貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太

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第39話 コボルトとケットシーの軍団

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 空いている手は目一杯使う。
 コボルトとケットシーに魔鉄を掘らせたい。
 そして、蜘蛛の毒採取とグラトニーの体採取だ。

 寄生主にはもれなく俺の加護があるのは分かっている。
 たぶん危険はないはずだ。
 ただ、俺の加護は防御に偏っていると思われる。

 この間みたいに大人数が攻撃にさらされない限り平気だ。

 武器も持たせた。
 酸の水鉄砲だ。

 心配なので付いていく。

【毛むくじゃらの集団が水鉄砲構えて進軍していくのw】
【まるでSFの世界だな】
【可愛いと思うぞ】
【水鉄砲では殺伐としない】

 おっとアイアンオークが出てきたな。
 酸の水鉄砲の前にはアイアンオークはなすすべがないようだ。
 楽勝だな。

「死骸はアイテム鞄に入れろ。酸で穴だらけの皮でもいくらかにはなるはずだ」
「はいですわん」
「はいにゃ」

 魔鉄の採取ポイントがあったので掘らせる。

【まるで奴隷を使っている鉱山主みたいだな】
【でも毛並みもつやつやして健康そうだ】
【給料払っているんだろうか】
【払ってないに100カノッサ】
【衣食住は十分にしていると思う】
【払っているに10000カノッサ】

「給料は払っているぞ。こいつらうちの会社のアルバイトだからな。薄給だが。いくらもらっているか言ってみろ」
「月に100万にゃん」
「どうだ。命がけの仕事で実に薄給だろう」

【ほら見ろ、払っている】
【くそっ、嘘だ】
【サクラなら何でも言える】

「証拠を見せたいが良いか。給与明細を見せてやれ」
「はいにゃ」

【ぐはぁ】
【貧乏人はママの所でおっぱいでもしゃぶってなさい】
【奴隷に負けた】
【このやるせなさをどうしたら】
【書類はどうにでも作れる】

「先に進むか。次はアイアンウルフだな」

 またもや水鉄砲無双。

「キャイン」

 逃げて行くアイアンウルフ。
 直撃して死んでいくアイアンウルフ。

「よし採取ポイントで魔鉄を掘ったら次に行くぞ。」

 次はアイアンスパイダーだ。
 こいつの毒が俺達に効かないのは分かっている。
 酸を巣に掛けて、アイアンスパイダーを追い詰める。

 追い詰められたアイアンスパイダーは毒液を吐き始めた。
 こいつの採取は楽勝だ。

【無毒の液を集めてどうするんだ】
【錬金素材にでもするんじゃね】
【蜘蛛の唾から出来る薬が思い浮かばないのだが】
【知るか】

 おー、たんまり集まったな。

「次行くか」

 次はアイアンマンティスだ。

「毒の水鉄砲発射」
「あいあいにゃー」
「了解わん」

 アイアンマンティスは毒を食らって死んだ。

【うわっ、殺虫剤か】
【やっぱりDランクモンスターだ。市販の毒で死ぬのはこのランクだろう】
【俺には強そうに見えるけどな】
【画像が粗くて分からん】

「水魔法でよく洗ってからアイテム袋に入れろよ」
「はいにゃ」
「了解ですわん」

 次はオークグループか。
 睾丸があるから毒は不味いな。

「酸の水鉄砲構え。発射」
「はいにゃ」
「てーですわん」

 グループになっても酸の水鉄砲の集団攻撃には敵わない。
 ここも楽勝だな。
 おっと魔鉄の採取ポイントだ。
 言わなくても掘り出している。
 分かっているな。

 次がグラトニーだ。
 こいつも楽勝だ。
「ゴミ喰わせて太らせてから、麻痺スキルだ」

「はいにゃ」
「手筈どおりにですわん」

 ここも問題ないようだな。

【働き者だな】
【うちにも一人ほしい】

「2階層はすっかり彼らの狩場になったわね」

 弥衣やえが感想を述べた。

「攻略法さえ確立してれば怖くないさ」
「あなたの努力のおかげね」
「いいや、弥衣やえに助けて貰った。後でご褒美だな」
「待ってる♡」

【くそっピンクの波動を出しやがった】
【調教されたらこんなもん】
【ヤエちゃんがぁぁぁぁ】

「悔しいか。悔しかったら不良に絡まれている女子高生を救え。俺はそうやってものにした」

【できるかぁぁ。ボコられるのか落ち】
【警察に通報でいいんじゃね。底辺おっさんもそうしたかも】
【通報しましたって叫べばいい。そしてその場は不良を引きつけて逃げる】
【それじゃ惚れてくれない】
【下手な鉄砲だよ】

 この後ご褒美に何をしたかというと弥衣やえと和気あいあいとゲームしてカラオケしてボーリングした。
 俺へのご褒美に思えるかも知れないが、弥衣やえも楽しそうだったので問題なし。
 次に行くときはキナコとモチを連れて行こう。
 えっ、それは嫌。
 仕方ないな。
 二人だけで行こう。
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