1 / 120
第1章 禁忌活用編
第1話 残機スキルで新スキル獲得
しおりを挟む
街道に突如、躍り出た生き物、それは狼型で体長が2メートラほどもあった。
恐ろしい面構えで、剥き出した牙が顔を更に凶暴に見せていた。
やばい、あれは魔獣だ。
一頭だけならまだなんとかなったかも知れない。
しかし、無情な事に一頭が俺達を見つけ吠えると、追加で六頭もの魔獣が後からやってきて馬車を囲んで一緒に走り出す。
逃げるという選択肢は悪手だろう。
馬ゴーレムに繋いだ幌馬車では到底逃げ切れない。
魔獣には盗賊のように金を払って見逃してもらうという手も使えない。
覚悟を決めて戦うしかない。
「魔獣が出ました」
俺は昼間失敗して鞭打たれた背中がヒリヒリと痛むのを堪え、御者台から馬車の荷台に声を掛ける。
「フィル、お前が絶対なんとかしろ」
荷台からニエルの声が返ってきた。
ニエルの野郎、無茶言いやがって。
護衛を雇えとマリリが言っていたのに無視するからだ。
それの尻拭いを俺にさせるなんて酷い奴だけど、奴隷だから言い返せない。
奴隷の証明である首に嵌った首輪を恨めしく思う。
俺は馬車を止め御者台から飛び降りた。
急いで馬ゴーレムを馬車から外し狼の魔獣に突撃するも、油断していた一頭に蹄を喰らわせる事ができただけだ。
他の一頭に首を噛み付かれ簡単に倒された。
「フォレストウルフだと! 俺はこんな所で終わられないんだーー!」
後ろを見るとニエルが荷台から飛び降り、太った体で良くあんなに速く走れたなという速度で逃げる。
狼は逃げる相手は追いかける習性があると聞いた事が、やっぱり捕まったか。
俺はニエルに魔獣の注意が惹きつけられたのを見て荷台に駆け込んだ。
荷台にはニエルの姪のマリリが震えて座り込んでいるのが目に入る。
どうにかしなければ、打開策は難しい。
馬ゴーレムを起こしてマリリと逃げるのは駄目だな。
馬ゴーレムは石で出来ているから、ダメージはあまりないけど、スピードが足らない。
それと、俺が馬車から離れないように命令されているのも最悪だ。
奴隷は契約魔法で縛られていて命令には絶対服従しないと不快感が襲ってくる。
違反している時間が長くなるほど不快感は増す。
聞いた話では逃げた奴隷は不快感で一歩も動けなくなり食事も食べられなくなるという。
好転させる一手を打つとしても俺の手札はゴーレムの他は筋力強化のスキルしかない。
その時。
『俺に任せろ』
今の声はライタ、俺に取り憑いている自称異世界人の霊だ。
ライタの声は俺以外には聞こえない。
『体の主導権を俺に渡せばなんとかしてやる』
俺は藁にも縋る思いで、体をリラックスさせ、受け渡すと強くイメージする。
急に体の自由が利かなくなり、勝手に動き出す。
「ふははは、復活。これでハーレムも贅沢もし放題だ。現代知識無双だぜ」
自分口から勝手に言葉が漏れるのは変な気分だ。
ライタのテンションが高いけど、大丈夫なのかこれ。
「体を乗っ取ってやるのは……まずは能力確認っと。ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:山田 雷太
魔力:0/0
スキル:
残機
――――――――――――――――
魔力が無い、俺の魔力は54だったはず。
ライタが霊魂だからだろうか。
それに残機というスキルが増えている。
ライタが持っていたスキルなんだろう。
「残機良いねぇ。無敵って事だろ」
ライタは木箱を漁り始めた。
「金目の物はないかな?」
そっちじゃない。
魔獣をなんとかしろと俺は心の中で叫ぶ。
体が使えないのがこんなにもどかしいとは思わなかった。
「けっ食料しかないのか。ニエルの奴、くたばっちまって俺の奴隷契約の解除はどうするんだ。使えない奴」
マリリもいるんだぞ。発言には気を配れ。
「俺に契約魔法を掛けてくれないか」
