アルキュオンの不幸

「僕……見えるんです。他人の心の”色”が。
……だから、来ないで。きっとあなたも、後悔します」

あどけなく、可愛らしいような顔立ちの少年が目を伏せて放った一言は、人を強く拒むような、弱々しく恐れるような、そんな響きを含んでいた――




初めまして。らいと申します。処女作です。もしよろしければ、ぜひご一読ください。
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