ザ 我慢 (フェチとソフトSMの短編集)

伊崎哲也

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第五章 アスリート 由紀(19歳) 禁断

添い寝

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包まったシーツから、右腕だけを頭の上に伸ばした由紀。

隣りの布団を気にしつつ、顔を横に捩り、腋窩の匂いを密かに嗅ぐ。
(んっ、、はぁぁ~、、ぅぅぅんっ・・)

若い娘特有の甘い肌の香りに、性的に興奮したのか?由紀独特の酸性臭が混ざり、甘酸っぱい性臭が漂っていた・・

口腔に咥えた二本指に塗れさせた唾液を、満面無く窪みに擦り込む由紀。
由紀に憧れる男共が観たら、卒倒する様な淫らで隠微な光景・・

甘酸っぱさに、唾液の雑菌が肌と肉の脂質と融合した生臭さ・・
「・・・・ぁぁぁ~、、」
昂ぶった由紀、思わず甘い吐息を漏らし、シーツを捲りタンクトップを脱ぎ捨てる。

と、その時・・
「う、うう~んっ」
隣の布団寝返りを打った聡の声が・・

(ぇっ、えっ、、?ぉ、起きたのっ?)
慌てて、シーツに潜る由紀。

「お姉ちゃん、、そっち入って良い?」
「えっ?ち、ちょっ、、聡、待っ、、ぁ」
由紀の静止も聞かず、素早く潜り込む聡。

さり気無くタンクトップを掻き抱く由紀。
「んんっ~、お姉ちゃんの布団の中、甘くて凄くイイ匂い・・」
(お願いだから、、早く戻って寝てっ)

由紀の願いとは逆に、眼が爛々と輝く聡。
「あれぇ?お姉ちゃん、裸んぼなのぉ?」
「ぇっ、ぁ、、ち、違うのっ、、暑くて」
「でも、お姉ちゃんの身体、冷んやりしてて、凄く気持ちいいよっ・・」

「・・・・ぁ、、」
いきなり、脇腹を撫でられ、思わず身を捩る由紀。
(なっ、、ちょっと、コノえろガキぃ・・)

更に身体の上に正面から抱き付く、慌てて両腕を交差させて隆起を隠す由紀。
信じ難い事に、頸に顔を擦り寄せる。
「お布団の甘い香り、お姉ちゃんの身体から匂うんだっ・・
でも、何か少し汗臭いよ、お姉ちゃん」

「ぁ、、ご、ごめんっ、、私、シャワー浴びて無くて・・」
「ううんっ、お姉ちゃんの身体の匂い、、僕、好きだから、平気だよっ・・」

妖しい方向への展開に、胸が高鳴る由紀。
(聡も一応、オトコよねっ?私、男性と同じ布団に入るの、元彼以来よねっ?
もぉ、、私、ナニ考えてるのっ?聡は、6歳の子供なのよっ・・)

聡が暗闇の中で密かに微笑むのに、気付かぬ由紀だった・・
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