いつの間にか俺を見つめているマリリにライタが話しかける。
「まあ、いいわ。ここで何もしなくても食われるだけだから」
「魔力を見えるように許可を出してくれ」
「それは禁忌よ」
マリリに聞いた話では契約魔法を制限する以外に使うのは禁忌だ。
ライタめ、よりによって禁忌を持ち出すとは。
「私を信じて、トラスト・ミー」
マリリは首を横に振る。
大統領も騙された最強の説得の言葉だと思ったんだがとライタが呟いた。
マリリは散々ためらった後。
「やるわよ。契約魔法、魔力を見るのを許可する」
「あがっががが!」
世界の広大さが感じられた後にライタの奇声を最後に意識が途絶えた。
「フィル、この人が今日から主人だ。よく言う事を聞くんだぞ」
「お父さんどういう事?」
これは夢だ。
忘れもしない十歳の時の記憶。
「従えば今より美味い物が食える。お前のスキル数が少ないのが悪いんだ」
「時間は有限だ。始めますよ。契約魔法、奴隷は人間に危害を加えてはならない、自己を守らなければならない、主人の命令に服従――さあ、受け入れて」
そうだ、俺は奴隷商の言葉を受け入れた。
場面は変わり。
ああ、これは奴隷に成り立ての頃の記憶か。
「フィル、お前、俺の悪口を言ったな」
ニエルが棍棒の鞭の柄に唾を吹きかけると強く握り締め。
俺を殴った。
そうだ、俺は自分を空中から見てその後。
『よう、俺の声が聞こえるか?』
「誰?」
『ちっ、気がついたか。ああ、俺はライタ。幽霊さ』
次々に場面は変わる。
「フィル、十五歳の成人おめでとう」
これは最近の記憶だな。
「ありがとう。俺を祝ってくれるのはマリリぐらいだ」
「今日は割り算を教えるわ」
この次の日からマリリの髪の編みこみのリボンの色が青になったのだったな。
悲しかったのを良く覚えていた。
青は婚約の色だ。
どこからか、甦れ、アイアンゴーレム使い。
さあ、存分にゴーレムするがいいと声が聞こえる。
俺はアイアンゴーレムは使った事がない、ストーンゴーレムが精々だ。
意識が覚醒し、俺は辺りを見回す。
良かったマリリは無事だ。
「ライタ、何があったか分かる?」
ライタの声が聞こえない。
その代わりにステータスをみるんだなと思いが浮かんでくる。
そうか、ライタ死んだのか。
今まで色々ありがとうと感謝の念があふれて、涙が止まらない。
「ぐす。ス、ス、ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:フィル
魔力:37/54
スキル:
ゴーレム使役
筋力強化
魔力視
――――――――――――――――
スキルが増えているが、今は緊急事態だ。
考えるのは後でも出来る。
役立ってくれと願い、魔力視のスキルを発動する。
空気中に白い光のもやが感じられるというか見えた。
邪魔だと思うと空気中のもやが見えなくなる。
マリリに注意を向けると頭と胸の所に橙色の光が、光はきっと魔力だな。
全身にも薄っすらと橙色の光がある。
俺の魔力をみると青い色だ。
人によって魔力の色は違うのだな。
これなんの役に立つんだろう。
光るもやあるだろ、あれでゴーレム作れと聞こえた気がした。
そうだな、魔力が見えるのなら、それをゴーレムの材料にしなくてどうするよ。
空気中の魔力を再び見えるようにしてスキルを唱えると、一帯の魔力は集まり青くて強い光のゴーレムが完成した。
フワフワと浮かんでいるゴーレムを魔力視できる範囲で縦横無尽に飛ばす。
もの凄く速い。
最速と言われているトレント材を使ったウッドゴーレムより速そうだ。
おっと、今、馬車をすり抜けたぞ。
体が物をすり抜けるという事は殴ってもダメージを与えられないという事だ。
魔力は体の中にあるから、肉体をすり抜けるのは当たり前なんだけど。
このゴーレムはマリリには見えないらしい。
目の前を横切っても無反応だ。
そこは利点だな。
それよりこんなにゆっくりでフォレストウルフは平気か。
