貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

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第78話 シロガネ活躍

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 8階層にやってきた。
 8階層は深い森。
 風切り音がするので前方を見ると蔦にぶら下がってオークが移動してた。

「何だよこれ」

【ターザンオーク】
【対空装備必須だな】

 相手のオークは槍を何本も背中に括り付けている。
 オークの身長は高いから、人間が使う投げ槍でも子供サイズに見える。

「お~らお~ら~」

 奇妙な掛け声をしてターザンオークが槍を振りかぶって投げてきた。
 俺は鉄パイプで投げ槍を薙ぎ払った。

【おっさんの防御は平気と】

 弥衣やえ達はボウガンを撃つが当たらないので、マシンボウガンに切り換えた。
 スパスパスパっと矢が発射される。
 弧を描いて移動するターザンオークには当たらない。
 シロガネが焦れた。

「ワオン」

 シロガネは見てろよとばかりに走って行き、樹を使って三角飛び、ターザンオークに食らいついた。

【あー、シロガネは反則だ】
【三角飛びされたら、樹がある範囲はシロガネの方が機動力がある】
【蔦にぶら下がっているとある程度軌道は読めるからな】

「よしよし、よくやった」

 口周りを真っ赤に染めたシロガネを褒める。
 ペロペロは勘弁な。

「そろそろ、慣れてきたかも」

 弥衣やえ達のマシンボウガンも当たり始めた。
 だよね。

【所詮、蔦にぶら下がったオークだからな】
【まあ、ボウガンの敵じゃない】
【連射されたら当たるよな】
【シロガネに全て任せてもいいぐらいだ】

「どっせい」

 俺は樹の根元に蹴りを入れた。
 カブトムシでもいないかと思ったからだ。
 ぶっちゃけ暇だったからな。

 おー、オークが落ちてきたよ。

【虫みたいに落ちて来るの草】
【カブトムシかよ】

「もくろみ成功。結果オーライ」

【もくろみじゃないじゃん。結果オーライって言ってるし】

「細かいことは気にすんな」

【やることがないからって遊んでるな】

「見てるだけというのは暇なんだよ」

【あれっ、あそこボス部屋の扉じゃね】

「おう、本当だ。このフィールド以外に狭いな」

 ボスはブーメランオークだった。
 オークの手が素早く動き、百ものブーメランが色んな方向から俺達を襲う。

「わふ」
「よし、取って来い。全部だぞ」

 シロガネがブーメランを全てキャッチ。
 俺にはブーメランオークが涙目をしているように見えた。

【これは悲しいな】
【全部キャッチされたらたまらない】

「シロガネ、やっていいぞ」

 シロガネが、ブーメランオークに食いついた。

【あっけない終わりだ】
【ここのボスのブーメランは対策が難しいんじゃなかったか】
【キャッチされて終わりだものな】
【おっさんなら鉄パイプで全て叩き落としてた】
【そうだな】

 9階層は砂漠。
 砂の中に隠れているという落ちかな。
 どうしよう。

「わふん」

 シロガネが砂の中からオークを引きずり出した。
 シロガネの鼻を誤魔化せないからな。

【やっぱりそういう落ちか】
【犬系の匂いを嗅ぐ能力は馬鹿にできない。アタッシェケースの中の麻薬すら嗅ぎ当てる】
【だよな】

 シロガネがくんくん嗅ぎまわって前足で砂を叩く。
 弥衣やえ達がボウガンを放つと当たったのか砂が動いた。
 シロガネが死んだオークを掘り出す。

 連携ができているようで何より。

【狩りのお供は犬に限る。猫じゃこうはいかない】
【猫は孤独なハンターなんだよ。ネズミ捕りの名人だ】
【モチとキナコは嗅ぎ分けられないのか】

「キナコ、モチ、隠れている場所が分かるんじゃないか」
「近づく時は忍び足にゃ。でもそれをやっていると、シロガネに先を越されてしまうにゃ」
「拙者もわかるのですが、シロガネ殿の方が早くてですわん」

「一杯敵は隠れているだろうから、競争したらいい」

 何だか潮干狩りみたいな雰囲気になった。
 熊手の代わりにボウガンだけど。
 貝の代わりにオークなのは言うまでもない。

 ボス部屋まで誰も攻撃を食らわずに辿り着けた。
 ボスはオークファラオだった。
 呪いを掛けてくるらしいが、解呪スキルもあるし、第一に攻撃範囲に近づく必要がない。
 ボウガンで簡単に仕留められた。

【サクっといったな】
【呪い強いんだけどね】
【デバフと変わらんだろ。解呪できるし】

「お疲れ」

【おつカレー】
【カレーお替り】
【俺もお替り】

 このダンジョンは弥衣やえ達にちょうどいいのかも知れない。
 シロガネは少し反則だけども。
 下層になったらたぶん手こずるさ。
 その時は俺の出番だ。
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