ザ 我慢 (フェチとソフトSMの短編集)

伊崎哲也

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第ニ章 女子大生 真澄 (19歳) NTR 中編

痕跡

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問答無用でテーピングが剥がされた。
「み、観無いで、下さい・・」

「おっ、こう言うコトかっ?」
(ま、真澄ぃ、誰にこんなコトをっ?)
真澄の太腿を凝視する、俺と岩井。

テーピングの下から現れたのは、一文字に着いた、赤紫色のミミズ腫れだった。
長さ5cm程だが、所々の柔肌が裂け血が滲んで、観るからに痛々しく艶めかしい。

「・・コ、コレッ・・の、野良、猫が、、ひ、引っ、掻いてっ・・」
しどろもどろの真澄。

つぶさに傷痕を凝視し、下卑た笑いを浮かべた岩井。
「ほぉ?今時の野良猫は、針を持ってるのかっ?」
図星か?息を呑み、羞恥に染まった顔を背ける真澄、ただ、傷痕を眺めるだけの俺。

「まぁ良いっ・・で?まさか、コレだけで終いだったのかなっ?」
「・・・・」
「ふっ、熟し切ったお前の身体が、こんなので癒サれる訳無いわなぁ?
シたんだろっ?正直に答えろっ」

意味を悟った俺、思わず息を呑む。

「・・ナ、何をっ?」

無言で真澄の右手を取り、一本一本、順に鼻を当てる岩井。
「ふぅん・・何だっ?中指だけかっ?しかも、第一関節迄じゃ無いかっ?こんなんで満足シたのかっ?」

「・・・・」
「顔に似合わず強情な娘だっ、まぁ、だから愉しめるんだがなっ・・
おいっ、伊崎・・証人だっ嗅いでみろっ」

真澄の中指が鼻先に・・
(えっ?万が一でも・・昨晩だろっ、手も洗った筈だし、まさか・・?ううっ・・)

明らかな、酸っぱ臭さが鼻腔を突く。
「どうかなっ?コノ娘の性臭は特別で、1日やそこらでは、消え無い筈だっ」
「・・・ぇっ、あのぉ、、す、酸っ・・」

真澄が俺の言葉を遮った。
「ご、、ごめん、な、さ、ぃっ・・真澄、自分で、ぃ、苛め、てっ・・
そ、の後・・ァ、アソコをっ・・でも、妹が帰って来て・・だ、だからっ」

「ほぉ?だが言ったよなっ?俺以外、お前自身も含めてスるな、と・・」
「で、でも・・メールだと、昨日、会うからって・・それで、私・・」

昨日の真澄の浮か無い顔が蘇り、猛烈な嫉妬に襲われる俺。

「昨日?あ、悪いっ、時差だっ、俺はテッキリ今日だと・・だがなっ、約束は約束だっ・・破ったお前には、お仕置きだなっ」

お仕置き?怜の悶える肢体が浮かび、興奮に昂まる俺。

「伊崎っ、部室から救急箱を持ってこい」
不安と期待に、生唾を呑む真澄。
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