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第16話
しおりを挟むコボルドの姿を求めて、いくつかの曲がりくねる通路を進み、鍵のかかった扉を強引にぶち破り進む。すると、魔法使いの実験場のような場所で出た。そこには魔法実験の設備が並んでおり、透明な結晶に様々な動物が眠ったまま保存されていたり、グツグツと何かを蒸留し続けるフラスコや細いチューブのようなものが赤い液体をどこかに運んでいたりする。
コボルドが人間の女を解剖していた部屋に雰囲気が似ており、俺は思わず顔をしかめる。よく見れば、部屋の隅には実験材料となったであろう者たちの骸が置かれている。その中には、何とコボルドの死体まで置かれている。
連中、自分たちの同胞まで実験材料に使っているのか!
「気が滅入る場所だな」
そんなことを考えながら室内をどんどん進んでいく。
さらに奥の方には、水晶に閉じ込められた人間たちも発見できた。眠っているように微動だにしない者もいれば、必死に出ようと藻掻いている者もいる。軽く拳で叩いてみたが、まったく傷つけることができない。下手に壊すと、中の人間までバラバラになってしまいそうだ。
「イリス、こいつはどういう品物だ?」
「え~っとですねぇ~、『水晶保存』の魔法を錬金道具で再現したものだと思いますよぉ。たぶん、どこかにスイッチがあって、それで解除できるはずです。まあ、解除以外にも、水晶の内部で覚醒させたり、その状態で熱さや寒さを上下させるなど、尋問用に使用することもありますねぇ」
イリスは水晶につながっているチューブをたどり、「たぶん、このあたりのどれかです」と指をさす。見た先の棚にはいくつもの色とりどりのボタンやスイッチ、レバーなどが存在しており、おそらくどれかが解除用の品物なのだろう。
とはいえ、適当に押せば水晶に閉じ込められている連中が一瞬で死ぬかもしれない。
別にコイツラを助ける理由もなければ、無意味に命を奪う理由もない。水晶に閉じ込められているのは老若男女様々だが、特に俺の注意をひく奴もいないので、このまま放置して進もうとした。
すると、物陰の方から気配がした。
嫌な予感がして、俺はとっさにイリスのいる方に手を伸ばす。
「イリス!」
「へ?」
それは無音のままイリスに飛びついたが、間に入った俺の手にべチャリと張り付いた。
そいつは怪しげな色をした濁った液体である。
スライム。
そんな単語が頭の中をよぎると同時に、手がジュワッと酸で溶かされ始める。
このやろう。
俺を喰らう気か!
相手は粘液生物で、引っ剥がすことはできない。魔法の斧槍であれば傷つけることができるかもしれないが、ここまで密着されると対処するのが難しい。そう考えた俺は迷わずに床に手を叩きつけた。
1度ではなく、2度、3度と繰り返すうちに、ビキッと手応えを感じた。
見てみると、手に張り付いていたスライムがズルリと地面に落ちていく。そいつはそのまま動き出すこともなく、汚いシミとなる。
スライムというやつは身体の何処かに「核」というものがあるらしい。ソイツを潰せば、この通り、全身が崩壊する。集落の近くにある狩場ではよく見かけるので、とっさの対処が間に合ってよかった。
「ぐ、グロムさん! 大丈夫ですかぁ?」
「問題ない」
皮膚は多少焼けた。
炎と同じく、酸も、トロールの再生能力では治らないが、元々の自然治癒力が高いので、心配するほどの手傷ではない。この小悪魔は水晶に閉じ込められている連中とは違い、色々と世話になっているからな。多少の傷を負っても、かばう程度のことはする。
「い、痛い、無自覚な善意が、痛いですよぉ~!」
「?」
「いやいや、ご安心ください~。あの程度のスライムでしたら、全身が粘液まみれになる程度の被害ですみますから」
「とっさの行動だ。気にするな」
その言葉に、イリスは再び身を捩る。
「痛い、痛いですぅ、グロムさん、ひょっとしてわざとやっていますかぁ? あ、わざとなら痛くないですから、素ですねぇ~。ん~、わたしのことはいいのでぇ、いつも通りの鬼畜なグロムさんでいてくださいよぉ」
失礼な奴だ。
俺は常に何時も通りだ。とはいえ、よくよく考えてみれば、悪魔という連中は俺たちとは異なる法則で生きている存在だったな。俺の行動を「善意」と解釈したのか、負の感情を好む小悪魔は身悶えしている。
「まだスライムがいるかもしれん。長居は無用だ」
俺はそう言って、この実験場のような場所を立ち去る。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
実験場を抜けると、奇怪な歯車仕掛けの場所に出た。
何かしらの装置なのだろうか?
一定間隔のリズムに合わせて、あちらこちらに配置された歯車が回っている。それらは何かしらの動力源となっているのかもしれない。
俺は注意しながら進むと、その先にはコボルドたちの死体があった。
十数匹はいるだろうか?
急所を一撃。
全員、鮮やかな手並みで殺されている。
死体に近づくと、何者かが放たれた矢のように鋭く飛び出してきた!
先程のスライムよりも遥かに素早い。
俺が腕を伸ばすよりも速く、その人間は俺の背に飛び乗ると、首筋に細長い短剣を突き刺した。
致命的な一撃を回避する為、俺は首をぐるりと動かす。
突き刺そうとしたはずの短剣は、刺すではなく、首筋を切り裂くことになる。それでも十分な痛手であるが、死ぬよりはマシだろう。
ドバっと大量の血を失うが、幸いなことに短剣は鋭くとも炎や酸の魔力を帯びているというわけではないようだった。傷口はみるみるふさがり、俺は暴れまわり背中にいる人間を振り落とす。
そいつは猫のように身軽に飛び降りる。
夜空を思わせる漆黒の短髪、ダークアメジストの瞳は凍りつきそうなほどに冷たい眼光を放っており、全身をくまなく覆う髪と同じ色のボディスーツからは、豊熟した女性特有のメリハリのある乳と腰つきがわかる。
この女がたまらない獲物であることを感じ取ると、俺は問いかける。
「お前は、『黒狼』の冒険者か?」
「……」
返事はない。
攻撃の機会を伺っているのか、あるいは逃げるつもりなのか?
「もう1人、いると聞いたが? 何処かに隠れているのか? だったら、助けを求めてもいいぞ。こちらは2人同時でも構わん」
「コボルドの下僕である『下劣』で『野蛮』な『クソ妖魔』の相手など、私1人で十分ですよ」
丁寧でありながら、妖魔に対する侮蔑に溢れた毒舌が発せられる。
なんというか、何故人間は俺に合うたびにコボルドの下僕だと勘違いするのだろうか? 百歩譲ってコボルドと同盟していたとして、主人は俺たちトロールの方だろう。
まあ力関係は捕らえてからじっくりと教えてやることにしよう。
「そちらの方こそ、仲間の手助けは必要ないのですか? 数で押すしか取り柄のない『低能』な『臆病者』に相応しい戦い方をした方がいいですよ」
女は挑発するような物言いだが、鼻で笑い飛ばすほどに的外れな話だ。
トロールはゴブリンやコボルドのように数で押すだけの種族ではない。数を揃えた場合でも大抵は相手の方が多い。そしてこちらが多い場合は、決闘に持ち込む事が多い。
低能という部分はまあ、知識や器用さが他の種族よりも低いことは自覚しているので、別に怒るようなことでもない。臆病者の部分は、低能とは逆に思い当たる節がない。
「そちらの方こそ、時間稼ぎか知らんが、遠慮なくかかってこい。お前は殺さずに捕まえて、犯して、集落に連れて帰ってやる」
俺が手招きすると、女は鋭い眼光をより鋭くして、音もなく接近する。
まるで瞬間移動したかのように、俺の前に現れると、皮鎧の覆われていない部分を的確に切り裂いた。
斧槍を振るって反撃するが、あっさりと回避される。
やるじゃないか。
戦士というわけでなく、盗賊のような戦い方だが、オフィーリアの仲間であった盗賊と比べれば遥かに強い。
速度と器用さを合わせた技による切り裂きは、俺の分厚い皮膚をまるでバターのように引き裂く。対する俺の攻撃はかすりもしない。
タロスの時と同じように我慢比べをする事も考えたが、先程の話しぶりからして、おそらくは何処かに仲間が潜んでいるはずだ。いや、時間稼ぎ的な言動を見るに、逃げるまでの時間稼ぎをしたと考えるべきだろうか?
