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モモタとママと虹の架け橋
第百四十四話 絶望に奪い去られた心の在り処
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一晩中嘆き悲しんだルナは、朝早くゴミが積まれた電柱のそばにやって来ました。そして、ゴミ箱の上に乗って横たわりました。
「なにしているんだい?」
年配の女性の声が聞こえます。ルナが目を開けると、カラスのおばさんが不思議そうに自分を見ています。
ルナは答えました。
「もう何もかも嫌になってしまって。・・・生きていても仕方ないから、死んでしまおうと思ったんです。でもどうやって死んでいいか分からなかったから、あなたたちカラスなら、そのくちばしでわたしを殺して食べてくれるんじゃないかって思ったんです。あなたたちは、たまに赤ちゃん猫を捕まえて食べるでしょう? きっとわたしの赤ちゃんもあなたたちに食べられたのでしょうから」
「ふーん」
カラスのおばさんは何度も首を傾げながら、赤ちゃんたちに起こった悲劇を聞いています。そして言いました。
「あんたの子供たちのことは知らないけどね、あんたはそれでいいのかい?」
「どういうことです?」ルナは訊き返しました。
「ここに残された赤ちゃんはどうなったか知らないよ。なにも出来ない赤ちゃんだからね、ネズミにだって勝てやしないだろうけれど、フウタちゃんとソウタちゃんは誰かに貰われたかもしれないじゃないか」
「わたしも長いこと野良ネコとして生活していましたから知っています。捕まった猫や犬のほとんどはもう生きていないってことくらい」
「じゃあ、逆に考えたらどうだい? ここに残された赤ちゃんは捕まらなかったんだろ? あたしの仲間が赤ちゃん猫をごはんにしたって話は聞かないよ。探し足りないんじゃないかい?」
「わたしの赤ちゃんは、まだミルクを飲んでいるほど小さかったんです。一匹でどこかに行けるなんて・・・」
カラスのおばさんはしつこく励ましました。あまりにもしつこすぎるので、ルナはヘキヘキして言いました。
「どうしてカラスのあなたが、そこまで猫のわたしを励ますのです? もういいんです。どうかわたしを食べてください」
三匹の子供をいっぺんに失ったルナの心には、カラスが自分に向ける母親としての同情からかけられた言葉は届きません。
カラスのおばさんは言いました。
「あたしもたくさんの卵を生んでヒナを育てたよ。我が子が愛おしいのは猫もカラスも違わない。子供たちの可愛さは、カアカア言い尽くすことなんてできやしないよ。目をくちばしでつつかれたって痛くないほど可愛いものさ」
ルナは、カラスのおばさんの話を遮りました。
「わたしを苦しめないでください。わたしに同情してくださるのは感謝しますが、子供を何羽も巣立たせたあなたには、わたしの悲しみは分かりません」
「いいや分かるさ」
カラスのおばさんは間髪入れずに答えます。
「あたしもたくさんの卵を盗られたよ。人間にね」
ルナは瞳を開けて、カラスのおばさんを見やりました。
カラスのおばさんは続けます。
「アイツらは、あたしたちカラスが嫌いなのさ。ツバメは可愛がるくせにね。あんななんにも役に立たないツバメなんかを。
あたしが一生懸命温めてヒナを孵しても、人間たちがやって来てお家を壊しちゃんだよ。そして赤ちゃんも連れていってしまうんだ。
あたしには分かるよ、あんたの気持ち。絶望したわ。一羽や二羽じゃない。何年にも渡って奪われた時もあったね。恨んだよ、人間を」
それからカラスのおばさんは、まくしたてるようにしゃべり続けます。うるさくて我慢できなくなったルナは場所を変えますが、おばさんはついてきました。そのまま一日中喋り続けました
カラスのおばさんがあまりに騒がしくものでしたので、他のカラスたちが集まってきました。
「どうしたんだい? おばさん」一羽が訊きました。
「なんでもね、この猫の子供が人間に連れていかれてしまったんだって。それで絶望しているんだよ。あたしはこんな暗い猫がそばにいるのが邪魔でなんとか励まそうとしているんだけれど、全然なのさ」
「やめてください・・・」ルナが頼みます。
ですがカラスのおばさんはやめてくれません。次々にやってくるカラスたちみんなに言いふらします。
居た堪れなくなったルナは、日本橋を離れざるを得ませんでした。
この界隈に住むカラスたちの縄張りの隅までついてきたカラスのおばさんは、最後に優しく言いました。
「諦めちゃいけないよ。一羽だけだけれど奇跡が起きたのさ。切り落とされた枝と一緒に落ちたあたしの赤ちゃんは、運よく連れ去られずに済んだんだよ。でもあたしは途方に暮れたわ。だってお家はなくなってしまったし、植え込みに落ちたヒナを助けられもしないしね。