恐る恐る頭を馬車の外に出した。
恐ろしい面構えで、剥き出した牙が顔を更に凶暴に見せていた。
やばい、あれは魔獣だ。
一頭だけならまだなんとかなったかも知れない。
しかし、無情な事に一頭が俺達を見つけ吠えると、追加で六頭もの魔獣が後からやってきて馬車を囲んで一緒に走り出す。
逃げるという選択肢は悪手だろう。
馬ゴーレムに繋いだ幌馬車では到底逃げ切れない。
魔獣には盗賊のように金を払って見逃してもらうという手も使えない。
覚悟を決めて戦うしかない。
「魔獣が出ました」
俺は昼間失敗して鞭打たれた背中がヒリヒリと痛むのを堪え、御者台から馬車の荷台に声を掛ける。
「フィル、お前が絶対なんとかしろ」
荷台からニエルの声が返ってきた。
ニエルの野郎、無茶言いやがって。
護衛を雇えとマリリが言っていたのに無視するからだ。
それの尻拭いを俺にさせるなんて酷い奴だけど、奴隷だから言い返せない。
奴隷の証明である首に嵌った首輪を恨めしく思う。
俺は馬車を止め御者台から飛び降りた。
急いで馬ゴーレムを馬車から外し狼の魔獣に突撃するも、油断していた一頭に蹄を喰らわせる事ができただけだ。
他の一頭に首を噛み付かれ簡単に倒された。
「フォレストウルフだと! 俺はこんな所で終わられないんだーー!」
後ろを見るとニエルが荷台から飛び降り、太った体で良くあんなに速く走れたなという速度で逃げる。
狼は逃げる相手は追いかける習性があると聞いた事が、やっぱり捕まったか。
俺はニエルに魔獣の注意が惹きつけられたのを見て荷台に駆け込んだ。
荷台にはニエルの姪のマリリが震えて座り込んでいるのが目に入る。
どうにかしなければ、打開策は難しい。
馬ゴーレムを起こしてマリリと逃げるのは駄目だな。
馬ゴーレムは石で出来ているから、ダメージはあまりないけど、スピードが足らない。
それと、俺が馬車から離れないように命令されているのも最悪だ。
奴隷は契約魔法で縛られていて命令には絶対服従しないと不快感が襲ってくる。
違反している時間が長くなるほど不快感は増す。
聞いた話では逃げた奴隷は不快感で一歩も動けなくなり食事も食べられなくなるという。
好転させる一手を打つとしても俺の手札はゴーレムの他は筋力強化のスキルしかない。
その時。
『俺に任せろ』
今の声はライタ、俺に取り憑いている自称異世界人の霊だ。
ライタの声は俺以外には聞こえない。
『体の主導権を俺に渡せばなんとかしてやる』
俺は藁にも縋る思いで、体をリラックスさせ、受け渡すと強くイメージする。
急に体の自由が利かなくなり、勝手に動き出す。
「ふははは、復活。これでハーレムも贅沢もし放題だ。現代知識無双だぜ」
自分口から勝手に言葉が漏れるのは変な気分だ。
ライタのテンションが高いけど、大丈夫なのかこれ。
「体を乗っ取ってやるのは……まずは能力確認っと。ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:山田 雷太
魔力:0/0
スキル:
残機
――――――――――――――――
魔力が無い、俺の魔力は54だったはず。
ライタが霊魂だからだろうか。
それに残機というスキルが増えている。
ライタが持っていたスキルなんだろう。
「残機良いねぇ。無敵って事だろ」
ライタは木箱を漁り始めた。
「金目の物はないかな?」
そっちじゃない。
魔獣をなんとかしろと俺は心の中で叫ぶ。
体が使えないのがこんなにもどかしいとは思わなかった。
「けっ食料しかないのか。ニエルの奴、くたばっちまって俺の奴隷契約の解除はどうするんだ。使えない奴」
マリリもいるんだぞ。発言には気を配れ。
「俺に契約魔法を掛けてくれないか」
いつの間にか俺を見つめているマリリにライタが話しかける。
「まあ、いいわ。ここで何もしなくても食われるだけだから」
「魔力を見えるように許可を出してくれ」
