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心配性の足長蜂の話
心配のための心配?
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「逃げろー!みんな逃げろー!」
いつもの足長蜂が飛んできました。
それに気が付いた蜜蜂の監督さんたちが、一斉に言いました。
「はーい、ちゅうだんーん、蜜のおかたづけちゅうだーん」
両手をふって、みんなに合図します。みんなは、人間の小屋のバルコニーに集まって、足長蜂の心配ストーリーに耳を傾けます。
「蜜蜂のみんな、良いかい?落ち着くんだ、落ち着くんだよ」
「そう言う君が落ち着きなさいよ」
そう言って、蜜蜂の女の子が、蜜と樹液のジュースを足長蜂に差し出します。それをグビグビ飲み干した足長蜂は言いました。
「きっと、人間は蜜蜂を減らしにかかりくるぞ。今すぐ子供たちを連れて逃げるんだ」
「なんで?」
「だって、蜜を食べるミツバチが減れば、早く蜂蜜瓶がいっぱいになるじゃないか」
「蜜を食べる蜂を減らせば、溜まる蜜は増えるかもしれないけれど、蜜蜂を減らせばこの辺りの厄介虫たちは増えるわよ「」
「何言っているんだ!お前たちは、虫を食わないだろ?姫スズメバチは虫をくうんだ、だから厄介虫は減るんだぞ。
減れば花の数が増えて、たくさんの蜜が捕れるじゃないか。一石二鳥だよ。きっと人間は蜜蜂を減らしに来るぞ」
たまゆら、みんなは顔を見合わせました。
良く分からない蜜蜂たちは、相談を始めます。足長蜂の言うことを整理することにしたのです。
「つまり、僕たちが減れば、他の蜂が増える。当然姫スズメバチも増える。
姫スズメバチが増えれば、厄介虫は食べられて数が減る。
厄介虫が減れば、花びらや葉っぱが食べられなくなるから、草花は元気に成長して花が増える。
花が増えれば蜜が増えるっていうこと?」
「そうそう、そうだよ」
足長蜂は、何度もうなずきました。ですが、蜜蜂の一匹が言います。
「そうしたら、姫スズメバチが怖くて、わたしたちは蜜を捕れないから、わたしたちはお腹がすいて死んでしまうわ。そうしたら、巣箱の蜜は減るわよ?」
別の蜜蜂が、「そうよね」と言って続けます。
「そしたら、蜜蜂はお引越しさせられた以上に減るから、食べる蜜はもっと減るね。
でも、取る蜜の量がもっと減るから、溜まる蜜も減るんじゃない?」
みんなは「そうだそうだ」と言って、足長蜂がどう言い訳するか待ちました。
「そうなったら、黄丸や黒丸が捕りにやって来るさ」
すかさず、働き蜂が言いました。
「彼らだって姫スズメバチが怖くて、出てこれないんじゃないの?
黄丸だって僕たちと同じでハリないんだからさ」
モモタは疑問に思って、みんなに訊きました。
「取らなかった蜜はどうなるの?」
「花が枯れてお終いさ」
どうやらなくなってしまう様です。モモタは言いました。
「みんなで蜜を分けるなら、今が一番いいんじゃないの?」
すかさず足長蜂が否定します。
「そんなことないさ。ホント分からない猫だな、一番いい今のために、蜜蜂を減らすんじゃないか。
花には蜜が溢れるから、1回取りに行けばたっぷり採れるよ。だから貯まる蜜は増えるのさ。
だから、姫スズメバチに襲われる危険も今と変わらないよ。
さあ大変だ。みんなここから逃げるんだ」
「お引越しさせられないために、慌ててお引越しするのも変な話だね」
モモタがそう言うと、足長蜂は、「猫はいい気なもんだな」と言って、飛んで逃げていきました。
モモタは疑問です。
「いったいどっちが正しいの?」
そばにいた女の子が、困った様子の笑顔を浮かべて言いました。
「足長蜂は昔からあんなこと言っているけれど、一向にわたしたちが減らされる気がしないわね」
いつもの足長蜂が飛んできました。
それに気が付いた蜜蜂の監督さんたちが、一斉に言いました。
「はーい、ちゅうだんーん、蜜のおかたづけちゅうだーん」
両手をふって、みんなに合図します。みんなは、人間の小屋のバルコニーに集まって、足長蜂の心配ストーリーに耳を傾けます。
「蜜蜂のみんな、良いかい?落ち着くんだ、落ち着くんだよ」
「そう言う君が落ち着きなさいよ」
そう言って、蜜蜂の女の子が、蜜と樹液のジュースを足長蜂に差し出します。それをグビグビ飲み干した足長蜂は言いました。
「きっと、人間は蜜蜂を減らしにかかりくるぞ。今すぐ子供たちを連れて逃げるんだ」
「なんで?」
「だって、蜜を食べるミツバチが減れば、早く蜂蜜瓶がいっぱいになるじゃないか」
「蜜を食べる蜂を減らせば、溜まる蜜は増えるかもしれないけれど、蜜蜂を減らせばこの辺りの厄介虫たちは増えるわよ「」
「何言っているんだ!お前たちは、虫を食わないだろ?姫スズメバチは虫をくうんだ、だから厄介虫は減るんだぞ。
減れば花の数が増えて、たくさんの蜜が捕れるじゃないか。一石二鳥だよ。きっと人間は蜜蜂を減らしに来るぞ」
たまゆら、みんなは顔を見合わせました。
良く分からない蜜蜂たちは、相談を始めます。足長蜂の言うことを整理することにしたのです。
「つまり、僕たちが減れば、他の蜂が増える。当然姫スズメバチも増える。
姫スズメバチが増えれば、厄介虫は食べられて数が減る。
厄介虫が減れば、花びらや葉っぱが食べられなくなるから、草花は元気に成長して花が増える。
花が増えれば蜜が増えるっていうこと?」
「そうそう、そうだよ」
足長蜂は、何度もうなずきました。ですが、蜜蜂の一匹が言います。
「そうしたら、姫スズメバチが怖くて、わたしたちは蜜を捕れないから、わたしたちはお腹がすいて死んでしまうわ。そうしたら、巣箱の蜜は減るわよ?」
別の蜜蜂が、「そうよね」と言って続けます。
「そしたら、蜜蜂はお引越しさせられた以上に減るから、食べる蜜はもっと減るね。
でも、取る蜜の量がもっと減るから、溜まる蜜も減るんじゃない?」
みんなは「そうだそうだ」と言って、足長蜂がどう言い訳するか待ちました。
「そうなったら、黄丸や黒丸が捕りにやって来るさ」
すかさず、働き蜂が言いました。
「彼らだって姫スズメバチが怖くて、出てこれないんじゃないの?
黄丸だって僕たちと同じでハリないんだからさ」
モモタは疑問に思って、みんなに訊きました。
「取らなかった蜜はどうなるの?」
「花が枯れてお終いさ」
どうやらなくなってしまう様です。モモタは言いました。
「みんなで蜜を分けるなら、今が一番いいんじゃないの?」
すかさず足長蜂が否定します。
「そんなことないさ。ホント分からない猫だな、一番いい今のために、蜜蜂を減らすんじゃないか。
花には蜜が溢れるから、1回取りに行けばたっぷり採れるよ。だから貯まる蜜は増えるのさ。
だから、姫スズメバチに襲われる危険も今と変わらないよ。
さあ大変だ。みんなここから逃げるんだ」
「お引越しさせられないために、慌ててお引越しするのも変な話だね」
モモタがそう言うと、足長蜂は、「猫はいい気なもんだな」と言って、飛んで逃げていきました。
モモタは疑問です。
「いったいどっちが正しいの?」
そばにいた女の子が、困った様子の笑顔を浮かべて言いました。
「足長蜂は昔からあんなこと言っているけれど、一向にわたしたちが減らされる気がしないわね」
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