397 / 505
モモタとママと虹の架け橋
第三十九話 生きるために殺すことと、殺すために殺すこと
しおりを挟む
アゲハちゃんがプリプリしながら言いました。
「現実を認めなさいよ。目の前で起こっていることが全てよ。理解できないことだからナーシよ、だなんて無理なんだから。ていうか、“ネズミと猫とタカ”ってなんなのよ! 蝶々も加えなさいよ! 蝶々も‼ 大変失礼だわ」
「くっ」と呟いたミケは、アゲハちゃんを無視して言いました。
「ネズミだぞ。そいつネズミだぞ。俺たち猫もタカもそいつはごはんでしかないだろ。何で食べないんだよ。ちょこまかしていて捕まえたいって思うだろう」
モモタが言いました。
「ごはんとしてしか見てないなら分からないよ。あの二匹に見捨てられたのだって、分からないよ。追いかけまわすのだって捕まえるのだって、狩りの時だけじゃないじゃない。遊んでいて追いかけっこする時だってあるでしょう。そんな時楽しいでしょう」
「それはっ、それは猫同士だから――」
モモタは、ミケの言うことを遮って言いました。
「猫以外とだって楽しいよ。猫かネズミかなんて関係ないもん。だって僕は、チュウ太といると楽しいから。おんなじ猫でも、君といるより絶対楽しいもん」
ミケが「そうか」気がついて言います。「お前、家猫か。だからか、だからご主人様からもらえるごはんをそいつらに分けて言うこと聞かせられているのか。
ならどうだ? 家に帰れば美味しい缶詰があるんだ。牛肉だぞ。食べたことないだろ。人間が食っているやつとおんなじやつだ。それをやる。それをやるから、今回は見逃せ。もし言うことを聞くなら、二つも三つもやってもいいんだぞ」
それを聞いたキキが、翼を羽ばたかせて舞い上がって、宙を爪で引き裂いて言いました。
「僕は空の王者だぞ。この僕が猫なんかに従うと思っているのか? 僕にとって猫はごはんなんだからな。ごはんにごはんで釣られるわけないじゃないか」
「なら、なんで茶トラに従っているんだ。こんなひ弱そうなやつ」
アゲハちゃんが、怒りました。
「あら、モモちゃんはひ弱なんかじゃないわ。少なくとも、こんな細長い町の端に住んでいる猫なんかよりずっと強いわよ」
続けてキキも言いました。
「僕たちに主従関係はないよ」
ミケが声を荒げます。
「じゃあ、どんな関係だ。――いや違うか? お前が茶トラを従えているのか」
すかさずキキが答えました。
「違うよ。僕たちは友達なんだ。友達関係があるのさ」
そうして、じりじりと威嚇交じりにミケに舞い寄ります。
モモタがミケに言いました。
「もう向こうに行って。僕たちのことは放っておいて。そうすれば許してあげるから」
ですが、キキが否定します。
「僕は許さないね。チュウ太をこんなにしたやつなんて許せるもんか」
そう言い放って猛然と飛びかかったかと思うと、身をよじって四肢を天に向けて爪を立てるミケを鷹掴みにして、海の上へと飛んでいきます。その身にたてられたミケの爪にも意を介さずに。
ミケは、ひっかこうとする爪が、硬くて厚い羽の層に阻まれて肌に届かないことに愕然としました。海が迫ってきます。海水に浸かる前から溺死する恐怖にどっぷりと浸かって慄きました。
塩辛い海水が喉の奥に流れ込んできます。水に浸かることを極端に嫌う猫には、獲物を水に沈めて溺れさせてからごはんとする、狩りに長けたオオタカに抗う術がありません。ミケはもがき苦しむことしか出来ませんでした。
ばじゃばじゃと水しぶきを立てるミケを押さえつけるキキに、モモタが叫びます。
「もうやめて! キキ、もうやめて」
「いや、僕はやめない。僕は、友達のチュウ太をあんなにしたやつを許しはしないからね。僕が来なければ、チュウ太は殺されていたよ。この三毛猫がこうなるのは自業自得さ」
「なら、なおさらやめてよ。そんなことしたら、キキも自業自得になっちゃうよ。
それに、食べもしないその猫を殺すなんていけないよ。食べるために殺すならそれは仕方ないことだけど、ただ殺すなんてやっちゃダメだよ」
「じゃあ何かい? モモタはチュウ太をこんな目にあわせたこいつを許せるのかい?」
「許せないよ。でも許すんだよ。それに、その子たちはチュウ太をごはんにしようとしてたんでしょう? 僕だってキキだってネズミをごはんにするでしょう? そんな時、たぶん僕たちみたいな想いになった家族やお友達はいるはずなんだ。その子にだっているはずだよ。
みんなごはんを食べなきゃ生きていけないから、つらいけど悲しいけど許すんだよ。でも、キキがやろうとしていることは、何にもならないよ。だってキキのごはんにしないんでしょ? そのためにするんじゃないんでしょ?
それじゃあ、その子の家族はどうするの? 何で殺されたのって怒ってしまうよ。そうしたら、キキが今しようとしていることをキキにするかもしれないよ。そうしたら、キキのお父さんとお母さんは仕返しするの? ミーナちゃんは仕返しするの? そんなことをしたら、みんなは恐ろしくて暮らしていけなくなっちゃうよ」
アゲハちゃんが、キキを庇って言いました。
「でも、おいたをしたあの猫に報いてあげるべきよ。モモちゃんの言うことはもっともだけれど、あの三毛猫も懲らしめてあげないといけないわ」そう言ってキキに叫びかけます。
「今度この町に来る時は、お腹を空かせて戻ってきましょう。その時、その三毛猫を食べてやればいいのよ。そうしたら仕返しにならないわ。ただお腹が空いたから食べただけよ」
そして、モモタに振り向いて続けました。
「モモちゃんもいい? お腹を空かせてここに来るのよ」
「ええっ? 僕猫食べないよ」
「あの子のごはんを奪ってやるのよ。キキと一緒なら出来るでしょ? ごはんを奪い合うのは生きている証よ。仕返しじゃないわ」
キキがミケを連れて戻ってきて、砂浜に放り投げました。ミケはぐったりとしていますが、死んではいないようです。
キキがアゲハちゃんに訊きました。
「じゃあ、黒猫と茶猫はどうするんだ」
「もう十分やられたじゃない。あなたどんだけ黒猫に爪たてて引きづり回した挙句放り投げたのよ。見ていてちょっと可哀想だったわ。
茶猫の方は、鼻から血が出ていたでしょ? チュウ太が一矢報いたのよ。それでいいじゃない」
海水を吐き出したミケがすごすごと去っていきます。
モモタはその背中を見やってから、チュウ太の傷をなめてやりました。そして優しく言いました。
「窮鼠猫を嚙むって言っていたのは本当だね。ほんとにチュウ太は僕たち猫より強かったんだ。だって三匹相手に海ガメおばさんを守り抜いたんだもの」
「現実を認めなさいよ。目の前で起こっていることが全てよ。理解できないことだからナーシよ、だなんて無理なんだから。ていうか、“ネズミと猫とタカ”ってなんなのよ! 蝶々も加えなさいよ! 蝶々も‼ 大変失礼だわ」
「くっ」と呟いたミケは、アゲハちゃんを無視して言いました。
「ネズミだぞ。そいつネズミだぞ。俺たち猫もタカもそいつはごはんでしかないだろ。何で食べないんだよ。ちょこまかしていて捕まえたいって思うだろう」
モモタが言いました。
「ごはんとしてしか見てないなら分からないよ。あの二匹に見捨てられたのだって、分からないよ。追いかけまわすのだって捕まえるのだって、狩りの時だけじゃないじゃない。遊んでいて追いかけっこする時だってあるでしょう。そんな時楽しいでしょう」
「それはっ、それは猫同士だから――」
モモタは、ミケの言うことを遮って言いました。
「猫以外とだって楽しいよ。猫かネズミかなんて関係ないもん。だって僕は、チュウ太といると楽しいから。おんなじ猫でも、君といるより絶対楽しいもん」
ミケが「そうか」気がついて言います。「お前、家猫か。だからか、だからご主人様からもらえるごはんをそいつらに分けて言うこと聞かせられているのか。
