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第2章 異世界帰還でざまぁ編
第60話 おっさん、救助される
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「生きてるかあ」
「早くモンスターを」
男が拳銃でモンスターを撃ち殺した。
「お前、恨みを買ったのか」
「俺にはなんの事だか。子供のころは一生懸命、可愛がったのに」
「クサビだよ。扉を固定してあったのは。そうするとダンジョンがクサビを分解するまで出られない。冒険者が私刑をする時に使う手口だ」
「こんな回りくどい事をしなくても。ダンジョンの中で撃ち殺せただろうに」
「なんにも知らないんだな。冒険者は絶対外れないダンジョンレコーダーを付けられる。それの映像はサーバーに送られて管理されてる。殺人などしようものなら、刑務所行きだ」
「とにかく助かった。感謝するよ」
「じゃあ、救助料金100万円な」
「持ってないんだが」
「ツケにしておいてやるよ。ダンジョンレコーダーに救助の様子は映っているから、踏み倒しはできないぞ」
「負からないか」
「相場だよ。相場」
くそう、もってけ泥棒。
ダンジョンレコーダーか、便利な物があるな。
通りで銃火器の使用が許されているはずだ。
ダンジョン内の犯罪は証拠が残ると、覚えておこう。
救助してくれたパーティと地上を目指す。
「甥を殺人未遂で訴えたいんだが」
「やめておいた方がいいな。証拠がない」
「クサビがあるじゃないか」
「あれか。捨てちまった」
「なんでだよ」
「誰がクサビを設置したか分からないからだ」
「ダンジョンレコーダーに記録されているはず」
「こういう事をする時は本人は手を下さないで、闇冒険者がやるのが普通だ」
「でも2階層に行く時に検問があったけど、闇冒険者はどうやってすり抜けているんだ」
「噂では認識阻害のスキルだとか」
「状況は黒でも裁判で負けるか」
「そうだな。ところでどういう恨みなんだ」
「分からん」
「お前、名前は?」
「山田無二」
「ああ、分かったぞ。利権だな。山田ダンジョンの関係だろう」
「山田ダンジョン?」
「ニュースを見て無いのか。2年前、山田高時氏が所有している山林にダンジョンが出来たそうだ」
「親父の名前だ」
「そうだろ、俺の勘はよく当たる」
「凄い資産なのか」
「そうだな数千億ぐらいにはなるかもな」
「うわ、何でそんなに高い」
「入場料の上がりでも凄いのに、魔石買取所でいくら儲けているのやら。それに、周りの店の利権全てだ」
永遠に魔石を吐き出し続ける鉱山だからな。
「納得だ」
ダンジョンの入り口で借金の証書を書く。
男に渡すとにかっと笑いまいどおおきにと言った。
ダンジョンの施設であるロッカールームでプロテクターを外し着替える。
急がないと。
俺が生きている事が分かると今度こそピストルで虎時が殺しにくるかも知れん。
俺は辺りを見回して尾行が付いていないか確認した。
見回すと通行人全てが怪しく思える。
駄目だ。
俺の能力では分からない。
ふと、1枚のチラシの事を思い出した。
確か暖かい家だったな。
ホームレスの支援をしている。
俺はそこに駆け込んだ。
「はぁはぁ、尾行がいないか調べてくれ」
「ホームレスの方ですか」
「ああ、そうだ。チラシを見てここに来た。借金取りに追われている。殺しも厭わない危ない連中だ」
「破産されたのですね。エレベーターで地下まで降りると裏口から出られます」
「ありがとう」
「今、私がそっと調べてきます」
暖かい家のメンバーの一人がそう言うとドアを開けて出て行った。
しばらくして。
「見張られてますね。幸い裏口は大丈夫なようです」
「すいません。後でお礼を持って伺います」
「気にしないでいいのですよ。破産したりして危ない目に会う人はたまにいらっしゃいます」
「では」
俺はエレベータに乗り地下のボタンを押した。
地下はゴミ置き場になっていてすえた臭いが漂っている。
アイテムボックスから服を出して着替える。
階段を上がり地上に出ると裏口だった。
なるべく早足にならないようにして、暖かい家がある雑居ビルから遠ざかった。
状況は最悪だ。
虎時と決別して一からスタートと行きたいが、借金を背負ってゼロどころかマイナスからのスタートになっちまった。
また、ホームレスをするか。
でも、一度それで見つかっている。
ホームレスは駄目だ。
他のホームレスは平気で他人の情報を売るだろう。
ここまで来たら、開き直るべきだろう。
護衛を雇うにも金がいるし、一人で引きこもるのにも金が要る。
手始めに魔力通販で一攫千金だな。
「早くモンスターを」
男が拳銃でモンスターを撃ち殺した。
「お前、恨みを買ったのか」
「俺にはなんの事だか。子供のころは一生懸命、可愛がったのに」
「クサビだよ。扉を固定してあったのは。そうするとダンジョンがクサビを分解するまで出られない。冒険者が私刑をする時に使う手口だ」
「こんな回りくどい事をしなくても。ダンジョンの中で撃ち殺せただろうに」
「なんにも知らないんだな。冒険者は絶対外れないダンジョンレコーダーを付けられる。それの映像はサーバーに送られて管理されてる。殺人などしようものなら、刑務所行きだ」
「とにかく助かった。感謝するよ」
「じゃあ、救助料金100万円な」
「持ってないんだが」
「ツケにしておいてやるよ。ダンジョンレコーダーに救助の様子は映っているから、踏み倒しはできないぞ」
「負からないか」
「相場だよ。相場」
くそう、もってけ泥棒。
ダンジョンレコーダーか、便利な物があるな。
通りで銃火器の使用が許されているはずだ。
ダンジョン内の犯罪は証拠が残ると、覚えておこう。
救助してくれたパーティと地上を目指す。
「甥を殺人未遂で訴えたいんだが」
「やめておいた方がいいな。証拠がない」
「クサビがあるじゃないか」
「あれか。捨てちまった」
「なんでだよ」
「誰がクサビを設置したか分からないからだ」
「ダンジョンレコーダーに記録されているはず」
「こういう事をする時は本人は手を下さないで、闇冒険者がやるのが普通だ」
「でも2階層に行く時に検問があったけど、闇冒険者はどうやってすり抜けているんだ」
「噂では認識阻害のスキルだとか」
「状況は黒でも裁判で負けるか」
「そうだな。ところでどういう恨みなんだ」
「分からん」
「お前、名前は?」
「山田無二」
「ああ、分かったぞ。利権だな。山田ダンジョンの関係だろう」
「山田ダンジョン?」
「ニュースを見て無いのか。2年前、山田高時氏が所有している山林にダンジョンが出来たそうだ」
「親父の名前だ」
「そうだろ、俺の勘はよく当たる」
「凄い資産なのか」
「そうだな数千億ぐらいにはなるかもな」
「うわ、何でそんなに高い」
「入場料の上がりでも凄いのに、魔石買取所でいくら儲けているのやら。それに、周りの店の利権全てだ」
永遠に魔石を吐き出し続ける鉱山だからな。
「納得だ」
ダンジョンの入り口で借金の証書を書く。
男に渡すとにかっと笑いまいどおおきにと言った。
ダンジョンの施設であるロッカールームでプロテクターを外し着替える。
急がないと。
俺が生きている事が分かると今度こそピストルで虎時が殺しにくるかも知れん。
俺は辺りを見回して尾行が付いていないか確認した。
見回すと通行人全てが怪しく思える。
駄目だ。
俺の能力では分からない。
ふと、1枚のチラシの事を思い出した。
確か暖かい家だったな。
ホームレスの支援をしている。
俺はそこに駆け込んだ。
「はぁはぁ、尾行がいないか調べてくれ」
「ホームレスの方ですか」
「ああ、そうだ。チラシを見てここに来た。借金取りに追われている。殺しも厭わない危ない連中だ」
「破産されたのですね。エレベーターで地下まで降りると裏口から出られます」
「ありがとう」
「今、私がそっと調べてきます」
暖かい家のメンバーの一人がそう言うとドアを開けて出て行った。
しばらくして。
「見張られてますね。幸い裏口は大丈夫なようです」
「すいません。後でお礼を持って伺います」
「気にしないでいいのですよ。破産したりして危ない目に会う人はたまにいらっしゃいます」
「では」
俺はエレベータに乗り地下のボタンを押した。
地下はゴミ置き場になっていてすえた臭いが漂っている。
アイテムボックスから服を出して着替える。
階段を上がり地上に出ると裏口だった。
なるべく早足にならないようにして、暖かい家がある雑居ビルから遠ざかった。
状況は最悪だ。
虎時と決別して一からスタートと行きたいが、借金を背負ってゼロどころかマイナスからのスタートになっちまった。
また、ホームレスをするか。
でも、一度それで見つかっている。
ホームレスは駄目だ。
他のホームレスは平気で他人の情報を売るだろう。
ここまで来たら、開き直るべきだろう。
護衛を雇うにも金がいるし、一人で引きこもるのにも金が要る。
手始めに魔力通販で一攫千金だな。
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