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山の上のお友達
僕の目は2つじゃないよ、もう1つあるんだよ
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グオオオオ、グオオオオと、森のあちこちから唸り声が響きます。
「お化けだ!お化けがいるよ!!」
モモタは、その場に縮こまって動けません。
「怖がらなくても大丈夫たよ、木々がしなる音だから」
木の幹にいたカミキリ虫が言いますが、モモタは信じません。
「嘘だよ!木が音を出すはずないよ」
ブルブル震えて、とても可哀想です。
「楽しいものを見せてあげるよ。
ほら、チョッキン、チョキチョキ、チョッキンな~」
固いアゴで葉っぱを切り始めたかと思うと、猫の顔になりました。
「チョッキン、チョキチョキ、チョッキンな~」
今度は、タヌキです。カミキリ虫は、切り絵の達人です。モモタは、楽しくなって言いました。
「うぁ、魔法みたい」
元気になったモモタを見たカミキリ虫は嬉しくて、沢山の切り絵を作ってくれました。
「ありがとうー、カミキリ虫さんのお陰で、怖くなくなったよ。
すごいんだね、こんな風に誰かを楽しませることが出きるなんて」
感心するモモタに、カミキリ虫が言います。
「まあ、僕達虫は、そのためいるようなものだからね」
「どういうこと?お友達の虫達は、こんなことできないよ」
カミキリ虫は、笑って答えました。
「やってるさ、心を澄まして、虫達の様子を見てごらん」
モモタは、目をつぶって想像しました。
「本当だ!青虫ちゃん達のかじった葉っぱは面白い形だよ。
それに、頭をフリフリ踊ってるみたい。
みの虫のお布団も、こずえに吊るした飾りの様。
カマキリさんの卵も、砂を固めた宝石みたい」
カミキリ虫は、モモタに心の目があることを喜びました。
「芸術は、心で感じるものなのさ。
似てる似てないも大事たけど、形のない心を表す芸術もあるからね」
モモタが心の目に気がついていたら、お家での日々は、もっと楽しかったでしょうね。
「お化けだ!お化けがいるよ!!」
モモタは、その場に縮こまって動けません。
「怖がらなくても大丈夫たよ、木々がしなる音だから」
木の幹にいたカミキリ虫が言いますが、モモタは信じません。
「嘘だよ!木が音を出すはずないよ」
ブルブル震えて、とても可哀想です。
「楽しいものを見せてあげるよ。
ほら、チョッキン、チョキチョキ、チョッキンな~」
固いアゴで葉っぱを切り始めたかと思うと、猫の顔になりました。
「チョッキン、チョキチョキ、チョッキンな~」
今度は、タヌキです。カミキリ虫は、切り絵の達人です。モモタは、楽しくなって言いました。
「うぁ、魔法みたい」
元気になったモモタを見たカミキリ虫は嬉しくて、沢山の切り絵を作ってくれました。
「ありがとうー、カミキリ虫さんのお陰で、怖くなくなったよ。
すごいんだね、こんな風に誰かを楽しませることが出きるなんて」
感心するモモタに、カミキリ虫が言います。
「まあ、僕達虫は、そのためいるようなものだからね」
「どういうこと?お友達の虫達は、こんなことできないよ」
カミキリ虫は、笑って答えました。
「やってるさ、心を澄まして、虫達の様子を見てごらん」
モモタは、目をつぶって想像しました。
「本当だ!青虫ちゃん達のかじった葉っぱは面白い形だよ。
それに、頭をフリフリ踊ってるみたい。
みの虫のお布団も、こずえに吊るした飾りの様。
カマキリさんの卵も、砂を固めた宝石みたい」
カミキリ虫は、モモタに心の目があることを喜びました。
「芸術は、心で感じるものなのさ。
似てる似てないも大事たけど、形のない心を表す芸術もあるからね」
モモタが心の目に気がついていたら、お家での日々は、もっと楽しかったでしょうね。
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