479 / 505
モモタとママと虹の架け橋
第百二十一話 心の奥底から湧く想い
しおりを挟む
一天に浮かぶ全ての星が沈黙するようになって、人知の及ばぬ長い時が更に過ぎました。
星であることを諦めなかった星々は、止めどなく溢れる想像力を駆使して、己のような誰かを想像し続けていました。長い年月を経るにしたがって、誰かに会いたいという想いは漸漸(ざんざん)と募っていきます。そしてついには、その身を焦がし始めました。
なんという想いの強さでしょうか。熱情にうなされた星の中心が帯び始めた赤い火照りは、しだいに地中の石を焼き始めます。そしてドロドロに溶かしてしまうまでに変貌を遂げました。
激しく躍動する鼓動は、星そのものを壊しかけないほどの大きさです。溶けた石の燃える勢いはとどまることを知らず、星の中心から溢れだしました。そして、水すら入っていけなかった地中奥深くの裂け目を満たしていきました。
それでもなお溢れる想いのたけは、尽きることなく溢れだします。そしていつしか、地中の裂け目を押し広げるようになりました。
星の中心のすぐ近くにあった裂け目は、全てが想いのたけで満たされてしまっています。マグマと化した熱情を硬い岩盤で抑えきれなくなった星は、ついに耐えきれなくなってしまいました。至るところで地が裂けて、燃える想いが噴出します。我々がよく知っている噴火というものでした。滞留するマグマの上を星の表層が流れてぶつかり、その姿を躍動的に変貌させていきます。
噴き出したマグマは灼熱の川を成し、海底は隆起して山となりました。そして逆に、海に沈んでしまう大地もありました。
空の彼方に散らばる星々は、寸毫(すんごう)たる光で瞬いていましたが、その光は仄か過ぎて、懸隔(けんかく)の向こうまでは届きません。
中には想いが強すぎて木端微塵に砕けてしまう星も出てきました。そうなる星々は、そのことを予期していましたが、想いを募らせることをやめようとはしませんでした。そればかりか、自らの意思で砕け散るほどに憂身をやつし、まだ見ぬ誰かに恋い焦がれたのです。
時にはマグマによって溶かされ、時にはマグマが去って冷やされて固まり、を繰り返しながら、星の想いは次第に純化していきました。泣き枯れたことによって大地は乾き切っていましたから、星の中心では、想いが水に溶けて薄まることがなかったのです。
地中に生まれた想いの粒は、さまざまな光に輝ける結晶へと成長していきました。大地の中を透過する僅かな焔(ほむら)の煌めきによってのみ光り輝きました。星自身も気がついてはいませんでした。己の想いが噴出してできたマグマによって光が生まれたことを。彼らは瞳を開いていなかったからです。夢想するのみだったのです。
ですが、知らず知らずのうちの大地に眠る想いの結晶は、夢の戸張の中で微睡んでいるばかりではなくなっていきました。星に意識があるように、結晶もまた意識を持ち始めたのです。
想いの結晶は、想いそのものでしたから、結晶自らが想い始めたことも無理からぬことだったのでしょう。そして、己以外が存在しないことに嘆き始めたのも、至極当然のことでした。
ですが、生まれた想いの結晶の殆どは、真っ暗闇に閉ざされた大地の奥底で厭世的(えんせてき)に泣き暮れているばかりではありませんでした。星が夢と希望を持って夢想し続けたことによって生まれた結晶でしたから、多くの結晶が、まだ見ぬ誰かに夢想するようになり、果ては懸想(けそう)するようになったのです。
そして、時折透過してくるマグマの仄かな光によって、自らがとても美しく輝けることを知りました。始まりの色が何であったかは分かりません。ですが、煌めいたことだけは確かでした。
結晶は思いました。
「僕はなんて美しい存在なのだろう。一粒ぽっちでいる僕でさえこれほどまでに美しいのだから、まだ見ぬ誰かはもっと美しいに違いない」、と。結晶は更に懸想(けそう)するようになりました。
そうして、結晶たちは更に純度を増して育っていったのです。時々やってくるマグマによって姿かたちを変えられながらも、想いの純化をやめませんでした。
結晶の粒は熟成し、次第に広がりを見せるようになりました。一筋の川のような、咲き乱れた煌めく花房の一朶(いちだ)であるかの如く。
そしてついに、念願がかなう時がやってきました。星々の中で生まれた様々な想いの結晶が出会ったのです。
その出会いは、たまさかの出会いだったのでしょうか。いいえ違います。予知し得るものではありませんでしたが、ある意味予知していたのと同じでした。悠久の星霜を経てなお、懸想(けそう)し続けたことによって、信じ続けたことによって、起こり得た邂逅(かいこう)だったからです。
