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第6章 特使編
第356話 引き抜きと、リベンジと、リッツの成長
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「リッツ、頑張っているな」
俺はリッツを褒めた。
「前はゴブリン牧場をやって暮らそうかと思ってたけど、今の仕事は性に合っている気がするんだ」
「若いから色々とやるのは良いだろう」
「まるで若くないっていう口ぶりだね。前から思ってたけど先輩って、60歳ぐらいに思えるんだよな。魔法で年齢操作しているだろう。本当はお爺ちゃんだったりして」
「そうかもな」
「えっ」
「冗談だよ。これでも貴族の出だから精神年齢は高い」
「カクニト・ニト・コチシ」
ディッブ人が血相を変えて駆けこんできた。
リッツが報告を受ける。
何か大変な事が起こったようだ。
選挙事務所に行くと人数がごそっと減っている。
説明されなくても分かる。
引き抜き工作だな。
「俺にもっと魅力があれば」
リッツが嘆いている。
魅力を増す魔法はちょっと思いつかないな。
肌とかを綺麗にするとかなら考えられるけど、全体の魅力は如何ともし難い。
洗脳は前にちょっと考えたが、そんな魔法は嫌悪感しか出て来ない。
その考えは今も変わらない。
「リッツ、どうするか見させてもらうぞ」
「ちょっと減ったけど、ハーレム力さえあればなんとかなる」
リッツはドラゴン・ストラングゥル・パイソンだったっけ、それにリベンジするらしい。
男らしい所を見せるのが目的らしいが、上手くいくかな。
俺とリッツとリッツの支援者達はジャングルに入った。
なんちゃらパイソンの縄張りは分かっている。
やがて、人間という餌が来たのが分かったのかなんちゃらパイソンが姿を現した。
光り輝くリッツ。
リッツはなんちゃらパイソンの尻尾を掴むと回し始めた。
風切り音が凄い。
そして、リッツはなんちゃらパイソンを地面に叩きつけた。
クレーターができ木々がなぎ倒される。
なんちゃらパイソンは気絶しているようだ。
リッツはなんちゃらパイソンの首を抱え込むと、渾身の力を振り絞って折った。
リッツやったな。
リッツを見ると鼻血を出している。
攻撃を食らったのか。
そんな感じではなかったがな。
それともハーレム力が凄すぎとオーバーヒートを起こしたか。
「リッツ、大丈夫か。鼻血が出ているぞ」
「ほんとだ。ええと何でだろ。あっ、あの時」
「リッツ、力の使い過ぎじゃないだろな。正直に言え」
「ええと、ドラゴン・ストラングゥル・パイソンをぐるぐると回したよね」
「ああ」
「それで色々と見えたんだよ。履いてない子もいるから。最近、溜まってたんだよな。四六時中、女の子に囲まれているから、まあその抜く時間と場所がなくて」
心配して損した。
リッツは助平で残念な奴だな。
今の会話をディッブ人の女の子が聞いたら、ハーレム力が下がるに違いない。
なんちゃらパイソンをリッツが担いで凱旋するとお祭り騒ぎになった。
これから解体と宴会だな。
解体している間にリッツと話す。
「それで引き抜かれた女の子達は戻ってきているのか」
「いいや、駄目だね。引き抜いたのは強くてイケメンの戦士らしい」
「言っておくが、顔は変えられないぞ」
「分かっている。これからイケメンの戦士らに決闘を申し込んでボコボコにするつもり」
「逆効果じゃないか」
「うーん」
「タイト探偵事務所にお任せを、スキャンダルを掴んでみせますぜ」
マイラ達4人が来て、マイラが自信満々に言い放った。
姿隠しを使って調べてくるのか。
まあこの4人なら問題ないか。
「ええと、料金は?」
リッツもただじゃマイラ達が動かないと知っている。
尋ねた時の顔は戦々恐々だ。
「私達のタイトの結婚を記念した建物を100棟作って」
「何だそんなこと」
リッツ、安請け合いしていいのか。
大金が要るぞ。
まあ、リッツが納得しているならいいけど。
ディッブ人を強制的に働かせたりすると暴動が起こると思う。
そうなりそうだったら止めるから問題ないか。
マイラ達が散っていった。
トレンがリッツの所に来た。
「リッツが羨ましい。その武力が私にあれば」
「俺の力は女の子の声援頼みだから、自分だけの力じゃない。みんなの力だ」
リッツはハーレム力を自分の力だとは思ってないのだな。
そこは感心なところだ。
「力が弱い個は集団で立ち向かうのだな。ディッブ人の考えとは相容れない考え方だ」
「トレン達だって集団魔闘術を気に入ってたじゃないか」
「あれは集団の力とは言えない」
「そうかな。前に攻撃をした者の意志を受け継いで攻撃するんだろう。立派な集団の力だ。俺の力も同じだよ。みんなの意志の力を借りる」
「そうなんだが」
「考えてみてよ。民主主義ってのは集団の力に他ならない。みんなの思いを受け取って議員は政治を行うんだ。集団の力だ」
はたで聞いてたが、リッツが賢くなっているような気がする。
たしかに集団の力は侮れない。
ディッブ人に欠けているのはそれだと思う。
議員制になって風向きが変わるといいけど。
俺はリッツを褒めた。
「前はゴブリン牧場をやって暮らそうかと思ってたけど、今の仕事は性に合っている気がするんだ」
「若いから色々とやるのは良いだろう」
「まるで若くないっていう口ぶりだね。前から思ってたけど先輩って、60歳ぐらいに思えるんだよな。魔法で年齢操作しているだろう。本当はお爺ちゃんだったりして」
「そうかもな」
「えっ」
「冗談だよ。これでも貴族の出だから精神年齢は高い」
「カクニト・ニト・コチシ」
ディッブ人が血相を変えて駆けこんできた。
リッツが報告を受ける。
何か大変な事が起こったようだ。
選挙事務所に行くと人数がごそっと減っている。
説明されなくても分かる。
引き抜き工作だな。
「俺にもっと魅力があれば」
リッツが嘆いている。
魅力を増す魔法はちょっと思いつかないな。
肌とかを綺麗にするとかなら考えられるけど、全体の魅力は如何ともし難い。
洗脳は前にちょっと考えたが、そんな魔法は嫌悪感しか出て来ない。
その考えは今も変わらない。
「リッツ、どうするか見させてもらうぞ」
「ちょっと減ったけど、ハーレム力さえあればなんとかなる」
リッツはドラゴン・ストラングゥル・パイソンだったっけ、それにリベンジするらしい。
男らしい所を見せるのが目的らしいが、上手くいくかな。
俺とリッツとリッツの支援者達はジャングルに入った。
なんちゃらパイソンの縄張りは分かっている。
やがて、人間という餌が来たのが分かったのかなんちゃらパイソンが姿を現した。
光り輝くリッツ。
リッツはなんちゃらパイソンの尻尾を掴むと回し始めた。
風切り音が凄い。
そして、リッツはなんちゃらパイソンを地面に叩きつけた。
クレーターができ木々がなぎ倒される。
なんちゃらパイソンは気絶しているようだ。
リッツはなんちゃらパイソンの首を抱え込むと、渾身の力を振り絞って折った。
リッツやったな。
リッツを見ると鼻血を出している。
攻撃を食らったのか。
そんな感じではなかったがな。
それともハーレム力が凄すぎとオーバーヒートを起こしたか。
「リッツ、大丈夫か。鼻血が出ているぞ」
「ほんとだ。ええと何でだろ。あっ、あの時」
「リッツ、力の使い過ぎじゃないだろな。正直に言え」
「ええと、ドラゴン・ストラングゥル・パイソンをぐるぐると回したよね」
「ああ」
「それで色々と見えたんだよ。履いてない子もいるから。最近、溜まってたんだよな。四六時中、女の子に囲まれているから、まあその抜く時間と場所がなくて」
心配して損した。
リッツは助平で残念な奴だな。
今の会話をディッブ人の女の子が聞いたら、ハーレム力が下がるに違いない。
なんちゃらパイソンをリッツが担いで凱旋するとお祭り騒ぎになった。
これから解体と宴会だな。
解体している間にリッツと話す。
「それで引き抜かれた女の子達は戻ってきているのか」
「いいや、駄目だね。引き抜いたのは強くてイケメンの戦士らしい」
「言っておくが、顔は変えられないぞ」
「分かっている。これからイケメンの戦士らに決闘を申し込んでボコボコにするつもり」
「逆効果じゃないか」
「うーん」
「タイト探偵事務所にお任せを、スキャンダルを掴んでみせますぜ」
マイラ達4人が来て、マイラが自信満々に言い放った。
姿隠しを使って調べてくるのか。
まあこの4人なら問題ないか。
「ええと、料金は?」
リッツもただじゃマイラ達が動かないと知っている。
尋ねた時の顔は戦々恐々だ。
「私達のタイトの結婚を記念した建物を100棟作って」
「何だそんなこと」
リッツ、安請け合いしていいのか。
大金が要るぞ。
まあ、リッツが納得しているならいいけど。
ディッブ人を強制的に働かせたりすると暴動が起こると思う。
そうなりそうだったら止めるから問題ないか。
マイラ達が散っていった。
トレンがリッツの所に来た。
「リッツが羨ましい。その武力が私にあれば」
「俺の力は女の子の声援頼みだから、自分だけの力じゃない。みんなの力だ」
リッツはハーレム力を自分の力だとは思ってないのだな。
そこは感心なところだ。
「力が弱い個は集団で立ち向かうのだな。ディッブ人の考えとは相容れない考え方だ」
「トレン達だって集団魔闘術を気に入ってたじゃないか」
「あれは集団の力とは言えない」
「そうかな。前に攻撃をした者の意志を受け継いで攻撃するんだろう。立派な集団の力だ。俺の力も同じだよ。みんなの意志の力を借りる」
「そうなんだが」
「考えてみてよ。民主主義ってのは集団の力に他ならない。みんなの思いを受け取って議員は政治を行うんだ。集団の力だ」
はたで聞いてたが、リッツが賢くなっているような気がする。
たしかに集団の力は侮れない。
ディッブ人に欠けているのはそれだと思う。
議員制になって風向きが変わるといいけど。
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