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第2章 Sランク成り上がり編
第43話 ダンジョン出禁と対空ミサイル
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ドラゴンの対策もばっちりだ。
よほどの強敵以外は大丈夫だと思いたい。
意を決してラスボスの部屋の扉を開ける。
形作られたのはアースドラゴンだった。
ちょっと拍子抜けだ。
液体ヘリウムを大量に出し空気を冷やす。
ろくな攻撃もしないうちにアースドラゴンは眠りについた。
こうなれば、こっちのもの。
加速砲で止めを刺して、わくわくしながらドロップ品を待つ。
やったエリクサーだ。
冷やして攻撃しただけで金貨千枚とは美味しい仕事だ。
当然何度もラスボスに挑む。
十回挑み、エリクサーは五個、アイテム鞄は三個、良さそうな魔剣が二本でた。
十一回目はなんとアースドラゴンが五頭いっぺんに出現。
少し焦ったが、冷やしてとどめのルーチンでわけなく対処できた。
ドロップもちゃんと五頭分出て少し得した気分だ。
これ以降も五頭いっぺんだと嬉しいなと思ったが、そんな事無く一頭ずつだった。
三十回ほどラスボスを退治して引き上げようとした時。
『困った事をしてくれましたね』
超越者が話し掛けてきた。
「何の事?」
『ラスボスをそんなに簡単に対処されたら困るのだ』
「でも、ズルはしてない」
『二度とダンジョンに来て欲しくないから、取引しよう』
「何か見返りがほしいな。急には思いつかないから貸し一つって事で」
『たいした事は叶えてやれないが、いいでしょう』
ダンジョンから出禁くらったよ。
でも沢山アイテムを確保したから、もう良いだろう。
アイテムを三つ売る事にした。
冒険者ギルドでフェミリさんの窓口の列に並ぶ。
「こんにちは」
「今日は何です。またスキルを見たいの」
「まずはこれをあげるよ」
俺はアイテム鞄からバラの造花を取り出した。
リンナに渡したのと同じ奴だ。
金貨千枚を越える取引をするのだから、機嫌をとっておいてもいいだろう。
「全部で二十三本あるはずだから、皆で分けて」
「結婚して辞めた子が一人いるから二十二本で足りるけど。ありがと」
「それで今回は大金が動く取引なんだ」
「そう、エリクサーでも持ってきたのかしら」
「よく分かったね。エリクサーとアイテム鞄と魔剣だよ。全部ラスボスのドロップ品」
「オークションより安くなるけど良いの」
「うん、金が必要なんだ」
「何をするか分からないけど即金で払いましょ。鑑定するから少し待って」
フェミリさんは俺からアイテムを受け取ると別の受付嬢に渡した。
「今回は助かったわ。特にアイテム鞄がね」
「何かあったのか」
「魔獣の被害が酷くて流通が滞っているのよ。おまけに盗賊被害も出る始末よ」
「ふーん。ところで、アイテム鞄ってどれくらい入るの」
「馬車の百台分よ」
「そんなに」
フェミリさんが受付嬢から紙を受け取る。
「金額が出たわ。全部で金貨二千八百枚。随分と稼ぐようになったわね」
「おかげさまで」
「Aランクも遠くなさそうね」
「目標はSランクだから、まだまだだよ」
お金をアイテム鞄に突っ込み冒険者ギルドを後にした。
迷彩スキルを掛けて商業ギルドのトバイロスの執務室に忍びこむ。
二人きりになった所で姿を現す。
「何か証拠を掴んだのか」
「そちらは、近々手に入るよ」
「そうか、それで」
「証拠を掴んだ時にうやむやにされないように多数派工作をしてほしいと頼みに来た」
「ほう」
「軍資金の金貨五千枚だ」
アイテム鞄から金貨を小分けにした袋を床いっぱいに置く。
今まで稼いだ分も付け足して渡す事にした。
お金はアイテムがまだ沢山あるから惜しくない。
「今まで、タイン商会の策略かと疑っていたが、本気なんだな」
「金が足りなくなれば用意する。連絡は冒険者ギルドに伝言してくれ」
「分かった」
商業ギルドはこれで良いだろう。
さてと、対空ミサイルの開発でもするか。
どこから手をつけよう。
爆発は魔法でなんとかするにしても、誘導の仕組みが思いつかない。
「ライタ、対空ミサイルを作りたいのだけど、誘導の仕組みで行き詰まっている」
『俺の世界では熱源探知や映像とか色々やっていたような気がする。電波やGPSで誘導とかもあったが、無理だな。この世界なら魔力かな』
「魔力視で誘導とか出来るかな」
『ターゲットロックとか複雑な動きをさせるなら、コンピュータが要るな』
「擬似スキルでなんとかならない」
『どうだろう、やってみないと』
「うーん、手っ取り早いのはないかな」
『手っ取り早いのは誘導スキルを作ってもらえば良い。貸しがあるだろ』
そうだな、大した事は叶えられないと言っていた。
スキルを作るのならできるだろう。
「よし、貸しを使おう。超越者、貸しを取り立てたい」
『望みを言ってくれ』
「魔力を識別したら、目的に向かって念動で誘導するスキルが欲しい」
『簡単な事だ。叶えたぞ』
ステータスをチェックすると誘導スキルが増えていた。
これで誘導ミサイルが出来るな。
風魔法で推進、誘導スキルで目的に向かって、火魔法を使い爆発でいいだろう。
魔力を沢山食いそうだから、オーガの魔石が良いかな。
結果、対空ミサイルは簡単に仕上がった。
副産物として加速砲用の誘導弾なんてのもできた。
作ったからには、試し撃ちしたくなるのが人情。
翌日、東門から街の外に出た。
さらに東に歩くと段々と緑が少なくなっていく。
そして、一時間ほど行くと赤茶けた地面と観葉植物が疎らに生える荒野となる。
別名オーガの領域だ。
枯れ草が玉になって荒野を転がっていくのが見えた。
殺風景な所だな。
『おかしいだろ、こんなの』
めずらしくライタから突っ込みが入った。
「何が」
『森と草原と荒野が混在しているなんて、どう見てもおかしいだろ』
「気に掛けた事が無かったよ。子供の頃からこうだから」
『降水量が線で分けたかのように変わるなんて、絶対変だ』
「何かあるのかも。機会があれば超越者に聞くよ」
そんなに変かな。
謎の一つとして心の隅に置いておこう。
荒野を進み、遠くに大きい亀の魔獣が見えた。
ストーンタートルだな。
この魔獣は土魔法の鎧を纏って防御を固める。
動きは遅いので、加速砲で充分だな。
誘導弾を加速砲で撃つ。
一撃で魔獣はひっくり返った。
近寄ると確かに死んでいる。
アイテム鞄に収納して、新たな魔獣を探す。
次の魔獣はオーガだった。
こちらに気づくと、俺の倍ほどのストライドで走ってくる。
対空ミサイルを撃ってみよう。
拳大の対空ミサイルは少しずつ加速してオーガに当たって爆発した。
オーガはのけ反りダメージを受けたが倒れない。
少し火力不足のようだ。
結局三発でオーガは沈んだ。
ドラゴンを想定するなら、もっと火力が無いと使えない。
対空ミサイルは地上の魔獣にも効果があるけど魔石の値段が高い。
金貨を撃っているようなものだ。
ドラゴンなら割に合う気もするが、雑魚にはもったいないな。
三匹目の魔獣はスコールホークだった。
お待ちかねの鳥型の魔獣で4メートラほどある。
風魔法で加速し、攻撃は水魔法を使う魔獣だ。
対空ミサイルを撃つと一発で地上に落ちる。
紙装甲だな。
鳥型なんで耐久力はあまりないのだろう。
火力を何倍かに上げ対空ミサイルは完成した。
よほどの強敵以外は大丈夫だと思いたい。
意を決してラスボスの部屋の扉を開ける。
形作られたのはアースドラゴンだった。
ちょっと拍子抜けだ。
液体ヘリウムを大量に出し空気を冷やす。
ろくな攻撃もしないうちにアースドラゴンは眠りについた。
こうなれば、こっちのもの。
加速砲で止めを刺して、わくわくしながらドロップ品を待つ。
やったエリクサーだ。
冷やして攻撃しただけで金貨千枚とは美味しい仕事だ。
当然何度もラスボスに挑む。
十回挑み、エリクサーは五個、アイテム鞄は三個、良さそうな魔剣が二本でた。
十一回目はなんとアースドラゴンが五頭いっぺんに出現。
少し焦ったが、冷やしてとどめのルーチンでわけなく対処できた。
ドロップもちゃんと五頭分出て少し得した気分だ。
これ以降も五頭いっぺんだと嬉しいなと思ったが、そんな事無く一頭ずつだった。
三十回ほどラスボスを退治して引き上げようとした時。
『困った事をしてくれましたね』
超越者が話し掛けてきた。
「何の事?」
『ラスボスをそんなに簡単に対処されたら困るのだ』
「でも、ズルはしてない」
『二度とダンジョンに来て欲しくないから、取引しよう』
「何か見返りがほしいな。急には思いつかないから貸し一つって事で」
『たいした事は叶えてやれないが、いいでしょう』
ダンジョンから出禁くらったよ。
でも沢山アイテムを確保したから、もう良いだろう。
アイテムを三つ売る事にした。
冒険者ギルドでフェミリさんの窓口の列に並ぶ。
「こんにちは」
「今日は何です。またスキルを見たいの」
「まずはこれをあげるよ」
俺はアイテム鞄からバラの造花を取り出した。
リンナに渡したのと同じ奴だ。
金貨千枚を越える取引をするのだから、機嫌をとっておいてもいいだろう。
「全部で二十三本あるはずだから、皆で分けて」
「結婚して辞めた子が一人いるから二十二本で足りるけど。ありがと」
「それで今回は大金が動く取引なんだ」
「そう、エリクサーでも持ってきたのかしら」
「よく分かったね。エリクサーとアイテム鞄と魔剣だよ。全部ラスボスのドロップ品」
「オークションより安くなるけど良いの」
「うん、金が必要なんだ」
「何をするか分からないけど即金で払いましょ。鑑定するから少し待って」
フェミリさんは俺からアイテムを受け取ると別の受付嬢に渡した。
「今回は助かったわ。特にアイテム鞄がね」
「何かあったのか」
「魔獣の被害が酷くて流通が滞っているのよ。おまけに盗賊被害も出る始末よ」
「ふーん。ところで、アイテム鞄ってどれくらい入るの」
「馬車の百台分よ」
「そんなに」
フェミリさんが受付嬢から紙を受け取る。
「金額が出たわ。全部で金貨二千八百枚。随分と稼ぐようになったわね」
「おかげさまで」
「Aランクも遠くなさそうね」
「目標はSランクだから、まだまだだよ」
お金をアイテム鞄に突っ込み冒険者ギルドを後にした。
迷彩スキルを掛けて商業ギルドのトバイロスの執務室に忍びこむ。
二人きりになった所で姿を現す。
「何か証拠を掴んだのか」
「そちらは、近々手に入るよ」
「そうか、それで」
「証拠を掴んだ時にうやむやにされないように多数派工作をしてほしいと頼みに来た」
「ほう」
「軍資金の金貨五千枚だ」
アイテム鞄から金貨を小分けにした袋を床いっぱいに置く。
今まで稼いだ分も付け足して渡す事にした。
お金はアイテムがまだ沢山あるから惜しくない。
「今まで、タイン商会の策略かと疑っていたが、本気なんだな」
「金が足りなくなれば用意する。連絡は冒険者ギルドに伝言してくれ」
「分かった」
商業ギルドはこれで良いだろう。
さてと、対空ミサイルの開発でもするか。
どこから手をつけよう。
爆発は魔法でなんとかするにしても、誘導の仕組みが思いつかない。
「ライタ、対空ミサイルを作りたいのだけど、誘導の仕組みで行き詰まっている」
『俺の世界では熱源探知や映像とか色々やっていたような気がする。電波やGPSで誘導とかもあったが、無理だな。この世界なら魔力かな』
「魔力視で誘導とか出来るかな」
『ターゲットロックとか複雑な動きをさせるなら、コンピュータが要るな』
「擬似スキルでなんとかならない」
『どうだろう、やってみないと』
「うーん、手っ取り早いのはないかな」
『手っ取り早いのは誘導スキルを作ってもらえば良い。貸しがあるだろ』
そうだな、大した事は叶えられないと言っていた。
スキルを作るのならできるだろう。
「よし、貸しを使おう。超越者、貸しを取り立てたい」
『望みを言ってくれ』
「魔力を識別したら、目的に向かって念動で誘導するスキルが欲しい」
『簡単な事だ。叶えたぞ』
ステータスをチェックすると誘導スキルが増えていた。
これで誘導ミサイルが出来るな。
風魔法で推進、誘導スキルで目的に向かって、火魔法を使い爆発でいいだろう。
魔力を沢山食いそうだから、オーガの魔石が良いかな。
結果、対空ミサイルは簡単に仕上がった。
副産物として加速砲用の誘導弾なんてのもできた。
作ったからには、試し撃ちしたくなるのが人情。
翌日、東門から街の外に出た。
さらに東に歩くと段々と緑が少なくなっていく。
そして、一時間ほど行くと赤茶けた地面と観葉植物が疎らに生える荒野となる。
別名オーガの領域だ。
枯れ草が玉になって荒野を転がっていくのが見えた。
殺風景な所だな。
『おかしいだろ、こんなの』
めずらしくライタから突っ込みが入った。
「何が」
『森と草原と荒野が混在しているなんて、どう見てもおかしいだろ』
「気に掛けた事が無かったよ。子供の頃からこうだから」
『降水量が線で分けたかのように変わるなんて、絶対変だ』
「何かあるのかも。機会があれば超越者に聞くよ」
そんなに変かな。
謎の一つとして心の隅に置いておこう。
荒野を進み、遠くに大きい亀の魔獣が見えた。
ストーンタートルだな。
この魔獣は土魔法の鎧を纏って防御を固める。
動きは遅いので、加速砲で充分だな。
誘導弾を加速砲で撃つ。
一撃で魔獣はひっくり返った。
近寄ると確かに死んでいる。
アイテム鞄に収納して、新たな魔獣を探す。
次の魔獣はオーガだった。
こちらに気づくと、俺の倍ほどのストライドで走ってくる。
対空ミサイルを撃ってみよう。
拳大の対空ミサイルは少しずつ加速してオーガに当たって爆発した。
オーガはのけ反りダメージを受けたが倒れない。
少し火力不足のようだ。
結局三発でオーガは沈んだ。
ドラゴンを想定するなら、もっと火力が無いと使えない。
対空ミサイルは地上の魔獣にも効果があるけど魔石の値段が高い。
金貨を撃っているようなものだ。
ドラゴンなら割に合う気もするが、雑魚にはもったいないな。
三匹目の魔獣はスコールホークだった。
お待ちかねの鳥型の魔獣で4メートラほどある。
風魔法で加速し、攻撃は水魔法を使う魔獣だ。
対空ミサイルを撃つと一発で地上に落ちる。
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