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第4章 チタン属性でざまぁ編
第196話 おっさん、脱出する
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坑道砦からの第一波の攻撃はこうだ。
ロックワームをラジコンで釣りだしてダイヤモンド魔導士にぶち当てる。
坑道でラジコンレースが始まった。
ラジコンが出口目掛けてひた走る。
その後ろをすり足で俺が追いかける。
ロックワームはついてきているかな。
出口からラジコンが飛び出す。
そして、ダイヤモンド魔導士に向かって走る。
タイヤモンド魔導士はラジコンを攻撃だと思ったのか火球で攻撃した。
突如ダイヤモンド魔導士の下の地面が割れて、魔導士を飲み込んだ。
「よし、どんどん行くぞ」
「任せとけ。ラジコンの操作は覚えた」
「ヘマしてロックワームに飲まれるなよ」
「ああ、心配無用だ」
5人が操るラジコンが代わる代わる飛び出して、ロックワームを誘導する。
足音を立てたら駄目なのにダイヤモンド魔導士はどたばた走り回った。
鉱夫ではないから、ロックワームの習性など知る由もないか。
ダイヤモンド魔導士達は地中のロックワームを退治しようと躍起になっている。
死なばもろともと電撃をまとう事を始めた。
噛みつかれて怪我はするが相手を撃退できる。
ロックワームの数は徐々に減っていった。
もうちょっと粘るかと思ったんだがな。
生き残りは20人ちょっとか。
まだ、多いな。
しかし、そろそろ向こうが俺達を生き埋めにしないとも限らない。
それだけのダメージは与えた。
次なる手は。
「おい、別の出口は掘れたか」
3人はラジコンではなく、この作業をやってもらっていた。
「ばっちりだ」
「よし、脱出しよう」
何も別の出口を作ってはいけないという事はない。
ほんの少し離れた所から俺達はこっそり出た。
「坑道に居ないと分かったら、追いかけてくるだろうな。普通なら、とても逃げきれないだろう。そこでローラースケートの出番だ」
ローラースケートを履いてフラフラとする8人。
「履いてはみたけどよう。危なっかしいぜ」
「水晶を配るから、魔導で体の周りに空気のクッションを作れ。そうすれば転がろうが岩に当たろうが問題ないはずだ」
「残りの仲間を忘れてるぜ」
「ああ、50人程の仲間か。彼らの救出は次回だ。俺だって今すぐ助けてやりたいさ。だが、それは無謀というものだ」
「済まない。無理を言った」
ローラースケートを履いて転がるように道を下る。
途中アニータを拾うのは忘れない。
アニータはケラケラ笑いながら、ローラースケートを履いて飛ぶように道を下っていった。
そう言えば、飛行魔導というものはないな。
空中で安定を保つのが難しいからか。
途中、何人か見張り役がいたので、体当たりして排除した。
なだらかな道まで降りてきてほっと一息つく。
「もう金輪際、この奇妙な靴は履かないからな」
「アニータは面白かったよ。またやりたい」
「はははっ、子供に負けてるぞ」
「生き埋めとどっち酷いかと言われたら、この靴の方だ」
「無駄話はここまでだ。皆にはダイヤモンド魔導士の非道を訴えて貰いたい。そうすれば水晶魔導士が蜂起するだろう」
「分かった。俺達が生き証人だ。なんとしてでもこの事実を伝える」
「決意が固まったところでローラースケートのでっかいのだ。だが、靴ではないぞ。乗り物だ」
「勘弁してくれよ」
「大丈夫さ。怖くない。風を切って進むのは気持ちいいぞ」
スクーターを出して、乗り方を教える。
最初はのろのろ運転だったが、徐々にスピードを上げて馬より早く走れるようになった。
もよりの鉱山に彼らを届ける事ができた。
まだ、50人、助けないといけない奴がいる。
それに2級市民の鉱夫もまだだ。
あのダイヤモンド鉱山は守りを固めているだろうな。
正面突破は難しい。
異世界ベティナ産のライフルと弾が買えるが猫に小判だな。
なぜなら、俺の銃の腕では無理だ。
当てる自信が少しもない。
夜戦だな。
光学迷彩と暗視スコープを駆使して、一人ずつ始末しよう。
金属のワイヤーと耐電グローブを使えば訳ないはずだ。
「アニータ、おじさんは少し夜遊びに行ってくる。大人しくこの鉱山で待っててくれ」
「親子ごっこはもういいの。楽しかったのに」
「夜遊びには突っ込まないのだな」
「私ぐらいになれば男の夜遊びの一つや二つ許すわよ。彼氏だったら殺すけどね」
どこまで分かっているんだか。
何となく毒気を抜かれたが、気負っているよりは良い。
さあ、仕事の時間だ。
ロックワームをラジコンで釣りだしてダイヤモンド魔導士にぶち当てる。
坑道でラジコンレースが始まった。
ラジコンが出口目掛けてひた走る。
その後ろをすり足で俺が追いかける。
ロックワームはついてきているかな。
出口からラジコンが飛び出す。
そして、ダイヤモンド魔導士に向かって走る。
タイヤモンド魔導士はラジコンを攻撃だと思ったのか火球で攻撃した。
突如ダイヤモンド魔導士の下の地面が割れて、魔導士を飲み込んだ。
「よし、どんどん行くぞ」
「任せとけ。ラジコンの操作は覚えた」
「ヘマしてロックワームに飲まれるなよ」
「ああ、心配無用だ」
5人が操るラジコンが代わる代わる飛び出して、ロックワームを誘導する。
足音を立てたら駄目なのにダイヤモンド魔導士はどたばた走り回った。
鉱夫ではないから、ロックワームの習性など知る由もないか。
ダイヤモンド魔導士達は地中のロックワームを退治しようと躍起になっている。
死なばもろともと電撃をまとう事を始めた。
噛みつかれて怪我はするが相手を撃退できる。
ロックワームの数は徐々に減っていった。
もうちょっと粘るかと思ったんだがな。
生き残りは20人ちょっとか。
まだ、多いな。
しかし、そろそろ向こうが俺達を生き埋めにしないとも限らない。
それだけのダメージは与えた。
次なる手は。
「おい、別の出口は掘れたか」
3人はラジコンではなく、この作業をやってもらっていた。
「ばっちりだ」
「よし、脱出しよう」
何も別の出口を作ってはいけないという事はない。
ほんの少し離れた所から俺達はこっそり出た。
「坑道に居ないと分かったら、追いかけてくるだろうな。普通なら、とても逃げきれないだろう。そこでローラースケートの出番だ」
ローラースケートを履いてフラフラとする8人。
「履いてはみたけどよう。危なっかしいぜ」
「水晶を配るから、魔導で体の周りに空気のクッションを作れ。そうすれば転がろうが岩に当たろうが問題ないはずだ」
「残りの仲間を忘れてるぜ」
「ああ、50人程の仲間か。彼らの救出は次回だ。俺だって今すぐ助けてやりたいさ。だが、それは無謀というものだ」
「済まない。無理を言った」
ローラースケートを履いて転がるように道を下る。
途中アニータを拾うのは忘れない。
アニータはケラケラ笑いながら、ローラースケートを履いて飛ぶように道を下っていった。
そう言えば、飛行魔導というものはないな。
空中で安定を保つのが難しいからか。
途中、何人か見張り役がいたので、体当たりして排除した。
なだらかな道まで降りてきてほっと一息つく。
「もう金輪際、この奇妙な靴は履かないからな」
「アニータは面白かったよ。またやりたい」
「はははっ、子供に負けてるぞ」
「生き埋めとどっち酷いかと言われたら、この靴の方だ」
「無駄話はここまでだ。皆にはダイヤモンド魔導士の非道を訴えて貰いたい。そうすれば水晶魔導士が蜂起するだろう」
「分かった。俺達が生き証人だ。なんとしてでもこの事実を伝える」
「決意が固まったところでローラースケートのでっかいのだ。だが、靴ではないぞ。乗り物だ」
「勘弁してくれよ」
「大丈夫さ。怖くない。風を切って進むのは気持ちいいぞ」
スクーターを出して、乗り方を教える。
最初はのろのろ運転だったが、徐々にスピードを上げて馬より早く走れるようになった。
もよりの鉱山に彼らを届ける事ができた。
まだ、50人、助けないといけない奴がいる。
それに2級市民の鉱夫もまだだ。
あのダイヤモンド鉱山は守りを固めているだろうな。
正面突破は難しい。
異世界ベティナ産のライフルと弾が買えるが猫に小判だな。
なぜなら、俺の銃の腕では無理だ。
当てる自信が少しもない。
夜戦だな。
光学迷彩と暗視スコープを駆使して、一人ずつ始末しよう。
金属のワイヤーと耐電グローブを使えば訳ないはずだ。
「アニータ、おじさんは少し夜遊びに行ってくる。大人しくこの鉱山で待っててくれ」
「親子ごっこはもういいの。楽しかったのに」
「夜遊びには突っ込まないのだな」
「私ぐらいになれば男の夜遊びの一つや二つ許すわよ。彼氏だったら殺すけどね」
どこまで分かっているんだか。
何となく毒気を抜かれたが、気負っているよりは良い。
さあ、仕事の時間だ。
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