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好きなことに熱心なヒョウの話
努力と成長って、そんなに大事?
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モモタは、邪魔にならないように広場の端っこで、みんなの活躍を広見ていました。
一番人気は象さんとライオンさんでしたが、ヒョウさんの人気も負けていません。
火の輪くぐりが成功すると、客席にいる人たちは、一斉に拍手をしてくれました。
今度は、トラの番です。トラは、とても必死に芸を見せていました。
玉乗りも綱渡りも、一輪車だって見事に乗りこなします。ですが、他のお友達ほどの盛り上がりは見せません。
モモタが、ハラハラしながら見ていると、ごはんを食べてお腹いっぱいになったヒョウがやって来て、モモタに言いました。
「よく見てみなさい、坊や。
あのトラは、とてもつらそうに芸をしているでしょう。あんなんじゃうまくなんてなれやしない。
彼は、何に一生懸命になっているのかしら。彼は、我慢する事に一生懸命になっているのよ。
我慢しきったことで満足なのね。だから、あまり上達しなくても不満にならないのよ。
本当にうまく上達出来ることっていうのは、頑張らなくても出来るものなのよ。だって楽しいから。
つらくてつらくて仕方ないことを頑張っても、上達できないわ。だって心が拒んでいるんですもの」
モモタは、トラを見ながら考えました。
「あのトラさんは、本当は芸を覚えて遊ぶのが大好きなんだと思うな。
だから、心が拒んでいるのは、何か別のことだよ。
そうじゃなかったら、色々な芸を覚えようなんてことしないもん」
「あらそう?じゃあ、坊やだったら、つらいことをどうやって頑張って乗り越えるっていうの?」
「うーんとね」モモタは考えて言いました。
「つらいことが大事じゃないんだ」
「そんなの当り前よ」
「楽しいことが大事でもないの。
たぶんなりたい自分があるんだよ」
「たとえば?」
「象さんよりも拍手をもらえるトラになるとか。
ヒョウさんくらい人気者になって、お嫁さんにするとか」
「うふふ、坊やは間違っていないわ。だってわたしが言っていることと同じことを言っているもの」
モモタは分からなくて、首を傾げました。
一番人気は象さんとライオンさんでしたが、ヒョウさんの人気も負けていません。
火の輪くぐりが成功すると、客席にいる人たちは、一斉に拍手をしてくれました。
今度は、トラの番です。トラは、とても必死に芸を見せていました。
玉乗りも綱渡りも、一輪車だって見事に乗りこなします。ですが、他のお友達ほどの盛り上がりは見せません。
モモタが、ハラハラしながら見ていると、ごはんを食べてお腹いっぱいになったヒョウがやって来て、モモタに言いました。
「よく見てみなさい、坊や。
あのトラは、とてもつらそうに芸をしているでしょう。あんなんじゃうまくなんてなれやしない。
彼は、何に一生懸命になっているのかしら。彼は、我慢する事に一生懸命になっているのよ。
我慢しきったことで満足なのね。だから、あまり上達しなくても不満にならないのよ。
本当にうまく上達出来ることっていうのは、頑張らなくても出来るものなのよ。だって楽しいから。
つらくてつらくて仕方ないことを頑張っても、上達できないわ。だって心が拒んでいるんですもの」
モモタは、トラを見ながら考えました。
「あのトラさんは、本当は芸を覚えて遊ぶのが大好きなんだと思うな。
だから、心が拒んでいるのは、何か別のことだよ。
そうじゃなかったら、色々な芸を覚えようなんてことしないもん」
「あらそう?じゃあ、坊やだったら、つらいことをどうやって頑張って乗り越えるっていうの?」
「うーんとね」モモタは考えて言いました。
「つらいことが大事じゃないんだ」
「そんなの当り前よ」
「楽しいことが大事でもないの。
たぶんなりたい自分があるんだよ」
「たとえば?」
「象さんよりも拍手をもらえるトラになるとか。
ヒョウさんくらい人気者になって、お嫁さんにするとか」
「うふふ、坊やは間違っていないわ。だってわたしが言っていることと同じことを言っているもの」
モモタは分からなくて、首を傾げました。
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