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第6章 特使編
第338話 殺人事件と、スーパー隠し属性と、催眠術
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大佐が一人殺された。
「不味いぞ」
トレンがそう言って来た。
「殺し屋に殺されたのかもな。イーサの仕業辺りだろう。ロータリが裏で糸を引いているのかも知れない」
「だが、警報の魔道具は設置してある」
「身内の仕業なのかも」
俺は殺人の現場を訪ねた。
死体は既に片付けられていたが、血の跡が残っている。
警報魔道具をテストしたところ正常に働いている。
音と警報が鳴って一瞬で殺されたのかも知れない。
特殊能力者の仕業という線も考えられる。
とにかく武器を使ったということはディッブ人の男ではないだろう。
「女戦士が疑われている」
そうトレンが言った。
ヒントがないとどうにもならない。
「状況を整理しましょうか」
レクティが助手役をかって出た。
「頼む」
「犯行時間は、深夜。物音はしなかったようです。家族の誰も気がつかなかった。朝になり起きてこないので事件が分かりました。凶器は鋭利な刃物」
「魔導金属が使われた可能性もあるな」
「靴跡を拭き取った痕跡があります」
「人物特定をさせないためか。男か女かも分からない」
「靴跡を拭き取ったということは侵入したということです。姿隠しの能力だと魔道具をかいくぐれません。」
ちょっとやってみるか。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("attrib +H カニキクカ.body"); /*体を隠し属性にする*/
}
こうすると目に映らなくなるが、警報装置は引っ掛かる。
じゃあ、こんなのはどうだ。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("attrib -H -S ヒニミチ.body"); /*体の属性をスーパー隠し属性に*/
}
スーパー隠し属性だ。
おお、警報装置に引っ掛からないぞ。
この特殊能力持ちかも知れない。
リッツ達も様子を見に来た。
「ベーク名探偵、君はこの事件をどう思うかね」
「リッツ助手、犯人はこの中にいる」
ベークが殺された大佐の使用人を指差した。
「よく分かったな」
使用人が自白した。
何だって!
「当たり前だ。お化粧をしているディッブ人の女使用人などひとりもいない」
えっ、そんなこと。
でも確かに他の使用人はすっぴんだ。
俺は犯人をよく見ようとしたら、犯人が分からなくなった。
「無駄だよ。催眠術だろう。手口はこうだ。警報装置を使用人の一人に暗示を掛けて切らせた。そして大佐を殺してから、使用人に警報装置を起動させた」
ベークの解説が続く。
なに余裕ぶっている。
認識されないで喉を掻っ切られたらどうするんだ。
犯人はどこだ。
「あれっ、こんなところに胸が」
「キャッ」
リッツが虚空を揉んだ。
瞬く間に暗示が解けた。
マイラが殺し屋の首を斬って一件落着。
「リッツ、なんで暗示に掛からなかったんだ?」
「胸しか見てなかった」
「同志、やるな」
「いや、ベーク名探偵ほどじゃない」
胸しか見てないってそんな馬鹿な。
リッツは最近色々と凄いな。
「なんでベークは催眠術だって分かったんだ?」
「女の動作を見ていたら眠くなった。半分寝てたよ。そしたら推理が頭に浮かんだんだ」
眠りのベークか。
頭脳は子……の下りの名探偵だな。
「ベークのスキルだとそんなこともあるか。都合の良い方向に転ぶからな」
レクティが殺し屋の持ち物を漁る。
魔導金属のナイフを見つけた。
催眠術を使って誰かに作らせたのだろう。
レクティによれば女はロータリ人ではなかった。
小国出身でしょうと言っていた。
とにかく、疑いが晴れて良かった。
それにしてもリッツはそばに胸があったら揉むのか。
ぶれないというかある意味尊敬するな。
「リッツ、誰かまわず胸を揉んでいたら死ぬぞ」
「さっきのは揉んでいいっていう雰囲気だったから」
「どういう雰囲気だ」
「ええと揉んでも怒られない雰囲気」
突っ込む気が失せた。
マイラ達、女性がリッツを軽蔑の目で見る。
リッツが年をとったら、尻とかを触りまくる老人になりそうだな。
しかし、イーサ達の仕業だろうけど、催眠術とはまた厄介なものを。
たぶんまだ催眠術を使う殺し屋はいそうな気がする。
催眠殺し屋集団の予感がする。
「不味いぞ」
トレンがそう言って来た。
「殺し屋に殺されたのかもな。イーサの仕業辺りだろう。ロータリが裏で糸を引いているのかも知れない」
「だが、警報の魔道具は設置してある」
「身内の仕業なのかも」
俺は殺人の現場を訪ねた。
死体は既に片付けられていたが、血の跡が残っている。
警報魔道具をテストしたところ正常に働いている。
音と警報が鳴って一瞬で殺されたのかも知れない。
特殊能力者の仕業という線も考えられる。
とにかく武器を使ったということはディッブ人の男ではないだろう。
「女戦士が疑われている」
そうトレンが言った。
ヒントがないとどうにもならない。
「状況を整理しましょうか」
レクティが助手役をかって出た。
「頼む」
「犯行時間は、深夜。物音はしなかったようです。家族の誰も気がつかなかった。朝になり起きてこないので事件が分かりました。凶器は鋭利な刃物」
「魔導金属が使われた可能性もあるな」
「靴跡を拭き取った痕跡があります」
「人物特定をさせないためか。男か女かも分からない」
「靴跡を拭き取ったということは侵入したということです。姿隠しの能力だと魔道具をかいくぐれません。」
ちょっとやってみるか。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("attrib +H カニキクカ.body"); /*体を隠し属性にする*/
}
こうすると目に映らなくなるが、警報装置は引っ掛かる。
じゃあ、こんなのはどうだ。
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
void main(void)
{
system("attrib -H -S ヒニミチ.body"); /*体の属性をスーパー隠し属性に*/
}
スーパー隠し属性だ。
おお、警報装置に引っ掛からないぞ。
この特殊能力持ちかも知れない。
リッツ達も様子を見に来た。
「ベーク名探偵、君はこの事件をどう思うかね」
「リッツ助手、犯人はこの中にいる」
ベークが殺された大佐の使用人を指差した。
「よく分かったな」
使用人が自白した。
何だって!
「当たり前だ。お化粧をしているディッブ人の女使用人などひとりもいない」
えっ、そんなこと。
でも確かに他の使用人はすっぴんだ。
俺は犯人をよく見ようとしたら、犯人が分からなくなった。
「無駄だよ。催眠術だろう。手口はこうだ。警報装置を使用人の一人に暗示を掛けて切らせた。そして大佐を殺してから、使用人に警報装置を起動させた」
ベークの解説が続く。
なに余裕ぶっている。
認識されないで喉を掻っ切られたらどうするんだ。
犯人はどこだ。
「あれっ、こんなところに胸が」
「キャッ」
リッツが虚空を揉んだ。
瞬く間に暗示が解けた。
マイラが殺し屋の首を斬って一件落着。
「リッツ、なんで暗示に掛からなかったんだ?」
「胸しか見てなかった」
「同志、やるな」
「いや、ベーク名探偵ほどじゃない」
胸しか見てないってそんな馬鹿な。
リッツは最近色々と凄いな。
「なんでベークは催眠術だって分かったんだ?」
「女の動作を見ていたら眠くなった。半分寝てたよ。そしたら推理が頭に浮かんだんだ」
眠りのベークか。
頭脳は子……の下りの名探偵だな。
「ベークのスキルだとそんなこともあるか。都合の良い方向に転ぶからな」
レクティが殺し屋の持ち物を漁る。
魔導金属のナイフを見つけた。
催眠術を使って誰かに作らせたのだろう。
レクティによれば女はロータリ人ではなかった。
小国出身でしょうと言っていた。
とにかく、疑いが晴れて良かった。
それにしてもリッツはそばに胸があったら揉むのか。
ぶれないというかある意味尊敬するな。
「リッツ、誰かまわず胸を揉んでいたら死ぬぞ」
「さっきのは揉んでいいっていう雰囲気だったから」
「どういう雰囲気だ」
「ええと揉んでも怒られない雰囲気」
突っ込む気が失せた。
マイラ達、女性がリッツを軽蔑の目で見る。
リッツが年をとったら、尻とかを触りまくる老人になりそうだな。
しかし、イーサ達の仕業だろうけど、催眠術とはまた厄介なものを。
たぶんまだ催眠術を使う殺し屋はいそうな気がする。
催眠殺し屋集団の予感がする。
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