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第28話 シロガネ
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アイアンウルフの皮の注文が入った。
買取場のおっさんにはいつも世話になっているからな。
アイアンウルフのブレスを封じるのはもう慣れた。
今回は呪いで弱体化させてから狩る。
弥衣達が一撃を加え、俺が呪いの一撃を加える。
アイアンウルフは大口を開いたが、構わず脳天に鉄パイプを落とした。
一撃で死ぬアイアンウルフ。
ふむ、呪いを掛けると弱体化が凄いな。
それにしても弥衣達の動きが良い。
レベルのおんえか、いやおんけいだったな。
俺もちょっとずつ賢くならないと。
そんなこんなで目標の5体を仕留めた。
もう良いかなと思った時に俺達はそいつに出会った。
【怪我してるね】
【容赦なく殺すのかな】
【クズだからそうかもな】
怪我をしたアイアンウルフがうずくまっている。
俺達を見るとブレスを吐き始めた。
だが、ほどなくしてブレスが止まった。
そして、ぐったりした。
【死んだ?】
【助けてやれよ】
【蜘蛛の糸の話があるだろ。悪党でも善行を積むといいことあるぞ】
【それって最後は落ちる話じゃん。善行で助かってないじゃん】
【良いことはあっただろう】
どうしようか。
そうか、寄生して服従スキルが使えるな。
やってみるか。
俺はアイアンウルフにポーションを掛けてやった。
「服従しろ」
「ワオン」
4本足で立ち上がってからお座りするアイアンウルフ。
どうやら服従したらしい。
名前を付けないとな。
「お前はシロガネだ」
「ワフン」
「よしよし」
撫でたが針金だな。
毛並みに逆らうと刺さる。
服従スキルは便利だな。
オークとか服従させてからぶっ殺せないか。
試してみるか。
アイアンオークの所に行き。
「服従しろ」
アイアンオークは棍棒を振り下ろしてきた。
やっぱり畜生か。
俺は棍棒を鉄パイプで受け止めた。
シロガネがアイアンオークの足にかぶりつく。
俺は鉄パイプに呪いを込めた。
呪いはアイアンオークの棍棒を侵食して体にも染み込んだ。
アイアンオークが棍棒を振り上げる。
弱体化してるから、流星打も受け止められるだろう。
と思ったらシロガネが足に食いついて倒して、喉笛を噛み切った。
死んだらしい。
俺は睾丸を切り取った。
「シロガネ、食ってよし」
「ワオオオン」
シロガネが喜びアイアンオークの死骸を貪り喰らった。
【おー、底辺おっさん。モンスターを手懐ける】
【飼い犬に手を噛まれる未来が見える】
【いや餌をくれる人は噛まんよ。近所の子供が噛まれたりして】
シロガネはダンジョンから出すのはやめておこう。
子供を噛んだりしないと思うが千が一があるからな。
あれっ、万だったっけ億だったかな。
まあ良いや。
「よし、シロガネ。ダンジョンがお前の家だ。大人しく待っているんだぞ」
「ワン」
シロガネは去って行った。
本当に賢いな。
俺よりも頭が良いかも知れない。
それにしてもアイアンオークが服従しなかったのはたぶん恩を感じてなかったからだな。
寄生でも許可してくれない者には掛からない。
服従も同じなんだろう。
許可しなきゃ掛からない。
出会いが大切なんだな。
「おっさん、頼まれてたアイアンウルフの死骸持ってきた」
「おう。ありがとよ」
「今後、俺はアイアンウルフの依頼は受けない。向こうが襲い掛かってきた場合は狩るけど、こちらからは狩らない」
「そうか。何でなのかは聞かない。ジンクスとか信じている冒険者は多いからな」
【シロガネ、同族は狩らない。キリッ】
【いいと思うよそういうエゴは】
さて、シロガネに霜降り牛でも持っていってやるか。
俺はスーパーで千円を超えるステーキ肉を20枚を買ってから、ダンジョンへ。
ダンジョンに入ると、しばらくしてシロガネがやってきた。
「よしよし、ステーキ肉だ。たんと食べろよ」
【散財してるな】
【モンスターの方が俺よりいいもの食ってる】
【ただの貧乏人には興味ありません。この中に大株主、国主、大地主、鉱主がいたら、あたしのところに来なさい】
【出たよ守銭奴】
【貧乏臭いのはうつるのよ。しっしっ】
【おっさん、素敵。結婚して】
【今日はまた女が多いな】
【金曜日だからな。週末で寂しいんだろ】
俺はシロガネを撫でた。
【シロガネ可愛い】
【そうか。怖いと思うけどな。トラぐらいあるんだぞ】
【犬は正義。猫はあっち行け】
【犬も猫も可愛いが、モンスターを愛でる気にはならない】
ステーキ肉を平らげたシロガネは俺に覆いかぶさりぺろぺろと舐めてきた。
【死んだな】
【いや、尻尾を振ってペロペロしてるうちは大丈夫。唸ってきたら危ない】
