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第一章 発端
体臭
しおりを挟む翔子に負担を掛けぬ様に、慎重に歩く。
頸筋に、背中に、支える両掌に、翔子の身体の感触が、手に取る様に分かる。
(何て弾力があるんだっ? それに、熱い)
背中に当たる翔子の乳房の感触・・
互いの服越し、しかもスポブラで締め付け固定されているにも関わらず、その重量感に生唾を呑む俺。
思わず、お尻を支える両手が動く。
「ち、ちょっと・・お、お尻っ・・」
「えっ、あ、ゴ、ゴメンッ・・わざとじゃっ・・」
慌てて手をズラす。
今度は、裏腿を掴む形になった。
小麦色の滑らかな素肌が、汗で冷んやりと濡れ、生々しい。
高校時代は間近で、大学では遠くから隠れて、眺めていた翔子の太腿・・
その圧倒的な肉感に触れ、無意識に顔を俯ける。
すると更に・・
「えっ・・」
「・・ぁ、ぃゃぁ・・」
同時に身体を硬直させる俺達。
俺の首に巻付けていた翔子の両腕。
その剥き出しになった付け根に、まともに俺の鼻先が突き刺さった。
忽ち鼻腔に拡がる、二の腕の肌と肉が放つ甘い香りと、腋の窪みから漂う、微かな汗のアンモニア臭・・
「ご、ごめん、な、さ、いっ・・私、汗かいてて・・」
「あ、ぃ、ぃゃっ・・別にっ」
しどろもどろの俺。
「降ろして、下さい・・」
他人行儀のままの翔子の口調。
「あ、あぁっ・・」
気まずい雰囲気で、慎重に翔子の身体を降ろした。
(くそぉ・・いつから、こんなになっちゃったんだっ?)
哀しさに頭を振る俺。
頸筋に、背中に、支える両掌に、翔子の身体の感触が、手に取る様に分かる。
(何て弾力があるんだっ? それに、熱い)
背中に当たる翔子の乳房の感触・・
互いの服越し、しかもスポブラで締め付け固定されているにも関わらず、その重量感に生唾を呑む俺。
思わず、お尻を支える両手が動く。
「ち、ちょっと・・お、お尻っ・・」
「えっ、あ、ゴ、ゴメンッ・・わざとじゃっ・・」
慌てて手をズラす。
今度は、裏腿を掴む形になった。
小麦色の滑らかな素肌が、汗で冷んやりと濡れ、生々しい。
高校時代は間近で、大学では遠くから隠れて、眺めていた翔子の太腿・・
その圧倒的な肉感に触れ、無意識に顔を俯ける。
すると更に・・
「えっ・・」
「・・ぁ、ぃゃぁ・・」
同時に身体を硬直させる俺達。
俺の首に巻付けていた翔子の両腕。
その剥き出しになった付け根に、まともに俺の鼻先が突き刺さった。
忽ち鼻腔に拡がる、二の腕の肌と肉が放つ甘い香りと、腋の窪みから漂う、微かな汗のアンモニア臭・・
「ご、ごめん、な、さ、いっ・・私、汗かいてて・・」
「あ、ぃ、ぃゃっ・・別にっ」
しどろもどろの俺。
「降ろして、下さい・・」
他人行儀のままの翔子の口調。
「あ、あぁっ・・」
気まずい雰囲気で、慎重に翔子の身体を降ろした。
(くそぉ・・いつから、こんなになっちゃったんだっ?)
哀しさに頭を振る俺。
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