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第三章 整形外科

待合室

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話の途中で、押し黙ってしまった翔子。
「・・ショコ、もう良いよっ、俺、全然何とも思って無いから・・」

哀しそうな瞳で、俺を見詰める翔子。
(テツッ・・ち、違うの・・私、確かに犯されたけど・・それよりも、嫌らしい娘で、淫らな匂いな身体なのを知って欲しかったのに・・)

再び気不味い雰囲気で、[渡辺整形外科]のドアを開ける俺達。

「えっ、ええっ?」
「ココ、病院だよなっ?」
足を踏み入れた部屋は、まるで高級スゥィートの控室だった。

「いらっしゃいませぇ・・今、治療中で手が離せないので、ソファで暫くお待ち下さい」
奥の重厚なドアの向こうから、若い女性の声がした。
戸惑いながらも、ソファに腰を降ろす。

部屋の壁に貼られた、女の娘の写真やポスターを眺めていた翔子・・
「ねぇ・・この娘達って、先生の趣味? それとも患者とか?」

芸能人、スポーツ選手、女子大生や女子高生・・俺でも知ってる娘が多々いる。
そして共通点は、皆、美少女だった・・

翔子が俺の袖を持ち、不安そうな表情で囁く。
「仲間の噂だけど・・ココ、普通の外科治療とは別に、特別なマッサージを施すらしいの・・大丈夫かなぁ? ねぇ、一緒に居てネッ」

翔子の親しげな口調に、少しだけモヤモヤが晴れる俺。

その時・・

「・・ぁ、ぁっ・・ぁぁ」
若い娘の微かな、苦悶の如き呻き声が、ドアの向こうから聴こえた。

翔子が俺の袖を引っ張る。
「ねぇ・・やっぱり、別のトコに・・」

立ち上がろうとした瞬間、ドアが開く。

「お待たせしました・・」
ピンク色の看護服を纏った、妖艶な若い娘が現れ、俺と視線が交錯した。
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