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piece3 恥ずかしいことも、貴方と一緒なら。
どんな服装が好き?
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連れ立って、2階の悠里の部屋に上がった。
「何見てたの?」
剛士が、テーブルの上に開かれていた雑誌を覗き込む。
「ふふ、明日、彩奈とお買い物に行くから。お洋服の作戦、考えてたんだ」
悠里は悪戯っぽく微笑んだ。
「作戦」
剛士が笑い出す。
「女は大変だな」
「ふふっ、楽しいよ?」
テーブルの前に並んで座り、雑誌を眺める。
春ものの新作を使ったコーディネートが特集された、見開きページだ。
悠里は、微笑んで尋ねる。
「ゴウさんは、どんな服装が好き?」
「うーん……」
剛士が、笑って首を傾げる。
「悠里っぽいやつ」
「あはは」
悠里が弾かれたように笑うと、剛士は照れ笑いを浮かべた。
「だって、女の子の服は、わかんねえけど、」
長い指が、悠里の髪を掬い上げる。
「悠里の服装は、好きだから」
「本当? 嬉しいな」
悠里は、頬を染めて微笑んだ。
「春って、お洒落が楽しい季節だよね」
悠里は笑みを浮かべながら、ページの服を指す。
「こういうのとか、着てみたいかも」
「へえ。うん、悠里っぽい」
「ふふっ、じゃあ、こっちは?」
「うん。悠里っぽい」
「あはは」
基準が、自分らしいかどうかでコメントしてくれる剛士。
楽しくて、悠里は手を叩いて笑う。
剛士も笑いながら、首を傾げる。
「な? 俺に聞いても無駄だろ?」
そうして剛士が、あるコーディネートを指差す。
「こういう、派手なのでなければ、何でもいいよ」
悠里は、彼の指の先を見つめた。
襟が大きく開き、肩からデコルテまでを露出させたカットソー。
ウエストが絞られたデザインなので、必然的に胸元も強調される。
それにミニスカートを合わせたモデルが、挑発的なポーズを取っていた。
「ふふ。これは、私には着こなせないから、安心して?」
「そうか? 似合いはすると思うけどな」
悠里は、照れ笑いを浮かべて応える。
「ありがと。でもこの服は、もう少し胸がないと、カッコよく着られないかも」
「そうか?」
ふいに剛士の腕が伸びてきて、悠里の腰を捕まえる。
「わっ」
そうして彼は、悠里を自分の膝に乗せると、後ろから抱きしめた。
「ゴ、ゴウ、さん……?」
「悠里は、何でも似合うよ?」
耳元で甘く囁かれ、悠里は思わず身を震わせる。
「でも、私……胸、大きくないから……」
「ん? そんなことないと思うけど」
剛士が、ふっと笑った。
「……確かめていい?」
「えっ?」
長い指に横髪を掻き上げられ、耳にキスをされる。
「んっ……!」
大きな手が、ゆっくりと彼女の身体を這い上っていく。
悠里は目を閉じ、身を固くした。
暖かい手に、するりと服の中に侵入されてしまう。
「あ…ん……っ」
そうして、下着越しに優しく胸を包み込まれ、悠里は身悶えした。
「悠里……」
吐息混じりの優しい声が、耳をくすぐる。
「俺に、見せて?」
恥ずかしさに真っ赤になりながらも、悠里は微かに頷いた。
「何見てたの?」
剛士が、テーブルの上に開かれていた雑誌を覗き込む。
「ふふ、明日、彩奈とお買い物に行くから。お洋服の作戦、考えてたんだ」
悠里は悪戯っぽく微笑んだ。
「作戦」
剛士が笑い出す。
「女は大変だな」
「ふふっ、楽しいよ?」
テーブルの前に並んで座り、雑誌を眺める。
春ものの新作を使ったコーディネートが特集された、見開きページだ。
悠里は、微笑んで尋ねる。
「ゴウさんは、どんな服装が好き?」
「うーん……」
剛士が、笑って首を傾げる。
「悠里っぽいやつ」
「あはは」
悠里が弾かれたように笑うと、剛士は照れ笑いを浮かべた。
「だって、女の子の服は、わかんねえけど、」
長い指が、悠里の髪を掬い上げる。
「悠里の服装は、好きだから」
「本当? 嬉しいな」
悠里は、頬を染めて微笑んだ。
「春って、お洒落が楽しい季節だよね」
悠里は笑みを浮かべながら、ページの服を指す。
「こういうのとか、着てみたいかも」
「へえ。うん、悠里っぽい」
「ふふっ、じゃあ、こっちは?」
「うん。悠里っぽい」
「あはは」
基準が、自分らしいかどうかでコメントしてくれる剛士。
楽しくて、悠里は手を叩いて笑う。
剛士も笑いながら、首を傾げる。
「な? 俺に聞いても無駄だろ?」
そうして剛士が、あるコーディネートを指差す。
「こういう、派手なのでなければ、何でもいいよ」
悠里は、彼の指の先を見つめた。
襟が大きく開き、肩からデコルテまでを露出させたカットソー。
ウエストが絞られたデザインなので、必然的に胸元も強調される。
それにミニスカートを合わせたモデルが、挑発的なポーズを取っていた。
「ふふ。これは、私には着こなせないから、安心して?」
「そうか? 似合いはすると思うけどな」
悠里は、照れ笑いを浮かべて応える。
「ありがと。でもこの服は、もう少し胸がないと、カッコよく着られないかも」
「そうか?」
ふいに剛士の腕が伸びてきて、悠里の腰を捕まえる。
「わっ」
そうして彼は、悠里を自分の膝に乗せると、後ろから抱きしめた。
「ゴ、ゴウ、さん……?」
「悠里は、何でも似合うよ?」
耳元で甘く囁かれ、悠里は思わず身を震わせる。
「でも、私……胸、大きくないから……」
「ん? そんなことないと思うけど」
剛士が、ふっと笑った。
「……確かめていい?」
「えっ?」
長い指に横髪を掻き上げられ、耳にキスをされる。
「んっ……!」
大きな手が、ゆっくりと彼女の身体を這い上っていく。
悠里は目を閉じ、身を固くした。
暖かい手に、するりと服の中に侵入されてしまう。
「あ…ん……っ」
そうして、下着越しに優しく胸を包み込まれ、悠里は身悶えした。
「悠里……」
吐息混じりの優しい声が、耳をくすぐる。
「俺に、見せて?」
恥ずかしさに真っ赤になりながらも、悠里は微かに頷いた。
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