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第一章
第24話:少年の初恋
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なんだかものすごい勢いでパーティ勧誘をされてしまった。
どうしよう……。
もちろん断るのは前提だ。
そこは決して揺るがない。
問題は、どうやって断るのかだ。
なるべく険悪な関係になりたくないのだ。
せっかくみんなで生き延びたのだから。
これからも友好的な関係を築きたい。
「まあまあ先生よ、ちょいと周りを見てくれ」
「ま、周りって言われましても……」
「俺たちは大部隊でな?」
……知ってます。
「元々十八人のチームだったんだが、三人死んで四人が重症を負っちまってな……」
ちなみにその重傷者たちの命を救ったのが、エメリアだ。
僕が〈サウスラン〉に来た時、エメリアは僕よりも先に目覚め、他の冒険者たちの治癒に当たっていたのだ。
エメリアも相当の重症を負っていたはずなのだが、どうやら僕の[付呪を施した包帯]と[上質な薬草の塗り薬]だけで完治したらしい。
なるほど…。
そりゃ是が非でも勧誘するはずだ。
半壊したパーティの立て直しが、急務。
となれば……彼らも、必死なのだ。
だがこれは、誰が好きとか嫌いという話では無いのだ。
最初に出会ったのが、最初に僕を誘ってくれたのが誰だったのかという話なのだ。
仮に彼らのパーティがルグリアのパーティよりも待遇が良く、僕の付呪師としての道にプラスだったとしても、その道を選ぶわけにはいかない。
なんというか、人の道から少し外れる気がする。
というか道外すくらいならガラリアルート今からでも行く。
でも道を外さないからそのルートは無いのだ。
「だから、先生みたいな優秀な付呪師に入ってもらえると助かるんだわ。……ど、どうだ?」
決して、無理やり引き入れようとはしていない。
これを断るのは、胸が痛むが……。
だが、有耶無耶にしてはいけない。
希望をチラつかせてから後で奪うという行為は、してはいけないのだ。
なので、僕は遊び半分で告白して来て仲間と一緒に笑ったレイヴンの取り巻きの女魔導士がトラウマになっています、はい。
「ですから、僕はもうルグリアさんのとこにいると決めたんです。お誘いは嬉しいですし、事情も理解できますが――」
「先生、考え直してくれ。ルグリアんとこはたった三人のパーティだ」
いやそれ関係ある?
数の問題じゃないでしょ?
ちょっとしつこいぞ。
「だが、ウチに来てくれりゃ全員が先生の付呪に金を出す。顧客の数も単価も跳ね上がるはずだ」
数の問題だった……。
「それにルグリアんとこは専任の付呪師がもういるだろ? 先生の力は、俺たちのとこでこそ輝くと思うんだが……どうだ? な?」
彼らの必死さは、痛いほど伝わってくる。
気持ちも、わかる。
今を何とか変えようと、足掻いているのだ。
僕も、ずっとそうだった。
……それでも、僕の気持ちは揺るがない。
何せ、彼らのパーティにルグリアはいないのだ。
……ちょっと待ておかしいぞ。
ルグリアこそ関係無いだろう。
付呪師として一人前になる。
これが僕が進もうとした道だ。
それがいつの間にか変な道にフラフラと向かってしまっていたらしい。
危ないところだった、気付いて良かった。
もう、ルグリアのことを目で追うのはやめにしよう。
僕の進もうとした道は、色恋の道では無いはずだ。
と、その時だった。
「うおっほん!」
いつの間にかすぐ近くに来ていたルグリアがわざとらしく咳払いをした。
「冒険者規定!」
「うっ……」
彼女の口元には、肉にかかっていたソースがちょっぴりとこびりついている。
駄目だ見るな。
目を反らせ。
僕には夢がある。
追うのは恋では無い、夢だ。
「他のパーティメンバーの勧誘は、必ずギルドを介すること!」
「わ、悪かったよ……。言ってみただけだ、冗談だ」
そういうルールがあるのか。
おかげで助かった。
だが、彼女の怒りはまだ収まらないようだ。
ルグリアは、近くでこちらの様子を伺っていた全身板鎧の戦士をキっと睨みつける。
「で、この絵を描いた首謀者はただ見ているだけ?」
すると、板鎧の戦士は悪びれもなく、冷静な声色で言った。
「ルールを破ったのは謝罪しよう。ルグリア・ベリル殿。貴公が少年に無理強いしているように見えたのでな」
「顔を見せないまま謝るのがアンタの礼儀?」
あ、思ってたよりもだいぶ怒ってる。
板鎧の戦士は、顔を覆い隠していた兜を脱ぎ去る。
ルグリアたちと同じく耳が長く尖っている。
彼もエルフだったようだ。
いや、少し雰囲気が違うか?
