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第1章 異世界転移でざまぁ編
第14話 おっさん、炊き出しをする
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さて、結合魔石の魔力をどうするかだが、答えはスラムで炊き出しをして魔力を寄付してもらうだ。
ピクシーの村でやったのをヒントに考えた。
毛皮と腕時計を売って炊き出しのお金を稼がないとな。
毛皮はともかく腕時計を売らないと話にならない。
俺は商業ギルドに行き広告掲載の業務の話を持ちかけた。
ようは商業ギルドに広告代理店をやらないかと声をかけたのだ
最初は乗り気でなかったギルドも俺がギルドの中にポスターを貼るだけで金を払うと言ったら、しぶしぶと認めた。
当然ギルドの中の空いている場所に何枚も同じポスターが貼られていれば目立つ。
そして、ギルドに問い合わせが行く。
俺は人通りが多い場所の民家の壁、乗り合い馬車、他のギルドの中にお金を取ってポスターを貼れるように話をまとめればとアイデアを出した。
アイデアを出した俺は一ヶ月掲載料を無料にしてもらう事になった。
無料で腕時計の広告が出せた、ラッキィ。
腕時計の注文はひっきりなしに入るようになって、アルマは人を雇い管理をさせたようだ。
店舗の無いムニ商会の売り上げは日に日に伸びていく。
商業ギルドで注文の仲介を受けてもらっているが、こりゃ本格的に店舗を構える必要があるな。
◆◆◆
平行しての作業としてケイムにお金を渡し、夕方に連日炊き出しをやってもらった。
スラムの人間は義理堅いのか、殆んどの人が魔力を寄付していく。
俺は魔石の上乗せを使い10万円ちょっとまでの買い物が毎日できるようになった。
腕時計を2万円の物から10万円の物まで色んな種類を沢山買う。
2万円以下の腕時計はダンジョンコアの魔力で作ったのが腐るほどある。
アンデッド対策も忘れていない。
コンセントから電源を取る強力紫外線ライトを発電機とセットで買った。
それと動噴という物も買う。
これはエンジンの力で農薬を遠くに散布するものだ。
実家でも使っているから、注文の為ネット通販はチェックした事があった。
「今日はお前さんに話がある」
炊き出しの後にケイムに呼び止められた。
「なんです?」
俺は厄介事でなければ良いと警戒しながら問い掛けた。
「話というのは冒険者になる為の保証人を用意してやる代わりに一つ頼みがある」
正直冒険者にはなりたいが、頼みというのは少し厄介だな。
とりあえず聞くだけ聞いてみるか。
「頼みを言ってくれ」
「双子の姉妹が居るんだが、母親が病気でな。治療にはダンジョン産のポーションが要る。姉妹に金を貸してやって欲しい」
ポーションは人に作られたのとダンジョンのドロップ品と二種類ある。
作られたポーションは等級があるがダンジョン産には無い。
効き目はダンジョン産の方が断然高い。
値段もダンジョン産は高くて最上級の何倍もする。
そのポーションならアンデッド・ダンジョンのドロップ品で幾つか持っている。
こんな物で冒険者になれるのならお安い御用だ。
「病気を治すポーションならちょうど俺が持っている」
「本当か?」
「ああ、確かに持っている。アイテムボックスに入れると名前だけは分かる。必要なら物品鑑定してもらうと良い」
「助かった。オークションに出品されるのを待つ必要がなくなった」
ポーションをケイムに渡して、別れた。
◆◆◆
動噴を台車に乗せアルマに押させて俺はホースの先に付いたノズルを握った。
今日は動噴の試運転の為にダンジョンに来ている。
「いざという時の紫外線ライトは装備したな」
「はい、ばっちりや」
「これを言っておかないと。では復唱ご安全に」
俺はノズルのついたホースを掲げる。
「「ご安全に!」」
アルマが俺と声を揃えた。
「よし、行こう」
小部屋に入るや否や農薬を噴射する。
プシューと吹き付けられた農薬がグールの一隊を包む。
みるみる溶けて魔石になるグール。
おう、凄い火力だな。
二人いないと運用できないのが難点だけどそのうちなんとかなるだろう。
俺達は5階までモンスターを倒しながら行き、モンスターに会うたびにプシュープシューと農薬を吹き付けた。
突然壁から魔石が落ちる。
ん、なんだ。
壁にプシューと農薬を掛けると時間差でポトポトと魔石が落ちる。
ああ、ゴーストが壁を突き抜けて襲ってきたのか。
壁の農薬で死んだと。
こんな使い方も出来るのだな。
たいした強敵も出ず5階のボス部屋に到着した。
現れたボスはレイスで、やっぱり壁を突き抜けようとして農薬の餌食になる。
魔石も大分溜まったから、今ある結合魔石を更に大きくしてもらう事にした。
ケイムに話したら、コピー用紙と引き換えでと言われ承諾する。
結果20万まで買い物できるようになった。
新しい商材として、お土産品をチョイスする。
これなら既得権益と衝突も少ないだろうと思う。
具体的には昔、姪と甥に買ってやった物、スノードーム、水飲み鳥、立方体プリズム、振り子運動で金属の玉がカチカチと動くのを大量に仕入れた。
どれも1個、高いのでも魔力3千ぐらい、安いのは8百ぐらいだ。
腕時計は富裕層に人気らしい。
アルマに新しい富裕層向けの商材を頼むと言われたので、ダンジョンコアの魔力で買った切子グラスと双眼鏡を出した。
切子グラスはこんなので何時かウィスキーを飲みたいと思いネット通販をチェックした事がある。
双眼鏡はバードウォッチングをやった事がありその時にネット通販で調べて注文した。
評判が良ければ、炊き出しで集めた魔力でも高いのを買うつもりだ。
ピクシーの村でやったのをヒントに考えた。
毛皮と腕時計を売って炊き出しのお金を稼がないとな。
毛皮はともかく腕時計を売らないと話にならない。
俺は商業ギルドに行き広告掲載の業務の話を持ちかけた。
ようは商業ギルドに広告代理店をやらないかと声をかけたのだ
最初は乗り気でなかったギルドも俺がギルドの中にポスターを貼るだけで金を払うと言ったら、しぶしぶと認めた。
当然ギルドの中の空いている場所に何枚も同じポスターが貼られていれば目立つ。
そして、ギルドに問い合わせが行く。
俺は人通りが多い場所の民家の壁、乗り合い馬車、他のギルドの中にお金を取ってポスターを貼れるように話をまとめればとアイデアを出した。
アイデアを出した俺は一ヶ月掲載料を無料にしてもらう事になった。
無料で腕時計の広告が出せた、ラッキィ。
腕時計の注文はひっきりなしに入るようになって、アルマは人を雇い管理をさせたようだ。
店舗の無いムニ商会の売り上げは日に日に伸びていく。
商業ギルドで注文の仲介を受けてもらっているが、こりゃ本格的に店舗を構える必要があるな。
◆◆◆
平行しての作業としてケイムにお金を渡し、夕方に連日炊き出しをやってもらった。
スラムの人間は義理堅いのか、殆んどの人が魔力を寄付していく。
俺は魔石の上乗せを使い10万円ちょっとまでの買い物が毎日できるようになった。
腕時計を2万円の物から10万円の物まで色んな種類を沢山買う。
2万円以下の腕時計はダンジョンコアの魔力で作ったのが腐るほどある。
アンデッド対策も忘れていない。
コンセントから電源を取る強力紫外線ライトを発電機とセットで買った。
それと動噴という物も買う。
これはエンジンの力で農薬を遠くに散布するものだ。
実家でも使っているから、注文の為ネット通販はチェックした事があった。
「今日はお前さんに話がある」
炊き出しの後にケイムに呼び止められた。
「なんです?」
俺は厄介事でなければ良いと警戒しながら問い掛けた。
「話というのは冒険者になる為の保証人を用意してやる代わりに一つ頼みがある」
正直冒険者にはなりたいが、頼みというのは少し厄介だな。
とりあえず聞くだけ聞いてみるか。
「頼みを言ってくれ」
「双子の姉妹が居るんだが、母親が病気でな。治療にはダンジョン産のポーションが要る。姉妹に金を貸してやって欲しい」
ポーションは人に作られたのとダンジョンのドロップ品と二種類ある。
作られたポーションは等級があるがダンジョン産には無い。
効き目はダンジョン産の方が断然高い。
値段もダンジョン産は高くて最上級の何倍もする。
そのポーションならアンデッド・ダンジョンのドロップ品で幾つか持っている。
こんな物で冒険者になれるのならお安い御用だ。
「病気を治すポーションならちょうど俺が持っている」
「本当か?」
「ああ、確かに持っている。アイテムボックスに入れると名前だけは分かる。必要なら物品鑑定してもらうと良い」
「助かった。オークションに出品されるのを待つ必要がなくなった」
ポーションをケイムに渡して、別れた。
◆◆◆
動噴を台車に乗せアルマに押させて俺はホースの先に付いたノズルを握った。
今日は動噴の試運転の為にダンジョンに来ている。
「いざという時の紫外線ライトは装備したな」
「はい、ばっちりや」
「これを言っておかないと。では復唱ご安全に」
俺はノズルのついたホースを掲げる。
「「ご安全に!」」
アルマが俺と声を揃えた。
「よし、行こう」
小部屋に入るや否や農薬を噴射する。
プシューと吹き付けられた農薬がグールの一隊を包む。
みるみる溶けて魔石になるグール。
おう、凄い火力だな。
二人いないと運用できないのが難点だけどそのうちなんとかなるだろう。
俺達は5階までモンスターを倒しながら行き、モンスターに会うたびにプシュープシューと農薬を吹き付けた。
突然壁から魔石が落ちる。
ん、なんだ。
壁にプシューと農薬を掛けると時間差でポトポトと魔石が落ちる。
ああ、ゴーストが壁を突き抜けて襲ってきたのか。
壁の農薬で死んだと。
こんな使い方も出来るのだな。
たいした強敵も出ず5階のボス部屋に到着した。
現れたボスはレイスで、やっぱり壁を突き抜けようとして農薬の餌食になる。
魔石も大分溜まったから、今ある結合魔石を更に大きくしてもらう事にした。
ケイムに話したら、コピー用紙と引き換えでと言われ承諾する。
結果20万まで買い物できるようになった。
新しい商材として、お土産品をチョイスする。
これなら既得権益と衝突も少ないだろうと思う。
具体的には昔、姪と甥に買ってやった物、スノードーム、水飲み鳥、立方体プリズム、振り子運動で金属の玉がカチカチと動くのを大量に仕入れた。
どれも1個、高いのでも魔力3千ぐらい、安いのは8百ぐらいだ。
腕時計は富裕層に人気らしい。
アルマに新しい富裕層向けの商材を頼むと言われたので、ダンジョンコアの魔力で買った切子グラスと双眼鏡を出した。
切子グラスはこんなので何時かウィスキーを飲みたいと思いネット通販をチェックした事がある。
双眼鏡はバードウォッチングをやった事がありその時にネット通販で調べて注文した。
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