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鬼の小太刀

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「やー すごい すごい 君たちの腕前は本物だぞ」

白衣風の着物を着た男はサルサたちをやたらと褒めちぎる。
それに比べて ワンダに守られていた俺の立場は一体がない。
「俺だって・・・」
作戦を立てるタイプの戦闘なら 俺の頭脳がなければただの烏合のしゅうだ。
寄せ集めなんだ。
と自分に言い聞かせるも 心に隙間風が吹いてやまない・・。
おだてられて上機嫌の アイツらに憎しみこそ感じそうになるが おじいさんとおばあさんの事を考えてグッとこらえる。

「ついたぜ」

都の城は 鬼の攻撃を受けたせいなのか 破壊されていた。
「鬼がやったのか?」

「ああ 鬼か・・ 確かに鬼の仕業と言うべきだろう ははは」
どことなく力がない印象だ。

「ミツル!」
遠くから 着物を着た少女が駆け寄り白衣風の着物の男に抱き着いた。
ミツルは 少女を抱き上げると グルングルンと旋回をする。
「お嬢 寂しかったか?」
「うん ミツル。よの側にずっといてたもう?」

仲のいい二人 お嬢と呼ばれていた子があでやかな着物こそ着ていなければ 親子にしか見えないだろう

都の人たちや少数の兵士たちが 避難していた。
傷の手当や炊き出しなど 貧しいながらも助け合っている。
小さな子は 風や日光にさらされているためか 肌が赤くなり。または 
体調を崩して 顔色が青くなっている。
俺が 病気をしたときにはおじいさんとおばあさんが 付きっ切りで看病してくれてなんでも
わがままを聞いてくれた。

「おじいさんとおばあさん・・・」

モモルは 自分で自分の頭を一なでした。
すると サルサが肩を組んできて ワンダが「はぁはぁ」と息を切らせておどけて見せた。
「お前たち・・」

「拳!拳!」
キジーが偵察から帰ってきたが やはり 船は破壊されていた。
でも 船の数が少なかったという。
いったい何があったのだろう?

今日は 炊き出しを食べて焚き木を囲み 夜を明かした。
「なあ ミツル。船は確かに破壊されていたが 数が少ない。まさか 沈められたのか?」

「ああ 気づいたか? さすが モモルだな。。実は・・・」

「裏切りだと?」

「ああ 都の兵士が 寝返り鬼ヶ島へ 行ってしまったのさ」

寂しそうなミツルをよそに 再び少女がミツルに抱き着いてきた。
「お嬢 また来たのか?」
「ずっと 一緒にいてって言ってるにいなくなっちゃうんだもん・・」

ミツルはお嬢をあやして膝の上に横にすると頭を撫でた。
するとお嬢は 眠りについた。

「可愛いだろ? 都のお姫様なだぞ。 」
「へぇ 懐いているようだが お前は何者なんだ?」
「オレか? オレはこの城の中央に眠るオーブを管理する研究員。そしてこの子の家庭教師ってところかな」

「姫様の 家庭教師か? 大出世だな」
「いいや そうでもない。都の姫というのはこの都を守るために・・・いいや なんでもない。話す前にお前に頼みがある」

「頼みだと?」
「明日の午後ちょうどに 姫はオーブを使う。お前は鬼になってくれ」
困惑の表情を浮かべることになった。

・・・・
「よし 今だ!」
俺は 鉢巻をしてこれから旅立つ姫の前に飛び出した。

なにヤツ?
こやつ 姫の旅立ちを邪魔立てする気か? 
斬り捨てろ!!

兵士たちは一斉に剣を抜く

「まて! これが見えないのか?」
俺は 人間鬼が持っていた小太刀を掲げた。
兵士たちは あのときの悲惨な光景を思い出したように後づさりをする。

オーブの光が頂点に達した。

・・・
「鬼になれとはどういうことだ」
「オーブさ。 城にはオーブがある。明日 お嬢・・いいや 姫様は世直しをするためにオーブの力で旅立つのさ」
「まさか 移動魔法か何かで鬼ヶ島に行けるのか?」
「鬼の島に転移ポートがあるはずがないだろ?ははは。 向かうのは過去さ・・」
「過去だと?」
「ああ 数日前。鬼人間が現れる直前に戻るはずだ。そこで頼みがある。姫の代わりにお前に過去に行ってほしいのだ」
「胡散臭い話だ」
「オーブは本物さ。 城が破壊されたときにのみ発動することができる禁術という訳だ。民より何百年も集めし魔力の結晶、奇跡のオーブさ」
ミツルは一本の小太刀を取り出した。

「これは?」
「これが 鬼の小太刀だ。発見されたとき 人間の方は炭になっていた。これをお前にやる。だが 決して小太刀は抜くなよ。 あくまでも明日の脅しに使う道具だ。過去に戻ったら海にでも捨てるんだな」
・・・

兵士に姫様を 投げつけて後づさりをさせると 俺たちはオーブの中へ飛び込んだ。

「抜くなよって 言ってたな。」
「何とも臭い男 双方が抜けばよくて同士討ちでしょうぞ」

小太刀を見ると 黒いオーラのようなものが漂っている。
まるで 再び血を求めて引っ張られているような 
揺れるオーラだった。

「は?」
気が付くと ファーファーと 泣くカモメの声。
木造の船に 都の人々の姿があった。
「過去に戻ったのか?」

「モモルさま そのようなことが本当にあるのでしょうか?」
「モモル様 どのようにいたしましょうか?」
「小太刀を持った人間は 強いと言っても初めはそれほどの強さではなかったようだ。見つけ出して小太刀を奪い取ってしまおう」

ワンダが 俺の前にやってきた。

「ここが 過去なら オレは行かなければいけない」
「どこにだ?」

キジーもワンダの方へ歩み寄った。

「おじいさんとおばあさんのところへだワン」

確かに 数日の距離とはいってもキジーたちなら ひょっとしたら村に・・・いいや時間が短すぎる。
たどり着けても戦えるほどの力は残っていないだろう。

「だけど・・」

モモルの脳裏にフラッシュが起きる
「モモルやぁ モモル・・ おお ここにおったのか?心配して探したのじゃぞ」
「ふふふ モモル・・・お前のお母さんが こんなおばあちゃんでごめんよ。せめて 美味しい団子をお食べ・・」

はっ 我に返ってモモルは首を横に振った。

ワンダとキジーは 残念そうな表情を浮かべると
「薄情者! 拳 拳!」
「見損なったワン!!」

吐き捨てるセリフを吐いて 急いで村の方へ駆けて行ってしまった。

二匹を見送るオレの体はだるい・・
重い・・。

俺は膝をついて倒れこむ。

「モモル様 大丈夫ですか?」
「なあ サルサ・・ 俺さ 地球ってところにいたときにさ。ずっと今みたいな選択ばっかりしていて後悔をしていたんだ。
最良の選択に思うだろ?でもさ 俺って 最後には隣人の住人によくわからない理由で刺されちゃったんだぜ」

「モモル様 ワレだけはモモル様と共にあります。ワンダもキジーも所詮は魔獣、、見境をなくしてしまったのでしょう。おじいちゃんおばあちゃんはワンダたちに任せて ワレらは小太刀を持つ人間を捕まえて堂々と鬼からお二人を助け出せばよいのです」

しわくちゃな顔のクセにニヒルに笑う渋い役者顔に見えた。

ぴく・・

「プ プププ・・」
イケメン過ぎるサルサに笑いが止まらない。
やってやろうって 体が震えてきた。

その時 遠くから声がした。
「モモル!」
「なぜ モモルがここに?」

おじいさんとおばあさん・・ そして 帽子をかぶった人間の姿があった。

「適当な人間を見つくろっていたら こんなところで面白い奴らと出会うとわな がはは」
見ようにあっさりした服装だ。
都で成功を収めた成金が両親を都に連れていく様のようにも見えるのだが 鬼だけあって眼光は鋭い。
「お前が 鬼なのか?」
「ああ そうだ。賢いじゃないか? いいや。その目は余計なことまで知っていそうな目だな。そうか そこの神猿か? せっかく 止めを刺さずに置いておいたものを命を捨てに来るとは愚かしい・・」

サルサは 身構える。
目には闘志とは違うが 力強い何かが宿っていた。
俺は 数歩足を進める。
「おじいさんとおばあさんを どうするつもりだ?」
「こいつらか? こいつらは鬼ヶ島へ連れて行って処刑をするのだ。
お前は鬼の秘宝を知っているか?
子供を作ることが出来ぬ鬼は 秘宝より子を授かる。
しかし このじじいとばああは あろうことか鬼の秘宝の子孫の宝珠を盗みだした罪さ。
そしてキサマが生まれて 鬼の子は産まれなかった。 なんと! なんと!無念な事か
島へ連れ帰り重罪としてこの二人は処刑する。」

「そんなことはさせてたまるか! それに お前のせいで 村の人や都の人たちは人い目に合うんだ。お前のやっている事だって許される事じゃない・・・!!!!」
「都の人だと? キサマはこれから何が起こるのかを知っているのか?」

しまった・・・

そのとき 背後から鬼の首を目がけて強烈な一撃が繰り出された。

ゴツン!!

サルサのコブシは深く沈み込んだが 何かに当たってその動きを止めた。
小太刀だ。
小太刀は 禍々しいオーラを発すると サルサは見る見る具合が悪くなっていく。
「どうした? これで終わりか」
「こんなもの!!!」

力を込めるが 鬼の顔へは一向に届かない。

「どうした? 力が弱くなっているぞ がははは」
「何をした?」

「この小太刀は 命を吸う。お前はサヤに触れているだけで命を吸われているのだ。
コブシをひっこめるがいい。だが 力を緩めれば代わりにそこにいる じじいとばばあを 斬る。」

・・・。
サルサは 膝間づいた。
「モモル様・・すみませぬ・・」

決して抜くなと 言われていた小太刀を握り鬼に近づく。

にらみ合うが こちらに余裕がないのは明らかだった。

「拳!拳!拳!」
「ワン!!!」

ドッガン!!!

そらから 何かが降ってきた。
そして鬼の両手足を 何かが抑えている。
「今ですワン」
「モモル様 拳!」

二匹が帰ってきたぞ!!


俺は 小太刀を抜いた。
「居合斬り!!!」

鬼の小太刀は吹き飛び 
鬼も吹き飛んだ。

「うっ」

驚いた表情だ。
効果があったのか?
俺は 何ともないようだけど小太刀を抜いたからには心の浸食が始まっているに違いない。
あと どのくらい戦えるのだろう。

「う・・うう ワン」
「ケン・・・・  」
「無念・・・」

「みんな!!」

一瞬の隙を突
いたが その代償は大きかった。
次の一撃で やるしかない!

「行くぞ!」
「くるがいい」

突進するモモルの姿に帽子を直してから小太刀に手をかける余裕を見せる鬼。
二人の小太刀が激突したが 黒いオーラが周囲に飛び散る。

「ご・・互角?」
「褒美を受け取るがよい がははは」

鬼は反対の手で 腰にさしてある愛刀をサヤから抜いた。

次の瞬間 俺はガレキまで吹き飛ばされていた。
見えなかった・・ いいや 
サヤから刀の刀身が現れただけで 吹き飛ばされたんだ。
鬼は刀を抜いていない。

俺たちの体が 薄くなり始めた。
元の世界へと戻る予兆なのだろうか。

おじいさんとおばあさんは 俺の姿を見て涙を流してたたずんでいる。
なんて 親不孝な光景なんだ。

「がははは 面白い。 宝物の影響か知らぬが小太刀を扱える人間がいるとわな。
もっと もっと 心を染めろ。そして強くなって私の前に出てこい!
お前が鬼ヶ島にやってこれたならじじいとばばあを好きにさせてやるぜ。。ぞぞぞぞ クックック」

おかしな笑いを浮かべておじいちゃんおばあちゃんは鬼に連れ去られてしまった。

ボロボロな体を寄せ合って 俺たち仲間は涙を流した。
カモメがファーファーと 頭上を旋回しながら声を上げる。

そして 元の時代に戻ったようだった。

目を開けると 俺の周りに沢山の人達がいる。
お姫様とミツルもいて「よくやったな」と声をかけて抱き起してくれた。

その日は 宴につぐ宴が行われた。
どうやら 都の人たちは 現在と過去の記憶の二つを両方共有しているようだ。
都の人たち全員が異世界転生をしたような感覚に近いのかもしれない。

「それでは 英雄のモモル様に姫様よりねぎらいの言葉を頂きたく思います」

「ええ あの・・ モモル。カッコよかったよ チュ!」

うぉぉぉぉ!!!

うらやましいぜ!!!

ミツルは オデコに手を当てて首を左右に振る。
どうやら俺は 姫様を助けるために飛び出したと言うことになっているようだった。
宴は 夜遅くまで続いた。
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花雨
2021.08.14 花雨

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