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第6章 特使編
第354話 戦勝記念と、ディッブの先行きと、女性社会
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戦勝記念の宴会に突入。
ディッブ人は本当に宴会好きだな。
ジャングル産果物のジュースを飲みながら考える。
ロータリはこれから10年は襲って来ないだろうな。
10年の間にはまた国際情勢が変わっているに違いない。
特使としての仕事もそろそろ終わりかな。
ディッブの内情は都市が4つになって、これからもっと栄えるだろう。
となるとスライダーに略奪に来る輩が増えるに違いない。
それはよろしくないな。
婚約者達を集めた。
「ええと、ディッブをどうするべきかな?」
「マフィアの組織同士の付き合いから考えるに、なれ合いは不味いし。どっちかを下に身て虐げるのも違う。そうすると抗争一直線だから。お互いを尊重して手出しを控えるようにしたいのよね」
マイラらしく状況をまとめてくれた。
「まあな。だが、ディッブ人の戦士に、スライダーへ略奪に行くなと言っても、聞かないだろう」
「上がルールでガチガチに締めない緩い組織なのよね」
ディッブ人には法律も規則もない。
最終的に力がものを言う。
救いなのは、上にいくほど武道家の精神になっていくことだ。
そうでなければ達人にはなれないのだろう。
魔力を使うのは精神力が必要だからな。
欲まみれの奴は上達できない。
ある意味潔くて高潔だ。
山賊が極めると仙人になっていくような社会だな。
「同盟は結んだのよね。もうやることはないと思うけど」
「セレンの言う通りだ。だから困っている」
「ベーク・アンド・リッツ商会が取引しますから、スパイを潜り込ませるのはいかようにもできます。問題が起こったらその時に対処するしかないですね」
「まだるっこしい。もういっそのこと、タイトがディッブ人を支配しちゃえば」
リニアの意見は極論だな。
だが、てっとりばやい。
でも、支配した場合、俺が死んだり衰えたりしたら、ディッブは牙を剥くだろう。
喜ばしい方策はディッブ人の牙を抜くことだ。
「それは悪手ですわ。のちのちの火種となります」
「じゃあどうするって言うんだ」
「嗜好品などの贅沢品で骨抜きにするのが一番です。豊かになれば争いはなくなります」
レクティの意見は、もうやっている。
都市を3つ作って、豊かに暮らせるようにしたからな。
「力で従えるのも上手くない。そういう組織はやがて崩れる。男気とかの組織が長続きする」
ええとスライダーとディッブで友情を育めと言うんだな。
外交を始めて交友するのは良い。
ディッブは戦士なら歓迎する風土だからな。
ただ、貴族の権威主義の奴とかが派遣されると凄いことになるだろうな。
問題勃発するのが目に見えるようだ。
とりあえずの対処法として、ディッブとの国境の村々に迎撃の魔道具を配布することかな。
でも、たぶん戦士の試練だとか言って、ディッブ人は挑戦するのだろうな。
逆効果になりそうだ。
実にめんどくさい。
ディッブ人の中に警察組織を作ればいいのか。
うん、なんか良さそうな気がしてきた。
でも、ディッブ人の気質からすると反発して戦いが各地で勃発しそうだ。
駄目だ、考えがまとまらない。
「ディッブ人社会を女性社会に作り替えるべきですわ」
「なるほど。女ボスと女幹部が仕切るマフィア形態ね。それもありだと思う」
レクティとマイラは女社会に作り替えるべしと結論か。
「女性の社会なら馬鹿な行動も少なくなります」
「それなら、付き合っていけるかも」
セレンとリニアも賛成か。
ディッブを女社会にすべしか。
魔導金属や焼き物の利権を握っているのは女性だから、経済的には女性が支配する構図になるだろう。
ただし、男が女性から奪わない限りだな。
俺が打つ手としては、ディッブ人の女性を守ることか。
女性専用武器だな。
嘘判別を使えば女性かどうか判別できる。
ステータスアップと集団魔闘術の魔道具にそれを組み込むとして。
あとひとつぐらい考えるか。
バリアかな。
これの魔道具を女性専用にしてディッブに売り込もう。
それにしても、でた答えが女性社会か。
ディッブは男尊女卑の度合いが酷いからな。
4人はそれを見てて思うところがあるのだろう。
スライダーも女性の権利が男性に比べると少ない。
政治は男性のものだからな。
だがランシェみたいな例外もいる、
レクティもそうだ。
スライダーは女性が活躍できる土壌がそれなりに育っていると言える。
そう考えるとこれも一つの時代の波か。