俺はよだれまみれになった。
よく考えたら俺のパーティはイロモノだな。
おっさんにJKにコボルトとケットシーと狼。
でも俺らしいかもな。
買取場のおっさんにはいつも世話になっているからな。
アイアンウルフのブレスを封じるのはもう慣れた。
今回は呪いで弱体化させてから狩る。
弥衣達が一撃を加え、俺が呪いの一撃を加える。
アイアンウルフは大口を開いたが、構わず脳天に鉄パイプを落とした。
一撃で死ぬアイアンウルフ。
ふむ、呪いを掛けると弱体化が凄いな。
それにしても弥衣達の動きが良い。
レベルのおんえか、いやおんけいだったな。
俺もちょっとずつ賢くならないと。
そんなこんなで目標の5体を仕留めた。
もう良いかなと思った時に俺達はそいつに出会った。
【怪我してるね】
【容赦なく殺すのかな】
【クズだからそうかもな】
怪我をしたアイアンウルフがうずくまっている。
俺達を見るとブレスを吐き始めた。
だが、ほどなくしてブレスが止まった。
そして、ぐったりした。
【死んだ?】
【助けてやれよ】
【蜘蛛の糸の話があるだろ。悪党でも善行を積むといいことあるぞ】
【それって最後は落ちる話じゃん。善行で助かってないじゃん】
【良いことはあっただろう】
どうしようか。
そうか、寄生して服従スキルが使えるな。
やってみるか。
俺はアイアンウルフにポーションを掛けてやった。
「服従しろ」
「ワオン」
4本足で立ち上がってからお座りするアイアンウルフ。
どうやら服従したらしい。
名前を付けないとな。
「お前はシロガネだ」
「ワフン」
「よしよし」
撫でたが針金だな。
毛並みに逆らうと刺さる。
服従スキルは便利だな。
オークとか服従させてからぶっ殺せないか。
試してみるか。
アイアンオークの所に行き。
「服従しろ」
アイアンオークは棍棒を振り下ろしてきた。
やっぱり畜生か。
俺は棍棒を鉄パイプで受け止めた。
シロガネがアイアンオークの足にかぶりつく。
俺は鉄パイプに呪いを込めた。
呪いはアイアンオークの棍棒を侵食して体にも染み込んだ。
アイアンオークが棍棒を振り上げる。
弱体化してるから、流星打も受け止められるだろう。
と思ったらシロガネが足に食いついて倒して、喉笛を噛み切った。
死んだらしい。
俺は睾丸を切り取った。
「シロガネ、食ってよし」
「ワオオオン」
シロガネが喜びアイアンオークの死骸を貪り喰らった。
【おー、底辺おっさん。モンスターを手懐ける】
【飼い犬に手を噛まれる未来が見える】
【いや餌をくれる人は噛まんよ。近所の子供が噛まれたりして】
シロガネはダンジョンから出すのはやめておこう。
子供を噛んだりしないと思うが千が一があるからな。
あれっ、万だったっけ億だったかな。
まあ良いや。
「よし、シロガネ。ダンジョンがお前の家だ。大人しく待っているんだぞ」
「ワン」
シロガネは去って行った。
本当に賢いな。
俺よりも頭が良いかも知れない。
それにしてもアイアンオークが服従しなかったのはたぶん恩を感じてなかったからだな。
寄生でも許可してくれない者には掛からない。
服従も同じなんだろう。
許可しなきゃ掛からない。
出会いが大切なんだな。
「おっさん、頼まれてたアイアンウルフの死骸持ってきた」
「おう。ありがとよ」
「今後、俺はアイアンウルフの依頼は受けない。向こうが襲い掛かってきた場合は狩るけど、こちらからは狩らない」
「そうか。何でなのかは聞かない。ジンクスとか信じている冒険者は多いからな」
【シロガネ、同族は狩らない。キリッ】
【いいと思うよそういうエゴは】
さて、シロガネに霜降り牛でも持っていってやるか。
俺はスーパーで千円を超えるステーキ肉を20枚を買ってから、ダンジョンへ。
ダンジョンに入ると、しばらくしてシロガネがやってきた。
「よしよし、ステーキ肉だ。たんと食べろよ」
【散財してるな】
【モンスターの方が俺よりいいもの食ってる】
【ただの貧乏人には興味ありません。この中に大株主、国主、大地主、鉱主がいたら、あたしのところに来なさい】
【出たよ守銭奴】
【貧乏臭いのはうつるのよ。しっしっ】
【おっさん、素敵。結婚して】
【今日はまた女が多いな】
【金曜日だからな。週末で寂しいんだろ】
俺はシロガネを撫でた。
【シロガネ可愛い】
【そうか。怖いと思うけどな。トラぐらいあるんだぞ】
【犬は正義。猫はあっち行け】
【犬も猫も可愛いが、モンスターを愛でる気にはならない】
ステーキ肉を平らげたシロガネは俺に覆いかぶさりぺろぺろと舐めてきた。
【死んだな】
【いや、尻尾を振ってペロペロしてるうちは大丈夫。唸ってきたら危ない】
俺はよだれまみれになった。
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