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モモタとママと虹の架け橋
第四十八話 世界の広さ
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海岸沿いはコンクリートで固められていて、色々な漁船が停めてあります。漁に出られないのでお魚は水揚げされていませんでしたが、お魚の匂いが沁みついた道具やお船から発たれる香りが、潮風に乗ってモモタの鼻に届きました。とてもお腹が空いてくる匂いです。
モモタたちは、まず一番近い漁港に行きましたが、やっぱりここにもクジラ見物に訪れた人たちでごった返していました。近くに住んでいる猫や犬に話を訊きますが、誰も知らない、と言います。
素敵な石の話を聞けたので見にも行きましたが、ただのダイヤモンドの指輪が落ちているだけでした。こんなの誰もいりません。人間にはとても高価なものなのでしょうが、モモタたちにはただの透き通った石でしかありません。猫に小判というやつです。
だいぶ長い月日が経ってしまいました。それなのに、これだというお話は聞けません。何も得られないまま、ちらちらと粉雪が舞う季節になってしまいました。
寒さに耐えかねたモモタたちは、猫好きで漁師のおじいちゃんと息子夫婦と孫の女の子が住んでいる古い木造の民家にお世話になることにしました。
モモタはお家にあげてもらって、だるまストーブのそばで丸くなっています。アゲハちゃんは軒下で、温かい室内の熱が滲み出てくる窓のそば。チュウ太は一階屋根裏。そこを通っていた二階に伸びる配管の断熱材を千切ってお布団代わり。キキはこの家の納屋の屋根裏に営巣。古着を引っ張り出して集めてきてあったかです。
寒さに弱いモモタとアゲハちゃんは、もはやお家から離れる気はないようです。モモタは、孫のさっちゃんと毎日ゴロゴロ遊んでいましたし、アゲハちゃんも雪見蜂蜜を嗜んでいました。チュウ太も深夜にお家の中に出没しては、お米を拝借して屋根裏にため込んでいます。
キキだけは、「人からごはんをもらうのは王者のすることじゃないよ」と言って、自分で狩りをしていました。
チュウ太に「千夏のお姉ちゃんから、サラダチキンをもらっていたのに」とつっこまれたら、キキは「あれは千夏がくれたんだ。僕からもらったんじゃない」と言い訳しました。
モモタたちは、うっすらと雪が積もるようになった山に向かって飛んでいくキキを見送りながら、(僕たち王者じゃなくてよかったなぁ~)と心底思いました。
ですが、大空の王者キキのおかげで、面白いことを知ることが出来ました。海が雪に覆われて大地になっている、と言うのです。オホーツク海から流れてきた流氷が接岸したからでした。
「面白そうだな」チュウ太が興味を持ちました。「行ってみようよ」
モモタも興味津々でしたが、(雪の上を歩くのは嫌だなぁ)とためらいます。
アゲハちゃんが、「わたし見てみたい
わ。寒いけど、モモちゃんのおなかのフワフワに包まっていれば、大丈夫だと思うわ」と言います。
それでもモモタは躊躇しました。
キキが、「クジラのそばまで行けそうだよ」と誘います。
すると、アゲハちゃんが思いつきました。
「そう言えば、クジラに訊いてみたらどう? 直接誰が持っているか聞きだせば、早いんじゃないかしら」
「そうだな」とチュウ太。「雫っていっても、虹の雫は飲めないよって教えてあげれば、僕たちにくれるかもしれないしな」
「それ、キツネさんが言っていただけでしょう?」アゲハちゃんがきょとん。続けて「実際どうか分からないわよ。きれいな宝石だからコレクションしたいのかも」
モモタは、ようやく行く決心をして言いました。
「どちらにしろ、港のお友達は誰も知らないんだから、海のお友だちにも訊かないといけないよね。どうせなら、クジラさんとお友達になってみたいなぁ」
どんづまりになって何もすることがないので、ちょっとホエールウォッチング気分です。モモタは、「ひゃっ、冷たいっ」と言いながら、雪が積もり始めたお外に出ていきました。
氷山の上は、雪でできたがれ場の様です。モモタでも飛び乗れないような高さがあったり、凸凹していたり、とても起伏にとんだ地形をしていました。
高い氷山の上に登ると、水平線まで白い大地が続いているのが見えます。冷気が立ち昇っているのでしょうか、遠くの方は白く霞んで見えました。あたかも空と大地が溶け合っているようです。
初めて近くで見るクジラは、遠くで見ていた時よりもとても大きいくて迫力満点。モモタもチュウ太もちょっと怖く思いました。
チュウ太がモモタに言いました。
「アイツら肉食じゃないよな。魚ってネズミ食うのかな?」
「分かんないよ。でもお肉やお魚を食べるサメってお魚がいるよ。あの大きさなら、僕たちを地面ごと食べちゃいそうだね」
キキが「その時は、僕が鷹掴みにして飛んで逃げてやるから安心しなよ」と言ってくれたので、モモタたちはそのまま氷山の端っこまで歩いていきました。