「それは禁忌よ」
マリリに聞いた話では契約魔法を制限する以外に使うのは禁忌だ。
ライタめ、よりによって禁忌を持ち出すとは。
「私を信じて、トラスト・ミー」
マリリは首を横に振る。
大統領も騙された最強の説得の言葉だと思ったんだがとライタが呟いた。
マリリは散々ためらった後。
「やるわよ。契約魔法、魔力を見るのを許可する」
「あがっががが!」
世界の広大さが感じられた後にライタの奇声を最後に意識が途絶えた。
「フィル、この人が今日から主人だ。よく言う事を聞くんだぞ」
「お父さんどういう事?」
これは夢だ。
忘れもしない十歳の時の記憶。
「従えば今より美味い物が食える。お前のスキル数が少ないのが悪いんだ」
「時間は有限だ。始めますよ。契約魔法、奴隷は人間に危害を加えてはならない、自己を守らなければならない、主人の命令に服従――さあ、受け入れて」
そうだ、俺は奴隷商の言葉を受け入れた。
場面は変わり。
ああ、これは奴隷に成り立ての頃の記憶か。
「フィル、お前、俺の悪口を言ったな」
ニエルが棍棒の鞭の柄に唾を吹きかけると強く握り締め。
俺を殴った。
そうだ、俺は自分を空中から見てその後。
『よう、俺の声が聞こえるか?』
「誰?」
『ちっ、気がついたか。ああ、俺はライタ。幽霊さ』
次々に場面は変わる。
「フィル、十五歳の成人おめでとう」
これは最近の記憶だな。
「ありがとう。俺を祝ってくれるのはマリリぐらいだ」
「今日は割り算を教えるわ」
この次の日からマリリの髪の編みこみのリボンの色が青になったのだったな。
悲しかったのを良く覚えていた。
青は婚約の色だ。
どこからか、甦れ、アイアンゴーレム使い。
さあ、存分にゴーレムするがいいと声が聞こえる。
俺はアイアンゴーレムは使った事がない、ストーンゴーレムが精々だ。
意識が覚醒し、俺は辺りを見回す。
良かったマリリは無事だ。
「ライタ、何があったか分かる?」
ライタの声が聞こえない。
その代わりにステータスをみるんだなと思いが浮かんでくる。
そうか、ライタ死んだのか。
今まで色々ありがとうと感謝の念があふれて、涙が止まらない。
「ぐす。ス、ス、ステータス・オープン」
――――――――――――――――
名前:フィル
魔力:37/54
スキル:
ゴーレム使役
筋力強化
魔力視
――――――――――――――――
スキルが増えているが、今は緊急事態だ。
考えるのは後でも出来る。
役立ってくれと願い、魔力視のスキルを発動する。
空気中に白い光のもやが感じられるというか見えた。
邪魔だと思うと空気中のもやが見えなくなる。
マリリに注意を向けると頭と胸の所に橙色の光が、光はきっと魔力だな。
全身にも薄っすらと橙色の光がある。
俺の魔力をみると青い色だ。
人によって魔力の色は違うのだな。
これなんの役に立つんだろう。
光るもやあるだろ、あれでゴーレム作れと聞こえた気がした。
そうだな、魔力が見えるのなら、それをゴーレムの材料にしなくてどうするよ。
空気中の魔力を再び見えるようにしてスキルを唱えると、一帯の魔力は集まり青くて強い光のゴーレムが完成した。
フワフワと浮かんでいるゴーレムを魔力視できる範囲で縦横無尽に飛ばす。
もの凄く速い。
最速と言われているトレント材を使ったウッドゴーレムより速そうだ。
おっと、今、馬車をすり抜けたぞ。
体が物をすり抜けるという事は殴ってもダメージを与えられないという事だ。
魔力は体の中にあるから、肉体をすり抜けるのは当たり前なんだけど。
このゴーレムはマリリには見えないらしい。
目の前を横切っても無反応だ。
そこは利点だな。
それよりこんなにゆっくりでフォレストウルフは平気か。
恐る恐る頭を馬車の外に出した。
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる