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piece4 半分は本当のことを
終わらせてあげたい
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カンナに投げつけられた言葉が、脳裏をよぎる。
『私は、昔じゃないと思うんだよね』
ぎゅっと唇を噛み、悠里は痛みを堪らえた。
「……ゴウさん」
「ん?」
「エリカさんとゴウさんのこと……過去のことだって。私、思ってもいい?」
剛士は優しく微笑み、しっかりと頷いた。
「もちろん。そう思って貰わないと困る」
カンナからの言葉をひとつ、明確に否定して貰えた気がして、少しだけ息がしやすくなった気がする。
悠里は唇を噛みながらも、無理に笑顔を浮かべ、何とか涙を堪えた。
剛士は彼女の手を、優しく撫でた。
「向こうもさ、俺に未練があるわけじゃない。俺と、同じなんだ。あの日、偶然顔を合わせてしまったことで、過去のわだかまりが、表に噴き出したんだと思う」
「……うん」
「こうなってしまったのは、別れるときに、俺がちゃんと向き合わなかったから。俺が現実から逃げて、本音で話し合わなかったせいだから。……それは責任感じてる」
「ゴウさん……」
剛士の綺麗な瞳が、憂いに曇りゆく。
「向こうの頭の中にさ。俺への負い目みたいなもんが、今でも残ってしまってるのなら」
それはまるで、祈るような声音だった。
「ちゃんと、終わらせてあげたい」
彼の伏せられた目を見つめながら、悠里はそっと彼の手を包み込む。
剛士は悲しい目で悠里を見つめ、小さく微笑んだ。
「俺、向こうにもさ。今の彼氏と、幸せになって欲しいと思うんだ」
「……うん」
「向こうには、お人好しとか笑われたけどな」
「ふふ、そっか」
彼が悠里に対して、気持ちを正直に打ち明けてくれることが嬉しい。
悠里は剛士の目を見上げ、ひとつひとつの言葉を、大切に受け止めた。
「ゴウさんは、優しいね」
剛士は苦笑して、小さく首を横に振る。
「……でも、お前を悲しませてる」
悠里は微笑み、かぶりを振る。
「大丈夫だよ。ゴウさんも、エリカさんも、もう苦しんで欲しくないから。納得できるまで、話し合って欲しい」
悠里は遠慮がちに、剛士の首元にあるネックウォーマーに触れる。
そうして、小さな声で言った。
「私……傍にいるから」
「……うん」
剛士の手が、ネックウォーマーに触れていた悠里の手を包み込み、そのまま大切に自分の胸に引き寄せる。
「俺、がんばるよ」
「ふふ、うん」
『私は、昔じゃないと思うんだよね』
ぎゅっと唇を噛み、悠里は痛みを堪らえた。
「……ゴウさん」
「ん?」
「エリカさんとゴウさんのこと……過去のことだって。私、思ってもいい?」
剛士は優しく微笑み、しっかりと頷いた。
「もちろん。そう思って貰わないと困る」
カンナからの言葉をひとつ、明確に否定して貰えた気がして、少しだけ息がしやすくなった気がする。
悠里は唇を噛みながらも、無理に笑顔を浮かべ、何とか涙を堪えた。
剛士は彼女の手を、優しく撫でた。
「向こうもさ、俺に未練があるわけじゃない。俺と、同じなんだ。あの日、偶然顔を合わせてしまったことで、過去のわだかまりが、表に噴き出したんだと思う」
「……うん」
「こうなってしまったのは、別れるときに、俺がちゃんと向き合わなかったから。俺が現実から逃げて、本音で話し合わなかったせいだから。……それは責任感じてる」
「ゴウさん……」
剛士の綺麗な瞳が、憂いに曇りゆく。
「向こうの頭の中にさ。俺への負い目みたいなもんが、今でも残ってしまってるのなら」
それはまるで、祈るような声音だった。
「ちゃんと、終わらせてあげたい」
彼の伏せられた目を見つめながら、悠里はそっと彼の手を包み込む。
剛士は悲しい目で悠里を見つめ、小さく微笑んだ。
「俺、向こうにもさ。今の彼氏と、幸せになって欲しいと思うんだ」
「……うん」
「向こうには、お人好しとか笑われたけどな」
「ふふ、そっか」
彼が悠里に対して、気持ちを正直に打ち明けてくれることが嬉しい。
悠里は剛士の目を見上げ、ひとつひとつの言葉を、大切に受け止めた。
「ゴウさんは、優しいね」
剛士は苦笑して、小さく首を横に振る。
「……でも、お前を悲しませてる」
悠里は微笑み、かぶりを振る。
「大丈夫だよ。ゴウさんも、エリカさんも、もう苦しんで欲しくないから。納得できるまで、話し合って欲しい」
悠里は遠慮がちに、剛士の首元にあるネックウォーマーに触れる。
そうして、小さな声で言った。
「私……傍にいるから」
「……うん」
剛士の手が、ネックウォーマーに触れていた悠里の手を包み込み、そのまま大切に自分の胸に引き寄せる。
「俺、がんばるよ」
「ふふ、うん」
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