モモタたちが大声でクジラを呼んでみます。やってきた一頭のクジラは、モモタたちの話を聞いて言いました。
「虹の雫? なんだいそれ? 僕たちそんなもの探していないよ」
なんということでしょう。キツネの話は全くのでたらめだったのです。愕然とするモモタたちに、クジラが逆に訊いてきました。
「そんなことより、僕たちの仲間が一頭行方不明なんだ。君たち知らないかなぁ」
モモタが答えます。
「僕たち海に入れないから知らないよ。もし陸に上がってきたら、クジラさんみたく大きかったら、すぐに見つかると思うけど」
「僕たちは陸には上がれないよ。体も重くて陸地じゃ動けないからね」
「まあ、息も出来ないだろうしね」とチュウ太。
「いや、僕たち逆に海中じゃ息出来ないよ」
クジラがそう答えたので、みんなびっくりです。お魚なのに海で息出来ないなんてあるのでしょうか。それなら初めっから陸で暮らしていればいいはずです。
クジラが言いました。
「海の方が快適だよ。とても身軽だし、とても広いしね」
すると、チュウ太が笑いました。
「海からしか大地を見たことないからだよ。大地はもっと奥深くまで続いてんだ」
逆にクジラが笑ってチュウ太に言いました。
「知っているよ。君たちがいる島が広いのは知っているけど、でも海の方が断然広いよ」
「どうしてわかるのさ」チュウ太は疑問悶々です。
「そりゃ、泳いで一周したからさ。海と比べれば大した広さじゃなかったよ」
モモタたちは驚きました。モモタは、とても広い地域を旅行したことがありましたし、今回の冒険だって、ここまでとっても長い旅路でした。しかも海ガメおばさんの背中に乗って北海道までやってきたのですから、クジラの言うことは、とても信じられることではありません。
モモタが訊きました。
「海ってどうなってるの?」
「海? 見た通りさ。海を囲うように陸地があるんだ」
そう言われたモモタは、猫ちゃんミルクを入れるお皿を思い浮かべました。もちろんミルクが海で、へりが陸地です。
(確かに、大海原はどこまで行っても大海原って感じだったもんね)
ですが、同時にこうも思いました。
(でも、あの水平線の向こうにも大地があるんだ。いつか言ってみたいな)と。
クジラの話を聞いていると、クジラたちが沖に集まっている理由が分かりました。
行方不明になっているシトという名の少年を探しているらしいのです。彼を見つけるまで次の旅行先に行けないので、困っている、ということでした。
ですが、行方不明になったのは冷たい海の中。モモタたちではどうすることもできません。
仕方がないので、一度帰ることにしました。被毛に覆われたモモタでさえも、さすがに鼻水が凍りそうです。
モモタたちは、まず一番近い漁港に行きましたが、やっぱりここにもクジラ見物に訪れた人たちでごった返していました。近くに住んでいる猫や犬に話を訊きますが、誰も知らない、と言います。
素敵な石の話を聞けたので見にも行きましたが、ただのダイヤモンドの指輪が落ちているだけでした。こんなの誰もいりません。人間にはとても高価なものなのでしょうが、モモタたちにはただの透き通った石でしかありません。猫に小判というやつです。
だいぶ長い月日が経ってしまいました。それなのに、これだというお話は聞けません。何も得られないまま、ちらちらと粉雪が舞う季節になってしまいました。
寒さに耐えかねたモモタたちは、猫好きで漁師のおじいちゃんと息子夫婦と孫の女の子が住んでいる古い木造の民家にお世話になることにしました。
モモタはお家にあげてもらって、だるまストーブのそばで丸くなっています。アゲハちゃんは軒下で、温かい室内の熱が滲み出てくる窓のそば。チュウ太は一階屋根裏。そこを通っていた二階に伸びる配管の断熱材を千切ってお布団代わり。キキはこの家の納屋の屋根裏に営巣。古着を引っ張り出して集めてきてあったかです。
寒さに弱いモモタとアゲハちゃんは、もはやお家から離れる気はないようです。モモタは、孫のさっちゃんと毎日ゴロゴロ遊んでいましたし、アゲハちゃんも雪見蜂蜜を嗜んでいました。チュウ太も深夜にお家の中に出没しては、お米を拝借して屋根裏にため込んでいます。
キキだけは、「人からごはんをもらうのは王者のすることじゃないよ」と言って、自分で狩りをしていました。
チュウ太に「千夏のお姉ちゃんから、サラダチキンをもらっていたのに」とつっこまれたら、キキは「あれは千夏がくれたんだ。僕からもらったんじゃない」と言い訳しました。
モモタたちは、うっすらと雪が積もるようになった山に向かって飛んでいくキキを見送りながら、(僕たち王者じゃなくてよかったなぁ~)と心底思いました。
ですが、大空の王者キキのおかげで、面白いことを知ることが出来ました。海が雪に覆われて大地になっている、と言うのです。オホーツク海から流れてきた流氷が接岸したからでした。
「面白そうだな」チュウ太が興味を持ちました。「行ってみようよ」