星の中に歓喜が生まれました。お互いの美しさを讃えあい、寛恕をもって迎え、篤実をもって光を絡み溶け合いました。情誼(じょうぎ)のもとに一つとなった結晶たちは、さらに輝きを増していきます。そして果てしない土を、岩を、大地を巻き込み、さらに煌びやかな色彩の結晶を生んでいきました。正に歓喜の歌に湧くかのようにです。
滂沱の涙によって低き場所が満たされたように。燃え上がる想いによって、大地の隙間が満たされたように。歓喜に沸く思いはどめどもなく溢れ、水もマグマさえも入り込めなかった隙間を埋めていきます。
光には形がありませんでしたから、どんな隙間でさえも照らすことが出来ました。そして、光に満ち満ちて、これ以上光を抱擁することが出来なくなった星が、縹渺(ひょうびょう)とした空のどこかに、忽然と現れました。
たまゆら歓喜が止みました。その刹那の間に、皆がその星に目を奪われました。もはや尽きることのない灼熱の情熱が燃え盛って、神々しい光を放っているではありませんか。太陽の誕生でした。
その光は、懸隔(けんかく)たる天を駆けぬけ、多くの星々を有体に照らし出したのです。再び一天に歓喜が湧きました。
今の今まで自分しか存在しなかった一天は、瞬きする間もなく玉敷きの夜空へと変貌を遂げたのです。
その時星々に溢れた喜びたるや、尋常たるものではありませんでした。たまびすしいこと甚だしい喜びの渦が巻き起こったのでした。
星であることを諦めなかった星々は、止めどなく溢れる想像力を駆使して、己のような誰かを想像し続けていました。長い年月を経るにしたがって、誰かに会いたいという想いは漸漸(ざんざん)と募っていきます。そしてついには、その身を焦がし始めました。
なんという想いの強さでしょうか。熱情にうなされた星の中心が帯び始めた赤い火照りは、しだいに地中の石を焼き始めます。そしてドロドロに溶かしてしまうまでに変貌を遂げました。
激しく躍動する鼓動は、星そのものを壊しかけないほどの大きさです。溶けた石の燃える勢いはとどまることを知らず、星の中心から溢れだしました。そして、水すら入っていけなかった地中奥深くの裂け目を満たしていきました。
それでもなお溢れる想いのたけは、尽きることなく溢れだします。そしていつしか、地中の裂け目を押し広げるようになりました。
星の中心のすぐ近くにあった裂け目は、全てが想いのたけで満たされてしまっています。マグマと化した熱情を硬い岩盤で抑えきれなくなった星は、ついに耐えきれなくなってしまいました。至るところで地が裂けて、燃える想いが噴出します。我々がよく知っている噴火というものでした。滞留するマグマの上を星の表層が流れてぶつかり、その姿を躍動的に変貌させていきます。
噴き出したマグマは灼熱の川を成し、海底は隆起して山となりました。そして逆に、海に沈んでしまう大地もありました。
空の彼方に散らばる星々は、寸毫(すんごう)たる光で瞬いていましたが、その光は仄か過ぎて、懸隔(けんかく)の向こうまでは届きません。
中には想いが強すぎて木端微塵に砕けてしまう星も出てきました。そうなる星々は、そのことを予期していましたが、想いを募らせることをやめようとはしませんでした。そればかりか、自らの意思で砕け散るほどに憂身をやつし、まだ見ぬ誰かに恋い焦がれたのです。
時にはマグマによって溶かされ、時にはマグマが去って冷やされて固まり、を繰り返しながら、星の想いは次第に純化していきました。泣き枯れたことによって大地は乾き切っていましたから、星の中心では、想いが水に溶けて薄まることがなかったのです。
地中に生まれた想いの粒は、さまざまな光に輝ける結晶へと成長していきました。大地の中を透過する僅かな焔(ほむら)の煌めきによってのみ光り輝きました。星自身も気がついてはいませんでした。己の想いが噴出してできたマグマによって光が生まれたことを。彼らは瞳を開いていなかったからです。夢想するのみだったのです。
ですが、知らず知らずのうちの大地に眠る想いの結晶は、夢の戸張の中で微睡んでいるばかりではなくなっていきました。星に意識があるように、結晶もまた意識を持ち始めたのです。
想いの結晶は、想いそのものでしたから、結晶自らが想い始めたことも無理からぬことだったのでしょう。そして、己以外が存在しないことに嘆き始めたのも、至極当然のことでした。
ですが、生まれた想いの結晶の殆どは、真っ暗闇に閉ざされた大地の奥底で厭世的(えんせてき)に泣き暮れているばかりではありませんでした。星が夢と希望を持って夢想し続けたことによって生まれた結晶でしたから、多くの結晶が、まだ見ぬ誰かに夢想するようになり、果ては懸想(けそう)するようになったのです。
そして、時折透過してくるマグマの仄かな光によって、自らがとても美しく輝けることを知りました。始まりの色が何であったかは分かりません。ですが、煌めいたことだけは確かでした。
結晶は思いました。
「僕はなんて美しい存在なのだろう。一粒ぽっちでいる僕でさえこれほどまでに美しいのだから、まだ見ぬ誰かはもっと美しいに違いない」、と。結晶は更に懸想(けそう)するようになりました。
そうして、結晶たちは更に純度を増して育っていったのです。時々やってくるマグマによって姿かたちを変えられながらも、想いの純化をやめませんでした。
結晶の粒は熟成し、次第に広がりを見せるようになりました。一筋の川のような、咲き乱れた煌めく花房の一朶(いちだ)であるかの如く。
そしてついに、念願がかなう時がやってきました。星々の中で生まれた様々な想いの結晶が出会ったのです。
その出会いは、たまさかの出会いだったのでしょうか。いいえ違います。予知し得るものではありませんでしたが、ある意味予知していたのと同じでした。悠久の星霜を経てなお、懸想(けそう)し続けたことによって、信じ続けたことによって、起こり得た邂逅(かいこう)だったからです。
星の中に歓喜が生まれました。お互いの美しさを讃えあい、寛恕をもって迎え、篤実をもって光を絡み溶け合いました。情誼(じょうぎ)のもとに一つとなった結晶たちは、さらに輝きを増していきます。そして果てしない土を、岩を、大地を巻き込み、さらに煌びやかな色彩の結晶を生んでいきました。正に歓喜の歌に湧くかのようにです。
滂沱の涙によって低き場所が満たされたように。燃え上がる想いによって、大地の隙間が満たされたように。歓喜に沸く思いはどめどもなく溢れ、水もマグマさえも入り込めなかった隙間を埋めていきます。
光には形がありませんでしたから、どんな隙間でさえも照らすことが出来ました。そして、光に満ち満ちて、これ以上光を抱擁することが出来なくなった星が、縹渺(ひょうびょう)とした空のどこかに、忽然と現れました。
たまゆら歓喜が止みました。その刹那の間に、皆がその星に目を奪われました。もはや尽きることのない灼熱の情熱が燃え盛って、神々しい光を放っているではありませんか。太陽の誕生でした。
その光は、懸隔(けんかく)たる天を駆けぬけ、多くの星々を有体に照らし出したのです。再び一天に歓喜が湧きました。
今の今まで自分しか存在しなかった一天は、瞬きする間もなく玉敷きの夜空へと変貌を遂げたのです。
その時星々に溢れた喜びたるや、尋常たるものではありませんでした。たまびすしいこと甚だしい喜びの渦が巻き起こったのでした。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
コボンとニャンコ
魔界の風リーテ
児童書・童話
吸血コウモリのコボンは、リンゴの森で暮らしていた。
その日常は、木枯らしの秋に倒壊し、冬が厳粛に咲き誇る。
放浪の最中、箱入りニャンコと出会ったのだ。
「お前は、バン。オレが…気まぐれに決めた」
三日月の霞が晴れるとき、黒き羽衣に火が灯る。
そばにはいつも、夜空と暦十二神。
『コボンの愛称以外のなにかを探して……』
眠りの先には、イルカのエクアルが待っていた。
残酷で美しい自然を描いた、物悲しくも心温まる物語。
※縦書き推奨
アルファポリス、ノベルデイズにて掲載
【文章が長く、読みにくいので、修正します】(2/23)
【話を分割。文字数、表現などを整えました】(2/24)
【規定数を超えたので、長編に変更。20話前後で完結予定】(2/25)
【描写を追加、変更。整えました】(2/26)
筆者の体調を破壊()3/
荒川ハツコイ物語~宇宙から来た少女と過ごした小学生最後の夏休み~
釈 余白(しやく)
児童書・童話
今より少し前の時代には、子供らが荒川土手に集まって遊ぶのは当たり前だったらしい。野球をしたり凧揚げをしたり釣りをしたり、時には決闘したり下級生の自転車練習に付き合ったりと様々だ。
そんな話を親から聞かされながら育ったせいなのか、僕らの遊び場はもっぱら荒川土手だった。もちろん小学生最後となる六年生の夏休みもいつもと変わらず、いつものように幼馴染で集まってありきたりの遊びに精を出す毎日である。
そして今日は鯉釣りの予定だ。今まで一度も釣り上げたことのない鯉を小学生のうちに釣り上げるのが僕、田口暦(たぐち こよみ)の目標だった。
今日こそはと強い意気込みで釣りを始めた僕だったが、初めての鯉と出会う前に自分を宇宙人だと言う女子、ミクに出会い一目で恋に落ちてしまった。だが夏休みが終わるころには自分の星へ帰ってしまうと言う。
かくして小学生最後の夏休みは、彼女が帰る前に何でもいいから忘れられないくらいの思い出を作り、特別なものにするという目的が最優先となったのだった。
はたして初めての鯉と初めての恋の両方を成就させることができるのだろうか。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
【完】ノラ・ジョイ シリーズ
丹斗大巴
児童書・童話
✴* ✴* 母の教えを励みに健気に頑張る女の子の成長と恋の物語 ✴* ✴*
▶【シリーズ1】ノラ・ジョイのむげんのいずみ ~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~ 母を亡くしてみなしごになったノラ。職探しの果てに、なんと盗賊団に入ることに! 非道な盗賊のお頭イサイアスの元、母の教えを励みに働くノラ。あるとき、イサイアスの正体が発覚! 「え~っ、イサイアスって、王子だったの!?」いつからか互いに惹かれあっていた二人の運命は……? 母の教えを信じ続けた少女が最後に幸せをつかむシンデレラ&サクセスストーリー
▶【シリーズ2】ノラ・ジョイの白獣の末裔 お互いの正体が明らかになり、再会したノラとイサイアス。ノラは令嬢として相応しい教育を受けるために学校へ通うことに。その道中でトラブルに巻き込まれて失踪してしまう。慌てて後を追うイサイアスの前に現れたのは、なんと、ノラにうりふたつの辺境の民の少女。はてさて、この少女はノラなのかそれとも別人なのか……!?
✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴*
【完結】だるま村へ
長透汐生
児童書・童話
月の光に命を与えられた小さなだるま。 目覚めたのは、町外れのゴミ袋の中だった。
だるまの村が西にあるらしいと知って、だるまは犬のマルタと一緒に村探しの旅に出る。旅が進むにつれ、だるま村の秘密が明らかになっていくが……。
【完結】アシュリンと魔法の絵本
秋月一花
児童書・童話
田舎でくらしていたアシュリンは、家の掃除の手伝いをしている最中、なにかに呼ばれた気がして、使い魔の黒猫ノワールと一緒に地下へ向かう。
地下にはいろいろなものが置いてあり、アシュリンのもとにビュンっとなにかが飛んできた。
ぶつかることはなく、おそるおそる目を開けるとそこには本がぷかぷかと浮いていた。
「ほ、本がかってにうごいてるー!」
『ああ、やっと私のご主人さまにあえた! さぁあぁ、私とともに旅立とうではありませんか!』
と、アシュリンを旅に誘う。
どういうこと? とノワールに聞くと「説明するから、家族のもとにいこうか」と彼女をリビングにつれていった。
魔法の絵本を手に入れたアシュリンは、フォーサイス家の掟で旅立つことに。
アシュリンの夢と希望の冒険が、いま始まる!
※ほのぼの~ほんわかしたファンタジーです。
※この小説は7万字完結予定の中編です。
※表紙はあさぎ かな先生にいただいたファンアートです。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
【奨励賞】おとぎの店の白雪姫
ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】
母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。
ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし!
そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。
小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり!
他のサイトにも掲載しています。
表紙イラストは今市阿寒様です。
絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる