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第3話 異世界ルマ・スェートと内気な暗殺者
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心配してたのにドローンは どこで浮気をしているんだ?
高度200mの高層階の高級店?
さらに 写真は送り続けられる。写し出された映像は
銀色に輝きを帯びたつややかな髪。
胸元辺りから写されただろうシャープなアゴのラインは 冷たそうだが整った美形のフェイスライン。
顔が・・見たい・・ゴクリ・・。
「子供みたいなリボンを付けているな」
「え!マジか!」
「デカ!」
「毛糸の玉か。変わったアクセサリーだな」
つい見とれてしまったけど どうして女性の写真が送られてくるんだ?
疑問に思っていたそんな時、ドアを叩く音と声量のある透き通った声が聞こえてきた。
ドンドン! ドンドン!
「あの~ 大切な物をもってきたんですけどぉ~
あなた 大変なのよ。命が狙われているの。どうしたらいいのかしら?」
大切な物ってドローンの事か?
そうか 彼女が胸に抱えて持ってきてくれたんだ。
ありがたい。ドアを開けよう・・いいや まてよ。
命が狙われてるとかいってたな。
もしかして 写真のことがバレているのか?
だとしたら ドアを開けたら 彼女の後ろにいる怖いお兄さんいて飛び掛かってこないよな?
俺は 財布を握りしめた。
まずは 外の様子を確認しなくちゃ。
窓モニターをガラスモードにすれば外の景色は写るけど こういう時は人は小心者になってしまう。
車外カメラを小刻みに動かして車外に危険なお兄さんがいないか調べてみた。
でも 写っていたのは ツインテールの可愛い女性だけだった。
「ふぅ どうやら怖いお兄さんはいないみたいだな」
あの写真の子で間違いない。
意志が強いのか?緊張でもしているのだろうかハリのあるホホを赤らめている。
まさか 怒ってるわけじゃないよな?
早くあけてあげなくちゃ
ドアを開けて彼女を迎えると車内の空気が入れ替わり甘い香りが流れてきた。
「わ・・わたしは 天女・・リザリアともう、もうす・・」
もうす???
こちらも ドキドキしていたけど、実はあちらもドキドキしているようだった。
・・・・
キャンピングカーの前であいさつは出来たけど 何やってるの私?「もうす」ってなに?
目の前にいる男性は黒髪の旅慣れた感じの人間だった。名前はショウスケだったはず。
私は 枝にひっかけて、ほどけてしまった天与の羽衣を見た。
でも 私は天女よ。命を奪うなら説明しなくちゃいけないのかしら?
でも 神のイカズチは村一つ消しちゃうくらいの威力があるから生態系が・・
どうしたらいいのかしら?
それに 初対面の人間がこれほど怖いだなんて予想してなかったわ。ドキドキする。
エイ!
先手必勝とばかりにドローンを腕いっぱいに突き出した。
たたみかけるように「あなたの大切な物よね?」と腕をさらに突き出すが車内は車高があって届かない。
背が欲しい・・。
すると ショウスケがドローンを受け取って一言「ありがとう」と言った。
「私は天女、名はリザリアよ。会えたのは運命の導きかしら?」
「俺の名前はショウスケ、週末にcabin02でキャンプをするのが好きなただのキャンパーさ。ところで リザリアって変わった名前だね。コスプレ・・いいや アイドルのような衣装だし「天女」ってグループ名なのかな?」
ショウスケはもしかして私をあなたの世界のアイドルと勘違いしている?
・・・・
やっぱりそうか 今は八百万の神の数だけアイドルがいる時代だからコスプレをしていなかったら気づかないところだった。
タイトル:森の中でアイドルに会いました。
いいなこれ。ブログの記事になる。
cabin02の開発者にもメールするか。
そうだ 俺のキャンプコーヒーを記念に飲んでもらう写真が欲しい。
「ドローンを拾ってくれてありがとう。怪我しなかった?お礼という訳じゃないけどコーヒーを淹れるから飲んでいかないか?」
首をかしげると親戚の子が持っていた人形みたいに見えた。
なにか 考えることがあるのか?
「私 紅茶しか飲んだことがないの」
「初めて飲むコーヒーがキャンプコーヒーなんだね。記念になる一杯を淹れてみせるよ」
ショウスケは 焚火の用意を始めてコーヒー豆を引き始めた。
初めて飲むなら あらびきの方がいいかもしれないと楽しそうに想像を膨らませている。
そんなミルを回すショウスケの背後には いつの間にかリザリアの姿があった。
銀色に輝くツインテールの先端は 今は白く光っている。。
「その筒から甘い香りがするわね。紅茶と同じなのかしら?安心したわ」
「ああ 香りは甘い香りがするけど実は苦いんだ。飲みやすいように淹れるから試しに飲んでみてくれよ」
「私にできることはないのかしら?」
「そのまま待っていてくれればいいけど、、焚火のお湯が沸くまで少し時間があるね。それまで話でもしないか?」
俺は今までの事情を話してみた 「海にいたのに山にいたんだ」なんて話をしたら初対面のリザリアに変な人だと思われてしまうかもしれない。
だけど 帰らなくちゃ。
俺は勇気を出して 倒れている枯れ木のステージの上に立った。
「信じられないかもしれないけど 昨日は海にいたと思ったら山にいたんだ・・」
コン! コン!!
二本のツインテールが 切株に突き刺さっている。
「信じられないけど・・ツインテールって刺さるんだね」
「ええ・・ときどき刺さるのよ。私も初めて見たわ。いいわ ショウスケにはすべての事を話してあげる。
ここは 異世界ルマ・スェート・・。
魔法と精霊と異種族の暮らす世界なの。」
リザリアはツインテールを片方引き抜く
うっ うん! スポ!
「神のイカズチは生態系を破壊するほどの威力があるわ。だから止めてほしいの。そのコーヒーを頂いた後で私に・・」
うっ うん! スポ! キャ!
リザリアは ツインテールを引き抜いた反動で転んでしまった。
俺は枯れ木から飛び降りてリザリアに手を差し伸べた。
「リザリアがファンタジーキャンプをしているとは知らなかったよ。Youtubeでやってたよな。俺もマネしてさ。運河まで河川を下って石板を6枚も作ったんだぜ。 なんだぁ キャンパーだったら行ってくれよ。仲間じゃないか?ははは」
「違うの。私は天女なの!」
そろそろ帰らなくちゃいけないし せめて電波の届くところへ向かいたい
「はいはい そうだよね。でも実は電波もGPSも使えなくて本当にここがどこなのかわからないんだ。ホントの事を教えてくれないか?」
「どうして信じてくれないの? ルマ・スェートっていってるじゃない。
そして私は「天女」で天界からやってきたの」
怒ってるのか?
「じゃあ 天女だっていうなら羽衣で空を飛んだりできるだろ?飛んで見せてくれないか?」
リザリアは気まずそうにしょんぼりとすると
「これが羽衣なの。枝に引っかかっちゃって全部ほどけちゃったの。。
それでね。。それでね。。わたし帰れなくなっちゃったの
うわぁぁぁん うわぁぁぁん だからぁ~」と泣き出してしまった。
ショウスケは冷静になった。
頭が冷えると 女の子が一人で森の中にいることがキャンプ目的だけとは思えない。
むしろ訳ありなのか?
最後に舌をペロリと出した気もするけど きっと気のせいだ。
まずは コーヒーを飲もうじゃないか。
「すまなかった わかったよ。信じるからゆるしてくれ。そろそろお湯も沸いたからコーヒーでも飲もうよ」
高度200mの高層階の高級店?
さらに 写真は送り続けられる。写し出された映像は
銀色に輝きを帯びたつややかな髪。
胸元辺りから写されただろうシャープなアゴのラインは 冷たそうだが整った美形のフェイスライン。
顔が・・見たい・・ゴクリ・・。
「子供みたいなリボンを付けているな」
「え!マジか!」
「デカ!」
「毛糸の玉か。変わったアクセサリーだな」
つい見とれてしまったけど どうして女性の写真が送られてくるんだ?
疑問に思っていたそんな時、ドアを叩く音と声量のある透き通った声が聞こえてきた。
ドンドン! ドンドン!
「あの~ 大切な物をもってきたんですけどぉ~
あなた 大変なのよ。命が狙われているの。どうしたらいいのかしら?」
大切な物ってドローンの事か?
そうか 彼女が胸に抱えて持ってきてくれたんだ。
ありがたい。ドアを開けよう・・いいや まてよ。
命が狙われてるとかいってたな。
もしかして 写真のことがバレているのか?
だとしたら ドアを開けたら 彼女の後ろにいる怖いお兄さんいて飛び掛かってこないよな?
俺は 財布を握りしめた。
まずは 外の様子を確認しなくちゃ。
窓モニターをガラスモードにすれば外の景色は写るけど こういう時は人は小心者になってしまう。
車外カメラを小刻みに動かして車外に危険なお兄さんがいないか調べてみた。
でも 写っていたのは ツインテールの可愛い女性だけだった。
「ふぅ どうやら怖いお兄さんはいないみたいだな」
あの写真の子で間違いない。
意志が強いのか?緊張でもしているのだろうかハリのあるホホを赤らめている。
まさか 怒ってるわけじゃないよな?
早くあけてあげなくちゃ
ドアを開けて彼女を迎えると車内の空気が入れ替わり甘い香りが流れてきた。
「わ・・わたしは 天女・・リザリアともう、もうす・・」
もうす???
こちらも ドキドキしていたけど、実はあちらもドキドキしているようだった。
・・・・
キャンピングカーの前であいさつは出来たけど 何やってるの私?「もうす」ってなに?
目の前にいる男性は黒髪の旅慣れた感じの人間だった。名前はショウスケだったはず。
私は 枝にひっかけて、ほどけてしまった天与の羽衣を見た。
でも 私は天女よ。命を奪うなら説明しなくちゃいけないのかしら?
でも 神のイカズチは村一つ消しちゃうくらいの威力があるから生態系が・・
どうしたらいいのかしら?
それに 初対面の人間がこれほど怖いだなんて予想してなかったわ。ドキドキする。
エイ!
先手必勝とばかりにドローンを腕いっぱいに突き出した。
たたみかけるように「あなたの大切な物よね?」と腕をさらに突き出すが車内は車高があって届かない。
背が欲しい・・。
すると ショウスケがドローンを受け取って一言「ありがとう」と言った。
「私は天女、名はリザリアよ。会えたのは運命の導きかしら?」
「俺の名前はショウスケ、週末にcabin02でキャンプをするのが好きなただのキャンパーさ。ところで リザリアって変わった名前だね。コスプレ・・いいや アイドルのような衣装だし「天女」ってグループ名なのかな?」
ショウスケはもしかして私をあなたの世界のアイドルと勘違いしている?
・・・・
やっぱりそうか 今は八百万の神の数だけアイドルがいる時代だからコスプレをしていなかったら気づかないところだった。
タイトル:森の中でアイドルに会いました。
いいなこれ。ブログの記事になる。
cabin02の開発者にもメールするか。
そうだ 俺のキャンプコーヒーを記念に飲んでもらう写真が欲しい。
「ドローンを拾ってくれてありがとう。怪我しなかった?お礼という訳じゃないけどコーヒーを淹れるから飲んでいかないか?」
首をかしげると親戚の子が持っていた人形みたいに見えた。
なにか 考えることがあるのか?
「私 紅茶しか飲んだことがないの」
「初めて飲むコーヒーがキャンプコーヒーなんだね。記念になる一杯を淹れてみせるよ」
ショウスケは 焚火の用意を始めてコーヒー豆を引き始めた。
初めて飲むなら あらびきの方がいいかもしれないと楽しそうに想像を膨らませている。
そんなミルを回すショウスケの背後には いつの間にかリザリアの姿があった。
銀色に輝くツインテールの先端は 今は白く光っている。。
「その筒から甘い香りがするわね。紅茶と同じなのかしら?安心したわ」
「ああ 香りは甘い香りがするけど実は苦いんだ。飲みやすいように淹れるから試しに飲んでみてくれよ」
「私にできることはないのかしら?」
「そのまま待っていてくれればいいけど、、焚火のお湯が沸くまで少し時間があるね。それまで話でもしないか?」
俺は今までの事情を話してみた 「海にいたのに山にいたんだ」なんて話をしたら初対面のリザリアに変な人だと思われてしまうかもしれない。
だけど 帰らなくちゃ。
俺は勇気を出して 倒れている枯れ木のステージの上に立った。
「信じられないかもしれないけど 昨日は海にいたと思ったら山にいたんだ・・」
コン! コン!!
二本のツインテールが 切株に突き刺さっている。
「信じられないけど・・ツインテールって刺さるんだね」
「ええ・・ときどき刺さるのよ。私も初めて見たわ。いいわ ショウスケにはすべての事を話してあげる。
ここは 異世界ルマ・スェート・・。
魔法と精霊と異種族の暮らす世界なの。」
リザリアはツインテールを片方引き抜く
うっ うん! スポ!
「神のイカズチは生態系を破壊するほどの威力があるわ。だから止めてほしいの。そのコーヒーを頂いた後で私に・・」
うっ うん! スポ! キャ!
リザリアは ツインテールを引き抜いた反動で転んでしまった。
俺は枯れ木から飛び降りてリザリアに手を差し伸べた。
「リザリアがファンタジーキャンプをしているとは知らなかったよ。Youtubeでやってたよな。俺もマネしてさ。運河まで河川を下って石板を6枚も作ったんだぜ。 なんだぁ キャンパーだったら行ってくれよ。仲間じゃないか?ははは」
「違うの。私は天女なの!」
そろそろ帰らなくちゃいけないし せめて電波の届くところへ向かいたい
「はいはい そうだよね。でも実は電波もGPSも使えなくて本当にここがどこなのかわからないんだ。ホントの事を教えてくれないか?」
「どうして信じてくれないの? ルマ・スェートっていってるじゃない。
そして私は「天女」で天界からやってきたの」
怒ってるのか?
「じゃあ 天女だっていうなら羽衣で空を飛んだりできるだろ?飛んで見せてくれないか?」
リザリアは気まずそうにしょんぼりとすると
「これが羽衣なの。枝に引っかかっちゃって全部ほどけちゃったの。。
それでね。。それでね。。わたし帰れなくなっちゃったの
うわぁぁぁん うわぁぁぁん だからぁ~」と泣き出してしまった。
ショウスケは冷静になった。
頭が冷えると 女の子が一人で森の中にいることがキャンプ目的だけとは思えない。
むしろ訳ありなのか?
最後に舌をペロリと出した気もするけど きっと気のせいだ。
まずは コーヒーを飲もうじゃないか。
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