モモタも興味津々でしたが、(雪の上を歩くのは嫌だなぁ)とためらいます。
アゲハちゃんが、「わたし見てみたい
わ。寒いけど、モモちゃんのおなかのフワフワに包まっていれば、大丈夫だと思うわ」と言います。
それでもモモタは躊躇しました。
キキが、「クジラのそばまで行けそうだよ」と誘います。
すると、アゲハちゃんが思いつきました。
「そう言えば、クジラに訊いてみたらどう? 直接誰が持っているか聞きだせば、早いんじゃないかしら」
「そうだな」とチュウ太。「雫っていっても、虹の雫は飲めないよって教えてあげれば、僕たちにくれるかもしれないしな」
「それ、キツネさんが言っていただけでしょう?」アゲハちゃんがきょとん。続けて「実際どうか分からないわよ。きれいな宝石だからコレクションしたいのかも」
モモタは、ようやく行く決心をして言いました。
「どちらにしろ、港のお友達は誰も知らないんだから、海のお友だちにも訊かないといけないよね。どうせなら、クジラさんとお友達になってみたいなぁ」
どんづまりになって何もすることがないので、ちょっとホエールウォッチング気分です。モモタは、「ひゃっ、冷たいっ」と言いながら、雪が積もり始めたお外に出ていきました。
氷山の上は、雪でできたがれ場の様です。モモタでも飛び乗れないような高さがあったり、凸凹していたり、とても起伏にとんだ地形をしていました。
高い氷山の上に登ると、水平線まで白い大地が続いているのが見えます。冷気が立ち昇っているのでしょうか、遠くの方は白く霞んで見えました。あたかも空と大地が溶け合っているようです。
初めて近くで見るクジラは、遠くで見ていた時よりもとても大きいくて迫力満点。モモタもチュウ太もちょっと怖く思いました。
チュウ太がモモタに言いました。
「アイツら肉食じゃないよな。魚ってネズミ食うのかな?」
「分かんないよ。でもお肉やお魚を食べるサメってお魚がいるよ。あの大きさなら、僕たちを地面ごと食べちゃいそうだね」
キキが「その時は、僕が鷹掴みにして飛んで逃げてやるから安心しなよ」と言ってくれたので、モモタたちはそのまま氷山の端っこまで歩いていきました。
モモタたちが大声でクジラを呼んでみます。やってきた一頭のクジラは、モモタたちの話を聞いて言いました。
「虹の雫? なんだいそれ? 僕たちそんなもの探していないよ」
なんということでしょう。キツネの話は全くのでたらめだったのです。愕然とするモモタたちに、クジラが逆に訊いてきました。
「そんなことより、僕たちの仲間が一頭行方不明なんだ。君たち知らないかなぁ」
モモタが答えます。
「僕たち海に入れないから知らないよ。もし陸に上がってきたら、クジラさんみたく大きかったら、すぐに見つかると思うけど」
「僕たちは陸には上がれないよ。体も重くて陸地じゃ動けないからね」
「まあ、息も出来ないだろうしね」とチュウ太。
「いや、僕たち逆に海中じゃ息出来ないよ」
クジラがそう答えたので、みんなびっくりです。お魚なのに海で息出来ないなんてあるのでしょうか。それなら初めっから陸で暮らしていればいいはずです。
クジラが言いました。
「海の方が快適だよ。とても身軽だし、とても広いしね」
すると、チュウ太が笑いました。
「海からしか大地を見たことないからだよ。大地はもっと奥深くまで続いてんだ」
逆にクジラが笑ってチュウ太に言いました。
「知っているよ。君たちがいる島が広いのは知っているけど、でも海の方が断然広いよ」
「どうしてわかるのさ」チュウ太は疑問悶々です。
「そりゃ、泳いで一周したからさ。海と比べれば大した広さじゃなかったよ」
モモタたちは驚きました。モモタは、とても広い地域を旅行したことがありましたし、今回の冒険だって、ここまでとっても長い旅路でした。しかも海ガメおばさんの背中に乗って北海道までやってきたのですから、クジラの言うことは、とても信じられることではありません。
モモタが訊きました。
「海ってどうなってるの?」
「海? 見た通りさ。海を囲うように陸地があるんだ」
そう言われたモモタは、猫ちゃんミルクを入れるお皿を思い浮かべました。もちろんミルクが海で、へりが陸地です。
(確かに、大海原はどこまで行っても大海原って感じだったもんね)
ですが、同時にこうも思いました。
(でも、あの水平線の向こうにも大地があるんだ。いつか言ってみたいな)と。
クジラの話を聞いていると、クジラたちが沖に集まっている理由が分かりました。
行方不明になっているシトという名の少年を探しているらしいのです。彼を見つけるまで次の旅行先に行けないので、困っている、ということでした。
ですが、行方不明になったのは冷たい海の中。モモタたちではどうすることもできません。
仕方がないので、一度帰ることにしました。被毛に覆われたモモタでさえも、さすがに鼻水が凍りそうです。
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