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piece1 悠里の翌日――変わらぬ朝
姉ちゃん
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たくさんの、夢を見た。
いつもの4人で、たくさん出かけて、たくさん遊んで。
みんなが笑顔で、私も笑顔で。
毎日毎日が、輝いていた。
会えない日ですら、みんなのことを思うと、楽しかった。
幸せだったなあ……
悠里は微睡みながら、夢で見た幾つもの幸せに浸っていた。
写真を見るように、ひとつひとつの思い出に指を当て、アルバムを捲るように、ゆっくりと思い出を遡っていった。
知り合ったのは、去年の10月。
一緒に過ごすことができたのは、たったの5か月。
それでも、たくさんの思い出があった。
たくさんの笑顔と、確かな絆があった。
幸せな思い出に、囲まれる。
頭から被った真っ暗な布団の中で、悠里は小さく微笑む。
ずっとずっと、この温もりに、沈んでいたかった。
ドンドン、と扉を叩く音がする。
悠里は更に身体を丸め、布団の中に逃げ込んでしまう。
ドンドン、ドンドン。叩く音は、だんだん強くなる。
悠里は小さく呻き、両手で耳を塞いだ。
――嫌。嫌だよ。
そっとしておいてよ。
聞きたくない。何も、見たくないよ……
「姉ちゃん、姉ちゃん!」
ドンドン、ドンドン。扉を叩く音が、更に激しくなった。
「姉ちゃん、寝てんの?」
弟だ。悠里は、ハッと目を見開く。
「姉ちゃん!」
「な、なあに?」
慌てて悠里は布団から顔を出し、応える。
「ねえ、朝ごはんは? 弁当は? もう8時! オレ、8時半には出たいんだけど!」
朝ごはん。お弁当。
弟の少し焦った声で日常のワードを聞き、悠里の頭は強制的に現実に引き戻された。
ガバっと悠里は跳ね起き、あたふたとドアから顔だけを覗かせる。
ドアの向こうには、既に部活用のジャージに身を包んだ悠人が立っていた。
弟は悠里の顔を見つめ、不審な表情を浮かべる。
――何か、気づかれた?
ズキリ、と胸が軋む。
「ご、ごめん……今、用意するから!」
悠里は目を逸らしつつも、必死に笑みを浮かべてみせた。
悠人は一瞬の沈黙を置いた後、ぶっと吹き出す。
「……ちょ、何よ姉ちゃん、その寝癖!」
「……え?」
悠人が、手を叩いて大笑いし始めた。
「頭、鳥の巣じゃん! どーやって寝たら、そんななるの?」
悠里は、パッと顔を赤らめ、片手で頭を隠す。
昨夜、ろくに髪も乾かさずにベッドに入ったのだ。
自分の髪とは思えない、ゴワゴワとした感触が手に当たる。
悠里は、バタン!と勢いよくドアを閉め、叫んだ。
「す、すぐに行くから!下で待ってて!」
悠人の笑い声と足音が、階段を降りていった。
悠里は、緊張に胸を押さえ、自分の身体を見下ろした。
「……見られなかった、よね?」
彼の制服のジャケットを着たまま、ドアを開けてしまった。
悠人が一瞬、不可解な表情をしたので、ヒヤリとした。
しかし彼は次の瞬間、悠里の寝癖を指摘し、笑い出した。
――大丈夫、気づかれてない。
咄嗟に、ドアで身体を隠したから。
もしも悠人が、勇誠のジャケットに気づいたなら、絶対に、何か言ってきたはず。
「大丈夫。大丈夫……」
自分に言い聞かせるように、悠里はブツブツと呟いた。
春休み中も、基本的に毎日、悠人はバスケ部の練習がある。
朝ごはんとお弁当作りは、悠里の仕事だ。
とにかく、悠人をちゃんと、送り出してあげなければ。
悠里は動悸のする胸を宥めながら、彼のジャケットを脱ぎ、クローゼットのハンガーに掛ける。
髪は、とりあえずは纏めて、お団子にした。
「……ちゃんとする……できる」
悠里は、鏡の自分に向かい、言い聞かせる。
着替えるのは、後だ。急いでキッチンに行かなくては。
悠里はカーディガンを羽織るとドアを開け、階段を駆け降りていった。
あたふたと、キッチンの扉を開ける。
悠人が鼻歌混じりにトースターに食パン2枚をセットし、牛乳をコップに注いでいた。
「ご、ごめんね。すぐ作るから」
「あ、いーよいーよ」
牛乳を飲みながら、悠人が笑う。
「もうパン焼いてるし、昼はテキトーにコンビニで何か買ってくから。てか、最初からこうすりゃ良かった」
起こしてごめんね、という顔をして、悠人が微笑みかけてくれる。
弟に、気を遣わせてしまった。
情けなくて、悠里は小さく唇を噛む。
――ちゃんとしなきゃいけないのに。
自己嫌悪、焦り、家族への申し訳なさに苛まれる。
「……せめて、朝ごはんに卵くらい焼くよ。何がいい? 目玉焼き? オムレツ?」
悠人は、何かを確認するかのように姉の顔を見つめたが、にこりと笑った。
「……じゃあ、目玉焼きかな」
「わかった」
悠里は冷蔵庫からベーコンと卵を取り出し、調理を開始する。
弟が、部活に持っていくための水筒を準備し始めた。
これも、日頃は自分で用意なんてしないのに。
ますます悠人に対して、申し訳なさが募る。
焼き上がったベーコンエッグを乗せた皿を、コトンと彼の前に置く。
「……ごめんね、悠人」
「マジで気にしないでよ、姉ちゃん」
いそいそと、ベーコンエッグを食パンの上に乗せて、悠人は上機嫌だ。
悠里は神妙な顔をして、向かいの席に腰を下ろした。
「ほんとに、ごめん。明日からは、ちゃんとするから」
悠人が、はたと食事の手を止める。
「……別にいいよ? ちゃんとしなくてもさ」
「……え?」
悠里が顔を上げると、弟は照れ臭そうな表情で、ふいと目を逸らす。
「しんどい日だって、あるっしょ? そんなときは手抜きでいーし、何なら放棄でいーし」
「悠人……」
「姉ちゃん、マジメ過ぎよ?」
悠人が、からっと笑った。
「ま、寝てんのを叩き起こしたオレに言えるセリフじゃねーけど」
「……ふふ、」
悠里は、顔をほころばせた。
「うん……ありがと、悠人。晩ごはんは、張り切って作るから!」
「あはは、言ってるそばから」
笑いながら、悠人が軽快に立ち上がる。
「じゃ、ごちそーさんね。オレ、もう行くわ」
「うん。いってらっしゃい」
彼の手にした水筒が、テーブルの端に伏せていた悠里のスマートフォンに当たった。
ゴトリッと大きな音を立てて、スマートフォンが落下してしまう。
「あ、ごめ……あっ!」
それを拾い上げた悠人が、ハッと目を見開いた。
「ごめんっ! 画面割れちゃった!」
大慌てで、スマートフォンと姉を見比べる悠人に、悠里は首を横に振った。
「だ、大丈夫。もともと、割れてたの」
「えっマジ? 姉ちゃんが?」
その言葉に悠人が更に驚き、目を丸くする。
「どうしたの? 初じゃない?姉ちゃんが画面割るのって」
「う、うん……昨日、ちょっとね……」
「ふぅん……だから姉ちゃん、元気ないのか」
わかるわぁ、初めて画面割ったときは、オレもショックだったわぁ、と、悠人は1人で喋り、1人で納得している。
自分はやはり、元気がないように見えてしまっているのか。
ならば、ただ落ち込んでいるのだと、勘違いされた方がいい。
悠里は曖昧に、微苦笑を浮かべてみせた。
悠人が、あっと手を打った。
「オレ、部活ついでに修理屋さんに持ってってあげようか?」
「え……?」
思いもよらぬ提案に、悠里は目を丸くした。
「部活の昼休憩に修理に出して、帰りで良かったら、オレが引き取って来てあげるよ?」
にっこりと笑った弟は、悠里が応える前にまた、目まぐるしく表情を変える。
「あ、でもそれだと姉ちゃん、半日スマホ無しになっちゃうから、困るか……」
うーん、と首を捻った弟に、悠里は顔をほころばせる。
「……ううん、大丈夫。ありがとう、悠人。お願いしてもいい?」
微笑んだ姉を見て、悠人も再び、にっこりと笑った。
「いいよ! こんくらいのガラス割れなら、オレの経験上、1万円でいけると思うよ」
「わかった。お金渡すね。もし足りなかったら、教えて?」
念のためにと、悠里は自分の財布から2万円取り出す。
そうして悠里は、一瞬の躊躇いの後、スマートフォンの電源を落とした。
「……じゃあ、お願いします」
「はい、確かに」
悠人は、大袈裟な仕草で、悠里からスマートフォンとお金を受け取った。
「じゃ、行ってくんね」
悠人が笑顔で、ヒラヒラと手を振る。
「うん、ありがとう。行ってらっしゃい!」
悠里も精一杯の笑みを頬に乗せ、元気に弟を送り出した。
いつもの4人で、たくさん出かけて、たくさん遊んで。
みんなが笑顔で、私も笑顔で。
毎日毎日が、輝いていた。
会えない日ですら、みんなのことを思うと、楽しかった。
幸せだったなあ……
悠里は微睡みながら、夢で見た幾つもの幸せに浸っていた。
写真を見るように、ひとつひとつの思い出に指を当て、アルバムを捲るように、ゆっくりと思い出を遡っていった。
知り合ったのは、去年の10月。
一緒に過ごすことができたのは、たったの5か月。
それでも、たくさんの思い出があった。
たくさんの笑顔と、確かな絆があった。
幸せな思い出に、囲まれる。
頭から被った真っ暗な布団の中で、悠里は小さく微笑む。
ずっとずっと、この温もりに、沈んでいたかった。
ドンドン、と扉を叩く音がする。
悠里は更に身体を丸め、布団の中に逃げ込んでしまう。
ドンドン、ドンドン。叩く音は、だんだん強くなる。
悠里は小さく呻き、両手で耳を塞いだ。
――嫌。嫌だよ。
そっとしておいてよ。
聞きたくない。何も、見たくないよ……
「姉ちゃん、姉ちゃん!」
ドンドン、ドンドン。扉を叩く音が、更に激しくなった。
「姉ちゃん、寝てんの?」
弟だ。悠里は、ハッと目を見開く。
「姉ちゃん!」
「な、なあに?」
慌てて悠里は布団から顔を出し、応える。
「ねえ、朝ごはんは? 弁当は? もう8時! オレ、8時半には出たいんだけど!」
朝ごはん。お弁当。
弟の少し焦った声で日常のワードを聞き、悠里の頭は強制的に現実に引き戻された。
ガバっと悠里は跳ね起き、あたふたとドアから顔だけを覗かせる。
ドアの向こうには、既に部活用のジャージに身を包んだ悠人が立っていた。
弟は悠里の顔を見つめ、不審な表情を浮かべる。
――何か、気づかれた?
ズキリ、と胸が軋む。
「ご、ごめん……今、用意するから!」
悠里は目を逸らしつつも、必死に笑みを浮かべてみせた。
悠人は一瞬の沈黙を置いた後、ぶっと吹き出す。
「……ちょ、何よ姉ちゃん、その寝癖!」
「……え?」
悠人が、手を叩いて大笑いし始めた。
「頭、鳥の巣じゃん! どーやって寝たら、そんななるの?」
悠里は、パッと顔を赤らめ、片手で頭を隠す。
昨夜、ろくに髪も乾かさずにベッドに入ったのだ。
自分の髪とは思えない、ゴワゴワとした感触が手に当たる。
悠里は、バタン!と勢いよくドアを閉め、叫んだ。
「す、すぐに行くから!下で待ってて!」
悠人の笑い声と足音が、階段を降りていった。
悠里は、緊張に胸を押さえ、自分の身体を見下ろした。
「……見られなかった、よね?」
彼の制服のジャケットを着たまま、ドアを開けてしまった。
悠人が一瞬、不可解な表情をしたので、ヒヤリとした。
しかし彼は次の瞬間、悠里の寝癖を指摘し、笑い出した。
――大丈夫、気づかれてない。
咄嗟に、ドアで身体を隠したから。
もしも悠人が、勇誠のジャケットに気づいたなら、絶対に、何か言ってきたはず。
「大丈夫。大丈夫……」
自分に言い聞かせるように、悠里はブツブツと呟いた。
春休み中も、基本的に毎日、悠人はバスケ部の練習がある。
朝ごはんとお弁当作りは、悠里の仕事だ。
とにかく、悠人をちゃんと、送り出してあげなければ。
悠里は動悸のする胸を宥めながら、彼のジャケットを脱ぎ、クローゼットのハンガーに掛ける。
髪は、とりあえずは纏めて、お団子にした。
「……ちゃんとする……できる」
悠里は、鏡の自分に向かい、言い聞かせる。
着替えるのは、後だ。急いでキッチンに行かなくては。
悠里はカーディガンを羽織るとドアを開け、階段を駆け降りていった。
あたふたと、キッチンの扉を開ける。
悠人が鼻歌混じりにトースターに食パン2枚をセットし、牛乳をコップに注いでいた。
「ご、ごめんね。すぐ作るから」
「あ、いーよいーよ」
牛乳を飲みながら、悠人が笑う。
「もうパン焼いてるし、昼はテキトーにコンビニで何か買ってくから。てか、最初からこうすりゃ良かった」
起こしてごめんね、という顔をして、悠人が微笑みかけてくれる。
弟に、気を遣わせてしまった。
情けなくて、悠里は小さく唇を噛む。
――ちゃんとしなきゃいけないのに。
自己嫌悪、焦り、家族への申し訳なさに苛まれる。
「……せめて、朝ごはんに卵くらい焼くよ。何がいい? 目玉焼き? オムレツ?」
悠人は、何かを確認するかのように姉の顔を見つめたが、にこりと笑った。
「……じゃあ、目玉焼きかな」
「わかった」
悠里は冷蔵庫からベーコンと卵を取り出し、調理を開始する。
弟が、部活に持っていくための水筒を準備し始めた。
これも、日頃は自分で用意なんてしないのに。
ますます悠人に対して、申し訳なさが募る。
焼き上がったベーコンエッグを乗せた皿を、コトンと彼の前に置く。
「……ごめんね、悠人」
「マジで気にしないでよ、姉ちゃん」
いそいそと、ベーコンエッグを食パンの上に乗せて、悠人は上機嫌だ。
悠里は神妙な顔をして、向かいの席に腰を下ろした。
「ほんとに、ごめん。明日からは、ちゃんとするから」
悠人が、はたと食事の手を止める。
「……別にいいよ? ちゃんとしなくてもさ」
「……え?」
悠里が顔を上げると、弟は照れ臭そうな表情で、ふいと目を逸らす。
「しんどい日だって、あるっしょ? そんなときは手抜きでいーし、何なら放棄でいーし」
「悠人……」
「姉ちゃん、マジメ過ぎよ?」
悠人が、からっと笑った。
「ま、寝てんのを叩き起こしたオレに言えるセリフじゃねーけど」
「……ふふ、」
悠里は、顔をほころばせた。
「うん……ありがと、悠人。晩ごはんは、張り切って作るから!」
「あはは、言ってるそばから」
笑いながら、悠人が軽快に立ち上がる。
「じゃ、ごちそーさんね。オレ、もう行くわ」
「うん。いってらっしゃい」
彼の手にした水筒が、テーブルの端に伏せていた悠里のスマートフォンに当たった。
ゴトリッと大きな音を立てて、スマートフォンが落下してしまう。
「あ、ごめ……あっ!」
それを拾い上げた悠人が、ハッと目を見開いた。
「ごめんっ! 画面割れちゃった!」
大慌てで、スマートフォンと姉を見比べる悠人に、悠里は首を横に振った。
「だ、大丈夫。もともと、割れてたの」
「えっマジ? 姉ちゃんが?」
その言葉に悠人が更に驚き、目を丸くする。
「どうしたの? 初じゃない?姉ちゃんが画面割るのって」
「う、うん……昨日、ちょっとね……」
「ふぅん……だから姉ちゃん、元気ないのか」
わかるわぁ、初めて画面割ったときは、オレもショックだったわぁ、と、悠人は1人で喋り、1人で納得している。
自分はやはり、元気がないように見えてしまっているのか。
ならば、ただ落ち込んでいるのだと、勘違いされた方がいい。
悠里は曖昧に、微苦笑を浮かべてみせた。
悠人が、あっと手を打った。
「オレ、部活ついでに修理屋さんに持ってってあげようか?」
「え……?」
思いもよらぬ提案に、悠里は目を丸くした。
「部活の昼休憩に修理に出して、帰りで良かったら、オレが引き取って来てあげるよ?」
にっこりと笑った弟は、悠里が応える前にまた、目まぐるしく表情を変える。
「あ、でもそれだと姉ちゃん、半日スマホ無しになっちゃうから、困るか……」
うーん、と首を捻った弟に、悠里は顔をほころばせる。
「……ううん、大丈夫。ありがとう、悠人。お願いしてもいい?」
微笑んだ姉を見て、悠人も再び、にっこりと笑った。
「いいよ! こんくらいのガラス割れなら、オレの経験上、1万円でいけると思うよ」
「わかった。お金渡すね。もし足りなかったら、教えて?」
念のためにと、悠里は自分の財布から2万円取り出す。
そうして悠里は、一瞬の躊躇いの後、スマートフォンの電源を落とした。
「……じゃあ、お願いします」
「はい、確かに」
悠人は、大袈裟な仕草で、悠里からスマートフォンとお金を受け取った。
「じゃ、行ってくんね」
悠人が笑顔で、ヒラヒラと手を振る。
「うん、ありがとう。行ってらっしゃい!」
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