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第3章 分解スキルでざまぁ編
第108話 おっさん、戦車を片付ける
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親方の仇を取るのも大事だが、地球の戦車もなんとかしないと。
勝算はあるよ。
まあやってみるか。
「次元移動」
腹に力を入れて踏ん張る。
砲弾が魔力壁に当たってひしゃげる。
勢いを殺しきれず、踏ん張ったまま砂浜を物凄い勢いで後退。
砂浜に一本の線が引かれた。
受け止めたぞ。
「魔力通販」
トランクスを買って急いで履く。
こっち見るなよ、こんちくしょう。
「きゃー」
全裸の俺を見て上げた悲鳴ではなく戦車を見て上げた悲鳴のようだ。
砂浜にいた人たちが思い思いの方向に逃げ出す。
秋穂達の姿が見えないが、きっと無事だろう。
「魔力通販」
分解のスキルオーブを買った。
アイテムボックスからインテリジェンス・ブースト・ポーションを取り出しがぶ飲みする。
頭が割れるように痛い。
俺はジグザグに走り戦車に近づく。
戦車から砲弾が撃たれて、俺の近くの砂が舞い上がる。
くそう、直撃を食らったらまた引き離される。
乗り物を出すのは駄目だな。
乗り込む時に良い的だ。
ほふく前進で近づくしかないのか。
そうだ。
浮遊の魔力回路があった。
それを体に貼ってから腹ばいになってサーフィンするみたいに手で砂をかく。
一かきごとに加速していき、砲弾の雨をかいくぐり戦車に辿り着いた。
メイスを片手に分子間を分解するイメージでスキルを発動。
金属の粉になる戦車。
こんな事をした乗務員は誰だ?
戦車の中に人は乗っていなかった。
リモート操作で操縦していたんだな。
ほどなくして警察が到着。
事情を聴かれ家に帰された。
アルマ達と秋穂は先に家に帰って来ていた。
「心配かけたな」
「うちは心配あらへんと言っとたんやけど」
「叔父さん、砲弾が直撃したように見えました。本当によくご無事で」
「ああ、ぴんぴんしてる」
「もちろんやっつけたわよね」
得意げなエリナ。
「まあな」
「まあ、レベル300を超えていればこんなもんよね。魔法の砲弾より少し早いだけだし」
「心配皆無」
「戦車の戦闘力も馬鹿にならないぞ。たぶん思いっきりメイスで叩いても凹むぐらいじゃないかな。今回は奥の手があって助かった」
「叔父さん、襲われる心当たりはないのですか」
「それなんだが、多すぎて分からん。既得権益はずいぶん無視したからな。ただ、企業のやりようじゃない気はしてる」
「祖父と親しかった人達の仕業でしょうか」
「その線が濃厚だな」
テレビのニュースを見る。
どのチャンネルも戦車のニュースはやってない。
どういう事だ。
報道規制が敷かれたのか。
もし、そうなら敵は権力を持っている奴らって事だろう。
「頭がまだ痛い。今日は早寝するか」
「叔父さん、また無茶をして」
「そう言う口調が死んだ義姉さんそっくりだ」
「うちも聞きたい」
「ポーションをがぶ飲みしただけだ」
「聞いた話やけどポーションの過剰摂取は危険と言われてる」
「えっ、危険なのか」
「そうや、死に至る事もあるんや」
なんで俺は平気なんだ。
「説教は寝てから聞くよ」
俺は倒れこむように眠った。
翌朝。
久しぶりに髭を剃った。
鏡に映る顔に違和感を覚える。
なんだろ。
何時もと変わらない顔だ。
あれっ、異世界で何年も過ごしたから、年をとってないとおかしい。
こういう事か。
レベルアップで延びた寿命はレベル1になってもそのままになっているのか。
待てよ、寿命が延びるという事は健康状態も改善されるという事だ。
そうか、ポーションの過剰摂取が平気だったのは今までレベルアップしたおかげか。
「そこ座りいや」
「アルマ、目を吊り上げて可愛い顔が台無しだ」
「誤魔化されへん。とっとと座る」
「はい」
俺は正座させられた。
「無茶するんやから。今後、無茶する時は相談するんや」
「そんな無茶な。異世界で仕方なかった」
「返事は」
「はい」
「よろしい」
この後、キスしたら、アルマの機嫌も直った。
さてと、異世界と地球どっちの敵を片付けようか。
まあ、親方の方が優先だな。
地球の方は気分転換代わりに物事を進めよう。
それと思い出した。
最初の異世界転移の前に願ったのは、新しい世界で新しい自分を試したいだった。
叶ってるじゃねぇかちくしょう。
勝算はあるよ。
まあやってみるか。
「次元移動」
腹に力を入れて踏ん張る。
砲弾が魔力壁に当たってひしゃげる。
勢いを殺しきれず、踏ん張ったまま砂浜を物凄い勢いで後退。
砂浜に一本の線が引かれた。
受け止めたぞ。
「魔力通販」
トランクスを買って急いで履く。
こっち見るなよ、こんちくしょう。
「きゃー」
全裸の俺を見て上げた悲鳴ではなく戦車を見て上げた悲鳴のようだ。
砂浜にいた人たちが思い思いの方向に逃げ出す。
秋穂達の姿が見えないが、きっと無事だろう。
「魔力通販」
分解のスキルオーブを買った。
アイテムボックスからインテリジェンス・ブースト・ポーションを取り出しがぶ飲みする。
頭が割れるように痛い。
俺はジグザグに走り戦車に近づく。
戦車から砲弾が撃たれて、俺の近くの砂が舞い上がる。
くそう、直撃を食らったらまた引き離される。
乗り物を出すのは駄目だな。
乗り込む時に良い的だ。
ほふく前進で近づくしかないのか。
そうだ。
浮遊の魔力回路があった。
それを体に貼ってから腹ばいになってサーフィンするみたいに手で砂をかく。
一かきごとに加速していき、砲弾の雨をかいくぐり戦車に辿り着いた。
メイスを片手に分子間を分解するイメージでスキルを発動。
金属の粉になる戦車。
こんな事をした乗務員は誰だ?
戦車の中に人は乗っていなかった。
リモート操作で操縦していたんだな。
ほどなくして警察が到着。
事情を聴かれ家に帰された。
アルマ達と秋穂は先に家に帰って来ていた。
「心配かけたな」
「うちは心配あらへんと言っとたんやけど」
「叔父さん、砲弾が直撃したように見えました。本当によくご無事で」
「ああ、ぴんぴんしてる」
「もちろんやっつけたわよね」
得意げなエリナ。
「まあな」
「まあ、レベル300を超えていればこんなもんよね。魔法の砲弾より少し早いだけだし」
「心配皆無」
「戦車の戦闘力も馬鹿にならないぞ。たぶん思いっきりメイスで叩いても凹むぐらいじゃないかな。今回は奥の手があって助かった」
「叔父さん、襲われる心当たりはないのですか」
「それなんだが、多すぎて分からん。既得権益はずいぶん無視したからな。ただ、企業のやりようじゃない気はしてる」
「祖父と親しかった人達の仕業でしょうか」
「その線が濃厚だな」
テレビのニュースを見る。
どのチャンネルも戦車のニュースはやってない。
どういう事だ。
報道規制が敷かれたのか。
もし、そうなら敵は権力を持っている奴らって事だろう。
「頭がまだ痛い。今日は早寝するか」
「叔父さん、また無茶をして」
「そう言う口調が死んだ義姉さんそっくりだ」
「うちも聞きたい」
「ポーションをがぶ飲みしただけだ」
「聞いた話やけどポーションの過剰摂取は危険と言われてる」
「えっ、危険なのか」
「そうや、死に至る事もあるんや」
なんで俺は平気なんだ。
「説教は寝てから聞くよ」
俺は倒れこむように眠った。
翌朝。
久しぶりに髭を剃った。
鏡に映る顔に違和感を覚える。
なんだろ。
何時もと変わらない顔だ。
あれっ、異世界で何年も過ごしたから、年をとってないとおかしい。
こういう事か。
レベルアップで延びた寿命はレベル1になってもそのままになっているのか。
待てよ、寿命が延びるという事は健康状態も改善されるという事だ。
そうか、ポーションの過剰摂取が平気だったのは今までレベルアップしたおかげか。
「そこ座りいや」
「アルマ、目を吊り上げて可愛い顔が台無しだ」
「誤魔化されへん。とっとと座る」
「はい」
俺は正座させられた。
「無茶するんやから。今後、無茶する時は相談するんや」
「そんな無茶な。異世界で仕方なかった」
「返事は」
「はい」
「よろしい」
この後、キスしたら、アルマの機嫌も直った。
さてと、異世界と地球どっちの敵を片付けようか。
まあ、親方の方が優先だな。
地球の方は気分転換代わりに物事を進めよう。
それと思い出した。
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叶ってるじゃねぇかちくしょう。
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