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1 出会い
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最後の1匹に目を向けると、石に頭をぶつけたのか、大きなたんこぶをつくってのびている。あれだけ走らされたことを考えると、無性に腹が立つ。
「『ソニックブレード』・・・えい! えい!」
右手の肘あたりから、音波の波に光が反射して輝く剣が出現した。ミリィは野菜を切り刻むように十個くらいに切り、2人で踏みつけてやった。
「あーっ、すっきりしましたね、ミリィさん」
満面の笑みを見せるサラに、ミリィはゾッとした。サラは踏んだあとに、トロルの頭を思いっきり遠くへ蹴り飛ばしたのだ。
(いくらわたしでもそこまではしない)
そう思いながら、トボトボと歩き出した。太陽は少し傾き始め、腹がなる。どれだけ歩いたのだろうか、長い距離を歩いたようにも感じる。おやつの時間も過ぎたな、などと考えながら、何気なく後ろを振り向くと、うんしょうんしょ、とサラがついてくる。
(どしぇ~! あのお方、ついてきなさるよ!!)
ミリィは、ちょっと引いた。目が合って、ビクッとして正面を向いたが、すぐさまサラのほうから話し掛けてきた。
「あの~、ミリィさん?」
「はいっっ? 何でございますか?」
緊張して、声が裏返った。
「さっきから、同じところをぐるぐる回っているような気がするんですけど、もしかして、お子様なんかがよくなる迷子だなんて、大ボケかましませんよね?」
頭の中で、何かがブッチンと切れた。顔は耳まで赤くなり、心臓はバックンバックンと鳴る。図星だったミリィは逆切れ寸前。腹の中は煮えくり返り、顔からも火が出そうな勢いだ。
「悪い?」
暗く沈んだ声で、ミリィが唸る。
「え? あ~そっか、冗談ですよね? ミリィさんみたいに強くて、頭のよさそうな人が迷子だなんて、そんな小っ恥ずかしいことなんかにならないですよね? トロルやゴブリンみたいなバカじゃあるまいし・・・。
あっ、でも本当だったらごめんなさい。でも、本当のはずないですよね? ミリィさんに限って・・・」
今にも消えそうなで貧弱なソニッククロウが、サラを襲う。
「危ないじゃないですか! まさか本当に迷子だなんて、信じられないわ!!」
ミリィの腕を覆う鋭い(?)爪を避けながら、サラは勝ち誇ったようにニタニタと笑っている。いまの一撃で、ミリィの霊力はもうギリギリ、死ぬ寸前で卒倒しそうになる。
「ここを南に行ったら、小さな村がありますよ」
サラの一言で、途切れそうな意識は繋ぎとめられた。即座に持ち直したミリィは、南へズンズンと進み始めた。
「『ソニックブレード』・・・えい! えい!」
右手の肘あたりから、音波の波に光が反射して輝く剣が出現した。ミリィは野菜を切り刻むように十個くらいに切り、2人で踏みつけてやった。
「あーっ、すっきりしましたね、ミリィさん」
満面の笑みを見せるサラに、ミリィはゾッとした。サラは踏んだあとに、トロルの頭を思いっきり遠くへ蹴り飛ばしたのだ。
(いくらわたしでもそこまではしない)
そう思いながら、トボトボと歩き出した。太陽は少し傾き始め、腹がなる。どれだけ歩いたのだろうか、長い距離を歩いたようにも感じる。おやつの時間も過ぎたな、などと考えながら、何気なく後ろを振り向くと、うんしょうんしょ、とサラがついてくる。
(どしぇ~! あのお方、ついてきなさるよ!!)
ミリィは、ちょっと引いた。目が合って、ビクッとして正面を向いたが、すぐさまサラのほうから話し掛けてきた。
「あの~、ミリィさん?」
「はいっっ? 何でございますか?」
緊張して、声が裏返った。
「さっきから、同じところをぐるぐる回っているような気がするんですけど、もしかして、お子様なんかがよくなる迷子だなんて、大ボケかましませんよね?」
頭の中で、何かがブッチンと切れた。顔は耳まで赤くなり、心臓はバックンバックンと鳴る。図星だったミリィは逆切れ寸前。腹の中は煮えくり返り、顔からも火が出そうな勢いだ。
「悪い?」
暗く沈んだ声で、ミリィが唸る。
「え? あ~そっか、冗談ですよね? ミリィさんみたいに強くて、頭のよさそうな人が迷子だなんて、そんな小っ恥ずかしいことなんかにならないですよね? トロルやゴブリンみたいなバカじゃあるまいし・・・。
あっ、でも本当だったらごめんなさい。でも、本当のはずないですよね? ミリィさんに限って・・・」
今にも消えそうなで貧弱なソニッククロウが、サラを襲う。
「危ないじゃないですか! まさか本当に迷子だなんて、信じられないわ!!」
ミリィの腕を覆う鋭い(?)爪を避けながら、サラは勝ち誇ったようにニタニタと笑っている。いまの一撃で、ミリィの霊力はもうギリギリ、死ぬ寸前で卒倒しそうになる。
「ここを南に行ったら、小さな村がありますよ」
サラの一言で、途切れそうな意識は繋ぎとめられた。即座に持ち直したミリィは、南へズンズンと進み始めた。
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