4 / 29
第4話 カフェラテと天女の舞
しおりを挟む
詮索を続けたい気持ちもあるが 今は元気を取り戻してもらうべくコーヒーを淹れることに専念した。
三角すいの 先から琥珀色の液体が一滴一滴と カップの中へ落ちていく。
よし できたぞ。
リザリアは コーヒーを手に取ると「グッスン・・ いい香り、コーヒーに出会えたのは運命の導きかしら?」と鼻をすすり一口のコーヒーを飲んだ。
その反応は・・
「に。にがうぃ・・」
にがいと言って 可愛い舌をペロリと出した。
さすが アイドル・・なんでも可愛い・・。
自分がいつもブラックを飲むので ついうっかりしていた。
「ちょっと 待っててくれ。実はこのキャンピングカーcabin02には 砂糖とミルクが搭載されているんだ。というかまだストックがあったはずだ」
以前 買い置きしていた天然の黒糖とミルクを角砂糖状に固めたものがあったはず
キャンピングカーから持ってきて早速 カップに入れてあげる。
コーヒーは軽く発砲を始めてカラメル色のカフェラテのようになった。
さて 今度はどうだろう??ゴックンと飲み込むと
リザリアの動きが止まった・・・うつむいて考え事をしているのか?息をしていないように見えなくもないが
少しかがんでリザリアの顔を見ると 様子が変だ。口が高速でパクパク動いている。
何か言ってるのか?
よく聞き耳を立ててみた。
味がよくて・・なのに香りあって・・ウソでしょ・・コクが・・天界の・・ミルクがすごく・・運命?・・いいえ・・これがコーヒー・・でもでも・・紅茶とどっちなのよ・・私・・紅茶よね?はっきりして私・・コーヒーなのね私・・。
リザリアの心の声が滝のごとく漏れだしているようだった。
すっくと顔を上げると青いガラスのような瞳をランランと輝かせて
「コーヒーをみんなにも教えてあげましょうよ!ふふふ」と笑う。
クルリとスカートをなびかせて一回転を見せるとカップを置いて
「ショウスケの事見直したわ。あなたと少しだけ旅をしてみるのも面白いと思ったの」
自信ありげにツインテールをかき上げると「せっかくだから 私の踊りを見せてあげる」と踊り始める。
楽しげな踊りだった。
「その羽衣の糸って 元に戻せないのか?」
「そうね 村で織物屋があれば直せるかもしれないわ」
「そうだ 村を目指そう」
リザリアも元気を取り戻してくれてよかったしやっぱり アイドルはそうじゃなくっちゃな。
「なあ 写真を撮らせてくれよ」
「写真?」
タブレットを構えると リザリアはポーズをとってくれた。
パシャ
「もう 描けちゃったの? 魔法かしら?」
「リザリアって ファイアスティックな子だな。確かに魔法みたいなもんだ。ははは」
可愛い写真が撮れたと思ったけど・・「親戚の子が持ってる フィギアみたいだ・・」
本当の美しさというものは 記録できないのかもしれない・・なーんて。
「さあ お待ちかねの cabin02の室内を案内するぞ」
俺はこの先にレトロな馬車がいると言うことを伝えるとリザリアをcabin02の室内へ案内することにした。
三角すいの 先から琥珀色の液体が一滴一滴と カップの中へ落ちていく。
よし できたぞ。
リザリアは コーヒーを手に取ると「グッスン・・ いい香り、コーヒーに出会えたのは運命の導きかしら?」と鼻をすすり一口のコーヒーを飲んだ。
その反応は・・
「に。にがうぃ・・」
にがいと言って 可愛い舌をペロリと出した。
さすが アイドル・・なんでも可愛い・・。
自分がいつもブラックを飲むので ついうっかりしていた。
「ちょっと 待っててくれ。実はこのキャンピングカーcabin02には 砂糖とミルクが搭載されているんだ。というかまだストックがあったはずだ」
以前 買い置きしていた天然の黒糖とミルクを角砂糖状に固めたものがあったはず
キャンピングカーから持ってきて早速 カップに入れてあげる。
コーヒーは軽く発砲を始めてカラメル色のカフェラテのようになった。
さて 今度はどうだろう??ゴックンと飲み込むと
リザリアの動きが止まった・・・うつむいて考え事をしているのか?息をしていないように見えなくもないが
少しかがんでリザリアの顔を見ると 様子が変だ。口が高速でパクパク動いている。
何か言ってるのか?
よく聞き耳を立ててみた。
味がよくて・・なのに香りあって・・ウソでしょ・・コクが・・天界の・・ミルクがすごく・・運命?・・いいえ・・これがコーヒー・・でもでも・・紅茶とどっちなのよ・・私・・紅茶よね?はっきりして私・・コーヒーなのね私・・。
リザリアの心の声が滝のごとく漏れだしているようだった。
すっくと顔を上げると青いガラスのような瞳をランランと輝かせて
「コーヒーをみんなにも教えてあげましょうよ!ふふふ」と笑う。
クルリとスカートをなびかせて一回転を見せるとカップを置いて
「ショウスケの事見直したわ。あなたと少しだけ旅をしてみるのも面白いと思ったの」
自信ありげにツインテールをかき上げると「せっかくだから 私の踊りを見せてあげる」と踊り始める。
楽しげな踊りだった。
「その羽衣の糸って 元に戻せないのか?」
「そうね 村で織物屋があれば直せるかもしれないわ」
「そうだ 村を目指そう」
リザリアも元気を取り戻してくれてよかったしやっぱり アイドルはそうじゃなくっちゃな。
「なあ 写真を撮らせてくれよ」
「写真?」
タブレットを構えると リザリアはポーズをとってくれた。
パシャ
「もう 描けちゃったの? 魔法かしら?」
「リザリアって ファイアスティックな子だな。確かに魔法みたいなもんだ。ははは」
可愛い写真が撮れたと思ったけど・・「親戚の子が持ってる フィギアみたいだ・・」
本当の美しさというものは 記録できないのかもしれない・・なーんて。
「さあ お待ちかねの cabin02の室内を案内するぞ」
俺はこの先にレトロな馬車がいると言うことを伝えるとリザリアをcabin02の室内へ案内することにした。
1
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
農業機器無双! ~農業機器は世界を救う!~
あきさけ
ファンタジー
異世界の地に大型農作機械降臨!
世界樹の枝がある森を舞台に、農業機械を生み出すスキルを授かった少年『バオア』とその仲間が繰り広げるスローライフ誕生!
十歳になると誰もが神の祝福『スキル』を授かる世界。
その世界で『農業機器』というスキルを授かった少年バオア。
彼は地方貴族の三男だったがこれをきっかけに家から追放され、『闇の樹海』と呼ばれる森へ置き去りにされてしまう。
しかし、そこにいたのはケットシー族の賢者ホーフーン。
彼との出会いで『農業機器』のスキルに目覚めたバオアは、人の世界で『闇の樹海』と呼ばれていた地で農業無双を開始する!
芝刈り機と耕運機から始まる農業ファンタジー、ここに開幕!
たどり着くは巨大トラクターで畑を耕し、ドローンで農薬をまき、大型コンバインで麦を刈り、水耕栽培で野菜を栽培する大農園だ!
米 この作品はカクヨム様でも連載しております。その他のサイトでは掲載しておりません。
~まるまる 町ごと ほのぼの 異世界生活~
クラゲ散歩
ファンタジー
よく 1人か2人で 異世界に召喚や転生者とか 本やゲームにあるけど、実際どうなのよ・・・
それに 町ごとってあり?
