した。
「ありがとう……」
「いいえぇ」
笑顔の葵を見るのが妙に恥ずかしくなって一気にドリンクを流し込む。
そのせいで、気道に少し入ってしまい、むせ込む。
そんな私をなんだか困ったように笑いながら、葵は背中をとんとんっと優しく叩いてくれた。
「俺といると、そんなに緊張する?」
ドキン。
近い顔。
すぐそばに切れ長の目が迫る。
息がかかるほど傍にいる葵に、今まで以上に私はドキドキしているし、緊張していた。
好きと言ってしまったことで、今まで以上に意識する。
あの日のことや、いままでのキス。
「ねえ」
ドキン。
ドキン。
大きく刻み始める胸の音に苦しくなって、布団の上に置いた手で羽毛布団をキュッと掴む。
「答えが欲しい?」
意地悪に細められた葵の目。
見つめられると耳の後ろから一気に熱が噴き出していく。
答えは欲しい。
喉から手が出るほど。
なのに、その一言が言えなくて、葵を見つめ返すことしかできない。
「熱っぽいときの、その潤んだ目は反則だよ、陽菜子」
言いながら、葵の手が布団を握りしめた私の手の上にやんわりと落ちてくる。
ドキドキは急激にギアをアップさせ、加速はもうとめられない。
顔の火照りは全身へと一気に広がりを見せ始める。
「答えが欲しいなら、もう一度自分で聞いてごらん」
クスッと一つ笑みを落として葵はそう言う。
意地悪な拷問。
だけど、それに逆らえなくて私はゆっくりと口を開く。
「私は……葵が大好き……葵……は?」
上ずる声。
震える唇。
それでも必死で紡ぎ出した質問に、葵は憎いくらい意地悪な笑みをたたえる。
「好き……じゃないかな」
ズキン。
一気に凍りつく心臓。
さらにギュッと布団を掴む手を葵は優しく切り離し、口元に持っていく。
「それだけじゃ足りないんだよ。俺の場合は……」
凍りそうになった心臓がまたドクドク血液を送り出す。
心臓に悪い。
息ができなくなったのに、今度は違う意味で息ができなくなりそうだった。
葵の唇に触れるか、触れないかのところで両手に包まれる私の右手。
真っすぐに射抜かれる強くて熱い瞳。
男の顔。
意地悪な笑みはもうそこになくて、ただ飲み込まれるほどに張り詰めた顔をした葵がそこにいた。
「俺は陽菜子を愛してる」
「う……そ」
好きでも大好きでもなく、愛してる?
「未成年に手を出すって、どれだけのリスクだと思ってる? 俺はそのリスクを冒しても陽菜子が欲しかった。覚悟なしにはそんなこと、できるわけないでしょ?」
呆れたような、困ったような顔で葵が言った。
そんなこと考えたこともなかった。
遊びなんじゃないかって……そうやって思っていたから。
「うれしい?」
「うれしい」
私の返事に葵が笑った。
彼の唇が近づいてきて、優しく私の唇を塞ぐ。
「ずっとこのときを待ってたよ」
何度も何度も柔らかく、葵の唇が私の唇の上に重なる。
その優しいキスに私は流されそうになる。
でも、ギュッと力を込めて葵の唇から自分のそれを離す。
「でも……! じゃあ、なんで柏木さんと!」
そう尋ねる私に、葵は首を傾げる。
「ユリ?」
ユリ?
その親密な呼び名はなんだ?
眉間にしわが寄る私に、葵はまた首を傾げる。
「ただの会社つながりじゃないよね?」
ツッコミを入れる私に葵は苦笑する。
「嬉しすぎてガード外れちゃったなあ」
あはは。
乾いた笑いを浮かべる葵に、私はぐっと詰め寄った。
「私、やっぱり葵に騙されてるの?」
そう言う私に、葵は心底驚いたような顔をして見せた。
「さっき説明したでしょ? なんで俺が陽菜子を騙すんだよ? だって俺だぜ?」
葵はマジマジ見つめると、ギュッと私を抱きしめた。
「これでもそう思う?」
耳元でする甘い声。
それは私の全てを撫でつけるように、柔らかくてとっても気持ちがいい。
「葵は大人だもん」
そう答えてもがく私に、葵はさらにキュッと力を込めた。
「ユリについては話してもいいよ。でも、今は俺を信じてくれない?」
葵が私の体を少しだけ離して顔を持ち上げるように顎を優しく掴んだ。
「ねえ、陽菜子」
いつものお願いの言葉が降ってくる。
「俺の愛、感じてみない?」
『YES』も『NO』も言わせない。
甘いキスが降ってくる。
私の唇を塞ぐ葵の唇は柔らかいのに、私の中を探る葵の舌は意地悪だった。
何も言えなくて、ただ、とろけるように甘くて大人なキスに心も体も痺れるほどに酔っていた。
葵が好き。
だから求められているだけの私が、求めるように葵にキスをしていた。
ちょっとだけ見つめた葵の目が嬉しそうに揺れるのを見ただけで、胸が爆発しそうなくらいにドクドクと音を立てていた。
柏木さんと葵がどんな関係だろうと、今、このときだけは葵を信じていたいと思った。
このキスが、キスから溢れてくる葵の思いがウソなんて思えない。
それほどに強いメッセージを帯びたキスを私は信じたい。
唇が離れたとき、私の頭はぼんやりとしていた。
そんな私の頬を葵は優しくなぞる。
「これ以上は俺も責任持てなくなっちゃうからな」
そう言うともう一度きつく私をその胸の中に抱いた。
葵の鼓動が聞こえる。
でも、今日の鼓動はいつもの葵と少し違う。
少しだけ早い気がする。
私の勘違いかもしれない。
気のせいかもしれない。
でも、少しだけ葵が葵っぽくなくて、ちょっと笑みがこぼれてしまう。
「さて……俺は帰るかな」
ギュッと抱きしめた後、葵はそう言って私の体をゆっくりと離した。
「名残惜しいけど……もう離す気はないから」
そう言って葵は私の額にキスを一つ落とす。
「葵……」
ベッドの端から立ち上がり、ゆっくりと背中を向ける葵に『傍にいて』と言いそうになる。
葵はドアの前まで進むと、ふと足を止めた。
「今日はゆっくり休めよ。また、明日の朝来るから」
ウィンクをして、葵は部屋を出て行った。
静まる部屋に葵が階段を下りて行く音だけが響いて聞こえた。
葵に告白されたことが嬉しくて、布団を引き上げてその中に潜り込む。
自然と漏れる笑み。
ドクドクと全身を駆け抜ける熱い血。
葵とのキスを思い出すだけで、胸がキュッとなって体が熱く疼いてたまらなくなる。
「大好き。大好き、葵!」
布団の中で叫びながら、私はしばらくしあわせの余韻に浸っていた。
大好きな葵の香りがほんのりと残る布団の端に鼻をすりよせながら――
周りを見回す。
見慣れた壁と天井、自分の部屋にいるってことに、ホッとすると同時に淋しさが襲った。
あれだけ苦しかった熱は今はもうそれほどでもなくて、だるさは残っていたけれど、それでも普通の調子に近かった。
ガチャ。
マメ電灯がひとつだけのオレンジに染まった部屋に、黒い影が滑り込んでくる。
扉を閉めた広い背中にドキンッと大きく胸が脈打った。
葵だ。
こちらを振り返った葵は驚いたように私を見つめ、その後苦笑した。
「起こしちゃったみたいだな」
「ううん、ちょっと前に起きたの」
「そうか……」
葵は言いながら近づいてくると、手にしていたグラスを差し出して「飲むか?」と聞いた。
「水?」
「スポーツドリンク」
ゆっくり起き上る私の背中にすばやく手が添えられる。
葵に触れられた部分が急激に熱を帯びる。
葵からグラスを受け取る瞬間、葵の指先が私の手に触れる。
それだけで、妙に緊張した。
「ありがとう……」
「いいえぇ」
笑顔の葵を見るのが妙に恥ずかしくなって一気にドリンクを流し込む。
そのせいで、気道に少し入ってしまい、むせ込む。
そんな私をなんだか困ったように笑いながら、葵は背中をとんとんっと優しく叩いてくれた。
「俺といると、そんなに緊張する?」
ドキン。
近い顔。
すぐそばに切れ長の目が迫る。
息がかかるほど傍にいる葵に、今まで以上に私はドキドキしているし、緊張していた。
好きと言ってしまったことで、今まで以上に意識する。
あの日のことや、いままでのキス。
「ねえ」
ドキン。
ドキン。
大きく刻み始める胸の音に苦しくなって、布団の上に置いた手で羽毛布団をキュッと掴む。
「答えが欲しい?」
意地悪に細められた葵の目。
見つめられると耳の後ろから一気に熱が噴き出していく。
答えは欲しい。
喉から手が出るほど。
なのに、その一言が言えなくて、葵を見つめ返すことしかできない。
「熱っぽいときの、その潤んだ目は反則だよ、陽菜子」
言いながら、葵の手が布団を握りしめた私の手の上にやんわりと落ちてくる。
ドキドキは急激にギアをアップさせ、加速はもうとめられない。
顔の火照りは全身へと一気に広がりを見せ始める。
「答えが欲しいなら、もう一度自分で聞いてごらん」
クスッと一つ笑みを落として葵はそう言う。
意地悪な拷問。
だけど、それに逆らえなくて私はゆっくりと口を開く。
「私は……葵が大好き……葵……は?」
上ずる声。
震える唇。
それでも必死で紡ぎ出した質問に、葵は憎いくらい意地悪な笑みをたたえる。
「好き……じゃないかな」
ズキン。
一気に凍りつく心臓。
さらにギュッと布団を掴む手を葵は優しく切り離し、口元に持っていく。
「それだけじゃ足りないんだよ。俺の場合は……」
凍りそうになった心臓がまたドクドク血液を送り出す。
心臓に悪い。
息ができなくなったのに、今度は違う意味で息ができなくなりそうだった。
葵の唇に触れるか、触れないかのところで両手に包まれる私の右手。
真っすぐに射抜かれる強くて熱い瞳。
男の顔。
意地悪な笑みはもうそこになくて、ただ飲み込まれるほどに張り詰めた顔をした葵がそこにいた。
「俺は陽菜子を愛してる」
「う……そ」
好きでも大好きでもなく、愛してる?
「未成年に手を出すって、どれだけのリスクだと思ってる? 俺はそのリスクを冒しても陽菜子が欲しかった。覚悟なしにはそんなこと、できるわけないでしょ?」
呆れたような、困ったような顔で葵が言った。
そんなこと考えたこともなかった。
遊びなんじゃないかって……そうやって思っていたから。
「うれしい?」
「うれしい」
私の返事に葵が笑った。
彼の唇が近づいてきて、優しく私の唇を塞ぐ。
「ずっとこのときを待ってたよ」
何度も何度も柔らかく、葵の唇が私の唇の上に重なる。
その優しいキスに私は流されそうになる。
でも、ギュッと力を込めて葵の唇から自分のそれを離す。
「でも……! じゃあ、なんで柏木さんと!」
そう尋ねる私に、葵は首を傾げる。
「ユリ?」
ユリ?
その親密な呼び名はなんだ?
眉間にしわが寄る私に、葵はまた首を傾げる。
「ただの会社つながりじゃないよね?」
ツッコミを入れる私に葵は苦笑する。
「嬉しすぎてガード外れちゃったなあ」
あはは。
乾いた笑いを浮かべる葵に、私はぐっと詰め寄った。
「私、やっぱり葵に騙されてるの?」
そう言う私に、葵は心底驚いたような顔をして見せた。
「さっき説明したでしょ? なんで俺が陽菜子を騙すんだよ? だって俺だぜ?」
葵はマジマジ見つめると、ギュッと私を抱きしめた。
「これでもそう思う?」
耳元でする甘い声。
それは私の全てを撫でつけるように、柔らかくてとっても気持ちがいい。
「葵は大人だもん」
そう答えてもがく私に、葵はさらにキュッと力を込めた。
「ユリについては話してもいいよ。でも、今は俺を信じてくれない?」
葵が私の体を少しだけ離して顔を持ち上げるように顎を優しく掴んだ。
「ねえ、陽菜子」
いつものお願いの言葉が降ってくる。
「俺の愛、感じてみない?」
『YES』も『NO』も言わせない。
甘いキスが降ってくる。
私の唇を塞ぐ葵の唇は柔らかいのに、私の中を探る葵の舌は意地悪だった。
何も言えなくて、ただ、とろけるように甘くて大人なキスに心も体も痺れるほどに酔っていた。
葵が好き。
だから求められているだけの私が、求めるように葵にキスをしていた。
ちょっとだけ見つめた葵の目が嬉しそうに揺れるのを見ただけで、胸が爆発しそうなくらいにドクドクと音を立てていた。
柏木さんと葵がどんな関係だろうと、今、このときだけは葵を信じていたいと思った。
このキスが、キスから溢れてくる葵の思いがウソなんて思えない。
それほどに強いメッセージを帯びたキスを私は信じたい。
唇が離れたとき、私の頭はぼんやりとしていた。
そんな私の頬を葵は優しくなぞる。
「これ以上は俺も責任持てなくなっちゃうからな」
そう言うともう一度きつく私をその胸の中に抱いた。
葵の鼓動が聞こえる。
でも、今日の鼓動はいつもの葵と少し違う。
少しだけ早い気がする。
私の勘違いかもしれない。
気のせいかもしれない。
でも、少しだけ葵が葵っぽくなくて、ちょっと笑みがこぼれてしまう。
「さて……俺は帰るかな」
ギュッと抱きしめた後、葵はそう言って私の体をゆっくりと離した。
「名残惜しいけど……もう離す気はないから」
そう言って葵は私の額にキスを一つ落とす。
「葵……」
ベッドの端から立ち上がり、ゆっくりと背中を向ける葵に『傍にいて』と言いそうになる。
葵はドアの前まで進むと、ふと足を止めた。
「今日はゆっくり休めよ。また、明日の朝来るから」
ウィンクをして、葵は部屋を出て行った。
静まる部屋に葵が階段を下りて行く音だけが響いて聞こえた。
葵に告白されたことが嬉しくて、布団を引き上げてその中に潜り込む。
自然と漏れる笑み。
ドクドクと全身を駆け抜ける熱い血。
葵とのキスを思い出すだけで、胸がキュッとなって体が熱く疼いてたまらなくなる。
「大好き。大好き、葵!」
布団の中で叫びながら、私はしばらくしあわせの余韻に浸っていた。
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