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モモタとママと虹の架け橋
第九話 アゲハちゃんライブツアーに行く
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「そうだわ」と、アゲハちゃんが手を叩きました。「わたしも行くわ。とっても楽しそうだもの」
すると、チュウ太が言いました。
「なに言ってんだ。アゲハちゃんみたいな華奢な女の子が冒険だなんて危険だよ、やめときな」
「わたしたちがか弱いって、誰が決めたのよ。蝶々の仲間には、渡り鳥みたいに海を越えて旅行するお友達もいるのよ」
それを聞いたモモタとチュウ太はびっくりです。小さくてか弱い蝶々が、大冒険と言えるほどの旅路を旅行として楽しんでいる、と言うのですから。
「でも、死ぬかもしれないぞ?」と、チュウ太がおどろおどろしく言うと、アゲハちゃんがケラケラ笑います。
「死んだらどうしようって考えるなんて意味ないわ、ナンセンスよ。だってまだ死んでないもの」
からからとした笑顔を見せるアゲハちゃんに拍子抜けしたチュウ太が、呆気にとられて続けて訊きます。
「本当に死んだらどうするんだよ?」
「そうなってから死んだこと心配しても仕方ないでしょう? もう死んでいるんだから。それに死んだあとのことは死んでから考えればいいのよ。だって死んだらどうなるかなんて生きているうちには分からないんだもの。なんなら、チュウ太だけ残ってもいいのよ。そんなに怖いんだったら、行かないほうがいいんじゃないかしら?」
アゲハちゃんは、既に旅行気分。とても楽しそうです。ですが、それでもモモタは心配でした。
「でも、アゲハちゃんは遠くまで旅行したことないでしょう? 星のお話みたいに凍えたらどうするの? 雨だって降るし、雪だって降るし、きれいな翅が台無しになっちゃうよ」
「まだ飛躍が残っているわよ」そう言ってアゲハちゃんは、地面を指さして何度も左右になぞりながら続けて言いました。
「この線一歩踏み越えたら、はいっ凍った、なんてことある? 瞬きした一瞬で燃えちゃった、なんてことある? ないわよね。寒くなるならだんだんと寒くなるし、暑くなるならだんだんと暑くなるわよ。もう無理だなって思ったら、そこで見送るから大丈夫よ。
もしかしたら、子供星たちだってそうしたかもしれないわよ。一番心地いいところで浮かんでいるんじゃないかしら。途中で戻ってこられた月がいい証拠よ」
モモタとチュウ太が顔を見合いました。
「モモちゃんとチュウ太は、ゾウガメのおじいちゃんや他のネズミのお友だちとは違う考え方をしていたからこそ、ここまで来たんでしょう? でもまだまだね」
腰に手を添えたアゲハちゃんは、「ふふん」と得意げに続けます。
「わたしに何かあったらどうしようって心配してくれるのは嬉しいけれど、蝶々は見た目通り可憐で儚いだけじゃないのよ。確かに、モモちゃんみたいに大きくないし、チュウ太みたいに暗い所を走り回ったりできないけれど、二匹と違ってお空が飛べるのよ。
モモちゃんは遠くまで旅行することで広い世界を見てきたけれど、わたしはこの山から出たことがなくても、下の村は見えるし、もっと遠くの町も知っているわ。お空を飛べるって、モモちゃんが想像しているよりもすごいことなのよ。
それにモモちゃん考えてみて。あなたたちに大スズメバチを倒すことが出来て?」
確かに出来ません。チュウ太は驚いて訊き返しました。
「ひえぇぇぇ~、あの大スズメバチを撃退したのかい? とんでもない女の子だな」
チュウ太が信じられないのも無理がありません。大スズメバチは、チュウ太と同じくらい大きい上に、鋭い毒針を持っています。クマネズミが襲われたらひとたまりもありません。たちまちごはんにされてしまうでしょう。
アゲハちゃんは続けます。
「みんながモモちゃんたちを止めるのは、そういう不安にとらわれていたからなんだから、二匹もわたしにそういうふうに思っていたら、いつか不安にとらわれて先に進めなくなっちゃうわよ」
モモタは、アゲハちゃんに鼻を寄せて言いました。
「確かにそうだ。アゲハちゃんはみんなを幸せにする魔法が使えるんだから、一緒にいてくれると、僕たちいつでもハッピーでいられるよ」
アゲハちゃんはその言葉に喜んで、モモタのお鼻をナデナデします。
「うーん、仕方がないな」とチュウ太が言いました。「アゲハちゃんの言う通り、空を飛べるのは心強いよね。だって太陽の通り道を常に確認できるんだから」
「ありがとう、チュウ太」と、アゲハちゃんはチュウ太の手を取って言いました。「これでわたしたちもお友だちね。仲良くしましょうね」
とても優しくて鷹揚とした満面の笑顔を浮かべたアゲハちゃんを見て、チュウ太は少し照れくさそうです。
お花で蜜を包んだアゲハ君から、その花包みをもらったアゲハちゃんは、準備万端で訊きました。
「それで、モモちゃんは、これからどうするの?」
「僕たち、この山の一番高い木に登って、太陽の進む方向を確認しようと思うんだ」
「ああ、でも木が多すぎて、どれが一番高いか分かんないな」チュウ太が続けます。
すると、アゲハちゃんが提案しました。
「それじゃあ、みんなに訊いてみましょうよ。この山全体にお友達の蝶々がたくさんいるんだから」
そう言ってアゲハちゃんは、お庭にいる紋黄蝶たちに訊きました。すると、お庭で舞っていた紋黄蝶たちが、口々に「高い木はどこ? 一番高い“気”はどーこ?」そばにいた蝶々に訊いていきます。その伝言ゲームは瞬く間に広がっていって、椎の林の中に消えていきました。
するとしばらくして、遠くから伝言ゲームが帰ってきます。そして、幼い紋黄蝶が、「うんしょ、うんしょ」と飛んでやってきて、アゲハちゃんに「うんとねー、大きなねぐらのまっくろぼーずー」と言ってはしゃぎました。
モモタとチュウ太は、何を言っているのか分かりません。
「ありがとう」とお礼を言ったアゲハちゃんは、モモタの方を向いて「あっちにある木が一番高そうよ」と言います。
どうしてそう聞こえたの? モモタたちは首を傾げました。
久しぶりに、アゲハちゃんの大パレードです。アゲハちゃんを先頭に、紋黄蝶や紋白蝶、ヒカゲシジミが続きます。その後ろから、アゲハちゃんファンクラブの虫たちが続きました。
『奥深い山』の入り口に来ると、アゲハちゃんがファンのみんなに振り返って言いました。
「ここから奥の山は、普段わたしたちが遊ぶ場所じゃないから、あまり大勢で行くと、住んでいるお友達がびっくりしてしまうと思うの。だからここでいいわ。ここまでお見送りしてくれて、ありがとう」
すると、ファンクラブのキリギリスが歩み出て言いました。
「では、冒険の無事を祈って歌わせてください。『アゲハちゃんのテーマ』」
色々な虫たちが音色を奏でて、軽快なリズムで歌い出します。
🎼キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 笑顔が素敵なアゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ みんなのアイドル アゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 僕たちメロメロ アゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 女子も惚れるよ アゲハちゃーん♡🎼
みんなに手を振るアゲハちゃんを頭に乗せて、モモタは山奥へと入っていきました。
すると、チュウ太が言いました。
「なに言ってんだ。アゲハちゃんみたいな華奢な女の子が冒険だなんて危険だよ、やめときな」
「わたしたちがか弱いって、誰が決めたのよ。蝶々の仲間には、渡り鳥みたいに海を越えて旅行するお友達もいるのよ」
それを聞いたモモタとチュウ太はびっくりです。小さくてか弱い蝶々が、大冒険と言えるほどの旅路を旅行として楽しんでいる、と言うのですから。
「でも、死ぬかもしれないぞ?」と、チュウ太がおどろおどろしく言うと、アゲハちゃんがケラケラ笑います。
「死んだらどうしようって考えるなんて意味ないわ、ナンセンスよ。だってまだ死んでないもの」
からからとした笑顔を見せるアゲハちゃんに拍子抜けしたチュウ太が、呆気にとられて続けて訊きます。
「本当に死んだらどうするんだよ?」
「そうなってから死んだこと心配しても仕方ないでしょう? もう死んでいるんだから。それに死んだあとのことは死んでから考えればいいのよ。だって死んだらどうなるかなんて生きているうちには分からないんだもの。なんなら、チュウ太だけ残ってもいいのよ。そんなに怖いんだったら、行かないほうがいいんじゃないかしら?」
アゲハちゃんは、既に旅行気分。とても楽しそうです。ですが、それでもモモタは心配でした。
「でも、アゲハちゃんは遠くまで旅行したことないでしょう? 星のお話みたいに凍えたらどうするの? 雨だって降るし、雪だって降るし、きれいな翅が台無しになっちゃうよ」
「まだ飛躍が残っているわよ」そう言ってアゲハちゃんは、地面を指さして何度も左右になぞりながら続けて言いました。
「この線一歩踏み越えたら、はいっ凍った、なんてことある? 瞬きした一瞬で燃えちゃった、なんてことある? ないわよね。寒くなるならだんだんと寒くなるし、暑くなるならだんだんと暑くなるわよ。もう無理だなって思ったら、そこで見送るから大丈夫よ。
もしかしたら、子供星たちだってそうしたかもしれないわよ。一番心地いいところで浮かんでいるんじゃないかしら。途中で戻ってこられた月がいい証拠よ」
モモタとチュウ太が顔を見合いました。
「モモちゃんとチュウ太は、ゾウガメのおじいちゃんや他のネズミのお友だちとは違う考え方をしていたからこそ、ここまで来たんでしょう? でもまだまだね」
腰に手を添えたアゲハちゃんは、「ふふん」と得意げに続けます。
「わたしに何かあったらどうしようって心配してくれるのは嬉しいけれど、蝶々は見た目通り可憐で儚いだけじゃないのよ。確かに、モモちゃんみたいに大きくないし、チュウ太みたいに暗い所を走り回ったりできないけれど、二匹と違ってお空が飛べるのよ。
モモちゃんは遠くまで旅行することで広い世界を見てきたけれど、わたしはこの山から出たことがなくても、下の村は見えるし、もっと遠くの町も知っているわ。お空を飛べるって、モモちゃんが想像しているよりもすごいことなのよ。
それにモモちゃん考えてみて。あなたたちに大スズメバチを倒すことが出来て?」
確かに出来ません。チュウ太は驚いて訊き返しました。
「ひえぇぇぇ~、あの大スズメバチを撃退したのかい? とんでもない女の子だな」
チュウ太が信じられないのも無理がありません。大スズメバチは、チュウ太と同じくらい大きい上に、鋭い毒針を持っています。クマネズミが襲われたらひとたまりもありません。たちまちごはんにされてしまうでしょう。
アゲハちゃんは続けます。
「みんながモモちゃんたちを止めるのは、そういう不安にとらわれていたからなんだから、二匹もわたしにそういうふうに思っていたら、いつか不安にとらわれて先に進めなくなっちゃうわよ」
モモタは、アゲハちゃんに鼻を寄せて言いました。
「確かにそうだ。アゲハちゃんはみんなを幸せにする魔法が使えるんだから、一緒にいてくれると、僕たちいつでもハッピーでいられるよ」
アゲハちゃんはその言葉に喜んで、モモタのお鼻をナデナデします。
「うーん、仕方がないな」とチュウ太が言いました。「アゲハちゃんの言う通り、空を飛べるのは心強いよね。だって太陽の通り道を常に確認できるんだから」
「ありがとう、チュウ太」と、アゲハちゃんはチュウ太の手を取って言いました。「これでわたしたちもお友だちね。仲良くしましょうね」
とても優しくて鷹揚とした満面の笑顔を浮かべたアゲハちゃんを見て、チュウ太は少し照れくさそうです。
お花で蜜を包んだアゲハ君から、その花包みをもらったアゲハちゃんは、準備万端で訊きました。
「それで、モモちゃんは、これからどうするの?」
「僕たち、この山の一番高い木に登って、太陽の進む方向を確認しようと思うんだ」
「ああ、でも木が多すぎて、どれが一番高いか分かんないな」チュウ太が続けます。
すると、アゲハちゃんが提案しました。
「それじゃあ、みんなに訊いてみましょうよ。この山全体にお友達の蝶々がたくさんいるんだから」
そう言ってアゲハちゃんは、お庭にいる紋黄蝶たちに訊きました。すると、お庭で舞っていた紋黄蝶たちが、口々に「高い木はどこ? 一番高い“気”はどーこ?」そばにいた蝶々に訊いていきます。その伝言ゲームは瞬く間に広がっていって、椎の林の中に消えていきました。
するとしばらくして、遠くから伝言ゲームが帰ってきます。そして、幼い紋黄蝶が、「うんしょ、うんしょ」と飛んでやってきて、アゲハちゃんに「うんとねー、大きなねぐらのまっくろぼーずー」と言ってはしゃぎました。
モモタとチュウ太は、何を言っているのか分かりません。
「ありがとう」とお礼を言ったアゲハちゃんは、モモタの方を向いて「あっちにある木が一番高そうよ」と言います。
どうしてそう聞こえたの? モモタたちは首を傾げました。
久しぶりに、アゲハちゃんの大パレードです。アゲハちゃんを先頭に、紋黄蝶や紋白蝶、ヒカゲシジミが続きます。その後ろから、アゲハちゃんファンクラブの虫たちが続きました。
『奥深い山』の入り口に来ると、アゲハちゃんがファンのみんなに振り返って言いました。
「ここから奥の山は、普段わたしたちが遊ぶ場所じゃないから、あまり大勢で行くと、住んでいるお友達がびっくりしてしまうと思うの。だからここでいいわ。ここまでお見送りしてくれて、ありがとう」
すると、ファンクラブのキリギリスが歩み出て言いました。
「では、冒険の無事を祈って歌わせてください。『アゲハちゃんのテーマ』」
色々な虫たちが音色を奏でて、軽快なリズムで歌い出します。
🎼キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 笑顔が素敵なアゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ みんなのアイドル アゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 僕たちメロメロ アゲハちゃーん♡
キュートでラブリー アゲハちゃーん♡ 女子も惚れるよ アゲハちゃーん♡🎼
みんなに手を振るアゲハちゃんを頭に乗せて、モモタは山奥へと入っていきました。
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