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第92話 記者会見
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トカゲの楽園の10階層。
出てきたのは銀色に輝くトカゲ。
なんだか懐かしい。
【メタルリザードな】
【強いん?】
【Bランクだな。群れで来るとAランク、Sランクに跳ねあがる】
「こいつら食えるのか?」
【聞く所がそこ】
【もはや食材にしか思ってない】
【皮を剥げば食える。皮の方が値段的には高いけどな】
「サンクス」
【アンチいないな】
【ノアフォロの記者会見の方を見ていると思われる】
【今日なのか。おっさんは眼中にないみたいだな】
【会見を見てろよ。ノアフォロの真実を暴いてやる】
【お前は記者じゃないだろ。質問できないだろう】
【分かってやれよ。自分がヒーローになった気になっているんだよ】
キャメルクラッチ、ボキっとな。
おお、仲間を殺されて怒ったのか群れで来やがる。
弥衣達のボウガンは刺さらない。
浸透撃に切り換えたらしい。
メタルリザードの頭に軽く手を添えただけなのに、メタルリザードが血を吐いた。
酸じゃ素材が取れないからな。
シロガネの牙はメタルリザードにも通るようだ。
首筋に食らいついて仕留めていく。
よし、俺も。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
【浸透撃強い】
【表面が硬い奴にとっては天敵な攻撃だな】
【まだ、会見は始まらないのか】
【会見が気になるならテレビに噛り付いていると良い】
キャメルクラッチ、ボキっとな。
【会見の中継が始まった】
ここは急ぐべきだな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
ふぃーボス部屋に到着した。
ちょっと一休みする間に、会見の様子をスマホで見る。
「ただいまより、ノアフォロによる記者会見を開かせて頂きます。ではノアフォロ代表から一言」
「ノアフォロが悪質な宗教団体であるかのような報道がされてますが、そんなことはありません」
フラッシュが焚かれた。
「では説明に移らせてもらいます。ノアフォロは宗教団体ではありません。その証拠に年会費の類はいっさい頂いておりません。たしかに運営費は寄付で賄ってますが、その額は年間200万円にも満たないです。会則としては癌患者なら誰でも受け入れます。死ぬその日まで諦めない。これが会則です」
「では質問に移ります。そこのあなたどうぞ」
「教祖である埼京氏を神として崇めているのに、宗教ではないのですか?」
「神の定義が違います。野球が上手い人を野球の神様と呼びますよね。あれと同じで偉業を行ったという意味で神です。埼京氏は若返りましたし」
「そこのあなたどうぞ」
「ダンジョンの仕事は危険を伴うと聞いてます。それをするのはなぜですか?」
「埼京氏が力を身に着けたのはダンジョンでのモンスター討伐によるものです。我々もそれを模倣してます。それに、思ったほどダンジョンの仕事は危険ではありません。埼京氏のダンジョンのモンスター討伐はマニュアル化されていますので」
「そこのあなたどうぞ」
「ノアフォロになぜ加入したのですか?」
「死を待つ身としては希望が欲しいのです。希望をそこに見出したからです。モンスター討伐による健康法は間違ってないと断言できます」
一息置いて代表が再び話し始める。
「それにですね。これは会のメンバーの話なんですが、親戚からこの病院が良いと勧められる。その病院を調べると死亡率が高い。たしかに重病患者がたくさんおられる病院なので死亡率が上がるのは仕方ない。ですが、死亡率を突きつけられると、病院と治療法ぐらい勝手にさせてくれと言いたくなります。僅かでも希望があれば、すがりたいのは人として当然ではないでしょうか」
遺産目当ての親戚など絶交だとの声がノアフォロから上がる。
「次の方、あなたどうぞ」
「あくまでも自主意思での入会とのことで間違いないのですか? 退会は受け付けてますか?」
「自主意思で間違いありません。退会は自由です。現に病気が良くなって退会した方は複数名おられます」
「あなたどうぞ」
「誘拐ではないのですか?」
「誘拐ではありません。モンスター討伐の仕事が気に入って居ついているだけです」
「では、あなたどうぞ」
「帰って来てほしいという親戚や家族について一言お願いします」
「患者本人の意思を尊重してほしいそれだけです」
「あなたどうぞ」
「死後、全財産を寄付する遺言を書いた方がおられますが、それについては」
「ノアフォロに寄付したわけではありません。寄付先は大学病院や医療機関が多いですね」
「では、そろそろノアフォロの記者会見を終わらせます。時間を置いて、DV被害者の会の記者会見を行いますので、残りたい方は今しばらくご辛抱下さい」
【おい、記者。負け会見じゃねぇか】
【もっと突っ込んで聞けよ】
【テレビでノアフォロを擁護している】
【テレビ局に苦情の電話入れようぜ】
【くそっ、何でだよ。色々と世話してやっただろう。何で全財産を寄付する】
【こんな所に書き込んでも変わらないのにな】
【元凶のおっさんがのうのうとしていると腹が立つんだろ】
さあ、ボス戦だ。
出てきたのは銀色に輝くトカゲ。
なんだか懐かしい。
【メタルリザードな】
【強いん?】
【Bランクだな。群れで来るとAランク、Sランクに跳ねあがる】
「こいつら食えるのか?」
【聞く所がそこ】
【もはや食材にしか思ってない】
【皮を剥げば食える。皮の方が値段的には高いけどな】
「サンクス」
【アンチいないな】
【ノアフォロの記者会見の方を見ていると思われる】
【今日なのか。おっさんは眼中にないみたいだな】
【会見を見てろよ。ノアフォロの真実を暴いてやる】
【お前は記者じゃないだろ。質問できないだろう】
【分かってやれよ。自分がヒーローになった気になっているんだよ】
キャメルクラッチ、ボキっとな。
おお、仲間を殺されて怒ったのか群れで来やがる。
弥衣達のボウガンは刺さらない。
浸透撃に切り換えたらしい。
メタルリザードの頭に軽く手を添えただけなのに、メタルリザードが血を吐いた。
酸じゃ素材が取れないからな。
シロガネの牙はメタルリザードにも通るようだ。
首筋に食らいついて仕留めていく。
よし、俺も。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
【浸透撃強い】
【表面が硬い奴にとっては天敵な攻撃だな】
【まだ、会見は始まらないのか】
【会見が気になるならテレビに噛り付いていると良い】
キャメルクラッチ、ボキっとな。
【会見の中継が始まった】
ここは急ぐべきだな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
キャメルクラッチ、ボキっとな。
ふぃーボス部屋に到着した。
ちょっと一休みする間に、会見の様子をスマホで見る。
「ただいまより、ノアフォロによる記者会見を開かせて頂きます。ではノアフォロ代表から一言」
「ノアフォロが悪質な宗教団体であるかのような報道がされてますが、そんなことはありません」
フラッシュが焚かれた。
「では説明に移らせてもらいます。ノアフォロは宗教団体ではありません。その証拠に年会費の類はいっさい頂いておりません。たしかに運営費は寄付で賄ってますが、その額は年間200万円にも満たないです。会則としては癌患者なら誰でも受け入れます。死ぬその日まで諦めない。これが会則です」
「では質問に移ります。そこのあなたどうぞ」
「教祖である埼京氏を神として崇めているのに、宗教ではないのですか?」
「神の定義が違います。野球が上手い人を野球の神様と呼びますよね。あれと同じで偉業を行ったという意味で神です。埼京氏は若返りましたし」
「そこのあなたどうぞ」
「ダンジョンの仕事は危険を伴うと聞いてます。それをするのはなぜですか?」
「埼京氏が力を身に着けたのはダンジョンでのモンスター討伐によるものです。我々もそれを模倣してます。それに、思ったほどダンジョンの仕事は危険ではありません。埼京氏のダンジョンのモンスター討伐はマニュアル化されていますので」
「そこのあなたどうぞ」
「ノアフォロになぜ加入したのですか?」
「死を待つ身としては希望が欲しいのです。希望をそこに見出したからです。モンスター討伐による健康法は間違ってないと断言できます」
一息置いて代表が再び話し始める。
「それにですね。これは会のメンバーの話なんですが、親戚からこの病院が良いと勧められる。その病院を調べると死亡率が高い。たしかに重病患者がたくさんおられる病院なので死亡率が上がるのは仕方ない。ですが、死亡率を突きつけられると、病院と治療法ぐらい勝手にさせてくれと言いたくなります。僅かでも希望があれば、すがりたいのは人として当然ではないでしょうか」
遺産目当ての親戚など絶交だとの声がノアフォロから上がる。
「次の方、あなたどうぞ」
「あくまでも自主意思での入会とのことで間違いないのですか? 退会は受け付けてますか?」
「自主意思で間違いありません。退会は自由です。現に病気が良くなって退会した方は複数名おられます」
「あなたどうぞ」
「誘拐ではないのですか?」
「誘拐ではありません。モンスター討伐の仕事が気に入って居ついているだけです」
「では、あなたどうぞ」
「帰って来てほしいという親戚や家族について一言お願いします」
「患者本人の意思を尊重してほしいそれだけです」
「あなたどうぞ」
「死後、全財産を寄付する遺言を書いた方がおられますが、それについては」
「ノアフォロに寄付したわけではありません。寄付先は大学病院や医療機関が多いですね」
「では、そろそろノアフォロの記者会見を終わらせます。時間を置いて、DV被害者の会の記者会見を行いますので、残りたい方は今しばらくご辛抱下さい」
【おい、記者。負け会見じゃねぇか】
【もっと突っ込んで聞けよ】
【テレビでノアフォロを擁護している】
【テレビ局に苦情の電話入れようぜ】
【くそっ、何でだよ。色々と世話してやっただろう。何で全財産を寄付する】
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【元凶のおっさんがのうのうとしていると腹が立つんだろ】
さあ、ボス戦だ。
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