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一年生の二学期
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「ほんと、どうなっているんだろ」と務。
「コーラの色だ」
奈緒が彗眼を向けてそう言うと、南が否定して言った。
「ちがうんじゃない? もしそうなら、どこのコーラも最後は紫色になるはずだよ」
みんなのデザートを食べる手が止まったのを見届けて、杏奈が仕切りなおすように口を開いて奈緒に言葉をかける。
「でも、昨日は本当にお疲れさまでした。一カ月以上も慣れないダンス練習してきて大変だったでしょう。歌も上手だったし、とってもかわいかったわよ」
「うん」と務が微笑む。「子供たちもノリノリだったよね。二階の観覧席にいた子供たちも手すりまで出てきて聴き入っていたもんね。途中で飽きて放り出しちゃうとか、中途半端でもいいやってならずに最後まで頑張る姿を見られて、僕たちもとても勇気をもらえた。こっちがお礼を言いたいくらいだよ。」
春樹が何度も頷く。
「根性あるよな。杏奈のおかげで、ウィップスはおとなしめだったけど、それでも結構ビシバシ訓練してきたんだろ。途中で根を上げてもおかしくないのに、最後までやりきるなんて、ただ者じゃないな。いつか本当に踊れるようになるじゃねーの?」
すると、南が笑う。
「もう十分踊れるよ。どんなにいい振りしても、リズムとれないとダンスに見えないんでしょ? 逆に、アップダウンやアイソだけでも、上手くやればダンスになるって杏奈もあの子たちも言ってたじゃん。奈緒の踊りは、完璧にダンスになってたよ。下手なアイドルより魅力的だったもんね」
言い終わった南に、奈緒は頭をなでなでされて、こぼれるほどの笑みを浮かべた。
「コーラの色だ」
奈緒が彗眼を向けてそう言うと、南が否定して言った。
「ちがうんじゃない? もしそうなら、どこのコーラも最後は紫色になるはずだよ」
みんなのデザートを食べる手が止まったのを見届けて、杏奈が仕切りなおすように口を開いて奈緒に言葉をかける。
「でも、昨日は本当にお疲れさまでした。一カ月以上も慣れないダンス練習してきて大変だったでしょう。歌も上手だったし、とってもかわいかったわよ」
「うん」と務が微笑む。「子供たちもノリノリだったよね。二階の観覧席にいた子供たちも手すりまで出てきて聴き入っていたもんね。途中で飽きて放り出しちゃうとか、中途半端でもいいやってならずに最後まで頑張る姿を見られて、僕たちもとても勇気をもらえた。こっちがお礼を言いたいくらいだよ。」
春樹が何度も頷く。
「根性あるよな。杏奈のおかげで、ウィップスはおとなしめだったけど、それでも結構ビシバシ訓練してきたんだろ。途中で根を上げてもおかしくないのに、最後までやりきるなんて、ただ者じゃないな。いつか本当に踊れるようになるじゃねーの?」
すると、南が笑う。
「もう十分踊れるよ。どんなにいい振りしても、リズムとれないとダンスに見えないんでしょ? 逆に、アップダウンやアイソだけでも、上手くやればダンスになるって杏奈もあの子たちも言ってたじゃん。奈緒の踊りは、完璧にダンスになってたよ。下手なアイドルより魅力的だったもんね」
言い終わった南に、奈緒は頭をなでなでされて、こぼれるほどの笑みを浮かべた。
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