86 / 168
第86話 訴訟
しおりを挟む
トカゲの楽園の4階層。
出てきたのは何だろな。
見た目で分かるけどなんと言ったらいいか。
トカゲが2足歩行して走ってる。
「あれ何」
【ランナーリザード】
【噛みつきが主な攻撃。走って来て飛び掛かる】
「めっちゃ弱そう」
走って突っ込んだランナーリザードを鉄パイプでミンチ。
肉取るならホームランぐらいにしとかないと。
突っ込んでくる奴をリズミカルに叩く。
なんかこんなゲームがあったよな。
【訴えてやったぞ。ざまぁみろ】
【訴えても仕方ないのに。おっさんの裁判での勝率は100%だぞ】
【それが生き甲斐なんだろ。生暖かく見守ってやれよ】
【なんでおっさん負けないの】
【ノアフォロは末期癌患者の集まりだぞ。寄生されると治るかもと一縷の望みを託して、おっさんを神と崇めている。ただそれだけ】
【ノアフォロメンバーですが、欲深い親戚は○ねば良い】
【粘る親戚、ワラタ】
【腐った食品みたいだな】
【お前らも訴えてやる】
【こんなんで名誉棄損されないだろ】
「お前ら訴えられたら俺の所にこい裁判費用持ってやる」
【その時はお世話になるよ】
【コメント見ながらの討伐、相変わらず余裕だ】
弥衣達も参戦し始めた。
一直線に突っ込んで来るからボウガンが当たり易いのだろう。
シロガネは機敏に首をひと噛み。
こんなのは敵じゃないな。
ずんずんと攻略は進んでいく。
【今回のアンチは数が少ないな】
【ノアフォロの親戚で、入っているのに反対してる奴は少ないと思われ】
【だよな。病院にも通っているし、ダンジョンの仕事もしてる】
【ノアフォロは解散すべき。即刻、信者を家に返せ】
【お前達はノアフォロの何を知っている。みんなおっさんに騙されている】
【だってノアフォロのホームページみると会費無料と書いてあるし、これが嘘なら訴えられるだろ。ここで文句を言うなら訴えろよ】
【だよな。気に入らなければ真実を調べて、警察でもどこにでも行けばいい】
【俺は妻を誘拐された】
【なら、警察に被害届を出せよ】
【出したさ。警察は本人に確認したが、帰らないと言っていると。きっと洗脳されているんだ】
【こいつ、DV男です。信じたらいけません】
【DVはいかん】
【早く離婚調停して、接近禁止令を出してもらうんだな】
【お前なのか?】
あの胸倉男と、佐代子さんが、書き込んだようだ。
たぶんだけど。
「駆け込み寺になってやるよ。DVに苦しんでる人は気兼ねなく来てくれ。費用が掛かったらある時払いの催促無しだ」
【おっさん優しいな】
【ダンジョン労働が待っている】
【ダンジョン労働者です。毎日1時間の勤務で今月の給料300万を超えるぜ】
【くそう羨ましい】
【寄生スキルがなきゃな】
【裏切ったりしなきゃ問題ない】
「行き詰っている奴しか救わん」
【くっ、幸せな境遇が恨めしい】
【幸せなら良いじゃないか】
おっと、もうボス部屋だ。
ボスは足が4本の腕が2本の、こりゃなんだ。
【ケンタウロスリザードだな】
【強そうに見えない】
【機動力はある。攻撃が噛みつきだけなのは弱いけどな】
俺かケンタウロスリザードに近づいたところ、噛みつきに来たので鉄パイプ一閃。
下顎がなくなった。
止めとばかりに脳天をかち割る。
【蛮族だな】
【おっさんなら仕方ない】
【おつかれ】
【おつやつれ】
【舌を噛みそうだ。おつカーレ】
【おつしゃれ】
【段々とネタがなくなってきたな。おんしゃれい】
【ぜんぜん違う。おしか合ってない。お、どつかれ】
【どつかれてどうする。お、ケツカセ】
【フランス語かよ】
【そろそろこれ辞めないか】
【だな】
ダンジョンから出ると報道陣が待ち構えてた。
「誘拐で訴えられたそうですが、何かコメントを」
「ノアフォロは言わば俺のファンクラブ。俺は運営に一切タッチしてない。当たるなら他を当たれ。ただ裁判になったら俺は逃げも隠れもせずに戦う」
「自信がおありなようですね」
「逮捕しに来るなら来たらいい。俺は逃げない」
「あくまで誘拐の事実は認めないということですか?」
「ファンクラブが何をしても俺には関係ない。始末ならファンクラブ達でつけろ」
そう言ってその場を去った。
ノアフォロならダンジョンで元気に働いてやっているじゃないか。
あれのどこが誘拐なんだ。
理解に苦しむ。
どうやら報道陣は俺を誘拐犯にしたいようだ。
ここで炎上しそうなことを配信するか。
「俺は札束と健康の檻で誘拐監禁してる。文句があったら掛かって来い」
【俺も札束で監禁されたい】
【誘拐監禁をついに認めたな】
【日本語を知らないのか。札束と健康で誘拐監禁してると言ってるだろ。誘拐監禁といういうより勧誘に近い】
家に帰ると誘拐監禁している、文句があったら掛かって来いという所だけ切り取られ動画が拡散していた。
思った通りだ。
飛んで火にいるなんちゃらだ
返り討ちにする時が待ち遠しい。
出てきたのは何だろな。
見た目で分かるけどなんと言ったらいいか。
トカゲが2足歩行して走ってる。
「あれ何」
【ランナーリザード】
【噛みつきが主な攻撃。走って来て飛び掛かる】
「めっちゃ弱そう」
走って突っ込んだランナーリザードを鉄パイプでミンチ。
肉取るならホームランぐらいにしとかないと。
突っ込んでくる奴をリズミカルに叩く。
なんかこんなゲームがあったよな。
【訴えてやったぞ。ざまぁみろ】
【訴えても仕方ないのに。おっさんの裁判での勝率は100%だぞ】
【それが生き甲斐なんだろ。生暖かく見守ってやれよ】
【なんでおっさん負けないの】
【ノアフォロは末期癌患者の集まりだぞ。寄生されると治るかもと一縷の望みを託して、おっさんを神と崇めている。ただそれだけ】
【ノアフォロメンバーですが、欲深い親戚は○ねば良い】
【粘る親戚、ワラタ】
【腐った食品みたいだな】
【お前らも訴えてやる】
【こんなんで名誉棄損されないだろ】
「お前ら訴えられたら俺の所にこい裁判費用持ってやる」
【その時はお世話になるよ】
【コメント見ながらの討伐、相変わらず余裕だ】
弥衣達も参戦し始めた。
一直線に突っ込んで来るからボウガンが当たり易いのだろう。
シロガネは機敏に首をひと噛み。
こんなのは敵じゃないな。
ずんずんと攻略は進んでいく。
【今回のアンチは数が少ないな】
【ノアフォロの親戚で、入っているのに反対してる奴は少ないと思われ】
【だよな。病院にも通っているし、ダンジョンの仕事もしてる】
【ノアフォロは解散すべき。即刻、信者を家に返せ】
【お前達はノアフォロの何を知っている。みんなおっさんに騙されている】
【だってノアフォロのホームページみると会費無料と書いてあるし、これが嘘なら訴えられるだろ。ここで文句を言うなら訴えろよ】
【だよな。気に入らなければ真実を調べて、警察でもどこにでも行けばいい】
【俺は妻を誘拐された】
【なら、警察に被害届を出せよ】
【出したさ。警察は本人に確認したが、帰らないと言っていると。きっと洗脳されているんだ】
【こいつ、DV男です。信じたらいけません】
【DVはいかん】
【早く離婚調停して、接近禁止令を出してもらうんだな】
【お前なのか?】
あの胸倉男と、佐代子さんが、書き込んだようだ。
たぶんだけど。
「駆け込み寺になってやるよ。DVに苦しんでる人は気兼ねなく来てくれ。費用が掛かったらある時払いの催促無しだ」
【おっさん優しいな】
【ダンジョン労働が待っている】
【ダンジョン労働者です。毎日1時間の勤務で今月の給料300万を超えるぜ】
【くそう羨ましい】
【寄生スキルがなきゃな】
【裏切ったりしなきゃ問題ない】
「行き詰っている奴しか救わん」
【くっ、幸せな境遇が恨めしい】
【幸せなら良いじゃないか】
おっと、もうボス部屋だ。
ボスは足が4本の腕が2本の、こりゃなんだ。
【ケンタウロスリザードだな】
【強そうに見えない】
【機動力はある。攻撃が噛みつきだけなのは弱いけどな】
俺かケンタウロスリザードに近づいたところ、噛みつきに来たので鉄パイプ一閃。
下顎がなくなった。
止めとばかりに脳天をかち割る。
【蛮族だな】
【おっさんなら仕方ない】
【おつかれ】
【おつやつれ】
【舌を噛みそうだ。おつカーレ】
【おつしゃれ】
【段々とネタがなくなってきたな。おんしゃれい】
【ぜんぜん違う。おしか合ってない。お、どつかれ】
【どつかれてどうする。お、ケツカセ】
【フランス語かよ】
【そろそろこれ辞めないか】
【だな】
ダンジョンから出ると報道陣が待ち構えてた。
「誘拐で訴えられたそうですが、何かコメントを」
「ノアフォロは言わば俺のファンクラブ。俺は運営に一切タッチしてない。当たるなら他を当たれ。ただ裁判になったら俺は逃げも隠れもせずに戦う」
「自信がおありなようですね」
「逮捕しに来るなら来たらいい。俺は逃げない」
「あくまで誘拐の事実は認めないということですか?」
「ファンクラブが何をしても俺には関係ない。始末ならファンクラブ達でつけろ」
そう言ってその場を去った。
ノアフォロならダンジョンで元気に働いてやっているじゃないか。
あれのどこが誘拐なんだ。
理解に苦しむ。
どうやら報道陣は俺を誘拐犯にしたいようだ。
ここで炎上しそうなことを配信するか。
「俺は札束と健康の檻で誘拐監禁してる。文句があったら掛かって来い」
【俺も札束で監禁されたい】
【誘拐監禁をついに認めたな】
【日本語を知らないのか。札束と健康で誘拐監禁してると言ってるだろ。誘拐監禁といういうより勧誘に近い】
家に帰ると誘拐監禁している、文句があったら掛かって来いという所だけ切り取られ動画が拡散していた。
思った通りだ。
飛んで火にいるなんちゃらだ
返り討ちにする時が待ち遠しい。
189
お気に入りに追加
710
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
リフォーム分譲ダンジョン~庭にダンジョンができたので、スキルを使い改装して、分譲販売することにした。あらぬ罪を着せてた奴らにざまぁしてやる~
喰寝丸太
ファンタジー
俺はソフトウェア開発会社の社員だった。
外注費を架空計上して横領した罪に問われ会社を追われた。
不幸は続く。
仲の良かった伯父さんが亡くなった。
遺産が転がり込むかと思われたら、貰った家の庭にダンジョンができて不良物件に。
この世界は10年前からダンジョンに悩まされていた。
ダンジョンができるのは良く聞く話。
ダンジョンは放っておくとスタンピードを起こし、大量のモンスターを吐き出す。
防ぐ手段は間引きすることだけ。
ダンジョンの所有者にはダンジョンを管理する義務が発生しますとのこと。
そして、スタンピードが起きた時の損害賠償は所有者である俺にくるらしい。
ダンジョンの権利は放棄できないようになっているらしい。
泣く泣く自腹で冒険者を雇い、討伐する事にした。
俺が持っているスキルのリフォームはダンジョンにも有効らしい。
俺はダンジョンをリフォーム、分譲して売り出すことにした。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
身バレしないように奴隷少女を買ってダンジョン配信させるが全部バレて俺がバズる
ぐうのすけ
ファンタジー
呪いを受けて冒険者を休業した俺は閃いた。
安い少女奴隷を購入し冒険者としてダンジョンに送り込みその様子を配信する。
そう、数年で美女になるであろう奴隷は配信で人気が出るはずだ。
もしそうならなくともダンジョンで魔物を狩らせれば稼ぎになる。
俺は偽装の仮面を持っている。
この魔道具があれば顔の認識を阻害し更に女の声に変える事が出来る。
身バレ対策しつつ収入を得られる。
だが現実は違った。
「ご主人様は男の人の匂いがします」
「こいつ面倒見良すぎじゃねwwwお母さんかよwwww」
俺の性別がバレ、身バレし、更には俺が金に困っていない事もバレて元英雄な事もバレた。
面倒見が良いためお母さんと呼ばれてネタにされるようになった。
おかしい、俺はそこまで配信していないのに奴隷より登録者数が伸びている。
思っていたのと違う!
俺の計画は破綻しバズっていく。
元探索者のおじいちゃん〜孫にせがまれてダンジョン配信を始めたんじゃが、軟弱な若造を叱りつけたらバズりおったわい〜
伊藤ほほほ
ファンタジー
夏休み。それは、最愛の孫『麻奈』がやって来る至福の期間。
麻奈は小学二年生。ダンジョン配信なるものがクラスで流行っているらしい。
探索者がモンスターを倒す様子を見て盛り上がるのだとか。
「おじいちゃん、元探索者なんでしょ? ダンジョン配信してよ!」
孫にせがまれては断れない。元探索者の『工藤源二』は、三十年ぶりにダンジョンへと向かう。
「これがスライムの倒し方じゃ!」
現在の常識とは異なる源二のダンジョン攻略が、探索者業界に革命を巻き起こす。
たまたま出会った迷惑系配信者への説教が注目を集め、
インターネット掲示板が源二の話題で持ちきりになる。
自由奔放なおじいちゃんらしい人柄もあってか、様々な要因が積み重なり、チャンネル登録者数が初日で七万人を超えるほどの人気配信者となってしまう。
世間を騒がせるほどにバズってしまうのだった。
今日も源二は愛車の軽トラックを走らせ、ダンジョンへと向かう。
底辺ダンチューバーさん、お嬢様系アイドル配信者を助けたら大バズりしてしまう ~人類未踏の最難関ダンジョンも楽々攻略しちゃいます〜
サイダーボウイ
ファンタジー
日常にダンジョンが溶け込んで15年。
冥層を目指すガチ勢は消え去り、浅層階を周回しながらスパチャで小銭を稼ぐダンチューバーがトレンドとなった現在。
ひとりの新人配信者が注目されつつあった。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる