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第156話 ファイヤージャイアント
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第5階層は溶岩がそこらかしこに流れてる。
出てきた巨人は全身燃え盛っているファイヤージャイアント。
こいつともやったな。
さて、弥衣と綺羅々はどう対処するかな。
俺は連打でやったけど。
【ファイヤージャイアントか。こいつスタンピードでは大暴れしたんだよな】
【巨人とは和解したのに何で戦うんですか?】
【そりゃ、モンスターだからだろ】
「モンスター認定が解かれれば俺も考える。だが、スタンピードでまた被害を出せば、今度はこっちが巨人撲滅を訴える。本当に和解したのかさえ怪しい。今だって襲い掛かっているぞ」
ファイヤージャイアントは炎を飛ばしてる。
【おっさんとしてはそうだろな】
【あれは仕方ないのです。ファイヤージャイアントの生理現象です】
【人を殺すような攻撃を生理現象と言われてもね】
【俺も巨人は擁護できない】
【ここの人達は文明人ではないようですね】
【もう来るなよ】
【埼京氏が改心するまでは何度でも来ます】
「おう、来るのは自由だ。とりあえずよほどのことがない限りはブロックはしない」
【戦いを始めるみたいだぞ】
【お手並み拝見だ】
弥衣が黒い矢尻が付いた矢をバリスタに装填した。
グラトニーマテリアルの矢だな。
確かにあれは魔法も何もかも消しちまう。
綺羅々はグラトニーソードを装備。
討伐を始めた。
綺羅々がファイヤージャイアントに斬り掛かる。
足の止まったファイヤージャイアントにバリスタの矢が突き刺さる。
ファイヤージャイアントは息絶えた。
【あっけないな】
【グラトニーマテリアルの矢はチートだからな】
【このエリアも楽勝で通過だな】
討伐は順調に進んだ。
そして、溶岩が固まっているエリアまで出た。
少し進むと、一面氷に覆われていた。
溶岩の次は北極かよ。
極端だな。
ダンジョンならこういう不思議もあるんだろう。
今日の討伐はここまでにしておく。
ダンジョンの外に出ると、巨人を守る会は何やら呼び掛けている。
「巨人を助けるために寄付金を!」
寄付って真っ当な所もあるのは知っている。
だが、胡散臭い所がやっていることもある。
巨人を守る会はどうなんだろうな。
【こういう寄付の何割かが団体の懐に入るんだろうな】
【公表されない部分だな】
【巨人を守る会ってどうなんだろうな】
「現在、寄付を呼び掛けている。巨人を守る会だが、俺情報では反社との繋がりが疑われる」
魔王は反社に違いない。
【本当か?】
【聞きましたか。この暴言。これは聞き逃せませんね】
【おっさんがいよいよ裁判で負けるのか】
「訴えたければすれば良い。こっちは証拠がある」
【そんな物はありません。捏造です】
【じゃあ裁判だな】
【いよいよ、この配信も裁判バトルか】
【裁判所内は撮影禁止】
「裁判になったら経過は配信する」
あの命を狙われた男の証言はあてになる。
嘘判別のスキルに掛けても大丈夫。
証拠能力はあるはずだ。
俺の想像が正しければ、巨人を守る会と巨人を橋渡ししたのは魔王。
違っているかも知れないが、概ねそんなところ。
【このおっさん、チキンな所があるから、たぶん証拠に自信があるんだろうな】
【勝てる裁判しかしないとも言ってたからな】
【民事と刑事どっちでくるかな】
【両方だろ】
「99%の確率で訴えてこないとみた」
【凄い自信だな】
【証拠が何か気になる】
俺はちょっと不安になった。
弥衣に頼んで私立探偵を動かして貰った。
巨人を守る会の背後関係を探るためだ。
そう言えば敵のことを何も知らない。
羽虫ぐらいの認識だったからな。
家で報告を待つ。
メールで報告書が送られてくる。
ふんふん。
設立資金の流れが分からない。
刻印のない金塊を売ってその金を用立てたらしいが、金塊の出所が分からないとある。
金塊というとヤクザ絡みかな。
反社はそっちだったのかも。
俺の見込み違いか。
だが、そういう脛に傷があるのは確かだ。
今度機会があったら、設立資金はどうしたんだと言ってやろう。
バックが何なのか徹底的に調べる必要があるな。
私立探偵に調査の延長を頼んだ。
ふむ、魔王の線は消えたのかな。
俺の勘ではこっちが本命なんだが。
俺って馬鹿だから推理は苦手だ。
悪は悪らしくしてほしい。
俺が悪党アピールしているみたいに。
賢い奴の考えは違うのかな。
出てきた巨人は全身燃え盛っているファイヤージャイアント。
こいつともやったな。
さて、弥衣と綺羅々はどう対処するかな。
俺は連打でやったけど。
【ファイヤージャイアントか。こいつスタンピードでは大暴れしたんだよな】
【巨人とは和解したのに何で戦うんですか?】
【そりゃ、モンスターだからだろ】
「モンスター認定が解かれれば俺も考える。だが、スタンピードでまた被害を出せば、今度はこっちが巨人撲滅を訴える。本当に和解したのかさえ怪しい。今だって襲い掛かっているぞ」
ファイヤージャイアントは炎を飛ばしてる。
【おっさんとしてはそうだろな】
【あれは仕方ないのです。ファイヤージャイアントの生理現象です】
【人を殺すような攻撃を生理現象と言われてもね】
【俺も巨人は擁護できない】
【ここの人達は文明人ではないようですね】
【もう来るなよ】
【埼京氏が改心するまでは何度でも来ます】
「おう、来るのは自由だ。とりあえずよほどのことがない限りはブロックはしない」
【戦いを始めるみたいだぞ】
【お手並み拝見だ】
弥衣が黒い矢尻が付いた矢をバリスタに装填した。
グラトニーマテリアルの矢だな。
確かにあれは魔法も何もかも消しちまう。
綺羅々はグラトニーソードを装備。
討伐を始めた。
綺羅々がファイヤージャイアントに斬り掛かる。
足の止まったファイヤージャイアントにバリスタの矢が突き刺さる。
ファイヤージャイアントは息絶えた。
【あっけないな】
【グラトニーマテリアルの矢はチートだからな】
【このエリアも楽勝で通過だな】
討伐は順調に進んだ。
そして、溶岩が固まっているエリアまで出た。
少し進むと、一面氷に覆われていた。
溶岩の次は北極かよ。
極端だな。
ダンジョンならこういう不思議もあるんだろう。
今日の討伐はここまでにしておく。
ダンジョンの外に出ると、巨人を守る会は何やら呼び掛けている。
「巨人を助けるために寄付金を!」
寄付って真っ当な所もあるのは知っている。
だが、胡散臭い所がやっていることもある。
巨人を守る会はどうなんだろうな。
【こういう寄付の何割かが団体の懐に入るんだろうな】
【公表されない部分だな】
【巨人を守る会ってどうなんだろうな】
「現在、寄付を呼び掛けている。巨人を守る会だが、俺情報では反社との繋がりが疑われる」
魔王は反社に違いない。
【本当か?】
【聞きましたか。この暴言。これは聞き逃せませんね】
【おっさんがいよいよ裁判で負けるのか】
「訴えたければすれば良い。こっちは証拠がある」
【そんな物はありません。捏造です】
【じゃあ裁判だな】
【いよいよ、この配信も裁判バトルか】
【裁判所内は撮影禁止】
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あの命を狙われた男の証言はあてになる。
嘘判別のスキルに掛けても大丈夫。
証拠能力はあるはずだ。
俺の想像が正しければ、巨人を守る会と巨人を橋渡ししたのは魔王。
違っているかも知れないが、概ねそんなところ。
【このおっさん、チキンな所があるから、たぶん証拠に自信があるんだろうな】
【勝てる裁判しかしないとも言ってたからな】
【民事と刑事どっちでくるかな】
【両方だろ】
「99%の確率で訴えてこないとみた」
【凄い自信だな】
【証拠が何か気になる】
俺はちょっと不安になった。
弥衣に頼んで私立探偵を動かして貰った。
巨人を守る会の背後関係を探るためだ。
そう言えば敵のことを何も知らない。
羽虫ぐらいの認識だったからな。
家で報告を待つ。
メールで報告書が送られてくる。
ふんふん。
設立資金の流れが分からない。
刻印のない金塊を売ってその金を用立てたらしいが、金塊の出所が分からないとある。
金塊というとヤクザ絡みかな。
反社はそっちだったのかも。
俺の見込み違いか。
だが、そういう脛に傷があるのは確かだ。
今度機会があったら、設立資金はどうしたんだと言ってやろう。
バックが何なのか徹底的に調べる必要があるな。
私立探偵に調査の延長を頼んだ。
ふむ、魔王の線は消えたのかな。
俺の勘ではこっちが本命なんだが。
俺って馬鹿だから推理は苦手だ。
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