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Lesson 16 リベンジ成功
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「待ち合わせですか?」
そう尋ねる葵に美人さんは「仕事のね」と答えた。
「ここで打ち合わせの予定なんだけど……あ、ちょっとごめんね」
美人さんのスマホが鳴って外に出て行くのを確認した後、私は葵に「誰?」と訊いた。
「会社の先輩かな?」
そう葵が答えたとき、彼女が再び戻ってきて「まいったわ」と言った。
「どうかしたんですか?」
「キャンセルになっちゃったのよ。3人で予約していたのに、今更ねえ」
彼女が言い終わる頃、今度は奥から店員さんが戻ってきた。
「すみません、本宮様。もう少し時間をいただけますか? 今、ちょうど席がいっぱいでして」
「それじゃあ、待ってますからいいですよ」
「申し訳ありません」
すると彼女は葵を見て「じゃあ、一緒にどう?」と提案したのだ。
葵がちらりと私を見る。
思わずキュッと葵のスーツの裾を握りしめる私に今気づいたとでも言いたげに美人さんは視線を私へと向けた。
「妹さん?」
「いえ、『ボクの生徒』です」
そう言って笑う葵にものすごくイラッとする。
私の知らない顔で、私が知らない女の人に、私にはしない態度で接する葵。
だって私は『ボク』なんて聞いたこともない。
そのうえ『隣のうちの子』でも『好きな子』でもなく『ボクの生徒』と言い切ったのだ。
そんな葵のすべてに腹が立つのは当然だろう。
さっきよりも強い力で葵のスーツを握りしめてしまう。
葵の視線がもう一度私に注がれる。
彼は小さく笑うと「やっぱり」と言った。
「やっぱり遠……」
「ご一緒します!」
葵の言葉を遮るように私は言った。
一応、笑顔も添えてみる。
「陽菜子ちゃん?」
この人の前ではそう呼ぶんだねと、また胸がジリジリと焼けついた。
「だって、ここ、とっても美味しいんでしょ?」
「たしかにそうだけど……」
「じゃあ、お断りする理由ないじゃないですかあ、『先生』」
――そっちがそういう態度なら徹底してやるわよ!
徹底して、葵の『生徒』でいてやるわよ。
「そう? じゃ、いいかしら、葵君?」
「ええ……まあ……喜んで」
店員さんにその旨を伝えて席に案内してもらう。
四人掛けのテーブルに私と葵と並んで座り、美人さんは葵の向かいの席に座った。
「お名前伺ってなかったわ」
「大霜陽菜子です」
「柏木由莉香(かしわぎゆりか)です。陽菜子ちゃんって呼んでも構わないかしら?」
「どーぞ」
にっこりと笑顔でそう言われたから、同じように笑顔で返す。
「じゃ、陽菜子ちゃん。嫌いなものとかある?」
「ええっと……陽菜……」
「なにもないです」
葵が答えようとするのを塞ぐように私が答えると、隣からなにか嫌な視線が飛んでくる。
「そう。それじゃ注文は私と葵君に任せてもらってもいいかしら?」
「それは……」
「はい。お願いします」
私の隣で葵は小さくため息をついた。
『葵君』と呼ぶ美人さんに、『余裕のない』葵にすごくイライラしている。
この気持ちはなんだろう?
ヤキモチ?
メニューを一緒に決め始めた二人のやりとりに混ざることなくぼんやりと眺める。
高くひとつに結いあげた髪は艶やかな黒色。
化粧映えのする筋の通った鼻。
鋭い一重の目は知的さを演出している。
グロスで艶々光る唇はとても妖艶に見えるし、黒地に白いラインの入った細身のスーツは、彼女の体の線をしっかり強調していた。
絵にかいたような仕事ができる大人の女性。
私とは真反対の人。
そんな彼女に葵がリードされているような気がした。
「すみません」
店員さんを呼ぶその手は真っ白でしなやかで、キレイにマニキュアが塗られた爪も清潔感が漂っていた。
見れば見るほど完璧で、お似合いで、釣り合いが取れている。
そう思うと胸がザワザワと騒いだ。
料理が運ばれてくる間も、その後も私は特に話さなかった。
葵はそんな私に時々視線を送ってきながらも、美人さんと話をしていた。
聞いていてもわからない話がずっと続いているからつまらない。
二人だけがわかる会話だ。
そんなに仕事の話がしたいなら、私がいないところですればいいのに――
「仕事の話はこれくらいにしませんか?」
前菜を食べ終わるころ、葵がそう美人さんに言った。
美人さんはちらりと私を見た後「ごめんなさい」と口にした。
「陽菜子ちゃんがいるのを忘れて夢中になっちゃったわ」
その一言に、なにかのスイッチが入った気がしたけど、黙ってフォークを置いた。
なんだろう、この感覚。
思ったことをどう表現していいのかわからない。
イライラするし、ジリジリもする。
どれも当てはまるのに、どれも正解じゃない気がする。
前菜が下げられてメイン料理が出てくると、私の手ははたっとまった。
「あ……」
「どうかした、陽菜子ちゃん?」
美人さんが私の顔を伺うように見つめる。
「えっと……」
答えに詰まる。
実は私は小さいころからすごく怖がりで、『幽霊』なんかがダメだった。特によ『宇宙人』が怖かったんだけど、誰かに『宇宙人が捲いた菌でできているんだよ』と言われてからは『きのこ』類が食べられなくなっていたのだ。
そして今、出てきたお肉の上にはこれでもかというほどきのこが山になっている。
「なにか嫌いなものでもあった?」
気遣うようにこちらを見てくる美人さんに悟られないように私は「いいえ」と答え、キノコに手をつけようとしたときだった。
目の前に大きな手が伸びてきたかと思うと、きのこの山をさらっていったのだ。
「あ……!」
「きのこ、いっただき~!」
葵だった。
いたずらっ子みたいな笑みを浮かべながら、自分のお肉の上に私から奪ったきのこを乗せる。
これが葵の優しさなんだとわかってはいる。
だけど今日の私はそれがものすごく嫌だったから葵の肉の上のきのこをもう一度自分のところに戻した。
「私のです!」
きつく睨みつけながら、お肉と一緒にきのこを口に放り込む。
ぐにゅぐにゅした感触に背筋が寒くなる。
でも、私はにっこり笑顔を浮かべたまま食べ続ける。
そんな私を呆気にとられたように葵は見つめていた。
「陽菜子ちゃんって可愛いわねえ、葵君? きっと学校じゃ、人気者なんでしょ?」
「さぁ、どうですかね? 意地っ張りで素直じゃないですから人気者どころか彼氏もいないですよ」
言い切る葵がにんまりと意地悪く笑う。
きのこの気持ち悪さも相まって、葵のことがますます腹ただしく思える。
――そうだ!
スマホに手を伸ばすとアルバムを開いた。
ある写真を選択すると葵と美人さんに笑みを浮かべながら見せる。
「つき合っている彼ならいますから」
その言葉と私が机の上に出して見せたモノに、美人さんは「あら?」と食いついた。
一方、葵はといえば引きつった笑いを浮かべている。
「カッコいい子ねえ、葵君?」
スマホの画面いっぱいに表示された松永との『ラブラブ』自撮りをまじまじと見つめながら、美人さんはそう葵に同意を求めた。
葵は笑みを湛えたまま「そうですね」とだけ返す。
その態度に心の中で『勝った!』とガッツポーズする。
葵はかき込むみたいに肉をほおばり、スマホ画面から完全に目をそらしていた。
まさかこんな形でこの自撮り写真をお披露目することになるとは思っていなかったけれど、普段の意地悪に対する鬱憤はお返しできた気もする。
葵がこれを見てどう思っているのか。
ちょっとくらいは『妬いて』いるのだろうか?
ほんの少しくらいは余裕がなくなっているように見えなくもないから、リベンジは成功でいいような気がする。
「本当に陽菜子ちゃんと彼氏。とってもお似合いってかんじだわ」
そんな美人さんの言葉に葵は返事をしなかった。
ただ鬼のように机の上の食べ物たちが消えていったのだ。
そう尋ねる葵に美人さんは「仕事のね」と答えた。
「ここで打ち合わせの予定なんだけど……あ、ちょっとごめんね」
美人さんのスマホが鳴って外に出て行くのを確認した後、私は葵に「誰?」と訊いた。
「会社の先輩かな?」
そう葵が答えたとき、彼女が再び戻ってきて「まいったわ」と言った。
「どうかしたんですか?」
「キャンセルになっちゃったのよ。3人で予約していたのに、今更ねえ」
彼女が言い終わる頃、今度は奥から店員さんが戻ってきた。
「すみません、本宮様。もう少し時間をいただけますか? 今、ちょうど席がいっぱいでして」
「それじゃあ、待ってますからいいですよ」
「申し訳ありません」
すると彼女は葵を見て「じゃあ、一緒にどう?」と提案したのだ。
葵がちらりと私を見る。
思わずキュッと葵のスーツの裾を握りしめる私に今気づいたとでも言いたげに美人さんは視線を私へと向けた。
「妹さん?」
「いえ、『ボクの生徒』です」
そう言って笑う葵にものすごくイラッとする。
私の知らない顔で、私が知らない女の人に、私にはしない態度で接する葵。
だって私は『ボク』なんて聞いたこともない。
そのうえ『隣のうちの子』でも『好きな子』でもなく『ボクの生徒』と言い切ったのだ。
そんな葵のすべてに腹が立つのは当然だろう。
さっきよりも強い力で葵のスーツを握りしめてしまう。
葵の視線がもう一度私に注がれる。
彼は小さく笑うと「やっぱり」と言った。
「やっぱり遠……」
「ご一緒します!」
葵の言葉を遮るように私は言った。
一応、笑顔も添えてみる。
「陽菜子ちゃん?」
この人の前ではそう呼ぶんだねと、また胸がジリジリと焼けついた。
「だって、ここ、とっても美味しいんでしょ?」
「たしかにそうだけど……」
「じゃあ、お断りする理由ないじゃないですかあ、『先生』」
――そっちがそういう態度なら徹底してやるわよ!
徹底して、葵の『生徒』でいてやるわよ。
「そう? じゃ、いいかしら、葵君?」
「ええ……まあ……喜んで」
店員さんにその旨を伝えて席に案内してもらう。
四人掛けのテーブルに私と葵と並んで座り、美人さんは葵の向かいの席に座った。
「お名前伺ってなかったわ」
「大霜陽菜子です」
「柏木由莉香(かしわぎゆりか)です。陽菜子ちゃんって呼んでも構わないかしら?」
「どーぞ」
にっこりと笑顔でそう言われたから、同じように笑顔で返す。
「じゃ、陽菜子ちゃん。嫌いなものとかある?」
「ええっと……陽菜……」
「なにもないです」
葵が答えようとするのを塞ぐように私が答えると、隣からなにか嫌な視線が飛んでくる。
「そう。それじゃ注文は私と葵君に任せてもらってもいいかしら?」
「それは……」
「はい。お願いします」
私の隣で葵は小さくため息をついた。
『葵君』と呼ぶ美人さんに、『余裕のない』葵にすごくイライラしている。
この気持ちはなんだろう?
ヤキモチ?
メニューを一緒に決め始めた二人のやりとりに混ざることなくぼんやりと眺める。
高くひとつに結いあげた髪は艶やかな黒色。
化粧映えのする筋の通った鼻。
鋭い一重の目は知的さを演出している。
グロスで艶々光る唇はとても妖艶に見えるし、黒地に白いラインの入った細身のスーツは、彼女の体の線をしっかり強調していた。
絵にかいたような仕事ができる大人の女性。
私とは真反対の人。
そんな彼女に葵がリードされているような気がした。
「すみません」
店員さんを呼ぶその手は真っ白でしなやかで、キレイにマニキュアが塗られた爪も清潔感が漂っていた。
見れば見るほど完璧で、お似合いで、釣り合いが取れている。
そう思うと胸がザワザワと騒いだ。
料理が運ばれてくる間も、その後も私は特に話さなかった。
葵はそんな私に時々視線を送ってきながらも、美人さんと話をしていた。
聞いていてもわからない話がずっと続いているからつまらない。
二人だけがわかる会話だ。
そんなに仕事の話がしたいなら、私がいないところですればいいのに――
「仕事の話はこれくらいにしませんか?」
前菜を食べ終わるころ、葵がそう美人さんに言った。
美人さんはちらりと私を見た後「ごめんなさい」と口にした。
「陽菜子ちゃんがいるのを忘れて夢中になっちゃったわ」
その一言に、なにかのスイッチが入った気がしたけど、黙ってフォークを置いた。
なんだろう、この感覚。
思ったことをどう表現していいのかわからない。
イライラするし、ジリジリもする。
どれも当てはまるのに、どれも正解じゃない気がする。
前菜が下げられてメイン料理が出てくると、私の手ははたっとまった。
「あ……」
「どうかした、陽菜子ちゃん?」
美人さんが私の顔を伺うように見つめる。
「えっと……」
答えに詰まる。
実は私は小さいころからすごく怖がりで、『幽霊』なんかがダメだった。特によ『宇宙人』が怖かったんだけど、誰かに『宇宙人が捲いた菌でできているんだよ』と言われてからは『きのこ』類が食べられなくなっていたのだ。
そして今、出てきたお肉の上にはこれでもかというほどきのこが山になっている。
「なにか嫌いなものでもあった?」
気遣うようにこちらを見てくる美人さんに悟られないように私は「いいえ」と答え、キノコに手をつけようとしたときだった。
目の前に大きな手が伸びてきたかと思うと、きのこの山をさらっていったのだ。
「あ……!」
「きのこ、いっただき~!」
葵だった。
いたずらっ子みたいな笑みを浮かべながら、自分のお肉の上に私から奪ったきのこを乗せる。
これが葵の優しさなんだとわかってはいる。
だけど今日の私はそれがものすごく嫌だったから葵の肉の上のきのこをもう一度自分のところに戻した。
「私のです!」
きつく睨みつけながら、お肉と一緒にきのこを口に放り込む。
ぐにゅぐにゅした感触に背筋が寒くなる。
でも、私はにっこり笑顔を浮かべたまま食べ続ける。
そんな私を呆気にとられたように葵は見つめていた。
「陽菜子ちゃんって可愛いわねえ、葵君? きっと学校じゃ、人気者なんでしょ?」
「さぁ、どうですかね? 意地っ張りで素直じゃないですから人気者どころか彼氏もいないですよ」
言い切る葵がにんまりと意地悪く笑う。
きのこの気持ち悪さも相まって、葵のことがますます腹ただしく思える。
――そうだ!
スマホに手を伸ばすとアルバムを開いた。
ある写真を選択すると葵と美人さんに笑みを浮かべながら見せる。
「つき合っている彼ならいますから」
その言葉と私が机の上に出して見せたモノに、美人さんは「あら?」と食いついた。
一方、葵はといえば引きつった笑いを浮かべている。
「カッコいい子ねえ、葵君?」
スマホの画面いっぱいに表示された松永との『ラブラブ』自撮りをまじまじと見つめながら、美人さんはそう葵に同意を求めた。
葵は笑みを湛えたまま「そうですね」とだけ返す。
その態度に心の中で『勝った!』とガッツポーズする。
葵はかき込むみたいに肉をほおばり、スマホ画面から完全に目をそらしていた。
まさかこんな形でこの自撮り写真をお披露目することになるとは思っていなかったけれど、普段の意地悪に対する鬱憤はお返しできた気もする。
葵がこれを見てどう思っているのか。
ちょっとくらいは『妬いて』いるのだろうか?
ほんの少しくらいは余裕がなくなっているように見えなくもないから、リベンジは成功でいいような気がする。
「本当に陽菜子ちゃんと彼氏。とってもお似合いってかんじだわ」
そんな美人さんの言葉に葵は返事をしなかった。
ただ鬼のように机の上の食べ物たちが消えていったのだ。
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