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第4章 樹聖エルフ王国編
第89話 蟻蜜酒
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俺はアルヴァルを見失った辺りにきていた。
相変わらず治安の悪そうな所だ。
道端に座り込んで金色の酒を飲む人間が何人か居る。
そこに素面のチンピラ風の男が一人いた。
どうかな。
金を握らせればべらべら喋るだろうか。
おれは近寄り金貨を一枚見せて投げ渡した。
男は驚く風でもなく金貨を片手で捉え懐に大事そうにしまった。
「お前も、ゴールドスパークが欲しいのか。誰に聞いたか言ってみろ」
なんか勘違いしているな。
どう言うのが正解かな。
とりあえずとぼけてみるか。
「そこらのよっぱらいに聞いた。名前は知らない」
「ふーん、そうか。まあ前金を貰っているしな。三つ渡す。お釣りは紹介料だ」
「それで、いいよ」
「じゃあ、ついて来い」
チンピラはそう言うと俺を建物の前に案内するとここで待てと言った。
それから少し経って酒瓶を三つ持って建物の中から出てきた。
俺は酒瓶を受け取りローブ男を見なかったか聞いたところチンピラの顔色が変わった。
「お前、警備兵の犬か。その話を聞いたら生きて帰せないな」
チンピラはナイフを出して筋力強化スキルを発動した。
俺はトレントゴーレム一体をアイテム鞄から出して応戦。
トレントゴーレムは瞬く間にチンピラを叩きのめした。
殺すまでもないな。
建物の中に踏み込んでもどうせチンピラしかいないのだろうな。
魔力視にも魔力の大きい人間は映らない。
アルヴァルの魔力も当然無い。
アルヴァルとこの酒がどう繋がるのか分からないが、酒をリンナに見せてみよう何か分かるかも知れない。
俺はリンナを探して城壁の所に行った。
リンナは寂しげな顔で城壁の上に佇んでいる。
俺はスルスルと城壁を上がってリンナの傍らに立ち声を掛けた。
「変な酒を手に入れたんだ。調べてみてくれないか」
「ええ良いわよ」
リンナに酒瓶を一つ渡して城壁を後にした。
その足でマリリの店に顔を出すとマリリは暖かく向か入れてくれた。
「噴霧器と冷却手榴弾の売り上げはどんな感じ」
「順調に売れているわ」
「今日はセシリーンに用があるんだ」
「セシリーン、あなた用だって」
商談部屋の外にいるセシリーンに向かって声を掛けた。
セシリーンは油断なく見回してから部屋に入ると俺が出した酒瓶をまじまじと見つめた。
「セシリーン。この酒にアルヴァルが係わっているかもしれない」
「そうか、この国にも教会はあるから調べれば何か分かるだろう」
俺はマリリの店を後にして考える。
当分あのチンピラがいた界隈には顔を出さない方が良いだろうな。
相手も警戒しているに違いない。
強敵が出てくるとやっかいな事になるかもしれないから自重しよう。
俺は魔獣退治をして時間を潰した。
ある日、血相を変えてリンナが部屋に尋ねて来た。
「あの酒どこで手に入れたの」
「チンピラから買った」
「あれは麻薬よ。お酒だけど毒。材料も分かったわ。ミリタリーアントの蟻蜜よ」
「そんなのが蔓延したら大変だな」
「ええ。取締りしている所には報告したわ」
「セシリーンにも教えないと」
「そちらは私がもう伝えたわ。なんでも、相当数出荷されているらしいのよ。禁忌として教会が取り締まる事になったみたい」
「大事になったな。でも俺に出来る事はもうないみたいだ」
「かれらはミリタリーアントの蟻蜜をどうやって手に入れたのかしら」
「そうか、本道を突き止めたに違いない。なら尾行する手だな。チンピラの事は黙ってくれないか。俺が調べて見たい」
「ええ、分かったわ」
俺はあの場所に行って、迷彩スキルでチンピラを見張る事にした。
建物の中にもこっそり入った。
中では蟻蜜を水に溶かし酒を造る作業が行われていた。
だが、蟻蜜を運び込む場面を目撃できない。
警備兵の人間もこの建物を見張っているのが魔力視で分かった。
優秀だな警備兵。
何かの情報でこの場所を突き止めたのだろう。
たぶんこの手の場所は複数あると見た。
警備兵も蟻蜜の出所を探っているのだろう。
チンピラを何人逮捕しても大元を叩き潰さないとイタチゴッコだからな。
さて困ったな。
迷彩スキルも万能じゃないからな。
凄腕だと気づかれる事もある。
建物の中に常にいる訳にもいかない。
しばらく監視していると中が騒がしい。
内輪もめか。
しばらくして中の魔力が全て消えた。
俺は迷彩スキルを掛けたまま中に踏み込んだ。
誰も居ない。
死体すらない。
どこに消えたのかは分かった。
地下だ。
棚が倒されそこにぽっかりと穴が開いていた。
ここから蟻蜜を運び込んでいたのだろう。
嗅ぎつけられそうになったので全員で撤収したのか。
それにしては少し妙だ。
蟻蜜酒の作りかけだのが放置されている。
武器も抜き身で転がっている。
謎を解くべく俺は地下に通じている穴に入った。
穴は人が一人歩ける大きさに掘られていて途中で分岐して迷路の様になっていた。
まるでゲリラが掘ったようだ。
ライタにたしかその話を聞いたのだったな。
トラップやら戦闘員やらが居そうだが人っ子一人居ない。
穴は全て行き止まりになっていた。
どういう事だ。
追われるのを考えて埋め戻したのか。
行き止まりの一つにソルジャーアントの屍骸を見つけた。
そうかこの穴はミリタリーアントの巣穴に繋がっていたのか。
だとすれば埋め戻したのはミリタリーアントという事になる。
手掛かりがまた無くなった。
また振り出しだな。
だが、アルヴァルの企みは一つ潰れたような気がする。
相変わらず治安の悪そうな所だ。
道端に座り込んで金色の酒を飲む人間が何人か居る。
そこに素面のチンピラ風の男が一人いた。
どうかな。
金を握らせればべらべら喋るだろうか。
おれは近寄り金貨を一枚見せて投げ渡した。
男は驚く風でもなく金貨を片手で捉え懐に大事そうにしまった。
「お前も、ゴールドスパークが欲しいのか。誰に聞いたか言ってみろ」
なんか勘違いしているな。
どう言うのが正解かな。
とりあえずとぼけてみるか。
「そこらのよっぱらいに聞いた。名前は知らない」
「ふーん、そうか。まあ前金を貰っているしな。三つ渡す。お釣りは紹介料だ」
「それで、いいよ」
「じゃあ、ついて来い」
チンピラはそう言うと俺を建物の前に案内するとここで待てと言った。
それから少し経って酒瓶を三つ持って建物の中から出てきた。
俺は酒瓶を受け取りローブ男を見なかったか聞いたところチンピラの顔色が変わった。
「お前、警備兵の犬か。その話を聞いたら生きて帰せないな」
チンピラはナイフを出して筋力強化スキルを発動した。
俺はトレントゴーレム一体をアイテム鞄から出して応戦。
トレントゴーレムは瞬く間にチンピラを叩きのめした。
殺すまでもないな。
建物の中に踏み込んでもどうせチンピラしかいないのだろうな。
魔力視にも魔力の大きい人間は映らない。
アルヴァルの魔力も当然無い。
アルヴァルとこの酒がどう繋がるのか分からないが、酒をリンナに見せてみよう何か分かるかも知れない。
俺はリンナを探して城壁の所に行った。
リンナは寂しげな顔で城壁の上に佇んでいる。
俺はスルスルと城壁を上がってリンナの傍らに立ち声を掛けた。
「変な酒を手に入れたんだ。調べてみてくれないか」
「ええ良いわよ」
リンナに酒瓶を一つ渡して城壁を後にした。
その足でマリリの店に顔を出すとマリリは暖かく向か入れてくれた。
「噴霧器と冷却手榴弾の売り上げはどんな感じ」
「順調に売れているわ」
「今日はセシリーンに用があるんだ」
「セシリーン、あなた用だって」
商談部屋の外にいるセシリーンに向かって声を掛けた。
セシリーンは油断なく見回してから部屋に入ると俺が出した酒瓶をまじまじと見つめた。
「セシリーン。この酒にアルヴァルが係わっているかもしれない」
「そうか、この国にも教会はあるから調べれば何か分かるだろう」
俺はマリリの店を後にして考える。
当分あのチンピラがいた界隈には顔を出さない方が良いだろうな。
相手も警戒しているに違いない。
強敵が出てくるとやっかいな事になるかもしれないから自重しよう。
俺は魔獣退治をして時間を潰した。
ある日、血相を変えてリンナが部屋に尋ねて来た。
「あの酒どこで手に入れたの」
「チンピラから買った」
「あれは麻薬よ。お酒だけど毒。材料も分かったわ。ミリタリーアントの蟻蜜よ」
「そんなのが蔓延したら大変だな」
「ええ。取締りしている所には報告したわ」
「セシリーンにも教えないと」
「そちらは私がもう伝えたわ。なんでも、相当数出荷されているらしいのよ。禁忌として教会が取り締まる事になったみたい」
「大事になったな。でも俺に出来る事はもうないみたいだ」
「かれらはミリタリーアントの蟻蜜をどうやって手に入れたのかしら」
「そうか、本道を突き止めたに違いない。なら尾行する手だな。チンピラの事は黙ってくれないか。俺が調べて見たい」
「ええ、分かったわ」
俺はあの場所に行って、迷彩スキルでチンピラを見張る事にした。
建物の中にもこっそり入った。
中では蟻蜜を水に溶かし酒を造る作業が行われていた。
だが、蟻蜜を運び込む場面を目撃できない。
警備兵の人間もこの建物を見張っているのが魔力視で分かった。
優秀だな警備兵。
何かの情報でこの場所を突き止めたのだろう。
たぶんこの手の場所は複数あると見た。
警備兵も蟻蜜の出所を探っているのだろう。
チンピラを何人逮捕しても大元を叩き潰さないとイタチゴッコだからな。
さて困ったな。
迷彩スキルも万能じゃないからな。
凄腕だと気づかれる事もある。
建物の中に常にいる訳にもいかない。
しばらく監視していると中が騒がしい。
内輪もめか。
しばらくして中の魔力が全て消えた。
俺は迷彩スキルを掛けたまま中に踏み込んだ。
誰も居ない。
死体すらない。
どこに消えたのかは分かった。
地下だ。
棚が倒されそこにぽっかりと穴が開いていた。
ここから蟻蜜を運び込んでいたのだろう。
嗅ぎつけられそうになったので全員で撤収したのか。
それにしては少し妙だ。
蟻蜜酒の作りかけだのが放置されている。
武器も抜き身で転がっている。
謎を解くべく俺は地下に通じている穴に入った。
穴は人が一人歩ける大きさに掘られていて途中で分岐して迷路の様になっていた。
まるでゲリラが掘ったようだ。
ライタにたしかその話を聞いたのだったな。
トラップやら戦闘員やらが居そうだが人っ子一人居ない。
穴は全て行き止まりになっていた。
どういう事だ。
追われるのを考えて埋め戻したのか。
行き止まりの一つにソルジャーアントの屍骸を見つけた。
そうかこの穴はミリタリーアントの巣穴に繋がっていたのか。
だとすれば埋め戻したのはミリタリーアントという事になる。
手掛かりがまた無くなった。
また振り出しだな。
だが、アルヴァルの企みは一つ潰れたような気がする。
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