8 / 44
第一章
第8話:リゼルの弟子入り志願
しおりを挟む
なんだか信じられない。
……だが、現実として目元の傷が完全に癒えているエメリアがそこにいる。
そうか、僕は[翻訳の魔導書]の力で最高の付呪師に――。
ん、待て!
大事な見落としがあったぞ!
「最高なんて、買いかぶりすぎです。僕の付呪は効果は凄いかもしれませんが、実は全然安定してくれなくて……」
ふふふ、そうとも。
最高の付呪師が作る杖は爆発なんてしない。
ローブが軽すぎて空中でくるくる回転することもないし、ブーツが軽すぎてまともに歩けないなんてこともない。
「えっ!? そ、そうなんですか?」
エメリアが驚愕している。
なんだか期待を裏切ってしまったみたいで少し胸が痛む。
だけど、嘘を言うわけにはいかない。
「今回の付呪だって、意図してできたものでは無いんです」
更に僕は、先程思いついた案を口にする。
「あの、エメリアさん。もし良ければ僕に付呪を教えてくれませんか?」
「え、私に、ですか……? でも私、基礎くらいしか……」
「その基礎が知りたいんです」
と、僕は彼女に[翻訳の魔導書]を見せる。
「僕はこの、[翻訳の魔導書]の力で無理やり付呪をしていまして……」
そうして僕の付呪の事情を説明した。
ややあって、エメリアは難しい顔になってから言う。
「……凄い、そんな力技みたいな付呪があるなんて」
力技、か。
確かにおっしゃる通りだ。
本来ならば一つ一つ[古代文字]を解読しながら行うものを、全部共通語で無理やりやってしまうのだから……。
「…………その魔導書は、私にも使えますか?」
「すいません、そうしたかったのは山々なんですが、開発途中でこんなとこに飛ばされちゃいまして……」
実に残念だ。
これが完璧な形で完成していれば、世界はほんの少し便利になったもしれないのに。
……あ、割と本気で悔しい。
くそう。
「僕にも、姉がいます。優秀な姉です。不出来な――僕なんかより、ずっと立派で、優秀な……」
だけど、もう魔導師の道は断たれた。
その道で姉に恩返しをすることは、できなくなってしまった。
僕は、付呪師への道に縋るしか無いのだ。
そして基礎を完璧にし、爆発しない安定した杖を作れるようになりたい。
「このままでは、終われないんです。僕は胸を張って故郷に帰って、姉さんに今までありがとうって言える男になりたいんです」
これが、僕の偽らざる気持ちだ。
僕は、エメリアの瞳を真っ直ぐに見続ける。
目を反らすな。
反らしたら、負けなような気がする。
負けるな、逃げるな。
思いは伝えた。
ならば後は熱意をアピールするだけだ。
真っ直ぐ真っ直ぐエメリアの瞳を見続ける。
あ、なんか目が乾いてきた。
瞬きもするな。
したら緊張の糸が途切れる気がする。
目、痛い……。
ややあって、エメリアはぷいと視線を反らした。
少しばかり頬が上気しているような気がするが、見間違いだろう。
目が痛い。
「あ、貴方は、私の――恩人です。そう、命の恩人です……」
「えっ? はい……。でも、見つけたのは偶然なんです」
「ですが、見捨てることだってできました。……その恩に、報いましょう」
ええと、つまり?
エメリアは、こほんと咳払いをしてから言った。
「……[黄金級]の冒険者として、あなたを弟子に迎えます」
「本当ですか!」
やったぞ。
念願の師を手に入れた。
ああ、師。なんて良い響きなのだろう。
ん?
お、[黄金級]?
それ事実上の、冒険者の最高位なんだけど……。
ひょっとして、僕はとんでもない人を助けてしまったのでは。
そしてとんでもない人に弟子入りを申し込んでいるのでは。
な、何か尻込みしてきたぞ。
[黄金級]なんて初めて見た……。
そんなほいほいいて良い階級じゃないぞこれ。
僕は今、かなり身分不相応な真似をしているのか……?
まずいぞ、もっと丁重に行くべきだった。
「ですが、条件があります」
う、何かを要求される……。
[黄金級]が要求するものって一体なんだ。
僕が出せるものなのか?
だが良いだろう。
僕の未来のためだ。
覚悟を決めろ。
さあ、何が来る――。
「私にも、貴方の付呪を教えて下さい」
「な、なんだそんなことですか! 良いですよもちろん! 何でも教えますとも! どんなことでも聞いてください!」
ああ良かった。
何を身構えていたのやら。
そもそも[黄金級]だって人だ。
この状況でそんな無茶な要求してくるわけ無いではないか。
良かった。
本当に、良かった――。
そしてふと気づく。
どうやら、僕は師と弟子を同時に得たらしい、と。
「……それで。リゼル君だっけ? キミこれからどうすんの?」
と、先程まで傍観を務めていたルグリアが言う。
……何か警戒されてる気がする。
でも、そうか。
彼女は姉だ。
ならば僕は妹についた悪い虫に見えるのも仕方あるまい。
誠心誠意、正直に答えよう。
「それが、実は全然わからなくて。……どうしたら良いんでしょう?」
……あれ、何か正直に答えたら凄い情けなくなったぞ。
でも事実だしなぁ……。
「ンじゃ、アタシらとパーティ組む?」
「え、良いんですか!?」
事実上の最高位の人たちと、僕が、パーティ?
し、信じられない。
「……言っとくけど、アタシは[白銀]だから」
白銀は黄金の二つ下の階級だ。
いやそれでも十分凄い。
それだけ位が高ければ憧れの的だろう。
改めて思う。
凄い姉妹だ。
「是非お願いします」
と、また僕はペコリとお辞儀する。
良かった。
これで何とかなりそうだ。
僕は、命を繋ぐことができたんだ。
ふと、ルグリアが何かを思い出したかのように言う。
「あ、そだ。一応これ大切なことだから聞かせて」
聞く?
なんだろう。
家族構成? 実績? 好きな食べ物?
だが良いだろう。
何でも来い。
何でも答えて見せよう。
今日から僕たちは仲間だ。
どんな質問でもどんと来い。
ルグリアは、少しばかり警戒するような視線になって、言った。
「キミの魔導師として目指す道は?」
その問いかけは、少し前の嫌な記憶を思い起こさせるものだ。
レイヴンは、魔導は自らのためにあると断言した。
だけど、僕にはそれが許せなかった。
「――魔導を広め、世界を豊かにすることです」
まっすぐ、目を見てそう言った。
偽りはない。
この思いがあったから僕はここにいる。
良くも、悪くも――。
一瞬、ルグリアが満面の笑みになったような気がしたが、気の所為だろう。
すぐに彼女は挑発的な顔になる。
「――上等! よし、行こう!」
「え!? あ、ちょっと!」
突然且乱暴に腕を引かれ、僕はバランスを崩してベッドから滑り落ちた。
「あ痛っ!」
打ちどころが悪かったのか、背中から響いた衝撃のせいで呼吸が一瞬止まった。
「あ、ごめん……」
エメリアが咎めるような視線でじとりとルグリアを見る。
「……姉さん」
あ、怒っている声だ。
ともあれ、僕は二人と一緒に[冒険者ギルド]に向かうこととなった。
……だが、現実として目元の傷が完全に癒えているエメリアがそこにいる。
そうか、僕は[翻訳の魔導書]の力で最高の付呪師に――。
ん、待て!
大事な見落としがあったぞ!
「最高なんて、買いかぶりすぎです。僕の付呪は効果は凄いかもしれませんが、実は全然安定してくれなくて……」
ふふふ、そうとも。
最高の付呪師が作る杖は爆発なんてしない。
ローブが軽すぎて空中でくるくる回転することもないし、ブーツが軽すぎてまともに歩けないなんてこともない。
「えっ!? そ、そうなんですか?」
エメリアが驚愕している。
なんだか期待を裏切ってしまったみたいで少し胸が痛む。
だけど、嘘を言うわけにはいかない。
「今回の付呪だって、意図してできたものでは無いんです」
更に僕は、先程思いついた案を口にする。
「あの、エメリアさん。もし良ければ僕に付呪を教えてくれませんか?」
「え、私に、ですか……? でも私、基礎くらいしか……」
「その基礎が知りたいんです」
と、僕は彼女に[翻訳の魔導書]を見せる。
「僕はこの、[翻訳の魔導書]の力で無理やり付呪をしていまして……」
そうして僕の付呪の事情を説明した。
ややあって、エメリアは難しい顔になってから言う。
「……凄い、そんな力技みたいな付呪があるなんて」
力技、か。
確かにおっしゃる通りだ。
本来ならば一つ一つ[古代文字]を解読しながら行うものを、全部共通語で無理やりやってしまうのだから……。
「…………その魔導書は、私にも使えますか?」
「すいません、そうしたかったのは山々なんですが、開発途中でこんなとこに飛ばされちゃいまして……」
実に残念だ。
これが完璧な形で完成していれば、世界はほんの少し便利になったもしれないのに。
……あ、割と本気で悔しい。
くそう。
「僕にも、姉がいます。優秀な姉です。不出来な――僕なんかより、ずっと立派で、優秀な……」
だけど、もう魔導師の道は断たれた。
その道で姉に恩返しをすることは、できなくなってしまった。
僕は、付呪師への道に縋るしか無いのだ。
そして基礎を完璧にし、爆発しない安定した杖を作れるようになりたい。
「このままでは、終われないんです。僕は胸を張って故郷に帰って、姉さんに今までありがとうって言える男になりたいんです」
これが、僕の偽らざる気持ちだ。
僕は、エメリアの瞳を真っ直ぐに見続ける。
目を反らすな。
反らしたら、負けなような気がする。
負けるな、逃げるな。
思いは伝えた。
ならば後は熱意をアピールするだけだ。
真っ直ぐ真っ直ぐエメリアの瞳を見続ける。
あ、なんか目が乾いてきた。
瞬きもするな。
したら緊張の糸が途切れる気がする。
目、痛い……。
ややあって、エメリアはぷいと視線を反らした。
少しばかり頬が上気しているような気がするが、見間違いだろう。
目が痛い。
「あ、貴方は、私の――恩人です。そう、命の恩人です……」
「えっ? はい……。でも、見つけたのは偶然なんです」
「ですが、見捨てることだってできました。……その恩に、報いましょう」
ええと、つまり?
エメリアは、こほんと咳払いをしてから言った。
「……[黄金級]の冒険者として、あなたを弟子に迎えます」
「本当ですか!」
やったぞ。
念願の師を手に入れた。
ああ、師。なんて良い響きなのだろう。
ん?
お、[黄金級]?
それ事実上の、冒険者の最高位なんだけど……。
ひょっとして、僕はとんでもない人を助けてしまったのでは。
そしてとんでもない人に弟子入りを申し込んでいるのでは。
な、何か尻込みしてきたぞ。
[黄金級]なんて初めて見た……。
そんなほいほいいて良い階級じゃないぞこれ。
僕は今、かなり身分不相応な真似をしているのか……?
まずいぞ、もっと丁重に行くべきだった。
「ですが、条件があります」
う、何かを要求される……。
[黄金級]が要求するものって一体なんだ。
僕が出せるものなのか?
だが良いだろう。
僕の未来のためだ。
覚悟を決めろ。
さあ、何が来る――。
「私にも、貴方の付呪を教えて下さい」
「な、なんだそんなことですか! 良いですよもちろん! 何でも教えますとも! どんなことでも聞いてください!」
ああ良かった。
何を身構えていたのやら。
そもそも[黄金級]だって人だ。
この状況でそんな無茶な要求してくるわけ無いではないか。
良かった。
本当に、良かった――。
そしてふと気づく。
どうやら、僕は師と弟子を同時に得たらしい、と。
「……それで。リゼル君だっけ? キミこれからどうすんの?」
と、先程まで傍観を務めていたルグリアが言う。
……何か警戒されてる気がする。
でも、そうか。
彼女は姉だ。
ならば僕は妹についた悪い虫に見えるのも仕方あるまい。
誠心誠意、正直に答えよう。
「それが、実は全然わからなくて。……どうしたら良いんでしょう?」
……あれ、何か正直に答えたら凄い情けなくなったぞ。
でも事実だしなぁ……。
「ンじゃ、アタシらとパーティ組む?」
「え、良いんですか!?」
事実上の最高位の人たちと、僕が、パーティ?
し、信じられない。
「……言っとくけど、アタシは[白銀]だから」
白銀は黄金の二つ下の階級だ。
いやそれでも十分凄い。
それだけ位が高ければ憧れの的だろう。
改めて思う。
凄い姉妹だ。
「是非お願いします」
と、また僕はペコリとお辞儀する。
良かった。
これで何とかなりそうだ。
僕は、命を繋ぐことができたんだ。
ふと、ルグリアが何かを思い出したかのように言う。
「あ、そだ。一応これ大切なことだから聞かせて」
聞く?
なんだろう。
家族構成? 実績? 好きな食べ物?
だが良いだろう。
何でも来い。
何でも答えて見せよう。
今日から僕たちは仲間だ。
どんな質問でもどんと来い。
ルグリアは、少しばかり警戒するような視線になって、言った。
「キミの魔導師として目指す道は?」
その問いかけは、少し前の嫌な記憶を思い起こさせるものだ。
レイヴンは、魔導は自らのためにあると断言した。
だけど、僕にはそれが許せなかった。
「――魔導を広め、世界を豊かにすることです」
まっすぐ、目を見てそう言った。
偽りはない。
この思いがあったから僕はここにいる。
良くも、悪くも――。
一瞬、ルグリアが満面の笑みになったような気がしたが、気の所為だろう。
すぐに彼女は挑発的な顔になる。
「――上等! よし、行こう!」
「え!? あ、ちょっと!」
突然且乱暴に腕を引かれ、僕はバランスを崩してベッドから滑り落ちた。
「あ痛っ!」
打ちどころが悪かったのか、背中から響いた衝撃のせいで呼吸が一瞬止まった。
「あ、ごめん……」
エメリアが咎めるような視線でじとりとルグリアを見る。
「……姉さん」
あ、怒っている声だ。
ともあれ、僕は二人と一緒に[冒険者ギルド]に向かうこととなった。
0
お気に入りに追加
165
あなたにおすすめの小説
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。
にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。
父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。
恋に浮かれて、剣を捨た。
コールと結婚をして初夜を迎えた。
リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。
ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。
結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。
混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。
もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと……
お読みいただき、ありがとうございます。
エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。
それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
(完結)私より妹を優先する夫
青空一夏
恋愛
私はキャロル・トゥー。トゥー伯爵との間に3歳の娘がいる。私達は愛し合っていたし、子煩悩の夫とはずっと幸せが続く、そう思っていた。
ところが、夫の妹が離婚して同じく3歳の息子を連れて出戻ってきてから夫は変わってしまった。
ショートショートですが、途中タグの追加や変更がある場合があります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる