呪い歌 ―踏み切りで起きた悲劇―

峡 翡翠

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律の行方

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『たすけて』
律から18時半にグループに送られてきたLINEがどうも僕には引っかかった。
もちろん、みんなも同じように、
遊佐『なした?』
愛純『律どうしたの?』
薫『大丈夫か?』
などと返信をしているが、それに対しての律からの応答は未だ何も無い。
…大丈夫か?
まさかほんとに呪い歌のせいで呪われたりなんて……。
と、頭の片隅に最悪な予想が浮かんだが、咄嗟にそれをかき消した。
まさか。
もし本当にそうならば、僕だって困る。
そしてそれは、僕だけじゃなく、みんなが危険な目に遭うという事だ。
しかしそんな僕の自問自答でかき消した問題は、既に取り返しのつかない所まで来ていたということを、のちに僕達は思い知らされるのであった。
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