そんな時に、一人の人間が通りかかったんだ。そしてわたしのヒナを見つけたその人間がそっとヒナを手に掬ったと思ったら、そばの木の枝に乗っけてくれたんだ。もしかしたら、そんな人間にあんたの坊やたちが出会っているかもしれないんだよ」
そうして莞爾とした笑みを浮かべました。
ルナの耳には確かに聞こえていました。ですが、全く聞こえていないのと同じでした。車の走る音や人々が行き交う時に聞こえる会話のように、町の雑音の一つでしかありませんでした。
フラフラとさまよい続けたルナは、川の河口に横たわって何日も過ごしていました。お腹が空いていましたが、カラスにやられた怪我が化膿して、ごはんを捕ることが出来ません。ドブの汚泥にもまみれて汚れていましたので、人間はごはんをくれませんでした。そうして餓死寸前まで弱っていったルナは捕まって、再び保健所に収容されたのでした。
幸い首輪があって飼い主である芹菜ちゃんのお家の住所が書いてありましたから、綺麗に洗ってもらって芹菜ちゃんのもとに返されました。
ルナと呼ばれるこの美しい猫は、坊やたちと別れ別れになったあの日のことを、毎日毎日想い返していました。来る日も来る日も瞳を閉じて、長い沈黙の中にいました。
芹菜ちゃんのお家に戻ってきてから、一度も坊やたちのことは探していませんでした。忘れたわけではありません。一日中頭を離れたことがないほどです。ですが、見つからなかった時の悲しみがつらすぎて、探すことが出来なかったのです。
それから、どれだけの月日が流れたでしょうか。台風が過ぎ去った後の青空を見上げるルナは、とても大きな胸騒ぎを感じていました。
どうして、この芹菜ちゃんのお家に戻ってきてから今まで一度も坊やを探さなかったのでしょう。ルナは、そのことを今になって後悔しました。カラスのおばさんの話が、今正に聞いているかのように何度も頭の中に思い浮かんでは、全身に響きます。ルナは、あの時の自分を恨みました。
心がざわつきます。何度も落ち着こうとしますが、昨日の晩に見た夢が頭から離れません。大きく深呼吸を繰り返しますが、息も絶え絶えで苦しさが治まりません。心をかき乱して今なお夢の続きが、脳裏にも心の奥底にも沸き起こってきます。
ルナは、何度も何度も祈りました。坊やに会いたい、と。
「もう一度会いたい。一目だけでもいい。坊やに会いたい」
子らへの愛慕の念が募って、ルナは涙を浮かべました。時同じくして、モモタとルナは、母を、そして子を想って、涙を流したのです。
「なにしているんだい?」
年配の女性の声が聞こえます。ルナが目を開けると、カラスのおばさんが不思議そうに自分を見ています。
ルナは答えました。
「もう何もかも嫌になってしまって。・・・生きていても仕方ないから、死んでしまおうと思ったんです。でもどうやって死んでいいか分からなかったから、あなたたちカラスなら、そのくちばしでわたしを殺して食べてくれるんじゃないかって思ったんです。あなたたちは、たまに赤ちゃん猫を捕まえて食べるでしょう? きっとわたしの赤ちゃんもあなたたちに食べられたのでしょうから」
「ふーん」
カラスのおばさんは何度も首を傾げながら、赤ちゃんたちに起こった悲劇を聞いています。そして言いました。
「あんたの子供たちのことは知らないけどね、あんたはそれでいいのかい?」
「どういうことです?」ルナは訊き返しました。
「ここに残された赤ちゃんはどうなったか知らないよ。なにも出来ない赤ちゃんだからね、ネズミにだって勝てやしないだろうけれど、フウタちゃんとソウタちゃんは誰かに貰われたかもしれないじゃないか」
「わたしも長いこと野良ネコとして生活していましたから知っています。捕まった猫や犬のほとんどはもう生きていないってことくらい」
「じゃあ、逆に考えたらどうだい? ここに残された赤ちゃんは捕まらなかったんだろ? あたしの仲間が赤ちゃん猫をごはんにしたって話は聞かないよ。探し足りないんじゃないかい?」
「わたしの赤ちゃんは、まだミルクを飲んでいるほど小さかったんです。一匹でどこかに行けるなんて・・・」
カラスのおばさんはしつこく励ましました。あまりにもしつこすぎるので、ルナはヘキヘキして言いました。
「どうしてカラスのあなたが、そこまで猫のわたしを励ますのです? もういいんです。どうかわたしを食べてください」
三匹の子供をいっぺんに失ったルナの心には、カラスが自分に向ける母親としての同情からかけられた言葉は届きません。
カラスのおばさんは言いました。
「あたしもたくさんの卵を生んでヒナを育てたよ。我が子が愛おしいのは猫もカラスも違わない。子供たちの可愛さは、カアカア言い尽くすことなんてできやしないよ。目をくちばしでつつかれたって痛くないほど可愛いものさ」