ならどうだ? 家に帰れば美味しい缶詰があるんだ。牛肉だぞ。食べたことないだろ。人間が食っているやつとおんなじやつだ。それをやる。それをやるから、今回は見逃せ。もし言うことを聞くなら、二つも三つもやってもいいんだぞ」
それを聞いたキキが、翼を羽ばたかせて舞い上がって、宙を爪で引き裂いて言いました。
「僕は空の王者だぞ。この僕が猫なんかに従うと思っているのか? 僕にとって猫はごはんなんだからな。ごはんにごはんで釣られるわけないじゃないか」
「なら、なんで茶トラに従っているんだ。こんなひ弱そうなやつ」
アゲハちゃんが、怒りました。
「あら、モモちゃんはひ弱なんかじゃないわ。少なくとも、こんな細長い町の端に住んでいる猫なんかよりずっと強いわよ」
続けてキキも言いました。
「僕たちに主従関係はないよ」
ミケが声を荒げます。
「じゃあ、どんな関係だ。――いや違うか? お前が茶トラを従えているのか」
すかさずキキが答えました。
「違うよ。僕たちは友達なんだ。友達関係があるのさ」
そうして、じりじりと威嚇交じりにミケに舞い寄ります。
モモタがミケに言いました。
「もう向こうに行って。僕たちのことは放っておいて。そうすれば許してあげるから」
ですが、キキが否定します。
「僕は許さないね。チュウ太をこんなにしたやつなんて許せるもんか」
そう言い放って猛然と飛びかかったかと思うと、身をよじって四肢を天に向けて爪を立てるミケを鷹掴みにして、海の上へと飛んでいきます。その身にたてられたミケの爪にも意を介さずに。
ミケは、ひっかこうとする爪が、硬くて厚い羽の層に阻まれて肌に届かないことに愕然としました。海が迫ってきます。海水に浸かる前から溺死する恐怖にどっぷりと浸かって慄きました。
塩辛い海水が喉の奥に流れ込んできます。水に浸かることを極端に嫌う猫には、獲物を水に沈めて溺れさせてからごはんとする、狩りに長けたオオタカに抗う術がありません。ミケはもがき苦しむことしか出来ませんでした。
ばじゃばじゃと水しぶきを立てるミケを押さえつけるキキに、モモタが叫びます。
「もうやめて! キキ、もうやめて」
「いや、僕はやめない。僕は、友達のチュウ太をあんなにしたやつを許しはしないからね。僕が来なければ、チュウ太は殺されていたよ。この三毛猫がこうなるのは自業自得さ」
「なら、なおさらやめてよ。そんなことしたら、キキも自業自得になっちゃうよ。
それに、食べもしないその猫を殺すなんていけないよ。食べるために殺すならそれは仕方ないことだけど、ただ殺すなんてやっちゃダメだよ」
「じゃあ何かい? モモタはチュウ太をこんな目にあわせたこいつを許せるのかい?」
「許せないよ。でも許すんだよ。それに、その子たちはチュウ太をごはんにしようとしてたんでしょう? 僕だってキキだってネズミをごはんにするでしょう? そんな時、たぶん僕たちみたいな想いになった家族やお友達はいるはずなんだ。その子にだっているはずだよ。
みんなごはんを食べなきゃ生きていけないから、つらいけど悲しいけど許すんだよ。でも、キキがやろうとしていることは、何にもならないよ。だってキキのごはんにしないんでしょ? そのためにするんじゃないんでしょ?