そうなんだろうな。
ディッブの女性が持つ権利を拡大する方向で考えるか。
それが良いような気がしてきた。
ディッブ人は本当に宴会好きだな。
ジャングル産果物のジュースを飲みながら考える。
ロータリはこれから10年は襲って来ないだろうな。
10年の間にはまた国際情勢が変わっているに違いない。
特使としての仕事もそろそろ終わりかな。
ディッブの内情は都市が4つになって、これからもっと栄えるだろう。
となるとスライダーに略奪に来る輩が増えるに違いない。
それはよろしくないな。
婚約者達を集めた。
「ええと、ディッブをどうするべきかな?」
「マフィアの組織同士の付き合いから考えるに、なれ合いは不味いし。どっちかを下に身て虐げるのも違う。そうすると抗争一直線だから。お互いを尊重して手出しを控えるようにしたいのよね」
マイラらしく状況をまとめてくれた。
「まあな。だが、ディッブ人の戦士に、スライダーへ略奪に行くなと言っても、聞かないだろう」
「上がルールでガチガチに締めない緩い組織なのよね」
ディッブ人には法律も規則もない。
最終的に力がものを言う。
救いなのは、上にいくほど武道家の精神になっていくことだ。
そうでなければ達人にはなれないのだろう。
魔力を使うのは精神力が必要だからな。
欲まみれの奴は上達できない。
ある意味潔くて高潔だ。
山賊が極めると仙人になっていくような社会だな。
「同盟は結んだのよね。もうやることはないと思うけど」
「セレンの言う通りだ。だから困っている」
「ベーク・アンド・リッツ商会が取引しますから、スパイを潜り込ませるのはいかようにもできます。問題が起こったらその時に対処するしかないですね」
「まだるっこしい。もういっそのこと、タイトがディッブ人を支配しちゃえば」
リニアの意見は極論だな。
だが、てっとりばやい。
でも、支配した場合、俺が死んだり衰えたりしたら、ディッブは牙を剥くだろう。
喜ばしい方策はディッブ人の牙を抜くことだ。
「それは悪手ですわ。のちのちの火種となります」
「じゃあどうするって言うんだ」
「嗜好品などの贅沢品で骨抜きにするのが一番です。豊かになれば争いはなくなります」
レクティの意見は、もうやっている。
都市を3つ作って、豊かに暮らせるようにしたからな。
「力で従えるのも上手くない。そういう組織はやがて崩れる。男気とかの組織が長続きする」
ええとスライダーとディッブで友情を育めと言うんだな。
外交を始めて交友するのは良い。
ディッブは戦士なら歓迎する風土だからな。
ただ、貴族の権威主義の奴とかが派遣されると凄いことになるだろうな。
問題勃発するのが目に見えるようだ。
とりあえずの対処法として、ディッブとの国境の村々に迎撃の魔道具を配布することかな。
でも、たぶん戦士の試練だとか言って、ディッブ人は挑戦するのだろうな。
逆効果になりそうだ。
実にめんどくさい。
ディッブ人の中に警察組織を作ればいいのか。
うん、なんか良さそうな気がしてきた。
でも、ディッブ人の気質からすると反発して戦いが各地で勃発しそうだ。
駄目だ、考えがまとまらない。
「ディッブ人社会を女性社会に作り替えるべきですわ」
「なるほど。女ボスと女幹部が仕切るマフィア形態ね。それもありだと思う」
レクティとマイラは女社会に作り替えるべしと結論か。
「女性の社会なら馬鹿な行動も少なくなります」
「それなら、付き合っていけるかも」
セレンとリニアも賛成か。
ディッブを女社会にすべしか。
魔導金属や焼き物の利権を握っているのは女性だから、経済的には女性が支配する構図になるだろう。
ただし、男が女性から奪わない限りだな。
俺が打つ手としては、ディッブ人の女性を守ることか。
女性専用武器だな。
嘘判別を使えば女性かどうか判別できる。
ステータスアップと集団魔闘術の魔道具にそれを組み込むとして。
あとひとつぐらい考えるか。
バリアかな。
これの魔道具を女性専用にしてディッブに売り込もう。
それにしても、でた答えが女性社会か。
ディッブは男尊女卑の度合いが酷いからな。
4人はそれを見てて思うところがあるのだろう。
スライダーも女性の権利が男性に比べると少ない。
政治は男性のものだからな。
だがランシェみたいな例外もいる、
レクティもそうだ。
スライダーは女性が活躍できる土壌がそれなりに育っていると言える。
そう考えるとこれも一つの時代の波か。
そうなんだろうな。
ディッブの女性が持つ権利を拡大する方向で考えるか。
それが良いような気がしてきた。
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