ルナは、カラスのおばさんの話を遮りました。
「わたしを苦しめないでください。わたしに同情してくださるのは感謝しますが、子供を何羽も巣立たせたあなたには、わたしの悲しみは分かりません」
「いいや分かるさ」
カラスのおばさんは間髪入れずに答えます。
「あたしもたくさんの卵を盗られたよ。人間にね」
ルナは瞳を開けて、カラスのおばさんを見やりました。
カラスのおばさんは続けます。
「アイツらは、あたしたちカラスが嫌いなのさ。ツバメは可愛がるくせにね。あんななんにも役に立たないツバメなんかを。
あたしが一生懸命温めてヒナを孵しても、人間たちがやって来てお家を壊しちゃんだよ。そして赤ちゃんも連れていってしまうんだ。
あたしには分かるよ、あんたの気持ち。絶望したわ。一羽や二羽じゃない。何年にも渡って奪われた時もあったね。恨んだよ、人間を」
それからカラスのおばさんは、まくしたてるようにしゃべり続けます。うるさくて我慢できなくなったルナは場所を変えますが、おばさんはついてきました。そのまま一日中喋り続けました
カラスのおばさんがあまりに騒がしくものでしたので、他のカラスたちが集まってきました。
「どうしたんだい? おばさん」一羽が訊きました。
「なんでもね、この猫の子供が人間に連れていかれてしまったんだって。それで絶望しているんだよ。あたしはこんな暗い猫がそばにいるのが邪魔でなんとか励まそうとしているんだけれど、全然なのさ」
「やめてください・・・」ルナが頼みます。
ですがカラスのおばさんはやめてくれません。次々にやってくるカラスたちみんなに言いふらします。
居た堪れなくなったルナは、日本橋を離れざるを得ませんでした。
この界隈に住むカラスたちの縄張りの隅までついてきたカラスのおばさんは、最後に優しく言いました。
「諦めちゃいけないよ。一羽だけだけれど奇跡が起きたのさ。切り落とされた枝と一緒に落ちたあたしの赤ちゃんは、運よく連れ去られずに済んだんだよ。でもあたしは途方に暮れたわ。だってお家はなくなってしまったし、植え込みに落ちたヒナを助けられもしないしね。
そんな時に、一人の人間が通りかかったんだ。そしてわたしのヒナを見つけたその人間がそっとヒナを手に掬ったと思ったら、そばの木の枝に乗っけてくれたんだ。もしかしたら、そんな人間にあんたの坊やたちが出会っているかもしれないんだよ」
そうして莞爾とした笑みを浮かべました。
ルナの耳には確かに聞こえていました。ですが、全く聞こえていないのと同じでした。車の走る音や人々が行き交う時に聞こえる会話のように、町の雑音の一つでしかありませんでした。
フラフラとさまよい続けたルナは、川の河口に横たわって何日も過ごしていました。お腹が空いていましたが、カラスにやられた怪我が化膿して、ごはんを捕ることが出来ません。ドブの汚泥にもまみれて汚れていましたので、人間はごはんをくれませんでした。そうして餓死寸前まで弱っていったルナは捕まって、再び保健所に収容されたのでした。
幸い首輪があって飼い主である芹菜ちゃんのお家の住所が書いてありましたから、綺麗に洗ってもらって芹菜ちゃんのもとに返されました。
ルナと呼ばれるこの美しい猫は、坊やたちと別れ別れになったあの日のことを、毎日毎日想い返していました。来る日も来る日も瞳を閉じて、長い沈黙の中にいました。
芹菜ちゃんのお家に戻ってきてから、一度も坊やたちのことは探していませんでした。忘れたわけではありません。一日中頭を離れたことがないほどです。ですが、見つからなかった時の悲しみがつらすぎて、探すことが出来なかったのです。
それから、どれだけの月日が流れたでしょうか。台風が過ぎ去った後の青空を見上げるルナは、とても大きな胸騒ぎを感じていました。
どうして、この芹菜ちゃんのお家に戻ってきてから今まで一度も坊やを探さなかったのでしょう。ルナは、そのことを今になって後悔しました。カラスのおばさんの話が、今正に聞いているかのように何度も頭の中に思い浮かんでは、全身に響きます。ルナは、あの時の自分を恨みました。
心がざわつきます。何度も落ち着こうとしますが、昨日の晩に見た夢が頭から離れません。大きく深呼吸を繰り返しますが、息も絶え絶えで苦しさが治まりません。心をかき乱して今なお夢の続きが、脳裏にも心の奥底にも沸き起こってきます。
ルナは、何度も何度も祈りました。坊やに会いたい、と。
「もう一度会いたい。一目だけでもいい。坊やに会いたい」
子らへの愛慕の念が募って、ルナは涙を浮かべました。時同じくして、モモタとルナは、母を、そして子を想って、涙を流したのです。
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