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一年生の二学期
第六十三話 イメージ
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年内最後の学校行事が終わって、生徒たちの気持ちは数日後に迫る冬休みへと向かっていた。だいぶ前から街はクリスマス色に染まり始めていて、みんなの心が浮足立っているのは、誰の目にも明らかなほどだった。
ダンスレッスンから解放された奈緒は、南を誘って自分の家に招いていた。冬休み前の半日授業でお弁当を持ってきていなかった彼女のために、母親が用意してくれたお昼ごはんを二人で食べて、二階へと上がる。
部屋に通されてすぐに、テーブルのわきにリュックを置いた南に、今日自分を呼んだわけを訊かれ、この子が答えた。
「南ちゃんに 手伝ってほ し い こ と が あるの。こんど、昔の わたしの お 洋服を 売りに 行く。障がい者支援センターに。いつ? 今度の金曜日に、学校が 終わったら。だからください」
「いいね。クリスマス・バザーみたく?」
「うん」
「売れるんだ、こういうの。でも安く手に入れば助かるよね」
「うん、違う。あげるの」
「ああ、寄付ってことね」
「だから、く、だ、さ、い」
「わたしの服を?」
「ううん、違う。一緒にください」
「……? ついてきてくださいってこと?」
「そう。お気に入りの服で、手放せないと 言うか、また着る かもって取っておいたの だけ れ ど、やっぱり着る機会がない。右 手 が 動かないと、かぶって着る のとか 大変で、タンスにしまいっぱなしに なっちゃう。大好きだった服 なのに、タンスの肥やしっていうのも変だと思うし、この まま 置い といて、いつか捨てることになる なら、早いうちに誰かにあげてしまおうと 思い ました。もうだ い ぶ 前 から、売ったりあげたり し て る」
ダンスレッスンから解放された奈緒は、南を誘って自分の家に招いていた。冬休み前の半日授業でお弁当を持ってきていなかった彼女のために、母親が用意してくれたお昼ごはんを二人で食べて、二階へと上がる。
部屋に通されてすぐに、テーブルのわきにリュックを置いた南に、今日自分を呼んだわけを訊かれ、この子が答えた。
「南ちゃんに 手伝ってほ し い こ と が あるの。こんど、昔の わたしの お 洋服を 売りに 行く。障がい者支援センターに。いつ? 今度の金曜日に、学校が 終わったら。だからください」
「いいね。クリスマス・バザーみたく?」
「うん」
「売れるんだ、こういうの。でも安く手に入れば助かるよね」
「うん、違う。あげるの」
「ああ、寄付ってことね」
「だから、く、だ、さ、い」
「わたしの服を?」
「ううん、違う。一緒にください」
「……? ついてきてくださいってこと?」
「そう。お気に入りの服で、手放せないと 言うか、また着る かもって取っておいたの だけ れ ど、やっぱり着る機会がない。右 手 が 動かないと、かぶって着る のとか 大変で、タンスにしまいっぱなしに なっちゃう。大好きだった服 なのに、タンスの肥やしっていうのも変だと思うし、この まま 置い といて、いつか捨てることになる なら、早いうちに誰かにあげてしまおうと 思い ました。もうだ い ぶ 前 から、売ったりあげたり し て る」
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