みんな仲良く 町ごと クリーン国に転移してきた話。
夢の中 白猫?の人物も出てきます。
。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
とても可愛いです付き合ってくださいと言えと言われたので言ったら人生が壊れたんだが?〜平凡が才色兼備のクール系美少女と付き合ったら人生逆転?〜
ネリムZ
恋愛
主人公、伊集院(いじゅういん)拓海(たくみ)は普通の人生を送っていた。
母親は事故で他界し、それに便乗した子供を置いて夜逃げした父親を持ち、親戚に引き取ってもらえるからと東京に引越して来たが、その親戚は母親の遺産目当てだった。
そんなちょっと変わっただけの普通の家で育った拓海。
そんな拓海は何時ものように学園の下駄箱を開けていた。
その中にあったのは──。
体育館裏に拓海が行くと、そこには学園一のクール系美少女と呼ばれている西園寺(さいおんじ)雪姫(ゆきめ)が居た。
雪姫が拓海にとあるお願いをした。
拓海は素直に従い、その言葉を言った。
それが、全ての始まりだった。
平凡である拓海の生活が変わった始まりだったのだ。
拓海には2人の妹が居る。愛海と海華である。
貧乏だった3人の家族は唐突に終わりを告げる。
半強制的に雪姫との同居が決まった。
そして、12年間のお試しお付き合いを始める。
最初は戸惑っていた拓海だったが、その生活にも徐々に慣れて、思いと過去の記憶が蘇ってくる。
これは昔に出会い、再び出会い、約束を果たす物語だ。
◆
なんとタイトルピッタリ最大の70文字
異世界の物流は俺に任せろ
北きつね
ファンタジー
俺は、大木靖(おおきやすし)。
趣味は、”ドライブ!”だと、言っている。
隠れた趣味として、ラノベを読むが好きだ。それも、アニメやコミカライズされるような有名な物ではなく、書籍化未満の作品を読むのが好きだ。
職業は、トラックの運転手をしてる。この業界では珍しい”フリー”でやっている。電話一本で全国を飛び回っている。愛車のトラクタと、道路さえ繋がっていれば、どんな所にも出向いた。魔改造したトラクタで、トレーラを引っ張って、いろんな物を運んだ。ラッピングトレーラで、都内を走った事もある。
道?と思われる場所も走った事がある。
今後ろに積んでいる荷物は、よく見かける”グリフォン”だ。今日は生きたまま運んで欲しいと言われている。
え?”グリフォン”なんて、どこに居るのかって?
そんな事、俺が知るわけがない。俺は依頼された荷物を、依頼された場所に、依頼された日時までに運ぶのが仕事だ。
日本に居た時には、つまらない法令なんて物があったが、今では、なんでも運べる。
え?”日本”じゃないのかって?
拠点にしているのは、バッケスホーフ王国にある。ユーラットという港町だ。そこから、10kmくらい山に向かえば、俺の拠点がある。拠点に行けば、トラックの整備ができるからな。整備だけじゃなくて、改造もできる。
え?バッケスホーフ王国なんて知らない?
そう言われてもな。俺も、そういう物だと受け入れているだけだからな。
え?地球じゃないのかって?
言っていなかったか?俺が今居るのは、異世界だぞ。
俺は、異世界のトラック運転手だ!
なぜか俺が知っているトレーラを製造できる。万能工房。ガソリンが無くならない謎の状況。なぜか使えるナビシステム。そして、なぜか読める異世界の文字。何故か通じる日本語!
故障したりしても、止めて休ませれば、新品同然に直ってくる親切設計。
俺が望んだ装備が実装され続ける不思議なトラクタ。必要な備品が補充される謎設定。
ご都合主義てんこ盛りの世界だ。
そんな相棒とともに、制限速度がなく、俺以外トラックなんて持っていない。
俺は、異世界=レールテを気ままに爆走する。
レールテの物流は俺に任せろ!
注)作者が楽しむ為に書いています。
作者はトラック運転手ではありません。描写・名称などおかしな所があると思います。ご容赦下さい。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第、直していきますが、更新はまとめてになると思います。
誤字脱字、表現がおかしいなどのご指摘はすごく嬉しいです。
アルファポリスで先行(数話)で公開していきます。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる