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モモタとママと虹の架け橋
第十話 大樹の主
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『奥深い山奥』は、不思議な雰囲気でした。苔むした大木が立ち並んでいるので日差しは届かず、湿気った空気が辺りを包み込んでいます。不思議と木々の間には竹笹や雑草はあまり生えていません。
アゲハちゃんが「あれじゃないかしら」と指を指しました。
大木の森を抜けると、今まで見たこともないような大樹が一本生えています。その大樹の周りには木が生えておらず、輪っか状に開けていました。大樹の根元には、今にも動き出しそうにうねった根が力強くはっていて、広場全体を覆うように伸びていたからです。
チュウ太が大樹を見上げて言いました。
「すっごい木だな。確かにあれに登れば、どこまでだって見渡せるぞ」
そう言い終わるや否や、大樹に向かって走って行きます。「あ、待って」と言うアゲハちゃんが引きとめるのも聞かずに。
チュウ太が大樹のそばまで来ると、突然低くて力強い女の声が響きました。
「誰だい、わたしの庭に勝手に入ってきたのは?」
チュウ太の目の前に姿を現したのは、黒くて大きなツキノワグマでした。
「ぎゃー! でたー!」
びっくりしたチュウ太はもんどりうって、一目散にモモタのもとに逃げ帰ります。
モモタは、お腹のフワフワの毛にしがみついて震えるチュウ太をなめてやって慰めます。
「だから言ったのに・・・」とアゲハちゃん。「紋黄蝶が言っていたでしょう? 熊出没注意って」
それを聞いて、チュウ太が「言ってないやい!」と叫びます。
モモタが、一歩歩み出て言いました。
「熊さん、こんにちは。勝手にお庭に入ってしまって、ごめんなさい。僕たち、この大きくて高い木に登りたいんだ。ねえ、いいでしょう?」
「だめよ。この木はわたしのお家なんだから」熊はそう言いながら歩み寄ってきます。「キツネやタヌキもここいらには来ないのに、猫が来るなんて珍しいわねぇ」
モモタは、距離を縮められないように後退りをしました。
不意に立ち止まった熊が辺りを窺うようにキョロキョロしたかと思うと、またモモタを見やります。そして急に走って向かってきました。
モモタはびっくりして森の中へと逃げ込みますが、熊は執拗に追いかけてきます。ここには竹笹やクマザサの茂みがないので、モモタには身を隠せるところがありません。
モモタはチュウ太に言いました。
「チュウ太、チュウ太ぁ、自分で走ってよ。お腹にしがみつかれてたら走りにくいよ」
「逃げたいのは山山だけど、僕だけ枯れ草の下に隠れるなんてできないじゃんか。友達だもん。僕たち死ぬ時一緒だよーモモター」
しょうがないので、モモタはチュウ太をくわえて逃げました。
しばらくの間根っこの陰に隠れていたモモタは、はぐれたアゲハちゃんを探すことにしました。熊が追いかけてきた時に、ひらりと身をかわしたアゲハちゃんが木の幹に止まったのは見ていたので、無事なのは分かっています。
モモタが恐る恐る根っこの陰から身を出すと、チュウ太が、ボブテイルのしっぽにしがみついて言いました。
「僕が後ろを見張るから、安心しろよ」ぶるぶる。
幸い、熊はお家に帰っていました。お庭のすぐ外で待っていたアゲハちゃんと合流したモモタたちは、もう一度熊に頼んでみることにしました。
三匹一緒にゆっくりとお庭を歩んでいきます。すると突然、乾いた枯葉を潰す音が左右に響いて、モモタはひっくり返されました。チュウ太と一緒に揉みくしゃにされながらもなんとか脱出して見てみると、じゃれついてくる二匹の小熊がいます。
右の子熊が言いました。
「シオン、そっちに回れよ。挟み撃ちだー」
「分かったよ、ウユにーちゃん」
小熊たちは、初めて見る茶トラの生き物に興味津々。モモタを食べようとしているわけではありませんが、子熊といってもモモタより大きいので、さあ大変。
ひらひら舞い飛ぶアゲハちゃんが、子熊たちに声をかけます。
「ねえ、競争しましょう? どちらが早くあの木に登れるか試してみましょうよ」
ウユにーちゃんが「やだい、いつも登ってるもん。今日はあの茶トラとどっちが強いか力比べするんだ」と言い、続けてシオンが「僕は、すばしっこさで競争だよ」と言いました。
モモタたちは、なんとか大樹に近づこうと悪戦苦闘。ちょろちょろまかまかと身をかわして、子熊たちがあきらめるのを待ちますが、一向にあきらめてくれません。
子熊たちは、お家の外に出るようになってまだ一年と経っていないので、一日中遊びたい盛りです。ですから、疲れ知らずでモモタとチュウ太にじゃれつきます。その周りを舞い飛ぶアゲハちゃんが、「がんばれー! がんばれー!」とモモタたちを応援しています。
最初に脱落したのはチュウ太でした。自分の体よりも大きな凸凹の大地を逃げ回っていたので仕方がありません。モモタだけを置いていけない、と頑張り過ぎて動けなくなったので、モモタにくわえられてお庭の外でちょっと休憩。
子熊たちは、まだお母さんの縄張りから出る勇気が無いようです。お庭と森の境から、モモタたちを探していました。
そこで、モモタたちは一計を案じます。隠れながら子熊たちがいるところから反対側のお庭の境に行って、一気に大樹に上ってしまおうと考えました。
三匹そろって「それは名案だ」と喜び勇んで反対側に行って、それ突撃。でもうまくいきません。
今度は、大樹の根元にあった根っこの洞穴から顔を出したお母さん熊に追いかけまわされます。お母さん熊は、モモタたちをごはんにしようとしているので、さあ大変。モモタたちは必死に逃げました。
それでも、俊敏で小回りの利くモモタは、ウネウネくねった根っこを飛び越えていって、大樹の幹を登っていきます。
「やったぁ」とアゲハちゃんが黄色い歓声を上げたのも束の間、梢に茂った葉っぱの中に隠れていた子熊たちが出てきて、行く手を阻みます。
「本当だ、母ちゃんの言った通りだ」とウユにーちゃんが言いました。
子熊たちは、手足が短くてずんぐりむっくりしているわりに、とてもうまく枝の上を走り回ります。
モモタは登る手立てを見失って、アゲハちゃんたちがいるところ逃げていって、ひとまずお庭の境に退散することにしました。
アゲハちゃんが「あれじゃないかしら」と指を指しました。
大木の森を抜けると、今まで見たこともないような大樹が一本生えています。その大樹の周りには木が生えておらず、輪っか状に開けていました。大樹の根元には、今にも動き出しそうにうねった根が力強くはっていて、広場全体を覆うように伸びていたからです。
チュウ太が大樹を見上げて言いました。
「すっごい木だな。確かにあれに登れば、どこまでだって見渡せるぞ」
そう言い終わるや否や、大樹に向かって走って行きます。「あ、待って」と言うアゲハちゃんが引きとめるのも聞かずに。
チュウ太が大樹のそばまで来ると、突然低くて力強い女の声が響きました。
「誰だい、わたしの庭に勝手に入ってきたのは?」
チュウ太の目の前に姿を現したのは、黒くて大きなツキノワグマでした。
「ぎゃー! でたー!」
びっくりしたチュウ太はもんどりうって、一目散にモモタのもとに逃げ帰ります。
モモタは、お腹のフワフワの毛にしがみついて震えるチュウ太をなめてやって慰めます。
「だから言ったのに・・・」とアゲハちゃん。「紋黄蝶が言っていたでしょう? 熊出没注意って」
それを聞いて、チュウ太が「言ってないやい!」と叫びます。
モモタが、一歩歩み出て言いました。
「熊さん、こんにちは。勝手にお庭に入ってしまって、ごめんなさい。僕たち、この大きくて高い木に登りたいんだ。ねえ、いいでしょう?」
「だめよ。この木はわたしのお家なんだから」熊はそう言いながら歩み寄ってきます。「キツネやタヌキもここいらには来ないのに、猫が来るなんて珍しいわねぇ」
モモタは、距離を縮められないように後退りをしました。
不意に立ち止まった熊が辺りを窺うようにキョロキョロしたかと思うと、またモモタを見やります。そして急に走って向かってきました。
モモタはびっくりして森の中へと逃げ込みますが、熊は執拗に追いかけてきます。ここには竹笹やクマザサの茂みがないので、モモタには身を隠せるところがありません。
モモタはチュウ太に言いました。
「チュウ太、チュウ太ぁ、自分で走ってよ。お腹にしがみつかれてたら走りにくいよ」
「逃げたいのは山山だけど、僕だけ枯れ草の下に隠れるなんてできないじゃんか。友達だもん。僕たち死ぬ時一緒だよーモモター」
しょうがないので、モモタはチュウ太をくわえて逃げました。
しばらくの間根っこの陰に隠れていたモモタは、はぐれたアゲハちゃんを探すことにしました。熊が追いかけてきた時に、ひらりと身をかわしたアゲハちゃんが木の幹に止まったのは見ていたので、無事なのは分かっています。
モモタが恐る恐る根っこの陰から身を出すと、チュウ太が、ボブテイルのしっぽにしがみついて言いました。
「僕が後ろを見張るから、安心しろよ」ぶるぶる。
幸い、熊はお家に帰っていました。お庭のすぐ外で待っていたアゲハちゃんと合流したモモタたちは、もう一度熊に頼んでみることにしました。
三匹一緒にゆっくりとお庭を歩んでいきます。すると突然、乾いた枯葉を潰す音が左右に響いて、モモタはひっくり返されました。チュウ太と一緒に揉みくしゃにされながらもなんとか脱出して見てみると、じゃれついてくる二匹の小熊がいます。
右の子熊が言いました。
「シオン、そっちに回れよ。挟み撃ちだー」
「分かったよ、ウユにーちゃん」
小熊たちは、初めて見る茶トラの生き物に興味津々。モモタを食べようとしているわけではありませんが、子熊といってもモモタより大きいので、さあ大変。
ひらひら舞い飛ぶアゲハちゃんが、子熊たちに声をかけます。
「ねえ、競争しましょう? どちらが早くあの木に登れるか試してみましょうよ」
ウユにーちゃんが「やだい、いつも登ってるもん。今日はあの茶トラとどっちが強いか力比べするんだ」と言い、続けてシオンが「僕は、すばしっこさで競争だよ」と言いました。
モモタたちは、なんとか大樹に近づこうと悪戦苦闘。ちょろちょろまかまかと身をかわして、子熊たちがあきらめるのを待ちますが、一向にあきらめてくれません。
子熊たちは、お家の外に出るようになってまだ一年と経っていないので、一日中遊びたい盛りです。ですから、疲れ知らずでモモタとチュウ太にじゃれつきます。その周りを舞い飛ぶアゲハちゃんが、「がんばれー! がんばれー!」とモモタたちを応援しています。
最初に脱落したのはチュウ太でした。自分の体よりも大きな凸凹の大地を逃げ回っていたので仕方がありません。モモタだけを置いていけない、と頑張り過ぎて動けなくなったので、モモタにくわえられてお庭の外でちょっと休憩。
子熊たちは、まだお母さんの縄張りから出る勇気が無いようです。お庭と森の境から、モモタたちを探していました。
そこで、モモタたちは一計を案じます。隠れながら子熊たちがいるところから反対側のお庭の境に行って、一気に大樹に上ってしまおうと考えました。
三匹そろって「それは名案だ」と喜び勇んで反対側に行って、それ突撃。でもうまくいきません。
今度は、大樹の根元にあった根っこの洞穴から顔を出したお母さん熊に追いかけまわされます。お母さん熊は、モモタたちをごはんにしようとしているので、さあ大変。モモタたちは必死に逃げました。
それでも、俊敏で小回りの利くモモタは、ウネウネくねった根っこを飛び越えていって、大樹の幹を登っていきます。
「やったぁ」とアゲハちゃんが黄色い歓声を上げたのも束の間、梢に茂った葉っぱの中に隠れていた子熊たちが出てきて、行く手を阻みます。
「本当だ、母ちゃんの言った通りだ」とウユにーちゃんが言いました。
子熊たちは、手足が短くてずんぐりむっくりしているわりに、とてもうまく枝の上を走り回ります。
モモタは登る手立てを見失って、アゲハちゃんたちがいるところ逃げていって、ひとまずお庭の境に退散することにしました。
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