というかエルフの重戦士って珍しい気がする。
「改めて、謝罪しよう。ルグリア・ベリル殿。我先に少年を引き入れた貪欲さには、正直驚いたが」
皮肉言ったよこの人……。
ルグリアが、不愉快そうに眉間に皺を寄せる。
とりあえず今険悪になられては不味い。
何せ、この街を放棄しての大移動がこれからあるのだ。
いたずらに不和を呼び込みたくは無い。
「あの、ルグリアさん。僕はもう大丈夫ですので」
と、間に割って入ってから、更に重戦士にも言う。
「ご厚意は嬉しいのですが、僕は僕の意思でルグリアさんと一緒にいます。でも、心配してくださってありがとうございました」
と深々と頭を下げる。
「付呪のことでしたら、僕たちは一緒にここを出て街を目指すんですよね? その間で良ければ、僕も冒険者として皆さんのお力になれるよう頑張りますので!」
ど、どうだ。
これで矛を収めてくれるか?
収めてくれ、頼む!
重戦士は、ふっと笑う。
よし、大丈夫そうだ。
何とかなった。
「少年は騎士であるな」
ちょっと何言ってるのかわからない。
でも笑顔を取り繕おう。
そして適当に合わせよう
「はい、そのつもりです」
「いや失礼した。道中の付呪は頼りにさせてもらう」
「もちろんです!」
ああ良かった。
何とかなった……。
「ならば、後は少年の心変わりを願うだけだ」
思ったほど何とかなってないかった……。
考え方、改めないと行けないな。
僕の力は、僕が思っているよりも遥かに遥かに望まれている。
気をつけよう。
……少し顔がにやけそうになった。
褒められ慣れていないから、こんなことになるのだ……。
ルグリアがまた割って入る。
「ギルド条項」
「理解しているとも」
重戦士は身を翻し、去り際に僕を見て言った。
「我々はいつでも歓迎しよう。またな少年」
すると、取り巻きの冒険者たちも退散しながら言う。
「悪かったな、先生さん。ま、そういうこった。ルグリアもな」
やがて冒険者達が去ると、ルグリアは腕を組み、んふーと鼻から息を吐く。
「油断も隙もありゃしない! リゼル君大丈夫だった?」
「は、はい。何とか……」
「ン! よかった! でも、そっか。そんなこと思ってくれてたんだね」
「え、何が、ですか?」
「自分の意思でって。いやーアタシ、さ。ちょっと感じ悪かったじゃん……?」
そう、だろうか。
突然やってきた見ず知らずの男が妹といきなり師弟関係を結ぶ。
状況を端的に考えれば、僕だって警戒する。
「そんなことありませんよ。ルグリアさんはエメリアさんのことを、守ろうとしてたんですよね」
「ン!? んー、まあ、うん、ねっ!」
何かちょっと含みあるな……。
と、ルグリアと視線が交差する。
綺麗な瞳に、僕は吸い込まれるような錯覚を覚えた。
ルグリアも、僕から目を離さない。
僕とルグリアはしばらく互いを見つめ合い……。
あ、駄目だ。
目離せない。
僕は――。
「ね、姉さん! ごめんなさい、大丈夫でした!?」
エメリアが慌てて戻ってくる。
ルグリアはすぐにぷいと顔を背け、言った。
「へーき! でもエメリア気をつけてね? すぐ騙されるんだから!」
「う……。で、でも、誘いは断れなくて」
「はいはーい。んじゃアタシ戻るから、仲良くねっ!」
ルグリアはまた駆け出し、弓使いたちがいる場へと戻っていく。
僕は、去りゆく彼女の背中をずっと目で追い続けた。
うん。
認めよう。
降参だ。
……僕はルグリアが好きだ。
どうやら僕はキス一つで恋に落ちるハートの持ち主だったらしい。
命も救われたし。
そうか、これが僕の……初恋か――。
こ、恋とはこんなにも苦しいものなのか……。
初めて知った。
でも、認めたら少し楽になった。
街についたら、デートとか誘ってみたいな。
好きになったのだ。それくらいは良いだろう。
そういえば、恋は戦争でハリケーンって誰かが言ってたな……。
あれは、誰だったか。
そして僕は未来に思いを馳せる。
明日にはこの街を出て、目的地は〈魔法都市ガラリア〉か。
不思議と、今は不安よりも期待が勝っている。
これは僕が成長した証拠だろう。
[魔法学校]は腐敗していた。
[魔術師ギルド]には破門された。
でも僕は、未来を掴み取った。
大丈夫。
僕なら、やれる。
道はすでに得た。
付呪師として。
弟子として。
男として。
僕の可能性は、ようやく始まったんだ。
どうしよう……。
もちろん断るのは前提だ。
そこは決して揺るがない。
問題は、どうやって断るのかだ。
なるべく険悪な関係になりたくないのだ。
せっかくみんなで生き延びたのだから。
これからも友好的な関係を築きたい。
「まあまあ先生よ、ちょいと周りを見てくれ」
「ま、周りって言われましても……」
「俺たちは大部隊でな?」
……知ってます。
「元々十八人のチームだったんだが、三人死んで四人が重症を負っちまってな……」
ちなみにその重傷者たちの命を救ったのが、エメリアだ。
僕が〈サウスラン〉に来た時、エメリアは僕よりも先に目覚め、他の冒険者たちの治癒に当たっていたのだ。
エメリアも相当の重症を負っていたはずなのだが、どうやら僕の[付呪を施した包帯]と[上質な薬草の塗り薬]だけで完治したらしい。
なるほど…。
そりゃ是が非でも勧誘するはずだ。
半壊したパーティの立て直しが、急務。
となれば……彼らも、必死なのだ。
だがこれは、誰が好きとか嫌いという話では無いのだ。
最初に出会ったのが、最初に僕を誘ってくれたのが誰だったのかという話なのだ。
仮に彼らのパーティがルグリアのパーティよりも待遇が良く、僕の付呪師としての道にプラスだったとしても、その道を選ぶわけにはいかない。
なんというか、人の道から少し外れる気がする。
というか道外すくらいならガラリアルート今からでも行く。
でも道を外さないからそのルートは無いのだ。
「だから、先生みたいな優秀な付呪師に入ってもらえると助かるんだわ。……ど、どうだ?」
決して、無理やり引き入れようとはしていない。
これを断るのは、胸が痛むが……。
だが、有耶無耶にしてはいけない。
希望をチラつかせてから後で奪うという行為は、してはいけないのだ。
なので、僕は遊び半分で告白して来て仲間と一緒に笑ったレイヴンの取り巻きの女魔導士がトラウマになっています、はい。
「ですから、僕はもうルグリアさんのとこにいると決めたんです。お誘いは嬉しいですし、事情も理解できますが――」
「先生、考え直してくれ。ルグリアんとこはたった三人のパーティだ」
いやそれ関係ある?
数の問題じゃないでしょ?
ちょっとしつこいぞ。
「だが、ウチに来てくれりゃ全員が先生の付呪に金を出す。顧客の数も単価も跳ね上がるはずだ」
数の問題だった……。
「それにルグリアんとこは専任の付呪師がもういるだろ? 先生の力は、俺たちのとこでこそ輝くと思うんだが……どうだ? な?」
彼らの必死さは、痛いほど伝わってくる。
気持ちも、わかる。
今を何とか変えようと、足掻いているのだ。
僕も、ずっとそうだった。
……それでも、僕の気持ちは揺るがない。
何せ、彼らのパーティにルグリアはいないのだ。
……ちょっと待ておかしいぞ。
ルグリアこそ関係無いだろう。
付呪師として一人前になる。
これが僕が進もうとした道だ。
それがいつの間にか変な道にフラフラと向かってしまっていたらしい。
危ないところだった、気付いて良かった。
もう、ルグリアのことを目で追うのはやめにしよう。
僕の進もうとした道は、色恋の道では無いはずだ。
と、その時だった。
「うおっほん!」
いつの間にかすぐ近くに来ていたルグリアがわざとらしく咳払いをした。
「冒険者規定!」
「うっ……」
彼女の口元には、肉にかかっていたソースがちょっぴりとこびりついている。
駄目だ見るな。
目を反らせ。
僕には夢がある。
追うのは恋では無い、夢だ。
「他のパーティメンバーの勧誘は、必ずギルドを介すること!」
「わ、悪かったよ……。言ってみただけだ、冗談だ」
そういうルールがあるのか。
おかげで助かった。
だが、彼女の怒りはまだ収まらないようだ。
ルグリアは、近くでこちらの様子を伺っていた全身板鎧の戦士をキっと睨みつける。
「で、この絵を描いた首謀者はただ見ているだけ?」
すると、板鎧の戦士は悪びれもなく、冷静な声色で言った。
「ルールを破ったのは謝罪しよう。ルグリア・ベリル殿。貴公が少年に無理強いしているように見えたのでな」
「顔を見せないまま謝るのがアンタの礼儀?」
あ、思ってたよりもだいぶ怒ってる。
板鎧の戦士は、顔を覆い隠していた兜を脱ぎ去る。
ルグリアたちと同じく耳が長く尖っている。
彼もエルフだったようだ。
いや、少し雰囲気が違うか?
というかエルフの重戦士って珍しい気がする。
「改めて、謝罪しよう。ルグリア・ベリル殿。我先に少年を引き入れた貪欲さには、正直驚いたが」
皮肉言ったよこの人……。
ルグリアが、不愉快そうに眉間に皺を寄せる。
とりあえず今険悪になられては不味い。
何せ、この街を放棄しての大移動がこれからあるのだ。
いたずらに不和を呼び込みたくは無い。
「あの、ルグリアさん。僕はもう大丈夫ですので」
と、間に割って入ってから、更に重戦士にも言う。
「ご厚意は嬉しいのですが、僕は僕の意思でルグリアさんと一緒にいます。でも、心配してくださってありがとうございました」
と深々と頭を下げる。
「付呪のことでしたら、僕たちは一緒にここを出て街を目指すんですよね? その間で良ければ、僕も冒険者として皆さんのお力になれるよう頑張りますので!」
ど、どうだ。
これで矛を収めてくれるか?
収めてくれ、頼む!
重戦士は、ふっと笑う。
よし、大丈夫そうだ。
何とかなった。
「少年は騎士であるな」
ちょっと何言ってるのかわからない。
でも笑顔を取り繕おう。
そして適当に合わせよう
「はい、そのつもりです」
「いや失礼した。道中の付呪は頼りにさせてもらう」
「もちろんです!」
ああ良かった。
何とかなった……。
「ならば、後は少年の心変わりを願うだけだ」
思ったほど何とかなってないかった……。
考え方、改めないと行けないな。
僕の力は、僕が思っているよりも遥かに遥かに望まれている。
気をつけよう。
……少し顔がにやけそうになった。
褒められ慣れていないから、こんなことになるのだ……。
ルグリアがまた割って入る。
「ギルド条項」
「理解しているとも」
重戦士は身を翻し、去り際に僕を見て言った。
「我々はいつでも歓迎しよう。またな少年」
すると、取り巻きの冒険者たちも退散しながら言う。
「悪かったな、先生さん。ま、そういうこった。ルグリアもな」
やがて冒険者達が去ると、ルグリアは腕を組み、んふーと鼻から息を吐く。
「油断も隙もありゃしない! リゼル君大丈夫だった?」
「は、はい。何とか……」
「ン! よかった! でも、そっか。そんなこと思ってくれてたんだね」
「え、何が、ですか?」
「自分の意思でって。いやーアタシ、さ。ちょっと感じ悪かったじゃん……?」
そう、だろうか。
突然やってきた見ず知らずの男が妹といきなり師弟関係を結ぶ。
状況を端的に考えれば、僕だって警戒する。
「そんなことありませんよ。ルグリアさんはエメリアさんのことを、守ろうとしてたんですよね」
「ン!? んー、まあ、うん、ねっ!」
何かちょっと含みあるな……。
と、ルグリアと視線が交差する。
綺麗な瞳に、僕は吸い込まれるような錯覚を覚えた。
ルグリアも、僕から目を離さない。
僕とルグリアはしばらく互いを見つめ合い……。
あ、駄目だ。
目離せない。
僕は――。
「ね、姉さん! ごめんなさい、大丈夫でした!?」
エメリアが慌てて戻ってくる。
ルグリアはすぐにぷいと顔を背け、言った。
「へーき! でもエメリア気をつけてね? すぐ騙されるんだから!」
「う……。で、でも、誘いは断れなくて」
「はいはーい。んじゃアタシ戻るから、仲良くねっ!」
ルグリアはまた駆け出し、弓使いたちがいる場へと戻っていく。
僕は、去りゆく彼女の背中をずっと目で追い続けた。
うん。
認めよう。
降参だ。
……僕はルグリアが好きだ。
どうやら僕はキス一つで恋に落ちるハートの持ち主だったらしい。
命も救われたし。
そうか、これが僕の……初恋か――。
こ、恋とはこんなにも苦しいものなのか……。
初めて知った。
でも、認めたら少し楽になった。
街についたら、デートとか誘ってみたいな。
好きになったのだ。それくらいは良いだろう。
そういえば、恋は戦争でハリケーンって誰かが言ってたな……。
あれは、誰だったか。
そして僕は未来に思いを馳せる。
明日にはこの街を出て、目的地は〈魔法都市ガラリア〉か。
不思議と、今は不安よりも期待が勝っている。
これは僕が成長した証拠だろう。
[魔法学校]は腐敗していた。
[魔術師ギルド]には破門された。
でも僕は、未来を掴み取った。
大丈夫。
僕なら、やれる。
道はすでに得た。
付呪師として。
弟子として。
男として。
僕の可能性は、ようやく始まったんだ。
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