それじゃあ、その子の家族はどうするの? 何で殺されたのって怒ってしまうよ。そうしたら、キキが今しようとしていることをキキにするかもしれないよ。そうしたら、キキのお父さんとお母さんは仕返しするの? ミーナちゃんは仕返しするの? そんなことをしたら、みんなは恐ろしくて暮らしていけなくなっちゃうよ」
アゲハちゃんが、キキを庇って言いました。
「でも、おいたをしたあの猫に報いてあげるべきよ。モモちゃんの言うことはもっともだけれど、あの三毛猫も懲らしめてあげないといけないわ」そう言ってキキに叫びかけます。
「今度この町に来る時は、お腹を空かせて戻ってきましょう。その時、その三毛猫を食べてやればいいのよ。そうしたら仕返しにならないわ。ただお腹が空いたから食べただけよ」
そして、モモタに振り向いて続けました。
「モモちゃんもいい? お腹を空かせてここに来るのよ」
「ええっ? 僕猫食べないよ」
「あの子のごはんを奪ってやるのよ。キキと一緒なら出来るでしょ? ごはんを奪い合うのは生きている証よ。仕返しじゃないわ」
キキがミケを連れて戻ってきて、砂浜に放り投げました。ミケはぐったりとしていますが、死んではいないようです。
キキがアゲハちゃんに訊きました。
「じゃあ、黒猫と茶猫はどうするんだ」
「もう十分やられたじゃない。あなたどんだけ黒猫に爪たてて引きづり回した挙句放り投げたのよ。見ていてちょっと可哀想だったわ。
茶猫の方は、鼻から血が出ていたでしょ? チュウ太が一矢報いたのよ。それでいいじゃない」
海水を吐き出したミケがすごすごと去っていきます。
モモタはその背中を見やってから、チュウ太の傷をなめてやりました。そして優しく言いました。
「窮鼠猫を嚙むって言っていたのは本当だね。ほんとにチュウ太は僕たち猫より強かったんだ。だって三匹相手に海ガメおばさんを守り抜いたんだもの」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
コボンとニャンコ
魔界の風リーテ
児童書・童話
吸血コウモリのコボンは、リンゴの森で暮らしていた。
その日常は、木枯らしの秋に倒壊し、冬が厳粛に咲き誇る。
放浪の最中、箱入りニャンコと出会ったのだ。
「お前は、バン。オレが…気まぐれに決めた」
三日月の霞が晴れるとき、黒き羽衣に火が灯る。
そばにはいつも、夜空と暦十二神。
『コボンの愛称以外のなにかを探して……』
眠りの先には、イルカのエクアルが待っていた。
残酷で美しい自然を描いた、物悲しくも心温まる物語。
※縦書き推奨
アルファポリス、ノベルデイズにて掲載
【文章が長く、読みにくいので、修正します】(2/23)
【話を分割。文字数、表現などを整えました】(2/24)
【規定数を超えたので、長編に変更。20話前後で完結予定】(2/25)
【描写を追加、変更。整えました】(2/26)
筆者の体調を破壊()3/
荒川ハツコイ物語~宇宙から来た少女と過ごした小学生最後の夏休み~
釈 余白(しやく)
児童書・童話
今より少し前の時代には、子供らが荒川土手に集まって遊ぶのは当たり前だったらしい。野球をしたり凧揚げをしたり釣りをしたり、時には決闘したり下級生の自転車練習に付き合ったりと様々だ。
そんな話を親から聞かされながら育ったせいなのか、僕らの遊び場はもっぱら荒川土手だった。もちろん小学生最後となる六年生の夏休みもいつもと変わらず、いつものように幼馴染で集まってありきたりの遊びに精を出す毎日である。
そして今日は鯉釣りの予定だ。今まで一度も釣り上げたことのない鯉を小学生のうちに釣り上げるのが僕、田口暦(たぐち こよみ)の目標だった。
今日こそはと強い意気込みで釣りを始めた僕だったが、初めての鯉と出会う前に自分を宇宙人だと言う女子、ミクに出会い一目で恋に落ちてしまった。だが夏休みが終わるころには自分の星へ帰ってしまうと言う。
かくして小学生最後の夏休みは、彼女が帰る前に何でもいいから忘れられないくらいの思い出を作り、特別なものにするという目的が最優先となったのだった。
はたして初めての鯉と初めての恋の両方を成就させることができるのだろうか。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
【完】ノラ・ジョイ シリーズ
丹斗大巴
児童書・童話
✴* ✴* 母の教えを励みに健気に頑張る女の子の成長と恋の物語 ✴* ✴*
▶【シリーズ1】ノラ・ジョイのむげんのいずみ ~みなしごノラの母の教えと盗賊のおかしらイサイアスの知られざる正体~ 母を亡くしてみなしごになったノラ。職探しの果てに、なんと盗賊団に入ることに! 非道な盗賊のお頭イサイアスの元、母の教えを励みに働くノラ。あるとき、イサイアスの正体が発覚! 「え~っ、イサイアスって、王子だったの!?」いつからか互いに惹かれあっていた二人の運命は……? 母の教えを信じ続けた少女が最後に幸せをつかむシンデレラ&サクセスストーリー
▶【シリーズ2】ノラ・ジョイの白獣の末裔 お互いの正体が明らかになり、再会したノラとイサイアス。ノラは令嬢として相応しい教育を受けるために学校へ通うことに。その道中でトラブルに巻き込まれて失踪してしまう。慌てて後を追うイサイアスの前に現れたのは、なんと、ノラにうりふたつの辺境の民の少女。はてさて、この少女はノラなのかそれとも別人なのか……!?
✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴* ✴*
【完結】アシュリンと魔法の絵本
秋月一花
児童書・童話
田舎でくらしていたアシュリンは、家の掃除の手伝いをしている最中、なにかに呼ばれた気がして、使い魔の黒猫ノワールと一緒に地下へ向かう。
地下にはいろいろなものが置いてあり、アシュリンのもとにビュンっとなにかが飛んできた。
ぶつかることはなく、おそるおそる目を開けるとそこには本がぷかぷかと浮いていた。
「ほ、本がかってにうごいてるー!」
『ああ、やっと私のご主人さまにあえた! さぁあぁ、私とともに旅立とうではありませんか!』
と、アシュリンを旅に誘う。
どういうこと? とノワールに聞くと「説明するから、家族のもとにいこうか」と彼女をリビングにつれていった。
魔法の絵本を手に入れたアシュリンは、フォーサイス家の掟で旅立つことに。
アシュリンの夢と希望の冒険が、いま始まる!
※ほのぼの~ほんわかしたファンタジーです。
※この小説は7万字完結予定の中編です。
※表紙はあさぎ かな先生にいただいたファンアートです。
おなら、おもっきり出したいよね
魚口ホワホワ
児童書・童話
ぼくの名前は、出男(でるお)、おじいちゃんが、世界に出て行く男になるようにと、つけられたみたい。
でも、ぼくの場合は、違うもの出ちゃうのさ、それは『おなら』すぐしたくなっちゃんだ。
そんなある日、『おならの妖精ププ』に出会い、おならの意味や大切さを教えてもらったのさ。
やっぱり、おならは、おもっきり出したいよね。
【完結】だるま村へ
長透汐生
児童書・童話
月の光に命を与えられた小さなだるま。 目覚めたのは、町外れのゴミ袋の中だった。
だるまの村が西にあるらしいと知って、だるまは犬のマルタと一緒に村探しの旅に出る。旅が進むにつれ、だるま村の秘密が明らかになっていくが……。
守護霊のお仕事なんて出来ません!
柚月しずく
児童書・童話
事故に遭ってしまった未蘭が目が覚めると……そこは死後の世界だった。
死後の世界には「死亡予定者リスト」が存在するらしい。未蘭はリストに名前がなく「不法侵入者」と責められてしまう。
そんな未蘭を救ってくれたのは、白いスーツを着た少年。柊だった。
助けてもらいホッとしていた未蘭だったが、ある選択を迫られる。
・守護霊代行の仕事を手伝うか。
・死亡手続きを進められるか。
究極の選択を迫られた未蘭。
守護霊代行の仕事を引き受けることに。
人には視えない存在「守護霊代行」の任務を、なんとかこなしていたが……。
「視えないはずなのに、どうして私のことがわかるの?」
話しかけてくる男の子が現れて――⁉︎
ちょっと不思議で、信じられないような。だけど心温まるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる