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第27話 デート三昧《多方分岐》
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次は営業の金洗 英人。
角刈りみたいな短髪で、男らしい格好だ。
身長も190センチ近くある。
細マッチョという奴で意外と女性にもてる。
「よう」
「よう」
片手を挙げて挨拶する。
【やすピー:いい男。紹介して欲しいところだけど、リアルで会う勇気が出ないわ】
【ハイレックス:浮気しそうな男だな】
【ば7:いや、結婚したら浮気しないタイプと見た】
【蟹鎌:ちっちっちっ、不倫しそうな奴は逆に真面目な奴が多い。若い頃遊べなかった奴が中年になって危険な火遊びをする】
【もっちん:一理あるな。えっあの人がという人が浮気している】
【勝手ソンソン:なんで浮気の話】
【アーラヨット:九美子様以外はどうでもよろしい】
「アンケートなんだけど。去年の2月17日はどうしてた?」
「その日ならデートだな。バレンタインデーの後の一週間はデート三昧だった」
羨ましい奴だ。
とうぜん相手も全員違うのだろうな。
【もっちん:こいつプレーボーイか】
【勝手ソンソン:こういう男に限ってもてる】
【やすピー:うん、気配りも出来て上手に遊べるから気楽なのよね】
【ハイレックス:浮気男は死ねば良い】
【ば7:もてない男の僻みだな】
【蟹鎌:ちっちっちっ、こういう男に愛はない。付き合う価値がないのだ。だが女は群がる】
【アーラヨット:九美子様のテレビ電話を切れ。九美子様の目が汚れる】
「休みに関して何かあるか?」
「あればあるだけ欲しい」
「まあそうだよな。僕もそう思う」
【ハイレックス:だが、正直そうではあるな。嘘を言わないのだろうな】
【勝手ソンソン:このひと言ふた言で性格が分かる】
【やすピー:そだね。嘘はつかないと思う】
【ば7:正直者の浮気者か】
【蟹鎌:ちっちっちっ、裏の顔があるかも知れん。人間は分からないものである】
【アーラヨット:九美子様に見せたくない】
【もっちん:友達として付き合うには別に悪くないんだよな。こういう奴は良い奴が多い】
「休みばかりじゃ成績が上がらないから、その辺は考えどころだけどな」
「有給は全部使っている?」
「ああ、もちろん」
「よく営業成績が落ちないな」
「そこは大学の伝手という奴だよ。OBがそこらかしこにいる。上下の区別さえしっかりしとけば良いだけさ」
【蟹鎌:ちっちっちっ、少し疑惑が出てきた。成績を維持するために汚い手を使っているかも】
【アーラヨット:九美子様は歯牙にも掛けない様子。テレビ電話の表情で分かる】
【もっちん:人付き合いが上手そうだ】
【勝手ソンソン:スポーツマンタイプの出来る奴だな】
【やすピー:高級取りと見た】
【ハイレックス:でも金遣いは荒らそう】
【ば7:OBの伝手は馬鹿に出来ないぞ。ちゃんとお中元とか送っていれば、話を聞いてくれたりする】
「何を売っているんだったっけ」
「俺の担当は電子顕微鏡だな」
「物凄く高額なイメージがあるけど」
「安くていいなら玩具でもそういうのを売ってるぜ」
「長くなったな。アンケート、サンキュウな」
「こんな事ならいつでも言ってくれ」
パソコンも苦手だが電子機器も苦手だ。
電子顕微鏡などと言うと鳥肌が立つ。
スマホは使えないと仕事に困るので体で覚えたが。
【ば7:電子顕微鏡ね。玩具あるんだな】
【ハイレックス:USB端子に繋ぐ奴ね。安くて結構、高性能だぞ。小学生の玩具には勿体ない】
【蟹鎌:ちっちっちっ、不正の臭い】
【アーラヨット:九美子様が暴いてくれるさ】
【もっちん:玩具は知らなかった。色々とあるんだな】
【勝手ソンソン:今度、親戚の子供に買ってやろうかな】
【やすピー:何となく誤魔化した。会話に少し不自然な感じがした】
【蟹鎌:ちっちっちっ、吾輩も同感だ】
金洗のデータを書く。
『女にもてる。営業成績は良い。電子顕微鏡を売っている。2月17日はデートだった』
金洗の性格は知っている。
殺人を犯すような奴じゃない。
九美子にデータを送ってテレビ電話を再開する。
角刈りみたいな短髪で、男らしい格好だ。
身長も190センチ近くある。
細マッチョという奴で意外と女性にもてる。
「よう」
「よう」
片手を挙げて挨拶する。
【やすピー:いい男。紹介して欲しいところだけど、リアルで会う勇気が出ないわ】
【ハイレックス:浮気しそうな男だな】
【ば7:いや、結婚したら浮気しないタイプと見た】
【蟹鎌:ちっちっちっ、不倫しそうな奴は逆に真面目な奴が多い。若い頃遊べなかった奴が中年になって危険な火遊びをする】
【もっちん:一理あるな。えっあの人がという人が浮気している】
【勝手ソンソン:なんで浮気の話】
【アーラヨット:九美子様以外はどうでもよろしい】
「アンケートなんだけど。去年の2月17日はどうしてた?」
「その日ならデートだな。バレンタインデーの後の一週間はデート三昧だった」
羨ましい奴だ。
とうぜん相手も全員違うのだろうな。
【もっちん:こいつプレーボーイか】
【勝手ソンソン:こういう男に限ってもてる】
【やすピー:うん、気配りも出来て上手に遊べるから気楽なのよね】
【ハイレックス:浮気男は死ねば良い】
【ば7:もてない男の僻みだな】
【蟹鎌:ちっちっちっ、こういう男に愛はない。付き合う価値がないのだ。だが女は群がる】
【アーラヨット:九美子様のテレビ電話を切れ。九美子様の目が汚れる】
「休みに関して何かあるか?」
「あればあるだけ欲しい」
「まあそうだよな。僕もそう思う」
【ハイレックス:だが、正直そうではあるな。嘘を言わないのだろうな】
【勝手ソンソン:このひと言ふた言で性格が分かる】
【やすピー:そだね。嘘はつかないと思う】
【ば7:正直者の浮気者か】
【蟹鎌:ちっちっちっ、裏の顔があるかも知れん。人間は分からないものである】
【アーラヨット:九美子様に見せたくない】
【もっちん:友達として付き合うには別に悪くないんだよな。こういう奴は良い奴が多い】
「休みばかりじゃ成績が上がらないから、その辺は考えどころだけどな」
「有給は全部使っている?」
「ああ、もちろん」
「よく営業成績が落ちないな」
「そこは大学の伝手という奴だよ。OBがそこらかしこにいる。上下の区別さえしっかりしとけば良いだけさ」
【蟹鎌:ちっちっちっ、少し疑惑が出てきた。成績を維持するために汚い手を使っているかも】
【アーラヨット:九美子様は歯牙にも掛けない様子。テレビ電話の表情で分かる】
【もっちん:人付き合いが上手そうだ】
【勝手ソンソン:スポーツマンタイプの出来る奴だな】
【やすピー:高級取りと見た】
【ハイレックス:でも金遣いは荒らそう】
【ば7:OBの伝手は馬鹿に出来ないぞ。ちゃんとお中元とか送っていれば、話を聞いてくれたりする】
「何を売っているんだったっけ」
「俺の担当は電子顕微鏡だな」
「物凄く高額なイメージがあるけど」
「安くていいなら玩具でもそういうのを売ってるぜ」
「長くなったな。アンケート、サンキュウな」
「こんな事ならいつでも言ってくれ」
パソコンも苦手だが電子機器も苦手だ。
電子顕微鏡などと言うと鳥肌が立つ。
スマホは使えないと仕事に困るので体で覚えたが。
【ば7:電子顕微鏡ね。玩具あるんだな】
【ハイレックス:USB端子に繋ぐ奴ね。安くて結構、高性能だぞ。小学生の玩具には勿体ない】
【蟹鎌:ちっちっちっ、不正の臭い】
【アーラヨット:九美子様が暴いてくれるさ】
【もっちん:玩具は知らなかった。色々とあるんだな】
【勝手ソンソン:今度、親戚の子供に買ってやろうかな】
【やすピー:何となく誤魔化した。会話に少し不自然な感じがした】
【蟹鎌:ちっちっちっ、吾輩も同感だ】
金洗のデータを書く。
『女にもてる。営業成績は良い。電子顕微鏡を売っている。2月17日はデートだった』
金洗の性格は知っている。
殺人を犯すような奴じゃない。
九美子にデータを送ってテレビ電話を再開する。
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