それなら、なるべく早く決着をつけたいが……。
相手の意図を探るべく、俺はわざと大きな隙を作る。
女が時間稼ぎに徹するのなら、何も仕掛けては来ないだろう。だが俺を殺すつもりなら、危険とわかっていても飛び込んでくるかもしれない。俺が反撃に出る前に、致命傷を与えることも、この女ならば不可能ではないはずだ。
「隙だらけですよ。それとも誘いのつもりですか? みえみえですよ『姑息』で『醜悪』な外見に相応しい戦い方ですね」
「戦士の駆け引きだ」
「ふん、怪物が戦士を『自称』するとは。身の程を知りなさい」
そう言いながらも警戒して、攻撃をしない。
つまり、相手が時間稼ぎを目的としているのは確かなようだ。こりゃ、ある程度の時間を稼いだら逃げるかもしれんな。
「エドネア、他の1人が逃げているかもしれん。周囲を捜索しろ」
「わかった。そいつは始末しても構わんな?」
「好きにしろ」
俺とエドネアのやり取りに、
「貴様らぁあああ!」
女は怒りの声を上げて踏み込んでくる。
やはり、同行者を逃がすことが目的だったか。時間稼ぎから俺を始末することに目的を切り替えたようだ。
激情に身を任せたようでありながら、その攻撃には全くといっていいほどの隙はない。
加えて、先ほどまでとは戦い方も、まるで違う。
攻撃速度と武器威力、手数が段違いに跳ね上がっている。
反撃するのも難しく、俺は防戦に回る。
だがそれで良い。
こうして守りに回っている方が、今回の戦いは速く決着がつく。
ほとんど精度を落とすことなく暴風のように繰り広げられた連続攻撃であったが、一瞬だけ動きがズレた。
ゴーレムなどの魔法生物と違い、俺たちは疲労するし、ミスもする。
それが全力を尽くしている時であれば、なおさらだ。
俺は相手がミスを犯すまで、ひたすらに耐えしのぎ、その瞬間を見逃さずに反撃すれば良い!
「はぁ!」
斧槍の棒部分をヒットさせる。
確かな手応えを感じたが、十分ではない。
最初の不意討ちを受けた時、俺が首を回して致命傷を回避したのと同じように、どうやら、今の一撃をとっさに受け流したようだ。
だが、俺と女では違うところがある。
受けたダメージを回復できるかどうかだ。
当然ながら治癒の奇跡を唱える暇や回復薬などを飲む時間は与えない。そんな隙を見せたら、その瞬間にでも叩き潰す。相手もそれがわかっているらしく、こちらの動きを油断なく見張っている。
そんな風に退治していると、エドネアが戻ってきた。
どうやら、イリスも一緒に同行していたらしい。それに、人間の子供が1人。
「楽しんでいるところ悪いな。グロム、男の冒険者は始末したが、彼の連れていた少年はどうする? 戦えない子供を手に掛ける訳にはいかないし、かといって放り出すのも気が引けてな」
少年は怯えたように周囲を見回していたが、俺と対峙している女の姿を見て声を出す。
「デル!」
「ッ、若様」
デルと呼ばれた女の顔に焦りの色が浮かぶ。
ふむ、察するに、この女冒険者はこの少年を救出しにきたのだろうか? 少年の姿は、儚げだが何処となく気品があるようにも見える。
おそらく、王侯貴族の一員に違いない。
コボルドが誘拐したとしたら、中々に大したものだが、それともデーモン・プリンスの仕業だろうか? 彼女たちがここまで深部に潜った理由も、何となく理解できた。
「取引だ」
「何?」
「俺を殺せたら、この餓鬼を連れて逃げていいぞ。エドネア、その場合は手を出すな。見逃してやれ。だが、敗北したらお前は俺のものだ。自殺などするな。受け入れるなら、俺が勝利した場合でも、餓鬼を地上に連れて帰ってやる」
我ながら破格の条件だと思うが、この女は研ぎ澄まされた戦闘能力と引き換えに、自分の命を軽視している感じがある。
殺さずに捕らえたとしても、自害する可能性は多分にある。
「貴様が約束を守るという保証は?」
「この俺、戦士グロムの『戦士の名誉』を信じるしか無いな」
トロールの間ではこれで十分なのだが、デルは不審そうに俺の顔を見ている。
冷酷な盗賊――暗殺者の瞳には、俺の表情がどのように映っているのだろうか?
「いいでしょう」
殺意を凝縮したような声音で、デルは取引に応じた。
「デル! そんな奴、倒しちゃえ!」
「はい。若様」
主君の応援に、一瞬だけ優しげに微笑むと、すぐに戦闘準備を整える。
独特の呼吸法を行いながら、先程に倍する速さで迫る。
殺意が何方向からも襲いかかってくるような感覚。
一瞬、敵がどこから襲いかかってくるのかわからずに混乱すると、目玉に深々と短剣が突き刺さった。そのまま脳みそまで貫通しそうだったが、無理矢理にでも体を動かす。
瞬きするよりも素早く、俺はデルの体を掴んで引き離した。
……大丈夫。
まだ、死んでいない。
右側の目玉が潰されたが、大丈夫だ。痛みを感じるが、生きている。もしも、この女が後少し力強ければ、俺の目玉を貫通して、脳みそを破壊していただろう。
今のは一撃必殺の秘技だったのだろう。
だが、ソイツをねじ伏せて、俺は手にした女を限り握り締める。
「ぐ、ぎぎ、ぎぃいひッ!!!」
これだけの手練だ。念のために体力はギリギリまで削っておくほうが良い。
ボディスーツごしでも分かるほどに鍛えられた腹筋を親指で押す。デルは悲鳴を押し殺しながら手足を動かして逃げ出そうとする。
まだまだ元気だ。
俺は女を持ち上げると、握りしめた手の親指で力を込めるのはやめて、空いた手で腹を殴る。
「ゲフゥ!!」
口から息を吐き出しながらも、鋭く睨みつけるダークアメジストの瞳は、抵抗の意思は捨てていない。その強い視線に、背筋がゾクリとする。
その芯の強さは、間違いなく良い子供を孕んでくれるはずだ。
とはいえ、今は一時的にでも心を折らねばならない。
俺はさらに何度か腹を殴り、顔面に殴りつける。もちろん、殺さぬように手加減はしているが、その分、痛みは強いはずだ。
薄いが頑丈なボディースーツも破れ始めて、白い素肌が現れる。
女の肌が赤く染まり、腫れ上がっている。
「敗北を認めるか?」
「ペッ」
吐き出したツバがかかる。
俺はさらに何度か殴り、痛めつける。
だが、それでもデルは音を上げない。これ以上やれば死んでしまうと考えていたところで、少年が悲鳴を上げながら抗議してきた。
「やめろ、やめろよぉ! この化け物! これ以上、デルをイジメるな! ボクが、ボクが相手になってやる!!!」
エドネアに押さえられながら、少年は吠える。
その顔は、涙でぐしょぐしょになっている。
「エドネア、そいつは怪我でもしているのか?」
「いいや、傷一つ付いていない。たぶん、グロムがその女を叩きのめすのを見て、心が傷んだのだろう」
「わからんな。魔法か何かで繋がっているのか?」
「いいや、共感力というやつだ。人間という生き物は、親しい者が受けた痛みを、自分の痛みのように感じることがあるんだ」
そいつはなんとも、不便な能力だ。
しかし、そんな機能があるのにも関わらず、先程のように俺を倒せと言ったり、まったく人間という生き物は不思議の塊である。
「おい、餓鬼。これは戦士の戦いだ。大人しく見ていろ、それが無理ならこいつに声援を送るか、あるいは俺を罵倒でもしてろ」
「うるさい! これ以上、デルをイジメるなって言っているだろ! やめろ、やめろよぉ! それ以上は許さないぞ。絶対に許さないからな!」
餓鬼には理屈が通じないな。
そのへんは、トロールも同じだが。泣き言で現実が変わるわけでもない。
強者は手に入れて、弱者は奪われる。
いつの世も、どの種族でも、変わらぬ真理だ。それが嫌なら、強くなるしか無い。まあ、子供は強くなるための準備期間のようなものだ。人間ではあるが、軽く教育してやろう。種族は違っても、それが大人の義務というものだ。
「言い分を通したいのなら、強くなれ」
そう言って、デルを再び痛めつける。
もはや勝敗は明らかであるが、この女が認めない限り、敗北ではない。あるいは、俺の予想つかない逆転の目を持っているのかもしれない。
「デル、デル! お願いだよ、もうやめて、死んじゃうよ! お願いだから、やめて!」
餓鬼の懇願を無視して、俺は幾度も、幾度も、弱い攻撃でデルの体力を奪う。そのたびに女の体が活きの良い魚のように跳ねる。
やがて、ぐったりとして動かなくなった女に、俺は再び問う。
「敗北を認めるか?」
「ペッ!」
今度吐き出されたのは、ツバではなく針だ。
そいつはまるで、狙い定めていたかのように、俺の残された眼球に向かってくる!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
スライム。
討伐難易度:☆☆☆
スライムは不定形な身体をくねらせて移動し、自分を分裂させることで増殖する。
暗くジメジメした場所を好み、獲物を発見すると想像できないほどに素早く襲いかかってくる。基本的には切ったり叩いたりの攻撃はあまり効果がないが、弱点である核を潰すことで物理的に倒すことは可能だ(ただし核は常に移動しており、透明なので肉眼で確認するのは難しい)。
あるいは炎の魔法で焼き尽くしたり、氷の魔法で閉じ込めても良い。
彼らの多くは全身が酸のようなもので構成されているので、可能な限り魔法で仕留めることを推奨する。
ただし、一部のスライムは魔法に対する耐性や反射能力などを有している場合がある。呪文をかける前に、可能であれば種類を判別すると良い。
知性のあるスライムは今のところ確認できておらず、増殖するために必要な餌を求めて人間に襲いかかってくる。なので、野外でふいに遭遇した場合、無理に戦わずに逃げるのも手である。
彼らは確かに人間にとっての敵であるが、それは獣のようなものでしか無い。
それよりも冒険者には、より明確な悪意を持って襲いかかってくる邪悪なる種族と戦って欲しい。
―― 冒険者ギルドの掲示板 ――
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